はじめに
今一番人気の車種はSUVですね。SUV=オフロード四駆ではありませんし、4WD車はSUVでなくても、ミニバン、コンパクトカー、セダンでもあります。燃費のいいハイブリッドには乗りたいけど、山道や雪道をガンガン走れる4WDも捨てがたい。
ではハイブリッド4WDってどうなんでしょうね。4WDは燃費が悪いものと相場が決まっていましたが。今回はそんな燃費のいいハイブリッド4WDモデルの国産人気車種を比較解説して行きますよ。
その前にSUVの定義をおさらい
そもそもSUVってどんな車種なんでしょうか?Sport Utility Vehicle(スポーツ用多目的車)という意味で、現在のSUVの範疇には山道などオフロードをバリバリ走るラダーフレームのクロスカントリー4WD(四駆)車とモノコックボディのクロスオーバーSUVが入っています。
前者は国産車で言えば、山道も苦にしないランドクルーザーやパジェロなどの車種で、後者はCX-5やヴェゼルなどの車種が該当します。現在人気のSUV車種というのは街乗りもスマートな後者の方ですね。
4WDとAWDの違いについて
今回ハイブリッド4WD(四駆)車の比較なのですが、最近はAWDという呼び方をする自動車メーカーが増えて来ています。4WD(四駆)は4Wheel Driveですので四輪駆動でいいのですが、AWDはAll Wheel Driveで全輪駆動と訳されます。
私たちが日本で日本車の四輪駆動車に乗る場合には4WD(四駆)もAWDも変わりはありません。どちらかというとメーカーや車種によって4WD(四駆)でもAWDでも方式が違い千差万別です。
国産ハイブリッド4WD車種をリストアップ
トヨタ
プリウス、クラウン(アスリート、ロイヤルサルーン、マジェスタ)、ハリアー、エスティマAERAS、アルファード/ヴェルファイア
日産
エクストレイル、スカイライン350GT
ホンダ
フィット、グレイス、シャトル、フリード、ヴェゼル、レジェンドマツダ:フレア(OEM)
スズキ
ワゴンR、ワゴンRスティングレー、スペーシア、スペーシアカスタム、ソリオ、ソリオバンディット、クロスビー、スイフト、イグニス
レクサス
LS500h、IS300h、RX450hL、RX450h、NX300h
おすすめ!人気ハイブリッド4WD車種10選!
それでは、今回は国内車名別販売台数に基づいて国産ハイブリッド4WD(四駆)車のおすすめ12車種を特徴とスペックを交えてお送りします。ハイブリッド、4WDシステムについては緒論あるかと思いますが、メーカーがハイブリッド、4WD(AWD)と称している車を対象としてしています。
SUV、コンパクトカー、セダン、ミニバン、軽、皆さんはどのハイブリッド4WDがいいですか?比較して見ましょう。
おすすめ!ハイブリッド4WD車種1
スズキ スペーシア(軽枠)
スペーシア ハイブリッドのおすすめポイント
スズキのワゴンRと並ぶ売れ筋軽自動車スペーシアは2017年12月にモデルチェンジしたばかりです。燃費のいい軽なのに、スズキは更にこのスペーシア(カスタムを含む)とワゴンRは全モデルハイブリッド(マイルドハイブリッド)化しました。
比較ライバル、ホンダN-BOXには燃費のいいハイブリッド設定はなく、室内空間も遜色ありません。しかもフルタイム4WD(四駆)の力強い走りで山道も楽々!おすすめのハイブリッド軽トールワゴン車です。
スペーシア ハイブリッドのスペック
スペーシアHYBRID Xを例示 燃費:JC08モード 26.4㎞/ℓ エンジン:660cc+1モーター(3.1ps) 最高出力:38<52ps>6500 最大トルク:60<6.1kg・m>/4000 駆動:フルタイム4WD サイズ:全長3395mm 全幅1475mm 全高:1785mm タイヤ:155/65R14
安全装備: スズキセーフティサポート(車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、ハイビームアシスト、先行車発信お知らせ機能) 定員:4名
おすすめ!ハイブリッド4WD車種2
スズキ スイフト
スイフトのおすすめポイント
スズキの人気コンパクトカー、スイフトの現行車は2016年12月にモデルチェンジしました。スポーツタイプのコンパクトカーでかっこよくハイウェイも山道も走りたい人にはスポーツコンパクトカーとして定評があるスイフトのハイブリッド4WD車がおすすめです。スイフトにはハイブリッドRSとハイブリッドMLに4WD設定があります。
スイフトの主要スペック
スズキ スイフト ハイブリッドRSを例示 燃費:JC08モード25.4㎞/ℓ エンジン:1.5ℓ+1モーター(3.1ps) 最高出力:67<91PS>/6000 最大トルク:118<12.0kg・m>/4400 駆動:フルタイム4WD サイズ:全長3840mm、全幅1695mm、全高1525mm タイヤ:185/55R16
安全装備: スズキセーフティサポート※オプション(デュアルカメラブレーキサポート、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、ハイビームアシスト、先行車発信お知らせ機能等) 定員:5名
おすすめ!ハイブリッド4WD車種3
スズキ クロスビー
クロスビーのおすすめポイント
スズキ クロスビーは2017年12月に発売した小型クロスオーバーワゴン、大ヒットしたハスラーの登録車版です。丸目2灯のヘッドライトと丸みを帯びた車体、且つアウトドアや山道のドライブが似合いそうなゴツゴツ感がかわいらしくもかっこいい人気の小型SUVです。
サイズ、排気量的にはコンパクトカーです。クロスビーにはハイブリッドMX/MZに4WD設定があります。
クロスビーの主要スペック
クロスビー ハイブリッドMZ 4WDを例示 燃費:JC08モード20.6㎞/ℓ エンジン:1ℓ+1モーター(3.1ps) 最高出力:73<99PS>/5500 最大トルク:150<15.3kg・m>/1700~4000 駆動:フルタイム4WD サイズ:全長3670mm、全幅1670mm、全高1705mm タイヤ:175/60R16
安全装備: スズキセーフティサポート標準装備(デュアルカメラブレーキサポート、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、ハイビームアシスト、先行車発信お知らせ機能等) 定員:5名
おすすめ!ハイブリッド4WD車種4
トヨタ アルファード/ヴェルファイア ハイブリッド
アルファード/ヴェルファイア ハイブリッドのおすすめポイント
トヨタのミニバン、アルファードとヴェルファイアの現行型は2017年12月のマイナーチェンジです。国産ミドルクラスミニバンにはハイブリッド4WDの設定がありませんので、コンパクトミニバンのフリードかハイクラスミニバン、アルファード、ヴェルファイアかエスティマという究極の選択になります。
この3車種のハイブリッドは全てE-Fourです。このクラスだと燃費のいいハイブリッドでも20km/ℓを切りますので、燃費のいいミニバンならミドル、コンパクトミニバンがおすすめです。
アルファード/ヴェルファイア ハイブリッドの主要スペック
アルファード ハイブリッド エグゼクティブラウンジを例示 燃費:JC08モード18.4km/ℓ エンジン:2.5ℓ+2モーター(フロント143PS、リア68ps) 最高出力:112kW(152PS)/5700r.p.m. 最大トルク:206N・m(21.0kgf・m)/4400〜4800r.p.m. 駆動:E-Four(電気式四輪駆動方式)サイズ:全長4945mm、全幅1850mm、1950mm
タイヤ:225/60R17 アルミホイール 安全装備: トヨタセーフティセンス(プリクラッシュセーフティ、レーントレーシングアシスト、レーダークルーズコントロール、ロードサインアシスト、アダプティブハイビーム、オートマチックハイビーム) 定員:7名
おすすめ!ハイブリッド4WD車種5
スズキ ソリオ ハイブリッド
ソリオ ハイブリッドのおすすめポイント
スズキの人気コンパクトカー、ソリオにはハイブリッドMZ、ハイブリッドMXの2モデルにマイルドハイブリッド4WDの設定があります。
トールワゴン型はソリオの独占状態でしたが、ダイハツが2016年に出したトールは同じトールワゴン型のコンパクトカーでサイズ感はほぼ一緒ですが、トールには燃費のいいハイブリッド4WDの設定がありません。
燃費を比較するとソリオのハイブリッド4WD車はトールの4WDよりよく、同じハイブリッド4WDのフリードやフィット、ヴェゼルには負けています。
ソリオ ハイブリッドの主要スペック
燃費:23.8km/ℓ エンジン:1.2L+1モーター(3.1ps) 最高出力:67<91PS>/6000 最大トルク:118<12.0kg・m>/4400 駆動:フルタイム4WD サイズ:全長3710㎜、全幅1625㎜、全高1745㎜ タイヤ:165/65R15
安全装備: スズキセーフティサポート※オプション(デュアルカメラブレーキサポート、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、ハイビームアシスト、先行車発信お知らせ機能等) 定員:5名
おすすめ!ハイブリッド4WD車種6
ホンダ ヴェゼル ハイブリッド
ヴェゼル ハイブリッドのおすすめポイント
ホンダ ヴェゼルは2013年登場の国産コンパクトクロスオーバーSUVです。このジャンルの車種ではトヨタCH-RやマツダCX-3などと競合比較されますが、燃費のいいハイブリッド4WDの設定があるのはヴェゼルだけです。
現在のSUV人気に火を付けた車種で、コンパクトカーでクーペ風なのにクロスオーバーSUVという斬新さで大ヒットしました。ハイブリッド車はパドルシフトも装備で山道もスポーティに登っていけますね。
ヴェゼル ハイブリッドの主要スペック
燃費:JC08モード23.2㎞/ℓ (ハイブリッドZは21.6) エンジン:1.5L i-VTEC+i-DCD 1モーター 最高出力:97[132]/6600 最大トルク:156[15. 9]/4600
駆動:リアルタイムAWD サイズ:全長4295mm、全幅1770mm、全高1605mm 安全装備: ホンダセンシング(衝突軽減ブレーキ、誤発進抑制機能、歩行者事故低減ステアリング、路外逸脱抑制機能、ACC、先行車発進お知らせ機能、標識認識機能)
タイヤ: ハイブリッドは16インチスチール、ハイブリッドXは16インチアルミ、ハイブリッドZは17インチアルミ 定員:5名 2列
おすすめ!ハイブリッド4WD車種7
トヨタ ハリアー ハイブリッド
ハリアー ハイブリッドのおすすめポイント
ハリアーはトヨタの代名詞的クロスオーバーSUVで、現行車は3代目は2013年登場で大幅なモデルチェンジをしましたが、安いモデルでも約300万する高級国産クロスオーバーSUVですがダントツに売れている人気車です。
とても精悍なデザインで逆に四駆車=山道ではなく洗練された都会が似合う外観と高級な内装、装備がおすすめです。更に燃費のいいハイブリッド4WDモデルがラインナップしていて、ヴェゼルと比較してもあまり変わらない燃費です。
ハリアー ハイブリッドの主要スペック
燃費:JC08モード21.4㎞/ℓ エンジン:2.5ℓ+2モーター(フロント143ps、リア68ps) 最高出力:112kW[152PS]/5700 最大トルク:206N・m[21.0kgf・m]/4400〜4800
安全装備: トヨタセーフティセンスP(プリクラッシュセーフティシステム、レーンデパーチャーアラート、アダプティブハイビームコントロール、オートマチックハイビーム、レーダークルーズコントロールなど
駆動:E-Four 電気式4輪駆動 タイヤ: エレガンス 225/65R17 アルミホイール プレミアム以上235/55R18 アルミホイール 定員:5名 2列
おすすめ!ハイブリッド4WD車種8
ホンダ フリード ハイブリッド
フリード ハイブリッド4WDのおすすめポイント
ホンダのミニバン、現行型のフリードは2016年2月にモデルチェンジをした大人気の国産5ナンバーミニバンです。比較ライバルはトヨタのコンパクトミニバンシエンタですが、現時点でシエンタには燃費のいいハイブリッド4WD(四駆)車の設定がありません。
燃費と山道などでの力強さの両立ならフリードとなります。フリード、フリード+の違いはフリードは三列シート、フリード+は二列シートで定員5名です。ミニバンなのに山道もスムーズなのはいいですね。
フリード ハイブリッド4WDの主要スペック
フリードハイブリッドG Honda SENSINGを例示 燃費:JC08モード25.2㎞/ℓ エンジン:1.5ℓi-VTEC+i-DCD 1モーター(29.5ps) 最高出力:81[110]/6000 最大トルク:134[13.7]/5000 駆動:4WD サイズ:全長4265mm、全幅1695mm、全高1735mm
タイヤ:185/65R15 安全装備: ホンダセンシング(衝突軽減ブレーキ、誤発進抑制機能、歩行者事故低減ステアリング、路外逸脱抑制機能、ACC、先行車発進お知らせ機能、標識認識機能) 定員:6名※2WD車は7名
おすすめ!ハイブリッド4WD車種9
ホンダ フィット ハイブリッド
フィット ハイブリッドのおすすめポイント
現行のホンダ フィットは日産ノート、トヨタアクア、ヴィッツと販売台数を競うおすすめの国産コンパクトカーです。この4車で燃費のいいハイブリッド4WD(四駆)の設定があるのは現在フィットだけです。ハイブリッド、ハイブリッド・F、ハイブリッド・L、ハイブリッド・Sすべてのグレードに4WD(四駆)があります。
燃費の良さではプリウスに負けますが、フィットはクラストップレベルの室内空間の広さを誇り、価格も比較的に安く、幅広い年齢層に支持されています。
フィット ハイブリッド4WDの主要スペック
フィット ハイブリッド・L Honda SENSINGを例示 燃費:JC08モード28.6㎞/ℓ エンジン:1.5ℓ i-VTEC∔DCD 1モーター(29.5ps) 最高出力:81[110]/6000 最大トルク:134[13.7]/5000 駆動:4WD サイズ:全長3990mm、全幅1695mm、全高1550mm
タイヤ:185/60R15 安全装備: ホンダセンシング(衝突軽減ブレーキ、誤発進抑制機能、歩行者事故低減ステアリング、路外逸脱抑制機能、ACC、先行車発進お知らせ機能、標識認識機能) 定員:5名
おすすめ!ハイブリッド4WD車種10
トヨタ プリウス
プリウスのおすすめポイント
直近2月の販売台数では驚異の国産コンパクトカー、日産ノートに首位を譲りましたが、ハイブリッド設定しかない車種ではハイブリッドコンパクトカー、アクアとワンツーフィニッシュです。
しかも比較されるノートには現時点ではハイブリッド4WDの設定がありません。中高年層に圧倒的な支持を受けるのはセダンタイプです。圧倒的な燃費のいいハイブリッド性能で山道も苦にしない超人気国産ハイブリッド車ですね。
プリウス4WDの主要スペック
プリウス AプレミアムツーリングセレクションE‐Fourを例示 燃費:JC08モード34.0km/ℓ エンジン:1.8ℓ+1モーター 最高出力:72(98)/5200 最大トルク:142(14.5)/3600 駆動:E‐Four(HV4WD) サイズ:全長4540mm、全幅1760mm、全高1475mm
タイヤ:215/45R17 アルミホイール 安全装備: トヨタセーフティセンスP(プリクラッシュセーフティシステム、レーンデパーチャーアラート、オートマチックハイビーム、レーダークルーズコントロール) 定員:5名
おすすめ!人気ハイブリッド4WD車種のまとめ
こうやって改めて比較してみますと、ハイブリッド車種の4WD(四駆)の選択肢も確実に増えています。軽自動車、コンパクトカー、SUV、ミニバン、欲しいボディタイプ、そして予算、お気に入りのメーカーなど選択の幅が広がっていますね。
燃費も多くのハイブリッド4WD車はJC08モードで20㎞/ℓ以上のレベルです。燃費もよくて山道もスイスイというもの夢ではなくなってきました。皆さんはどのように車を選びますか?
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