タイヤの偏平率とは?乗り心地に関わる高低の違いと注意点を解説!

タイヤの偏平率とは?乗り心地に関わる高低の違いと注意点を解説!

タイヤの偏平率について説明します。乗り心地や車輪外径に関わってくるのがタイヤの偏平率です。基本概要、偏平率の違いがもたらす高低のメリット・デメリット、そしてスタッドレスタイヤの偏平率などを紹介します。偏平率を正しく理解しましょう。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.タイヤの偏平率とは
  3. 3.タイヤの偏平率の計算方法
  4. 4.偏平率の大きいタイヤのメリット
  5. 5.偏平率の大きいタイヤのデメリット
  6. 6.偏平率の小さいタイヤのメリット
  7. 7.偏平率の小さいタイヤのデメリット
  8. 8.タイヤの偏平率と乗り心地
  9. 9.低偏平率タイヤでの走行時に注意すること
  10. 10.スタッドレスタイヤと偏平率
  11. 11.まとめ

はじめに

タイヤの偏平率を掘り下げて説明していきます。偏平率とは何か、その計算方法、偏平率の違いによるのメリット・デメリットにスタッドレスタイヤの偏平率のすすめ、などを紹介します。

タイヤの偏平率とは

タイヤ幅に対する高さの割合

偏平率とはタイヤ幅に対する高さの割合のことです。偏平率を知るためにはタイヤの断面幅と断面高さを理解する必要があります。タイヤの断面幅はサイドウォール上にある文字や突起物などすべてを含んだ幅を示し、断面高さはタイヤとリムの接地点とトレッド部までの距離を示します。タイヤ断面幅に対するタイヤの高さの割合になりますので、偏平率が高ければ高さのあるタイヤに、反対に低ければ高さが低いタイヤになるということです。

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車をドレスアップする時に簡単に出来る方法としてタイヤのホイールを変えたり、タイヤ外径のサイズを大きくしたりする方法があります。自分のタイヤ外径サイズを見たことありますか?タイヤ交換を考えている方!自分のタイヤのサイズを確認しましょう。

低偏平化に向かう今日のタイヤ

今日、スポーツタイプ・セダンタイプの車にはサイズの大きいタイヤが付けられるようになりました。さらに、タイヤのサイドウォール部分の強度が技術と共に向上したことも重なり、低偏平率のタイヤが普及してきているのです。偏平率60や50のタイヤだけでなく、偏平率35のようなタイヤが活躍しています。

ホイールサイズが大きくなると偏平率は低くなる

ホイールサイズが大きくなればなるほどタイヤは低偏平になります。反対にホイールサイズが小さくなるとタイヤは高偏平になるということです。タイヤがフェンダー内に収まっていることを前提に考えるとそれがよくわかります。純正ホイールインチより大きいインチサイズのものを取り付ければ、大きくした分タイヤの高さはスペースを失います(そのため低偏平)。反対に小さいインチサイズホイールならタイヤはスペースを得ます(低偏平)。

タイヤの偏平率の計算方法

タイヤの高さ/タイヤ断面幅 x 100

基本的にサイドウォール部にタイヤサイズが印されているので計算する必要はありませんが、タイヤの扁平率を計算式で求めることができます。公式は、タイヤの高さ/タイヤ断面幅 x 100、です。タイヤの高さがタイヤの断面幅の何割分にあたるか、という計算方法です。

実際に計算をしてみる

実際に偏平率の計算式を使ってみましょう。ここではデミオDE5FSの純正タイヤサイズを基に計算を行います。デミオDE5FS(スポルト)の純正タイヤサイズは195/45R16となっています。念のため補足しておくと、195はタイヤ幅、45は偏平率、(Rは省略)、16は取り付けホイールのサイズ(外径・インチ)を示しています。

mm単位とインチ単位の混合

純正タイヤサイズは195/45R16と上述しました。このことからタイヤ断面幅は195mmであるとわかります。そしてこの195mmの45%がタイヤの高さになるので、195mm x 0.45=87.75mm、つまりタイヤの高さは87.75mmとなります。高さと断面幅がわかったので、偏平率を導く公式に当てはめてみると、87.75/195 x 100=45、となります。この計算の回答である45は、その前の計算式で使った45と一致しますので、公式が正しいということが分かります。偏平率45というのは低偏平か高偏平、どちらかというと低偏平に該当します。

ついでにタイヤの外径も

195/45R16のタイヤサイズからはホイールにタイヤが組まれた状態の外径も計算できます。16インチホイールは、16 x 25.4mm=406.4mm、外径が406.4mmとなります。このホイール外径に偏平率を求めるのに使ったタイヤの高さを加えればよいのです。そうなると、406.4mm + (87.75mm x 2)=581.9mm、という回答になります。筆者は競技で組み込むホイールとタイヤサイズを計算するために、このような計算を行うことが有ります。

偏平率の大きいタイヤのメリット

吸収性が高い

扁平率の大きいタイヤは衝撃吸収性が高くなっています。クッションとして機能するタイヤの高さの部分が低偏平のものより高くなっているので、その差の分だけ衝撃吸収力が高まっているのです。この違いは乗り心地を考える上で大きなメリットとなります、衝撃をタイヤが吸収した分だけ同乗者の乗り心地は良くなりますので。

路面との接地面が少ない

高偏平タイヤは路面との接地面積が狭くなります。自動車の走る道路は行き届いた舗装路の時もあれば、砂利道の時もあり、ボロボロの舗装路になることも。高扁平タイヤであれば低偏平タイヤと違い、タイヤ幅が狭くなっているので路面との接地面戦機が減少、拾う凹凸も少なくなるという違いもあります。

偏平率の大きいタイヤのデメリット

タイヤがよれる

扁平率の大きいタイヤのメリットがある反面、デメリットもあります。それはステアリングを切り込んだ時にタイヤがよれるということです。高偏平タイヤは低偏平タイヤより高さがあることを既にご存知のことと思います、その高さ分だけタイヤが動いてしまうのです。それはそれで運転できますが、低偏平のものよりは切り込んだ時の感覚が劣ってしまいます。意識して乗るとその違いがわかります。

偏平率の小さいタイヤのメリット

スポーツ走行に向いている

扁平率のタイヤはスポーツ走行に向いています。その理由はタイヤ幅が広くなることでタイヤの接地面積が広がるからです。タイヤの接地面積が増えるのでハンドリング性が良くなります。高偏平タイヤのようなタイヤのたわみは無くなる分、路面状況を把握しやすくなるので、高速度域でも安心したステアリング操作が可能になります。

インチアップできる

偏平率の低いタイヤを使えばホイールのインチアップが可能になります。インチアップとはホイールのサイズを大きくしつつも車輪全体の外径は変わらないようにすることです。スポーツ走行のために大径ブレーキを取り付ける、この必要性からインチアップという概念が生まれました。

ブレーキ強化のために生まれたインチアップという概念は、しかしながら、次第にカスタムのために低偏平タイヤを組む、というドレスアップ目的でインチアップが施されるようになってきました。本来の目的から外れて見栄えをかえるというカスタムのためにインチアップをする、これが今日のインチアップ・低偏平タイヤの主な使い方です。

偏平率の小さいタイヤのデメリット

メリットがあれば当然デメリットがあります、ということでここでは偏平率の低いタイヤが持つデメリットを紹介します。

乗り心地の悪化

デメリットといてまず乗り心地が悪化します。タイヤの高さが高偏平タイヤより低くなり、その分衝撃吸収性が低くなります。さらに、タイヤ幅が広くなることで路面との接地面積が増加し、路面の凹凸を多く拾うようになります。それによって乗り心地は悪化します。レーシングカーやラリーカーなどであれば乗り心地が悪くてもタイムが出ればよいですが、街乗りメインの車はそれを損なったら価値がありません。

車輪重量の増加

もう1つのデメリットは車輪重量の増加です。インチアップできるようになると既に紹介しましたが、インチアップすることでホイールの重量が増加します。インチアップによって車輪全体の重量が重くなるのです。4輪全てインチアップすればその分重たくなるので当然燃費は悪化します。

タイヤの偏平率と乗り心地

低偏平よりも高偏平のほうが乗り心地は良い

結論から申し上げますと、低偏平タイヤより高偏平タイヤのほうが乗り心地に優れています。タイヤの幅が高くなることによってタイヤのクッション部分に高さが付いて路面から衝撃を吸収しやすくなるのです。高偏平ということは必然的にタイヤ幅は狭くなります、しかし狭くなった分地面との接地面積は減少します。それによって路面の凹凸を拾いにくくなり、乗り心地も向上、ハンドルを取られたりすることも無くなるのです。

必要な扁平率は使用用途で変わる

車の使い道は様々です。街乗りで買い物に行くことや旅行をするときの足、趣味でたまに行うサーキット走行、そして本格的にモータースポーツを行う人の競技車両、車の使い道をそれぞれことなります。かっこいいから大インチのタイヤを履きたい、低偏平率にしたい、などの声もありますが、特にこだわりが無ければ純正タイヤサイズで街乗りするのが最も経済的です。

低偏平率タイヤでの走行時に注意すること

キャッツアイを踏まない

出典: http://www.shisenyuudou.jp/?page_id=493

まず、キャッツアイを低偏平タイヤで踏まないように気を付けましょう。ホイールのたわみが減った分、キャッツアイ(=対向車線へのはみ出しによる事故防止や峠の走り屋撲滅のために設置されたブロックみたいなもの)を踏むと車に強い衝撃が与えられます。それだけでなく、アライメントの変化やホイールの変形、さらにはタイヤのパンクなどといったトラブルの原因にもなります。

ホイールに優しい運転をする

ホイールに優しい運転もするように心がけましょう。タイヤの高さが低くなった分、ホイールと地面の距離は近くなっています。偏平率の低いタイヤを付ける前と比べてその分凹凸部でホイールが地面に当たってしまったり、路肩のブロックなどに当たる可能背も今まで以上に高くなります。今まで以上に車両間隔を意識する、そして路面状況の把握をもっと心がけるといった意識でデメリット対策を行いましょう。

より快適な運転を心がける

より快適な運転ができるように動作一つ一つを丁寧に行いましょう。高偏平タイヤと違って低偏平タイヤは乗り心地が悪化します。乗り心地が悪い分、ペダルワークやステアリング操作などを優しく丁寧に行ってその違いをカバーしましょう。それらも煩雑に行うようであればドライバー失格です。

スタッドレスタイヤと偏平率

雪道を走るのに必要なスタッドレスタイヤ、そのスタッドレスタイヤにももちろん偏平率はあります。スタッドレスタイヤに適した偏平率は、純正タイヤよりも高めのものです。例えば純正で偏平率45のタイヤが組まれているなら、スタッドレスタイヤは60・65くらいだと良いです。

タイヤ側面の強度が柔らかくなって雪道でタイヤがグリップします。高偏平になるのでホイールはインチダウンする必要があります。スタッドレスタイヤ購入時はサイズをしっかり確認しましょう。

まとめ

偏平率の違いで街乗りやスポーツ走行に大きな変化が生まれます。燃費や走行時の快適性、トラブル発生率に関わってくるのが偏平率です。スタッドレスタイヤや舗装用タイヤは、地面と接する唯一の部分です。雪道を走るときでも舗装を走るときでも、目的に合った偏平率のタイヤを選びましょう。

tryyua
ライター

tryyua

DIYやキャンプにサイクリング、旅行などに関する記事の執筆を心掛けています。基本情報からちょっと変わった情報まで、幅広い情報をお伝えします。

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