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紫外線で固まる接着剤「Bondic」とは?使い方と気になる強度をご紹介!

Bondicは紫外線で固まる全く新しい接着剤です。いろいろな素材に使えて紫外線で固まるので接着剤のように手に付くこともありません。紫外線で固めることで3Dプリンターのように使うこともできます。Bondicの使い方の例と強度についてまとめました。
更新: 2024年2月12日
ロッキー
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Bondicとは

紫外線で固まる接着剤

Bondic(ボンディック)は全く新しい接着剤です。液体プラスチックでできていて接着したいところにBondicを塗り、紫外線を当てると固まります。従来のいわゆる瞬間接着剤ではすぐに固まってしまうので素早く作業することが必要でした。

これは接着剤の成分が空気と反応して固まるためですが、Bondicは違い紫外線と反応して固まります。逆に言えば紫外線にさらされないと固まりません。このため急いで作業する必要がなく、手に付いて困ることもありませんね。

歯医者さんが開発

Bondicの開発者の一人に歯医者さんがいます。歯の治療法に「ダイレクトボンディング」という方法があり、歯の欠けた部分やギザギザになった部分に合成樹脂を重ねて治療する方法です。

この治療法とBondicは同じ発想で作られていて欠けた部分や欠損部分に液体プラスチックを重ねて塗ることで形状を回復することができ、接着剤を使えない口の中のように紫外線で液体プラスチックを硬化させる使い方になっています。Bondicはネットで資金を募ったことでも有名ですね。

Bondicの特徴

紫外線で固まる

Bondicは紫外線で硬化する液体プラスチックです。これが最大の特徴で、プラスチック製品の補修や溶接、ジュエリーの補修、電源コードの補修などこれまで接着剤ではできなかったことができます。しかも紫外線をあてることで固まるので接着剤の乾燥時間を待つことも必要ありません、水の中ででも使えます!

強い接着剤

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Bondicは強度も十分です。接着剤は2つのものをピッタリあわせて接着するものですが、Bondicは液体プラスチックを硬化させるので高い強度が期待できます。Bondicは持ち運びできる3Dプリンターと表現してもいいかもしれません。紫外線で固まる液体プラスチックなのでどんな形でも作れます。

Bondicのセット内容

Bondicスターターキットの内容についてご紹介します。

Bondic接着剤カートリッジ

ボールペンのような形の先から指で押すことで液体プラスチックが出ます、使い方は瞬間接着剤と同じですね。Bondicは紫外線で硬化してしまうので黒いチューブに入っています。4g入りの場合一回に1滴ずつ使えば80回分の容量です。

専用紫外線ライト

Bondic接着剤カートリッジの反対側に付いています。どちらも外すことができ、ペン型に取り付けて使うこともできます。LEDライトは電池式で1回に4秒ずつ、延べ約8時間使うことができます。一体型になっているために電池交換はできません。

収納ケース


出典: http://bondic-japan.com/shop/

Bondicは収納ケースで持ち運び、使わない時はこのケースに入れておきましょう。Bondicの液体プラスチックの成分は紫外線で硬化してしまうので、なるべく光を遮断して収納しておいて下さい。

Bondicの使い方

Bondic接着剤を貼付する

Bondicを貼付する前に補修する部分を処理しておきます。電源コードの補修では必要ありませんがBondicはつるつるよりザラザラした面の方がくっつきやすいです。プラスチックや樹脂の場合は少しやすりでけずって粗くしておきます。

Bondicは少しずつ塗るのがコツです、一度にやろうとせずに少しずつ重ね塗りして形を作っていきます。プラスチック同士をくっつける場合でもBondicを溶接剤として少しずつ塗っていきます。

紫外線の当て方・時間

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紫外線を当てる時間は4秒間です、これだけで液体プラスチックが固まるようになっています。動画を見れば分かりますが、かなり近くから当てていますので同じようにして下さい。紫外線を当てないと固まることはないので、Bondicを塗ってから時間の余裕はあります。逆に紫外線を当てないと硬化しないのでまんべんなく当てるようにして下さい。

仕上げ

Bondicは基本的に液体プラスチックなので硬化したBondicは削ることができます。むしろ厚めに塗っておいて削って形を整えたほうが綺麗に仕上がります。Bondicは透明ですので後から色を合わせて仕上げましょう。Bondicを塗る前に色を付けることもできます、Bondicは紫外線を当てるまでは固まることはないのでこういった加工もできます。

Bondicの硬化する仕組み

硬化する仕組み

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Bondicは液体プラスチックでできていて、まだ固まる前の状態のプラスチックです。通常のプラスチックは液体の状態から熱をかけたり、射出成型する過程で固まるようになっています。液体のプラスチックが固まるということは不規則だった分子が整列されるということで、Bondicはこの反応を紫外線をあてることで起こしています。

紫外線とは

紫外線とは人間の目では見えない光のことです。人間はある範囲の光しか見ることができません、これを可視光線と言い虹の7色が見える範囲です。可視光線の中でも一番短い波長が紫色で、これより波長の短い光を紫外線と言います。紫外線は英語でのultravioletを略してUVとも言いますね、Bondicの紫外線LEDを直接見るのはやめましょう。

硬化したBondicの強度

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硬化したBondicの強度は大きさや形にもよりますが、あくまでプラスチックなので同じ形状のプラスチックや樹脂を同じと考えて間違いではありません。

Bondicの成分

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Bondicの成分はもちろん企業秘密です。Bondicを最適に硬化させる紫外線の波長も企業秘密ですね。ちなみに100円ショップに「UVレジン」という商品が売っています。Bondicと同じように接着や溶接する部分に塗って紫外線(太陽光)をあてると固まる商品ですが、おそらく成分はほとんど同じです。品質はBondicの方が上ですので、100円のものはお試しで使ってみてください。

Bondicで充電ケーブルを補修する

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スマートフォンの充電ケーブルなどよく動くケーブルは破れてきてしまいますね、これをBondicなら簡単にきれいに補修できます。

Bondic接着剤を貼付する

まず敗れた部分にBondicを塗ります、一度の全部出さずに1滴ずつ薄く塗っていくのがうまく仕上げるコツです。Bondicは硬化すると動かないのでケーブルをまっすぐにしてから塗りだして下さい。

紫外線をあてる

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Bondicを1回塗るごとに紫外線を4秒あてて硬化させてください。これを何度か繰り返せば完成です。注意点としてはBondicは電気を切縁してしまい、電気を通しません。はんだづけのように切れた充電ケーブルを直すということはできないので注意してください。そもそも電線まで破れた充電ケーブルは危険なので使わないでください。

Bondicで欠けたプラスチックを補修する

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子どものおもちゃなど小さいプラスチック部品はたくさんありますね。細かい部品が実は重要な部品で割れてしまうとそのおもちゃが使えないとこもよくあります。接着剤では強度が弱いこともしばしば。そこへBondicを使ってみましょう。金属を溶接するようにうまくいきますよ。

欠けた部分を削る

欠けた部分を作業しやすいように削ります。接着剤では削った分だけ小さくなってしまいますが、Bondicでは隙間を埋めることができるので心配ありません、これもBondicのいいところです。Bondicを塗る部分はなるべくざらざらのほうがいいです、その方がBondicが良くつき強度が上がります。

Bondic接着剤を貼付する

ここでも何度かに分けて塗ります。あまりデコボコしているようなら、まずデコボコを埋めるようにBondicを塗りデコボコが埋まってから2つのパーツをつなげるようにBondicを塗るときれいに仕上がります。塗り過ぎても大丈夫です、あとから削ればいいのです。

紫外線をあて、処理して完成

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1回ごとに紫外線をあてて完全に硬化させてから次というように何度か繰り返して形を作ったら、余計な部分を削って完成です。

Bondicでルアーを接着する

出典: https://www.makuake.com/project/bondic/

釣りで使うルアーは魚の形ですが、先についているプラスチックのヘラの部分が折れやすいです。ここが重要な部分で水中でのルアーの動きを作りますので、折れてしまうとルアー自体が使えなくなってしまいます。水に弱い接着剤だとルアーには使えませんがBondicなら水中でも大丈夫です。

欠けた部分を削る


他のプラスチックと同じように作業しやすい形に削ります。紫外線をあてるときに影ができないように削るとよく付きます。欠けた部分の同様に削りますが、もしなくしてしまっても大丈夫です。Bondicを重ねて塗ることで補修することができます。

Bondic接着剤を貼付する

出典: https://www.makuake.com/project/bondic/

Bondicの使い方は同じです、薄く何回かに分けて塗ります。Bondicは少し粘度があるので塗りやすいです、爪楊枝などで広げてやって下さい。

紫外線をあて、形を整えて完成

出典: https://www.makuake.com/project/bondic/

紫外線の使い方も同じです、Bondicの成分を完全に硬化させたら重ねて塗り、これを繰り返して部品を溶接します。Bondicは今までの接着剤では使えなかった金属や木や樹脂などの材料に使えます。液体プラスチックの成分が固まることでいろいろな素材を溶接できます。これを自宅で手軽にできるのがBondicの素晴らしいところです。

Bondicでの樹脂部品の作り方

なくしたら困る樹脂部品でもBondicなら予備を作っておくことができます。家庭用に限らず業務用でも機械には小さい部品が使われていますが、部品の生産が終わっていて手に入らないとこもありますね。Bondicは3Dプリンターのように使うこともできるので、部品を1から作ることができます。

Bondic接着剤を少量出して固める

出典: http://bondic-japan.com/show-me-how/

Bondicの使い方はやはり少量ずつ出して紫外線で固めます。1回の厚さは1mmずつです、厚すぎるとBondicの成分がしっかり硬化せず、強度が十分でません。気をつけて欲しいのが型を作ってそこへBondicを入れて成形しようとすると、Bondicが型を溶接してしまうので上手くいきません。

形を整えて完成

Bondicは1mmずつ固まるのでほとんど欲しい形を作れ、硬化したら加工することができます。少し大きめに作って削って微調整しましょう。硬化したBondicは強度ありますがプラスチックなので樹脂よりは弱いです。大きさにもよりますが元の欲しい部品が樹脂部品だった場合、Bondicだと強度が足りないことがあります注意して使って下さい。

まとめ

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Bondicはほとんど万能にどんな素材にでも使えます、その特性は接着剤というより3Dプリンターに近いです。プラスチック部品を溶接して補修したり、1から部品を作ることもできます。

発想と使いかた次第でなんでもできるのが素晴らしいところですね。最近のDIY用品は自分の発想次第で使い方が広がるものが多いですね。もし手元に壊れたプラスチック製品が合ったらBondicで補修してみましょう!