レインボーローズとは？
レインボーローズとは、その名の通り花びらが虹色になった薔薇の事。虹色の薔薇が存在すると書くとにわかには信じられませんが、白い薔薇を着色料で色付けし作られる造花の一種であり、自然界には存在しませんが、意外と簡単にそのカラフルな姿を作り出すことが出来ます。
一本でも大変目を引くレインボーローズですが、花束にしプレゼントすれば喜ばれること請け合いですよ。
複雑に色分けされた七色の姿から、作り出すのが難しく見えるレインボーローズですが、その作り方はとっても簡単。白い薔薇を着色料で色付けし虹色に染め上げることで、誰でも簡単にレインボーローズを作ることが出来ます。と言ってもキレイな虹色に染めるのには少々コツが入るため、作る前にまず要点をしっかり押さえておきましょう。
また、コツさえ掴んでしまえば虹色以外も、あなたの作りたい色のローズを作り出す頃が出来てしまいます。
レインボーローズの作り方！虹色の秘密
レインボーローズを作る前に、まず材料となる白い薔薇を数本購入しましょう。この時は必ず色付きのものは選ばず、真っ白なものを選ぶことが重要です。
白以外でもレインボーローズを作ることは可能ですが、薔薇の元の色と着色料が混ざってしまい、上手く七色になってくれず見た目がカラフルにならない場合があります。材料にするものは真っ白な薔薇か、色付きの場合は淡い色合いのものを選ぶようにしましょう。
1日活けてあなた好みの虹色に
購入してきた白薔薇は生け花の要領で茎の3分の一までに包丁で切り込みを入れていきましょう。この時に、出来る限り細かく切れ込みを入れることが、カラフルに色付けするコツです。
カットが完了したら着色料を溶かしておいた水に浸し1日待つだけ、切れ込みから着色料を吸い上げた薔薇が目にも美しい七色に染まってくれ、レインボーローズが完成します。着色料を吸い上げている間に何かやらなくてはいけない訳でもなく、ただ1日待つだけなので、めんどくさがりな方にもおすすめの造花です。
レインボーローズの原理は薔薇が水分を吸収すると言う性質を利用したもののため、白い花ならレインボーローズに限らず、チューリップを材料にすれば七色のチューリップが出来、アジサイやランなどでも七色の花を作り出すことが出来ます。
また、着色料の量を調節することで七色の具合を濃くしたり薄くしたりでき、ビビットカラーはカラフル過ぎると言う方は、パステルカラーに染め上げてみるのもよいでしょう。パステルカラーのレインボーローズもまた、大変美しくおすすめです。
レインボーローズだけじゃない！青薔薇だって作れる
この作り方で作り出せる薔薇はレインボーローズのみでなく、かつては「不可能」の象徴とされた、青い薔薇も作り出すことが出来ます。今こそ薔薇の品種改良が進み、天然の青薔薇も購入できるようになっていますが、かつてはこの手段でしか拝むことが出来なかった幻の薔薇だと思うと、また違う趣がある事でしょう。
他にも、天然物を見て「青薔薇と言うが、あんまり青くないじゃないか」と思っている方は、思い切って着色料で青くしてしまうと言うのもアリですよ。
あなただけのカラフルな薔薇を！
レインボーローズの作り方は、青薔薇を作る以外にも着色料の量を調節することで、ありとあらゆる色の薔薇を作り出すことが出来るます。赤い着色料を使えば真紅の薔薇が、黄色い着色料を使えば黄色い薔薇が…と、その可能性が無限大、レインボーローズのみでなく、他の色にも挑戦してみてくださいね。
レインボーローズを始めとするカラフルな薔薇を作った後に気を付けることが、色水を吸わせているため茎部分から着色料が漏れてしまう場合がある事。人に渡す前には茎の切れ目部分を布なので拭きとり、余分な色水を取り除いておきましょう。
レインボーローズの花言葉や意味
レインボーローズはその鮮やかな姿の通り花言葉も特徴的で、その七色の姿は「奇跡」や「無限の可能性」を意味します。一本渡すのは勿論ですが、複数本を束ね、レインボーの花束を作れば、更にその効果を高めることが出来てしまいます。
なぜレインボーローズの花言葉は「奇跡」なのかと言いますと、やはり一本の薔薇に複数の色が美しく混ざり合った、自然には存在しない姿を作り出せるからと言うのが大きいでしょう。
もう1つの花言葉である「無限の可能性」も、着色料の塩梅次第で、ありとあらゆる色が作り出せるという、レインボーローズに秘められた「可能性」を意味しており、どちらの意味でも非常にポジティブな薔薇として喜ばれます。
レインボーローズのプレゼントにおすすめな場面
レインボーローズはそれ自体のインパクトは勿論、ポジティブな花言葉を持つため、特に結婚式や特別なイベントなどの、お祝いの場面でプレゼントすると喜ばれる薔薇です。恋愛成就のお守りにすることも効果的で、薔薇自体の花言葉である「愛」や「恋」、「あなたを愛します」と言う意味を後押ししてくれます。
自分で作る以外にも、お店で購入するのも効果的で、お店が作ったレインボーローズなら色ムラの心配もなく、誰相手にも安心して七色の薔薇を送ることが出来ます。と言ってもお値段は手間がかかるぶん、1本あたり1000円程度と少々高め。手頃な価格でプレゼントしたい場合は、自分で作ってしまうのが一番ですよ。
レインボーローズと青薔薇の共通点と、その違い
レインボーローズの花言葉は奇跡と聞いて、聞き覚えがあると思った方はいないでしょうか？初めて自然に存在する青薔薇として生み出された「アプローズ」。そして青い薔薇もまた、レインボーローズと同じ花言葉を持っており、どちらを渡しても「奇跡」の薔薇を渡すことが出来るのです。
ただ、その花言葉に込められた「奇跡」の意味合いは、レインボーローズと青薔薇とでは少々異なり、花言葉が同じだから代用できる！と言う訳ではありません。
レインボーローズの「奇跡」は自然界には存在しない七色の薔薇を、造花と言う形ではありますが作り出すと言う行いに対するもの。それに対し青薔薇が持つ「奇跡」は自然界には存在しない青い薔薇を作り出したと言う功績を称えて付けられたもの。
同じ奇跡でもその意味合いは大分異なり、レインボーローズで青薔薇の代用が出来るとは言い切れず、レインボーローズを青薔薇で代用する場合も同じ事が当てはまります。2色の薔薇はどちらが優れていると言う訳ではなく、どちらも異なる美しさがあるため、レインボーローズも青薔薇も、両方とも愛でてあげてください。
レインボーローズのトリビア、こんな意味もある？
レインボーローズは「奇跡」や「無限の可能性」の他にも、もうひとつの意味を持ち、その七色はセクシャルマイノリティとその人権擁護活動のシンボルとしても扱われています。
セクシャルマイノリティとは、簡単にってしまうと自身の性別に何かしらの悩みを抱えている人の事。同性愛者や両性愛車などが、このセクシャルマイノリティとして扱われ、虹色がシンボルカラーとされているため、レインボーローズが象徴として用いられているのです。
なぜレインボーローズがシンボルなのか？
なぜレインボーローズはセクシャルマイノリティのシンボルとしての顔も持つのかと言うと、虹色にはさまざまな色が混ざり合う事なく共存しており、またその色は連続的で明確が教会が存在しないため、人権や民族性の多様性を表す色として古来より使用されてきたからです。
オリンピックの五輪がそれぞれ異なる色をしているのも、虹色の多様性から来ているもの。もしあなたの身近に、自身の性別に悩んでいると言う方がいたら、レインボーローズをそっと送ってあげると喜ばれるかもしれません。
レインボーローズで目にも鮮やかな祝福を！
レインボーローズはその幻想的な姿から、作りにくいと思われがちですが材料さえ準備してしまえば後はとても簡単。目を楽しませ、多くの人を喜ばせる素敵な薔薇となってくれます。
既に作ったことがあると言う方は着色料を調節し、自分だけのレインボーローズを作ってみるのはいかがでしょうか？その無限の可能性を、一輪の白薔薇に込めましょう。