シンワ測定 |下地センサー Super スーパー
パナソニック|EZ3802 壁うらセンサー
下地センサーの仕組み
下地センサーには、壁裏の柱を検知する方法として2つあります。1つは壁に針を刺し、柱にあてて検知する方法、もう1つはセンサーを使って柱を検知する方法です。現在は後者が主流になっていますが、それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
壁に針を刺して柱を探す
1つ目の「下地探し」と呼ばれている方法ですが、壁に垂直に針を差し込み、その刺さり具合で柱を探します。もし柱がある場合は手ごたえ(抵抗感)を感じるはずです。しかし、柱の幅を割り出すのに時間がかかるやり方であり、効率が悪いです。現在は後述するもう1つの方法がメインに使われています。
センサーで柱を見つける
もう1つの方法がセンサーを使って柱を検知する方法ですが、これは壁裏の密度に反応してランプが点灯するような仕組みになっており、柱があるという事は密度が高いという事になります。この方法ならば素早く検知でき、しかも柱の幅がどのくらいあるのかもわかります。しかもその精度は高いです。
2つのアイテムを比較してみて、「下地探し」より「下地センサー」のほうが精度は高いです。しかし、両方とも使用したほうがより精度は高まります。
この「下地探し」と「下地センサー」の2つのアイテムですが、もし予算に余裕のある方は2つとも使用することをおすすめします。もちろんそれぞれ1つずつだけでも柱の検知自体は可能ですが、「下地探し」だけでは効率が悪いかもしれません。
価格としては下地センサーが高めですが精度は高いですので、予算に余裕がなくても「下地センサー」の方を使うのがいいでしょう。
下地探しや下地センサーの値段
下地探しの価格は基本的に1,000円前後、下地センサーの価格は安価なもので約1,000円~2,000円ですが高価なものですと5,000円近くするものがあります。とはいえ、基本的に2,000円程の商品を購入できれば柱を検知するのに問題がない性能です。そこまで神経質に高性能の商品を用意する必要はありませんので安心していいです。
下地センサーの使い方
下地探しは針を垂直に押し当てていくだけですので簡単ですが、下地センサーの場合は使い方に少々コツが必要です。どのように使えば壁裏の柱をうまく検知できるのでしょうか?手順がありますので、早速見ていきましょう。
①センサーの裏面を壁にぴったりと当てる
まずは下地センサーを壁にぴったりと当てます。この時、電源はOFFになっているかどうかしっかり確認しましょう。ONの状態で壁に当てても正確に反応してくれません。また、後述にて注意点として説明しますが、柱がある場所から始めないようにして下さい。重要なポイントですので気を付けましょう。
②壁にあてたまま起動し、右へスライド
壁にぴったりと当てた状態で電源をONにし、壁に沿って右、もしくは左へスライドさせていきます。今回は右からスライドさせることを前提として説明していますが、左からスライドさせた場合も同じ事です。操作が逆になるだけですから。もし反応が出た場合は次の段階へ移行します。
③反応したらマーキングし、左へスライド
壁沿いに下地センサーを動かしていき、反応が出た場合はその場所をマーキングしましょう。これは柱の幅がどのくらいあるのか図るためにも重要な事です。無事にマーキングできましたら、右方向から始めた場合は左へ、左方向から始めた場合は右へスライドしていきましょう。
④同様に反応したらマーキング
マーキングし終えましたら、逆方向へスライドさせていきます。この時、必ず反応しない場所からスタートさせましょう。そうしなければ正確な柱の幅を図ることができなくなります。こちらも同様に反応しましたらマーキングしましょう。そうしてできたマーキングとマーキングの幅が柱の幅という事になります。
上記の手順を動画にしたものを掲載いたします。手早く行えばこれだけ短時間で柱の位置を特定することができます。最初はここまでスムーズにできる必要はありませんので、ゆっくりやりましょう。それでは次に下地センサーを使ううえでの注意点を説明します。ちなみに動画では天井の柱を検知していますが、やり方が別にありますので下記にて紹介します。
注意点
①必ず柱がない場所からスタートする
下地センサーを使ううえでの注意点ですが、必ず柱が埋め込まれていない場所からスタートしましょう。そうしないとエラーが起きてしまい、うまく壁裏の柱を見極める事ができません。下地センサーの精度は優秀ですので、使い方さえ間違わなければ期待に応えてくれます。しっかり覚えましょう。
注意点②電線の配置に注意する
もう1つの注意点ですが、柱の位置を特定して杭を打ち込む際に誤って電線を傷つけないようにしましょう。下地センサーの精度によっては電線を感知できないものもあります。そうなると、せっかく特定できても電線を傷つける心配をしなくてはいけません。1番良いのは電線を感知できる商品を選ぶのが良いでしょう。
天井の下地の探し方
天井の柱の探し方ですが、最初に天井を叩いてみたり、磁石を使いながら検知する方が効率よく進められます。石膏ボードが使われていた場合は磁石が接着しますし、天井を叩いて音が少し高めに鳴った場合は下地があるという証拠になります。
通常の壁と比較して、天井は位置の関係上作業が難しいですので、工夫して進めてみましょう。
下地センサーの活用シーン
ではこの下地センサーを利用して柱を特定した後、どういった事に使われるのでしょうか。壁裏の柱に杭等を打ち込むことになるでしょうが、そのあとはどうなるのでしょうか。具体的な利用用途・利用シーンを見ていきましょう。
タオルハンガーの設置
1つ目はタオルハンガーの設置です。お風呂場ではあるのとないのでは利便性に大きく関わるこのタオルハンガーですが、壁裏の柱に杭を複数個所打ち込み、固定する必要があります。
間違えて何か所も穴を開けてしまっては耐久性に問題が出てきますので、下地センサーで確実に柱の位置や幅を把握する必要があります。
薄型テレビの設置
2つ目は薄型テレビの設置です。今までならば台の上にテレビを設置するというのが一般的でしたが、最近では壁に固定器具を埋め込みテレビを固定するという使い方が増えてきました。
この場合、設置台が必要なくなる分、空間にゆとりができるという利点があります。今後このような利用方法がさらに増えていくかもしれませんね。
おすすめの下地センサー2選
①シンワ測定 下地センサー スーパー
シンワ測定 |下地センサー Super スーパー
1つ目は下地センサーの代表格ともいえるシンワの商品です。この商品にはタイプが多数存在し、シンプルなものから金属を探知できるもの、壁の奥深くまで検知してくれる機能等あります。
シンプルなものが初心者には扱いやすいですが、電線は感知しませんのでそこだけは注意して下さい。もちろん電線を感知するタイプのものもありますので、色々なタイプを比較してみて使いやすい商品を選んで下さい。
②Panasonic 壁裏センサー
パナソニック|EZ3802 壁うらセンサー
2つ目はPanasonicの壁裏センサーです。特筆すべきはこの商品は電線も感知することができるという事です。もちろん柱を特定する精度も高いですので、これ1本購入しておけば問題ないというレベルです。下記に購入ユーザーからのコメントを記載します。
これを買い直したら、失敗がなくなりました。 あああ。。。 最初からこれを買っておけば、たくさんの無駄な穴をあけることもなかったのに。。。 なぜもっと早く買わなかったんだろうと、思いました。 安物を買って、かえって何十倍にも高くつく買い物になりました。
このユーザーは今までたくさん穴を開けてしまっていたが、この商品を購入することで無駄な穴がなくなったというコメントを残しています。それだけ他の商品よりも精度が高かったという事でしょう。
下地センサーを有効に使って自分だけの空間を
下地センサーは有効に使う事ができれば、壁に様々な工夫を施すことができるきっかけになります。是非1度活用してみてはいかがでしょうか。
ここまで下地センサーの仕組みや使い方、利用用途について説明しました。壁裏の柱を検知するというアイテムですが、その目的や使い方によってはDIYにおいて活躍できる商品になることが理解できたと思います。自分の部屋を少し工夫したいと考えている人は、1度利用してみてはいかがでしょうか。
「下地探し」と呼ばれる商品であり、厳密にいうとこちらのタイプは下地センサーではありません。