和信ペイント 油性ニス270ml
木部用自然塗料オイル 亜麻仁油
ワトコオイル ダークウォルナット W-13 1L
Bigman(ビッグマン) 耐水ペーパーセット400
WOOD LOVE オイルフィニッシュ
オイルフィニッシュとは?
木目を残したまま仕上げるやり方
家にある木製の家具には、カラー塗料でコートされたものだけでなく、木材の木目がそのままで、表面に薄くコートされているものがあります。これらはオイルフィニッシュと呼ばれる、ごく自然に仕上げる方法です
オイルフィニッシュは、木材に油を染みこませる方法で、カラー塗料のように木目が消えてしまわないため、木材のよさをそのまま味わえます。
ナチュラルなやり方で優しさや高級感がある
DIYなどでも、オイルフィニッシュは大変人気です。オイルフィニッシュで仕上げた木材の作品は、木目ならではの暖かさや優しさが感じられます。使っている木材によっては、高級感溢れる仕上がりにもなるので、贈り物にも最適です!また、オイルフィニッシュは外見のよさだけでなく、機能的な仕上がりにも影響が出ます。
オイルフィニッシュはなんでするのか?
外見を整えるため
オイルフィニッシュをすると、木材の表面は、油や塗料が染み込んで落ち着いた色合いになります。色がついた種類の油を塗ると、簡単に自分好みに色付けできるのもポイントです。着色することによって、通常できない色合いにもできます。
作品の表面保護のため
オイルフィニッシュをすることで、木材の表面には薄い塗膜が作られます。これによって、水や余計な油、紫外線などから守られるため、汚れたり傷ついたりせず、長い間使うことができます。木材独特のささくれも塗り方によっては防げるため、手に持って使う物の安全性の向上も得られます!
作品の安定化のため
木材はオイルフィニッシュをしないでいると、湿気を吸い取って歪んでしまいます。歪むことによって、棚が開かなくなったり、隙間ができて、見栄えが悪くなったりする可能性が高いです。そのため、DIYでよい作品を作るためには、忘れてはいけない作業になります。
オイルフィニッシュをやってみよう!
DIYの仕上げに外せないオイルフィニッシュのやり方
オイルフィニッシュは、DIYの仕上げにおすすめです。上記項目でも書きましたが、作品全体のクオリティや安全性、耐久度など、さまざまな恩恵を与えてくれます。やり方も棚や台などを作った経験のある方ならば、なんてことはありません。ちょっとした塗り方に注意すれば、作品を一段階上の仕上がりにできます!
初心者でも簡単にできるやり方もある!
DIYだけでなく「ちょっとした木材の補強や塗り直しがしたい」という方にも、おすすめできます。最近では、オイルフィニッシュ用の油も、多くの種類が発売されていますので、初心者にもおすすめできるものが沢山あります。ちょっとだけ手を出して、家具や小物などにオリジナル感を出してみませんか?
オイルフィニッシュに使われる油とは?
自然油と合成塗料
和信ペイント 油性ニス270ml
オイルフィニッシュに使われる油(オイル)は、大きく分けて「自然油」と「合成塗料」の2種類です。それぞれに特徴と特性があるので、自分がやりたいオイルフィニッシュに合わせて使いましょう。
自然油とは?
自然油は、その名の通り自然で取れる天然の植物性油となります。自然油には、大まかに乾性油・半乾性油・不乾性油の3種類があり、オイルフィニッシュに適しているのは、乾性油です。
乾性油というのは、乾くと固まる性質があるもので、亜麻仁やクルミ、荏胡麻などがあります。木材の特性や感触を残したままの暖かい仕上がりにできますが、乾燥に時間がかかるのが特徴です。
自然油の塗りやすさ
自然油を木材に塗ると、酸素と反応して硬化し始めます。硬化すると非常にツヤが出て、サラサラとした気持ちのいい木材の手触りを味わえますよ。
種類によって、色合いや硬化の具合など特徴があるため、おすすめの配合などを自分で探すのも楽しみの一つです。塗り方は、浸透させるように塗るだけなので、それほど難しいことはありません。初心者にも使いやすく、おすすめできる種類も豊富です。
ウレタン系とは?
WOOD LOVE オイルフィニッシュ
自然油とは、逆の合成塗料です。木の表面に塗ることで、多少の浸透と薄いプラスチックの塗膜を作り、汚れや傷に非常に強い性質を持ちます。着色剤の混ざったものならば、自分の好きな色に整えることもできるので、作品の幅が広がりますよ。乾燥が早く、木の強度が上がる反面で、木材そのものの特性はなくなってしまいます。
ウレタン系の塗りやすさ
主にウレタン系の塗料は、刷毛を使って塗ります。塗り方は、粘性を下げるために、水や専用のうすめ液を混ぜながら、木材の表面に塗布していってください。塗るたびに表面に塗膜を形成するので、非常にツヤが出て綺麗な見た目になります。ただしウレタン系は塗るのが少し難しく、塗り方によってムラができやすいので、注意が必要です。
オイルフィニッシュの油の種類
亜麻仁油
木部用自然塗料オイル 亜麻仁油
成熟した亜麻の種子から採れる油です。昔からある伝統的な自然油で、「オイルフィニッシュといえば亜麻仁油!」というほど有名ですよ。亜麻仁油は、木工製品の仕上げから革細工、食用、DIYなど幅広く使われています。
木材へ使うと、濃い目の色で美しく仕上がりますが、亜麻仁油は、完全に乾燥するまで独特なニオイがあるため、好みによって他の自然油と使い分けましょう。
ワトコオイル
ワトコオイル ダークウォルナット W-13 1L
ワトコオイルは、亜麻仁油をベースに、浸透力や塗りやすさを調整した製品です。有機溶剤や防カビ剤など化学薬品も混ざっていますが、従来の亜麻仁油の性質も保っているので、自然油の分類に入ります。通常の亜麻仁油よりも扱いやすく、DIY初心者にはおすすめで、いくつかの種類があるので、着色もできる優れものです。
たくみやの和み
たくみやの和みは、乾性油の荏油・桐油・くるみ油が混ざった種類の油です。自然油のそれぞれの特性を活かすために、メーカー独自の配合がされています。それぞれの油を別々に買う必要がないので、おすすめの商品となります。DIYのオイルフィニッシュや木製品のツヤ出しなど、幅広く使えて便利です。
オイルフィニッシュに使う必要な道具
油(オイル)
塗りこむ油(オイル)は、自分の好みや用途に合ったものを使いましょう。着色剤が入っているものは、一度試し塗りしてから、本番に挑むようにしてください。
刷毛or布など
刷毛はウレタン系や自然油を塗布する時に、布は自然油を塗る際に使います。布は使い古した衣類などで十分ですが、毛羽立たないものを選びましょう。キムワイプなどのウエス(汚れを拭き取るシート)を使うのもおすすめです。
耐水ペーパー
Bigman(ビッグマン) 耐水ペーパーセット400
耐水ペーパーは、木材の表面を整えるために使います。通常のサンドペーパーでは、濡れると使えなくなってしまうので、必ず耐水ペーパーにしましょう。油を塗る前は、#400番程度を使い、塗装後の仕上げには、#600~1000番の耐水ペーパーを使ってください。
ゴム手袋など
手に付着しても害はありませんが、油独特の強い匂いや着色剤の色などが付いてしまいます。そのため、問題がある場合は、油に強い使い捨てのゴム手袋を用意しましょう。
オイルフィニッシュのやり方:6つの手順!
①:下地作りのやり方
基本的なやり方として、最初に油を塗りこむ前に、木材の表面をならします。この工程が、作品の仕上がりに大きな影響を及ぼすため、#320~#400番の耐水ペーパーを使い、気が済むまで行いましょう。
②:塗りこみ1回目!
自然油の塗り方は、まず布に油をたっぷり付け、木材に塗りながら染み込ませていきます。最初はぐんぐんと油を吸い込むので、表面に油が浮き出るくらいまで塗り込みましょう。ウレタン系は、刷毛で木材にムラができないように、きれいに塗るようにしてください。
着色をする場合は、この工程での塗り方によって、仕上がりに大きな差が出るため、慎重に塗りましょう。
③:乾燥1回目!
塗り終わったら風通しのよい、ホコリの少ない日陰の場所で乾かしましょう。乾燥については、自然油は24時間ほど、ウレタン系はそれぞれ適切な乾燥時間に従って、十分に置いてください。
乾燥が十分でないと、前に塗りこんだ油を剥がしてしまうことになるため、無意味になってしまいます。1回目の塗装では、多少色は変わるものの変化は少ないです。
④:塗りこみ2回目
乾燥が十分できたら、2回目の塗り込みをしましょう。ウレタン系は塗り込みを行う前に、#400番程度の耐水ペーパーで表面を整えると、より一層きれいに仕上がります。1回目よりも木材に染み込む量が少ないため、あまり塗料をつけすぎると、ムラの原因になるので気をつけてください。
自然油の2回目の塗り込みでは、#600番位の耐水ペーパーに油を付けながら研磨しましょう。木材の細かい粉が油と一緒に木目に入ることで、目止めの効果が出ます。研磨が終わったら、軽く油と汚れを拭き取りましょう。
⑤:やり方によって1~3回繰り返す
乾燥1回目から塗り込みと研磨を、1~3回好きなだけ繰り返します。ウレタン系は、あまりやりすぎると塗膜が厚くなりすぎるので、注意しましょう。自然油は、木材の染み込み具合と表面の研磨具合で、塗る回数を調整します。着色している場合は、色のムラが出ないように、満遍なく塗り込んでください。
⑥:最後の仕上げ
十分な塗り込みを終えたら、仕上げに薄く油を塗って表面を整えます。ウレタン系は、これで表面の凹凸をなくすように、塗り方に力を入れてください。自然油は光沢を残すためなので、塗ったらすぐに拭き取ってしまっても構いません。
オイルフィニッシュで注意すること
使い終わったウエスや布に注意
塗り込みをした際に使ったウエスや布は、油を大量に含んでいます。自然油は大変燃えやすく、積み重なって高温になると発火する可能性大です。そのため、使い終わった後には、燃やして処理するか、水に浸して発火しないようにしましょう。また揮発性の液体が混ざったものは、換気にも注意してください。
長年使わないと開かなくなる
オイルフィニッシュに使う塗料は、缶やビンに入っているものの乾燥しやすいため、長い期間置いておくと、中で水分がなくなり固まってしまいます。特に自然油は、ビンの中で固まると、蓋を開けることすら困難になるので、できれば冷蔵庫で冷やしておくと長持ちしますよ。
オイルフィニッシュの製品の手入れ
やり方簡単なメンテナンス
オイルフィニッシュをした作品や製品は、年月が経つと徐々に乾燥してカサカサになっていきます。ウレタン系は、風化によって塗膜が剥がれ落ちてしまうので、再度塗り直しが必要です。
自然油は、再び塗布すれば潤いを取り戻すため、適切な量の油を塗り込んで仕上げましょう。程よい光沢が戻ったら、乾燥後に乾拭きしてあげると、さらにツヤが出ます。
オイルフィニッシュのまとめ
オイルフィニッシュの正しい5つの手順は、お分かりいただけましたか?正しい手順でできた作品は、きっとクオリティの高い作品になって愛着が湧くでしょう。今までやったことのない方も、作ったものが長持ちするようになるので、是非ともやりましょう!オイルフィニッシュに似た仕上げ方法もあるので、下記のおすすめ記事もご覧ください!
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