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八ヶ岳「しらびそ小屋」特集!人気の厚切りトーストもご紹介【登山者必見】

八ヶ岳に通年営業している山小屋「しらびそ小屋」について。話題の「厚切りトースト」をはじめとする心のこもった食事を始め、身も体も温まる「薪ストーブ」それから小屋周辺の「大自然」の素晴らしさに、小屋に向かうアクセス方法など、しらびそ小屋大特集です。
2020年8月27日
麦食くま

八ヶ岳(やつがたけ)について

しらびそ小屋のある「八ヶ岳」は、こんなところ

八ヶ岳の場所は、山梨県と長野県にまたがる南北30km余りの山脈。ここは火山地帯なので温泉も湧いています。この八ヶ岳は大きく「北八ヶ岳」と「南八ヶ岳」のふたつに分かれています。その境界線は夏沢峠(なつざわとうげ)と言われていて、本沢(ほんざわ)温泉と夏沢鉱泉を結んでいるあたりになります。


八ヶ岳の天気は夏や穏やか冬は厳しい寒さ

八ヶ岳一帯の天気ですが、夏場は最低気温が16℃、最高気温が24℃くらいまで上がます。暑くなりすぎることなく天気も良いことが多く、非常に過ごしやすくておだやかです。しかし冬は一転して厳しい寒さがやってきます。最も寒い時期では最高気温が-11℃で最低気温が-19℃を記録したこともあります。また冬場は天気が悪い時には雪が降り積もります。

鋭い峰々がそびえる南八ヶ岳

八ヶ岳の最高峰で日本全体の山の高さでも堂々33位の赤岳(標高2899m)を筆頭に、横岳、阿弥陀岳、硫黄岳といった標高2700mを超える山々が連なる南八ヶ岳連峰。長野、山梨両県にまたがり、斜面が急で岩場も多く、中級者クラス以上向けのコースが多いエリアです。


冬場も楽しめる北八ヶ岳としらびそ小屋

全域がほぼ長野県に属する北八ヶ岳は、南八ヶ岳とは対照的に斜面が穏やかで、岩場も少ないのが特徴。森の中の平坦な道のところも多く、初心者のハイキングに最適。夏場以外にも天気が良ければ冬場も楽しめます。標高2000m級の山々が多くあり、本格的な登山も楽しめるスポットです。今回ご紹介する「しらそび小屋」は北八ヶ岳に属します。

しらびそ小屋への道(アクセス)1

まずは小海(こうみ)線小海駅か松原湖駅へ


しらびそ小屋へのアクセスですが、最初に向かうのが小海駅(もしくは松原湖駅)です。ここは「八ヶ岳高原線」という愛称がつけられている小海線の駅のひとつ。小海線は、中央本線の小淵沢(こぶちざわ)駅と小諸(こもろ)駅をつなぐ路線です。

次に稲子湯(いなごゆ)温泉を目指す

小海駅(もしくは松原湖駅入口)に行くアクセス方法には、新幹線の佐久平駅もしくは中央本線、または高速バスの中央道小淵沢バス停から乗りかえることになります。そこから小海町営の路線バス(松原湖線)に乗ってしらびそ小屋をめざしますが、多くの人は稲子湯で下車します。ただし小屋に向かう登山道に近いのは、みどり池入口バス停です。

稲子湯温泉行きバスは冬季は運休します。

ここで注意すべき点として、この路線バスは、冬期(12月~4月中旬)は小海リエックス・稲子登山道入口止まりになります。冬場に行かれる場合のアクセスは、小海駅(もしくは松原湖駅)からタクシー、または稲子登山道入り口から徒歩(1時間30分程度)になります。

車でのアクセス方法

車での移動の場合も、まずは稲子湯温泉を目指します。山梨県韮崎(にらさき)市と長野県上田市を結ぶ国道141号線利用して松原湖入口から入るルートと、麦草峠(むぎくさとうげ)経由(冬季通行止めなので注意)のルートがあります。

山に入る前の駐車場について

駐車場は、稲子湯の近くにある有料の駐車場(1日300円:20台程度収容可能)か、みどり池入口のバス停のそばにある無料駐車場(30台程度収容可能)を目指します。ここから先からは、車では入ることができない登山道となります。

しらびそ小屋への道(アクセス)2

2時間歩いてたどり着く、しらびそ小屋への山道

稲子湯温泉(もしくは駐車場)からは、いよいよ徒歩でしらびそ小屋をめざします。このルートは比較的穏やかな道で、登山道というよりハイキングコースに近いかもしれません。途中、ほっこりするイラストが描かれた木製道標もあり、おそらく迷う事はないでしょう。

いよいよしらびそ小屋到着

しらびそ小屋は、その名のとおり深い緑色の水をたたえたみどり池の湖畔にたたずんでいます。おとぎ話に出てくるような素朴な雰囲気が漂う木造小屋、そしてそのイメージにぴったりのイラストチックな木製看板を見るだけで、「ここまで歩いて来てよかった!」と感じさせてくれます。

しらびそ小屋の営業と宿泊時の注意点

しらびそ小屋がある場所の標高は約2100m。通年営業していますので、冬場にも利用でき、宿泊だけでなく食事やお茶を愉しむために立ち寄ることもできます。ただし宿泊の場合は、16:00までに到着しなければならず、遅れる時には必ず連絡を入れる必要があります。

宿泊時のチェックイン

薪ストーブの前を通ってチェックインすると、ここまで歩いてきた苦労をねぎらうかのように、かりんとうと自家製の温かい熊笹茶という、実に山小屋らしいおもてなしが待っています。別館の1階は談話室になっていて、雑誌や書籍などの書棚やこたつがあります。

寝室について

2階には宿泊者用寝室と荷物置き場があります。相部屋ですが、あらかじめどこの場所にだれが眠るか割りふりが決まっていて、必ずひとり1枚ずつのお布団が用意されています。山小屋の中には、お布団がないケースもあるようなので、これは安心のポイント。その他に6畳程度の個室が1部屋あります(3000円)。

人気の秘訣。しらびそ小屋の気配り

早朝出発する予定の宿泊者は、他の宿泊者の迷惑にならないように、寝室の外の談話室にお布団が割りあてられます。いたるところに気持ちのよい気配りが感じられるのが、しらびそ小屋ならではです。これは絶対に行きたい山小屋ですね。

しらびそ小屋名物「厚切りトースト」

厚切りトーストは、しらびそ小屋の名物朝ごはん

利用客のクチコミで一気に話題になったのが、しらびそ小屋の厚切りトースト。これを食べたいがために、しらびそ小屋に泊まる人たちがたくさんいるという、紛れもない名品です。大自然に囲まれ、日常と切りはなれた空間で食べると、何を食べても美味しく感じる気がしますが、クチコミでの絶賛はその次元を超えています。

絶品厚切りトーストを引き立てる影の役者たち1

美味しさの決めてのひとつめは、かわいらしい煙突の下にあ薪ストーブのナチュラルな火で、鉄板でじっくりこんがり焼いていること。2番めに、厚切りトーストに細かい切り身が入れられているため、そこにバターが染み込んで味に深みを出しています。

絶品厚切りトーストを引き立てる影の役者たち2

その上、焼きあがったトーストには、この山小屋特製の「こけももジャム」や「ブルーベリージャム」など、自然の甘さをとじこめた2種類のジャムを塗って出してくれるというから、美味しくないはずはありません!厚切りトーストにセットされているのは、山小屋の名前の入った素朴な陶器で愉しむ、その美味しいコーヒー。

絶品厚切りトーストを引き立てる影の役者たち3

山で飲むコーヒーは何にも代えがたいほど美味しいと言われています。そのため、わざわざコーヒーを自作するための道具一式をリュックに入れて山登りする人も少なくないほど。実はしらびそ小屋のコーヒーも、その美味しさに定評があります。

絶品厚切りトーストを食べるための、ふたつの条件

この厚切りトーストが登山者の間で有名になってしまい、これをオーダーする人ばかりになった結果、以前のように昼食の休憩などでのオーダーができなくなってしまいました。そのため今は、事前に宿泊予約した人の朝ごはんのみ、さらに「朝食に厚切りトースト希望」と予約時に伝える必要があります。

厳しくともどうしても食べたいのが厚切りトースト

条件は厳しくなりましたが、それでも目の前のガラス窓から見えるのは、みどり池とそれに映る逆さ天狗岳。庭には、リスや小鳥の訪問。絶品厚切りトーストをさらに美味しく感じさせてくれる仕掛けがいっぱいです。大切なのでもう一度言います。何も伝えないと和食の朝食になるので、注意が必要です。

厚切りトースト以外の食事

山の幸がいっぱいの、想像以上に豪華な夕食

しらびそ小屋は厚切りトーストが有名ですが、実は夕食も家庭的で美味しいと評判です。山の幸を割烹風に料理された先付があり、食前酒として梅酒がつきます。おかずのプレートには、その時々のメインとなるフライ物や冷奴、餃子といったものが7・8品揃います。それとは別盛で、山菜の天ぷらが山盛りになって出てきます。

ごはんも味噌汁も美味しくて、そしてお酒も楽しめる

ごはんは、時間に合わせての炊きたて。おひつに入ったアツアツご飯を、自分たちで好きな量だけよそって食べられます。これに、周辺の山で採れたきのこなど、山の幸のお味噌汁が1杯つきます。お酒を愉しみたい人向けに、どぶろくや地ビールなども用意されています。

朝食タイムの注意点

以前は朝食開始時間が午前7時以降と遅めだったのですが、最近では夏場は5:30から、冬場は6:00からと早くなっています。その時間は、その日の宿泊者で早い時間の希望に合わせているようです。まず和食の朝食が供され、厚切りトーストの組み込まれた洋食はその後に提供されます。

朝の食事と昼の食事

厚切りトーストの洋食と和食での朝の食事は、おかずの内容が異なります。洋食は目玉焼き、サラダ、ウインナーなどのおかずが載ったワンプレートとなります。それから日帰りで立ち寄る場合の昼の食事メニューには、うどんやラーメン、カレーなど。コーヒーや紅茶といったソフトドリンクもあります。

軽食とお水

軽食で、これもまた美味しいと評判のチーズケーキとコーヒーが付いたチーズケーキセットが注文できる場合があります。ただし宿泊者優先なので、宿泊者の食事時間やその準備のための時間は提供できない場合があります。水は宿泊者は無料、他の人は1リットル100円で販売しています。

その他

夏場はお弁当を予約して注文することもできます(800円)。宿泊時に朝夕2食を注文するときは、大人子供関係なく素泊まり料金にプラス3000円かかります。お食事は夕食のみ、又は朝食のみと言う選び方もできます。17時以降に当日の夕食をご注文する場合には、別途500円かかります。

薪ストーブ

大自然の中に木のぬくもりが感じられるしらびそ小屋の、食べ物以外の名物といえば、「薪ストーブ」になるでしょうか?玄関を入ってすぐのところにあるこのレトロな薪ストーブ、そのパチパチとはじける音や温かく燃える炎は、登山者の疲れた身体や心をも温めてくれています。

大自然

携帯電話の状況

携帯電話の電波状況は決してよくなく、入る場合と入らない場合があります。むしろ大自然の真ん中にいるので、ネットから離れる時間と割り切った方がよさそうです。ネットが無くても天気が良い朝になればみどり池のむこうにそびえる東天狗岳の東壁から出てくる輝く美しい朝日と天狗岳も見ることができるという感動が待っています。

冬は一面銀世界

通年営業しているしらびそ小屋の隠れた魅力は、実は天気が良い冬場です。天気が晴れればそこは一面の銀世界。小屋の目の前にあるみどり池も完全に凍結した上に雪が積もりますので、どこに池があるかわからないくらいです。でも、薪ストーブが冷えた体を癒してくれます。そのため、冬季の10月から5月くらいまでは暖房費800円がプラスされます。

その他の登山コース(アクセス)

本沢温泉経由コース1

稲子湯から本沢温泉を経由してしらびそ小屋に行くルート(アクセス)もあります。稲子湯バス停から徒歩30分で車両立ち入り禁止のゲートがあり、車でここまで来ることができます。ゲートからのルートは温泉宿の車が通れるようになっていて、幅広く歩きやすい道が続いています。ゆっくり歩くこと約1時間ほどで本沢温泉に到着します。

本沢温泉経由コース2

本沢温泉からは、急な傾斜があるところや崖沿いと、少し注意が必要なところが続きます。その後に森の中の平坦な道を約1時間歩いてしらびぞ小屋を目指します。また夏沢峠方面からは、カラマツに囲まれた急な傾斜をおりることで本沢温泉に至り、そこからしらびそ小屋を目指すことも可能です。

中山峠コース

その他しらびそ小屋から中山峠方面に向かうコースもあります。徒歩約1時間ほどで到着しますが、ここは急な斜面を登って行くことになりますので注意する必要があります。中山峠からは、中山や天狗岳を経由して茅野市方面におりることもできます。

しらびそ小屋基本情報

〒384-1301 長野県南佐久郡南牧村海尻400-3 EL.0267-96-2165:FAX.0267-96-2195 山小屋直通電話(通年営業)090-4739-5255 定員約60名。宿泊料金1泊2食付 大人8300円 子供7800円 (素泊まりは3000円安)事前に電話またはFAXにて予約受付。(冬季は冬山の装備が必要)

ようこそしらびそ小屋へ
しらびそ小屋の公式ホームページ

まとめ

しらびぞ小屋は通年営業するなか、冬には薪ストーブが暖かく迎えてくれます。忘れていけないこととして、しらびそ小屋の名物厚切りトーストを食べるためには、宿泊予約時に朝食に厚切りトーストを食べたいと伝える必要あることです。またネットの環境はあまりよくないので、大自然を楽しむことを主目的にしましょう。