雄蛇ヶ池でのバス釣り
雄蛇ヶ池のバスは1970年代に人の手によって放流されたものです。ただの広い貯水池だった雄蛇ヶ池がその後バスたちの天国となるきっかけを作りました。その頃ちょうど流行り始めていたのがバスフィッシングという新しいスポーツです。1970年頃の雄蛇ヶ池へのバスの放流は、バスフィッシングの流行を作った一つの出来事といっても過言ではない、バス釣りの聖地のはじまりだったのです。
雄蛇ヶ池ってどんなところ？
ここでは、まずそもそも雄蛇ヶ池というのはどんなところなのかご紹介します。雄蛇ヶ池という名前だけは知っていたという初心者アングラーさんも、ぜひ雄蛇ヶ池でのバス釣りに挑戦するきっかけになってもらえればと思います。
雄蛇ヶ池の歴史
雄蛇ヶ池は千葉県の東部にある大きな貯水池です。江戸時代に作られた貯水池と言われていますので、その歴史は400年ほど。非常に古くから地域の人を中心に親しまれてきた場所です。その周囲は5キロ近くあり、ウォーキングをする人の姿もしばしば見かけます。しかし、池としてはその特徴として満水時でも水深が一番深いところで4mほどしかないという「広いが浅い池」となっています。
貯水池
雄蛇ヶ池は貯水池としての目的を持った池です。周囲には2.5キロほどの舗装された遊歩道やトイレ、駐車場も完備された完璧に人の手で作られた池で多くの人たちが釣りをしたり、池の周りの散歩を楽しんだりする憩いの場となっています。湖は水草が茂ったリリパッドとなっており、バスなどの魚が生息するにはピッタリの場所。地域の人たちも様々な魚を放流して環境づくりに余年がありません。釣りに行った時もゴミを持ち帰る、魚を持ち帰らないなど環境保全には注意してください。
心霊スポット・白蛇伝説
雄蛇ヶ池は蛇と名のつく池であり、この雄蛇ヶ池をぐるりと周ると心霊現象が起こると言われてテレビでとりあげられたこともありました。また、江戸時代に開拓された雄蛇ヶ池には白蛇にまつわる伝説もあるそうです。まだお侍がいた時代。お侍に恋した村娘が身分違いの恋に悩んで雄蛇ヶ池に入水。白蛇に姿を変えたというものです。雄蛇ヶ池を周るとこの村娘の霊があらわれる、などとまことしやかに囁かれています。テレビ番組が取材に来たりして有名な話なのでご存知の方も多いのではないでしょうか。また、雄蛇ヶ池はその形が似ていることから「房総の十和田湖」ともいわれています。
雄蛇ヶ池へのアクセス方法
車で
雄蛇ヶ池に行くには車でいく方法とバスを使っていく方法があります。車でのアクセス方法は千葉東金道路の東金ICを降りて車で約5分程度のところです。降りてそのまま東金街道を東に向かい、小野の交差点の次の信号で左折をするルートがわかりやすいでしょう。雄蛇ヶ池にはきちんと下が舗装された駐車場があるので便利です。
電車・バスで
雄蛇ヶ池へ電車やバスで行くなら、JR東金線「東金駅」を下車。東金駅から千葉フラワーバスを利用してバス停「雄蛇湖入り口」で降ります。そこから徒歩で5分程度歩いたところにあります。東金駅から歩こうとすると距離があるので釣りの荷物をかかえて徒歩はきついでしょう。バスで行くのが便利です。
雄蛇ヶ池で釣れる魚
雄蛇ヶ池に生息しているのはバスのほか、フナ、ブルーギル、鯉、モクズガニなんてものまで目撃されています。この他、雄蛇ヶ池の植物を絶滅させた原因ともなるソウギョも放流されています。
釣果/ギル多め
雄蛇ヶ池で狙うのはもちろんバスですが、ギルもよく釣れます。しかし、雄蛇ヶ池といえばバス釣りでしょうという人も多いです。雄蛇ヶ池のバスはサイズが大きいことでよい釣果が出るということでも有名です。バス釣りのメッカであったことから、バスたちはルアーには見向きもしない事も多いですが、釣れれば大きい！それが雄蛇ヶ池の特徴です。
釣り
雄蛇ヶ池についてバス釣りの記事などを漁ると、口を揃えて「最近は釣れなくなった」という言葉が目立ちます。しかし、それはバス釣り最盛期の雄蛇ヶ池を知っている人の言葉とわかります。その証拠に雄蛇ヶ池はボート数隻、おかっぱりから釣りをしている人も十数人となかなかの人気釣りスポットとなっているのがわかるからです。最近では女子アングラーの姿が多いという評判も耳にします。
雄蛇ヶ池のバス釣り/おかっぱりポイント
雄蛇ヶ池ではその周囲全てがおかっぱりポイントであるといっても過言ではありません。雄蛇ヶ池は水位が減水してしまうことも多々ありますので、ココ！というポイントをご紹介してもあまり役に立つかどうか微妙です。自分の足で雄蛇ヶ池の周りを歩いてみて、バスがいそうなストラクチャーがあったらルアーを投げてみるというのが一番釣れる方法でしょう。
おかっぱりポイント
とはいえ、何の目標もなくただ歩くのは辛いものがありますので、雄蛇ヶ池でのおかっぱりポイントとして有名なところをご紹介します。
南方面ポイント
ある程度の釣果が期待できるポイントとして、南方面からご紹介していきます。まずは「コヤツ」と呼ばれるポイントの奥の方。ここは水位が高い時しか狙えないポイントですが、たまたま水位が高い時に出会えれば、ぜひ狙って欲しいポイントです。
南西方面ポイント
雄蛇ヶ池の南側「裏堰堤」と呼ばれる養安寺のあたり。「松田谷津南岸」。このあとご紹介する動画でもこのあたりでバスを釣り上げていました。
中央西側ポイント
雄蛇ヶ池のおかっぱり情報を見ると釣れるという人が多いのが、「流れ込みのあたり」です。雄蛇ヶ池の地図を見ると西側中央あたりにあるのがわかります。底が砂地になっているのは、この流れ込みのあたりだけだとか。
北方面ポイント
雄蛇ヶ池の北の方のポイントなら「弁天谷津」です。バスが隠れやすそうなところがたくさんありますが、降りていくのが大変なので降りられれば・・・と行ったポイント。岸も土が崩れやすく危険を伴うおかっぱりから狙うときは注意してください。
雄蛇ヶ池のバス釣り/ボートで狙う時のポイント
雄蛇ヶ池は元々水深がそれほど深くなく、減水していることも多いのでボートでフチを狙う時は入っていけない場所もあります。水深に気をつけ、おかっぱりでは狙いにくいところを狙うのが釣れるポイントです。もちろん、ボートから魚影が見える場所に投げてもOK。ボートでの釣りはのんびりと池の中をどこへでも(水深によりますが)いけるのが良いですね。
ポンプ小屋
雄蛇ヶ池にはレンタルボート屋もあります。バス釣りポイントの中にはボートでしか狙えない場所もあるのでレンタルしてボートでバス釣りをするのもアリでしょう。雄蛇ヶ池のボートでのバス釣りポイントは「ポンプ小屋」あたりです。このあたりは減水すればおかっぱりからも釣ることができますが、水位が高い時はおかっぱりでは入っていけません。そんなブッシュをボートから狙うことになります。雄蛇ヶ池をボートでまわっていると実際にバスの姿を目で確認できる場所がありますが、やはり釣れるおすすめの場所はポンプ小屋のあたりです。
大広の西ワンド
この他、おかっぱりからだとなかなか投げるのが難しい場所として大広の西ワンドがあります。バスがいそうなストラクチャーがあるところですので、狙うならおかっぱりで届かないそんなポイントを狙いましょう。
雄蛇ヶ池のバス釣り/レンタルボート情報
雄蛇ヶ池のレンタルボート屋はボートハウスツカモト。場所は雄蛇ヶ池の東側になります。ツカモトができてからボートでバス釣りをする人も増えています。何といってもボートでの釣りはフットワークが軽く、自由度が違います。ボートハウスツカモトの住所や連絡先電話番号などは以下の通り。
レンタルボート屋情報
住所：千葉県東金市田中200 TEL： 0475-52-2967 料金は1人乗／2,800円、2人乗／3,600円、3人乗／4,200円から4,600円です。(2018年2月現在)ボートを持参して桟橋だけ使用するなら桟橋利用料は1,000円になります。
雄蛇ヶ池のバス釣り/おすすめ動画
雄蛇ヶ池でのバス釣りがどのような感じなのか。雄蛇ヶ池とはどんなところなのか知りたい人には、実際に雄蛇ヶ池でバス釣りをしている動画を見るのをおすすめします。いくつかの雄蛇ヶ池でのバス釣り動画をご紹介します。
減水の雄蛇ヶ池/裏堰堤ポイントで
「雄蛇ヶ池はここまで減水するんだ」というほど減水している時のバス釣りの様子です。釣りをはじめてすぐにポイントでもご紹介した裏堰堤で釣り上げています。サイズはそれほど大きくありませんでしたが、やはりこのあたりはおかっぱりから釣れるポイントなんだなというのがわかる動画です。
雄蛇ヶ池で大バス釣り
このビックサイズで44cmの釣果だそうです。雄蛇ヶ池では年に数匹50cmオーバーのバスも釣れるらしいので、もっと大きなものも十分狙えるということ。自分が釣り上げたらどうしようとワクワクします。
ボートからのおかっぱり/松田谷津南岸で
タイトルには超大減水とありますが、上の動画の方が水が少ないようです。ボートで出発しますが減水のせいで思うように釣果があがらずおかっぱりで釣り上げます。ポイントは松田谷津南岸のように見えます。
雄蛇ヶ池のバス釣り/釣果
先ほども少し書いてしまいましたが、雄蛇ヶ池は昔はバス釣りの聖地と呼ばれていた場所で数は少なくなりましたが、今でも大きなバスが釣り上げられます。50cmオーバーという大きなバスの釣果も公表されています。
雄蛇ヶ池のバス釣り/注意点
雄蛇ヶ池は昔から農業用の貯水池として使われているので色々と禁止事項があります。写真にもありますが、主な注意点としてはエンジン付きのボートの使用禁止ということなどでしょうか。フナやバスの他にソウギョやギルも釣れるので、そのあたりは持ち帰って良いのかも知れません。池や周りへの環境保全には気をつけてルールを守ってバス釣りを楽しみましょう。
まとめ
千葉県にある雄蛇ヶ池。バス釣りを流行らせたバスの聖地とも呼ばれたことがある、有名なバス釣りポイントです。ソウギョによって水草がなくなってしまい、ストラクチャーに欠けること、釣り人が来すぎてバスがルアー慣れしてしまったことなどにより釣りにくくなったとはいえ、まだまだビックサイズが年に数度あがるというなかなかエキサイティングなバス釣りのできる場所です。池の周りの道も整備されており、アクセスもしやすい。駐車場やトイレもありレンタルボートも借りられるので、まだ行ったことがない方はぜひ一度バス釣りに出かけてみてはいかがでしょうか。