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フライシートとは?張り方やたたみ方などテント張りに必要な4つのコツをご紹介!

キャンプの最中雨にふられたらどうなると思いますか?大抵の場合はフライシートがインナーテントを守ってくれます。フライシートは特別な場合を除き日本の気候では必要不可欠な存在です。そんなフライシートを少しでも長く使えるようにコツを紹介します。
2020年8月27日
揚げ餅
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フライシートとは

フライシートとはインナーテントと人を守る役割

安いテントや山岳で使う軽量なテントはフライシートがついていないシングルウォールテントです。それ以外のテントは基本的にはフライシートがついています。フライシートがあるとインナーテントを雨や湿気から守ることができます。また、インナーテントとフライシートの間に空気の層が出来るので結露が起きにくくなります。

高い耐水圧

フライシートはインナーテントより高い防水効果、撥水効果があります。大雨を想定した量が1500mmですがフライシートの品質によりますが1800mmや2000mm、3000mmなどがあります。ただし耐水圧が高くなるほど通気性が悪くなり蒸れやすく、そうならないように通気口(ベンチレーション)がフライシートについているものを選んだほうが良いです。

季節と耐候性

フライシートの材質や加工にもよりますが紫外線をカットしてインナーテントの温度が上がりにくくします。その反面通気性が悪くなる場合があり夏は寝苦しくなる場合もあります。フライシートは地面との間に隙間があるものが多いです。冬でも使えるように設計されたテントではフライシートにスカートと呼ばれるものがついていて地面との隙間をなくすことで冬の冷たい風が入り込まなくなっています。風が入り込まないだけでもスカートの無いフライシートと比べ暖かいです。

荷物置き場を作り出す

フライシートでインナーテントを包み込むようにすることでインナーテントの前にスペースができます。このスペースを前室といいそこには荷物や靴を置くことができます。テントの形状によっては前室で簡単な料理をしたり椅子に座ってくつろぐという使い方もできます。また別売りのポールを使えばフライシートが日差しを遮るタープのような役割をするテントもあります。

フライシートのコツ①:上手な張り方

フライシートの前後を確認

インナーテントにポールを通してインナーテントが立ち上がるとフライシートをかぶせていきます。この時にしっかりとフライシートの前後を確認しておかないと誤ったかたちになります。そうなると皺ができたりそもそもフライシートが届かなかったりしてかけ直す手間がかかります。

しっかり固定すること


フライシートをインナーテントにかぶせせグロメットなどインナーテントをペグで固定した部分に結んだりフックで引っ掛けるようになっています。このとこにしっかりとピンと張りながら固定します。

ロープで固定

最後は強風で飛ばされたりしないようにロープで固定します。ペグを打ち込んだ後ロープが緩まないように調節しながらペグに引っ掛けます。張り方が間違えていたりすると前室が不格好になったり風に弱くなったりするので説明書などを参考に正しく張れるように公園などで試し張りをすることも大切です。

フライシートのコツ②:上手なたたみ方

たたみ方1 四角くなるようにたたむ

テントによって形状が違うので一概にはこのたたみ方が良いとは言えませんが小さく折りたたむ時に四角になるようにします。まずフライシート取り外し水滴など降って落としていきます。晴れていた日でも気温が低いとインナーテントとの間で結露が出来るので水分がついています。

たたみ方2

フライシートの長編を中心で2つに折っていきます。さらにここから両サイド折っていきます。収納バックと同じ幅になったら空気を抜くように丸めていきます。

同じ折り目で、たたまないようする

注意点としては同じ折り目にたたんでいるとそこばかりに負荷がかかり破れたりするのできっちりたたまず適当で大丈夫です。

たたみ方は取扱説明書や関連動画をよく見る

上記のたたみ方は一例でテントによっていろいろな形のフライシートがありいろいろなたたみ方があります。しかし共通するコツがありそれは空気を抜くことと四角くなるようにすることです。付属の収納バックは丸い形か四角です。その中に収まるようにするには四角(長方形)の状態にしてくるくる巻くタイプが多いです。

あえて収納しない考え方


車でのキャンプならばあえて収納しないで家に帰ってきてから干すという方法もあります。この方法ならきっちりたたまずある程度小さくするだけで大丈夫です。ツーリングなどバイクや自転車でキャンプに来ている場合は荷物の積載がどうしても限られてくるのでこういう場合だけたたむようにします。

フライシートのコツ③:上手な乾かし方

水分をよく拭き取る

雨上がりの後やインナーテントとの気温差がある時は必ず濡れています。この状態で干してもなかなか乾かないのでまずは水分を拭き取っていきます。そしてベンチレーションを開いて風通しをよくします。結露が酷いようなら吊り下げ方のインナーテントの場合インナーテントを外すとフライシートの内側も拭けますし、風通しがよくなりより乾きやすくなります。

拭いてもフライシートは痛まない

拭いていたら生地を痛めそうですが水分を拭き取るぐらいではあまり影響はないので安心です。ただし撥水加工などは擦れで劣化していくのであまりゴシゴシせず軽く拭く程度にとどめます。

帰宅後はいろいろな乾かし方がある

浴室乾燥機を使って乾かしたり、布団乾燥機を使って乾かしたりできます。室内で乾燥させる時はエアコンの除湿機能を使うと早く乾きます。カビを生やさないためにもしっかりと乾燥することが大切です。ただし乾燥機使う乾かし方は劣化を招く恐れがあるので一番は陰での自然乾燥です。洗濯物のように干してもいいですが極力直射日光に当てないほうが劣化しません。他にも庭にスペースがあればそこにテントを張って乾かすほうほうもあります。

プロに頼む方法

近頃ではクリーニング、乾燥をしてくれる業者も増えてきました。テントの大きさによりかなりの費用がかかりますが綺麗になり撥水加工など施せるので初心者の人はこちらに頼むのも良いかもしれません。撥水加工以外にもUVカット、防カビ加工などがあります。クリーニング、乾燥、撥水、UV、防カビ全部施してもらうと新品のテントが買えそうな値段になるので必要最低限のサービスを頼むようにします。

フライシートのコツ④:上手なメンテナンスのしかた

撥水効果はだんだんとなくなる

長年使っているとフライシートが水を弾かなくなります。こうなると水が染み込みやすくなるので撥水効果をメンテナンスとして付加します。撥水スプレーを降るというのでも良いですがスプレータイプはどちらかと言うと緊急用でメンテナンスには刷毛で塗るタイプを使用します。


シームテープも劣化する

シームテープはフライシートの縫い目から水が染み込まないように貼ってある防水効果のあるテープです。シームテープも撥水加工と同じように劣化するので時には張り替えることも大切です。テープ状のものと塗って使うものがあり塗って使うものが使いやすいです。

メーカによってはフライシートだけ販売されている

どうしても長年使うと劣化してきます。そうなるとメンテナンスしていくわけですがメーカによってはフライシートだけ販売しているのでフライシートを買い換えるという方法もあります。フライシートだけでも結構な費用がかかるのでまだメンテナンスで持ちそうなら買い換える必要はないですが既に何度もメンテナンスをしてそれでも雨漏りがあるなど不具合がすぐに出る場合は買い換えた方が良いです。

フライシートのまとめ

うまく張って、よく乾かして、メンテナンスをかかさない

皺が入らないよに上手く張って、よく乾かして、そしてメンテナンスを欠かさないことでフライシートの寿命は伸びます。張り方も乾燥もメンテナンスもどれか一つでも抜けると劣化を招いてしまうので注意して使いたいですね。フライシートは雨や湿気などから守ってくれるだけではなく荷物置き場を作ってくれるので雨が多い日本で必要なシートです。雨に降られたあとのキャンプでは労いを込めてメンテナンスしてあげてください。

プロによるクリーニングサービス

もし自分でメンテナンスが難しいならプロに頼むのが一番です。クリーニングサービスなら汚れをしっかり落としつつインナーテント、フライシートを痛まないように確実に綺麗にしてくれます。暮らし~のではテントクリーニングの記事がありますのでより詳しく知りたい人はそちらを要チェックです。キャンプの時に必ず必要なアイテムですから少しでも綺麗に長く使いたいですよね。