大宮 化成肥料(国産)888
サンアンドホープ 有機入り化成オール 8号 5kg
化成肥料とは
化学肥料の種類と化成肥料について
一般的に園芸や野菜栽培などに使用される肥料の種類には、無機質肥料と有機肥料があります。そのうちの無機質肥料と言われるものが、化学肥料です。化学肥料にも、チッソ、リン酸、カリウムの内1種類だけを含む単肥と2種類以上を含む複合肥料があります。この複合肥料の中の1つが化成肥料です。
普通化成肥料と高度化成肥料の違い
普通化成肥料も高度化成肥料もともに複合肥料の種類に分類される肥料です。普通化成肥料と高度化成肥料の大きな違いは、その肥料成分の合計量比率だといえます。高度化成肥料には、チッソ・リン酸・カリウムの合計量が成分の30%以上含まれているのが特徴です。それに対して、普通化成肥料は、それよりも低く合計量が15~30%未満程度しか含まれていません。
化成肥料に含まれるおもな成分
チッソ
化成肥料の成分であるチッソは、おもに植物や野菜の葉や茎をつくる葉緑素を成長させる成分です。また、植物や野菜を大きく育てるためにも重要な成分だといえます。土の中にもチッソが存在しますが、それだけでは不足してしまいます。チッソが不足すると、葉っぱの部分が黄色くなるなど、植物の生長を悪くしてしまうのが特徴です。
リン酸
リン酸は、植物の多くの部分に必要とされる成分です。しかし、土の中に含まれるリン酸は、鉄やアルミニウムと結合することで溶けにくい物質を作り出してしまいます。そのため、化成肥料などにより多めのリン酸を補ってやることが必要です。リン酸は、おもに植物や野菜の花や果実の成長を促します。
カリウム
カリウムの多くは、植物内でイオンとして細胞内に存在するのが特徴です。細胞液の浸透圧を整え、PHの調節や酵素作用のサポートなどをおこなうことが知られています。野菜などの場合、カリウムが不足するとタンパク質の代謝が乱れ、酵素の活動も低下してしまい生育しにくくなります。カリウムの欠乏症状は、古い組織である下の葉から現れるのが特徴です。また、カリウムには、根や茎を丈夫にする効果や球根を太らせる効果があります。
化成肥料の上手な使い方
元肥としての使い方
元肥とは、植物を植える時や植え替える際に事前に施しておく肥料のことです。「基肥(きひ)」や「原肥(げんぴ)」ともいいます。元肥の上手な選び方としては、じっくりと効果が出る肥料を選ぶことです。元肥は、植物の成長を促す目的で施すため、有機肥料や緩効性化成肥料、遅効性肥料などが効果的だといえるでしょう。元肥を多く与えてしまうと、植物の根をいためることもあります。元肥を与える際には、最適な量を与えることがポイントです。
追肥としての使い方
追肥は、植物などが育つ状況を見て必要だを思われる成分を追加で施す肥料のことです。追肥の場合、即効性が求められる化成肥料や速効性ある液体肥料が一般的に使われます。追肥の場合で注意しておきたい点は、肥料のやり過ぎによる植物や野菜の軟弱化です。特に野菜の場合は、収穫量をあげようと多めの肥料をやりがちですが、植物も人間と同じで、とり過ぎは病気などの原因にもなるため注意しましょう。
化成肥料の蒔き方のポイント
元肥としての蒔き方
植え付けや植え替え場所となる土壌全体にまんべんなく肥料をまきます。そのうえで、しっかりと土に馴染ませるようによく混ぜ合わせておきましょう。高度化成肥料などを使った場合は、散布斑をおこさないためにも充分土壌を撹拌することが必要です。土壌を撹拌することにより水平面だけでなく垂直範囲にも肥料をいきわたらせることができます。
追肥としての蒔き方
追肥の蒔き方のポイントとしては、植物や野菜の根から少し離れた所に肥料を施すことです。野菜などの収穫を高めるためには、まず野菜の根をしっかりとはらせることが必要です。そのためにも少し離れたところに肥料を置いて、植物自身が根を張って肥料を探すようにしてやりましょう。蒔き方としては、全面的に蒔くのではなく穴を掘ったところに埋めるようにおくのがポイントです。あまり根の近くに肥料をおくと根をいめる原因にもなるので気を付けましょう。
化成肥料を使うメリットとデメリット
化成肥料を使うメリット
化成肥料を使うメリットとしては、次のようなことがあげられます。 ●即効性があり、生産量を安定させることができる ●有機肥料に比べて、価格が比較的安価 ●与える量を客観的に計算でき、必要に応じて与えることができる ●誰でも簡単に扱える 大がかりに栽培する時などは、お手頃価格で購入できる化成肥料はコストの面で助かりますね。即効性があり、生産を安定させてくれるのもうれしい点です。粒状のものが多く、扱いやすい点もメリットだといえます。
化成肥料を使うデメリット
化成肥料を使うデメリットには、次のようのことがあげられます。 ●土地の緩衝作用が低下する ●「肥やけ」などの障害を起こす ●人体への影響が心配される 化成肥料だけを使いすぎると、土壌がやせて土本来が持っている緩衝作用が低下する心配があります。また、適切な分量をやらずに過剰に肥料をやり過ぎると根をいためてしまうのもデメリットの1つです。人体への影響に関しては、使いすぎない限り大きな影響はないようです。ただし、環境のことを考えると地球にやさしい化学肥料を使いたいものですね。
化成肥料と有機肥料の違い
化成肥料の特徴
化成肥料は、肥料に必要な成分を化学的に合成してできているので含まれている成分量にムラがないところが特徴です。そのため、誰にでも必要量が判断しやすく扱いやすい肥料だといえます。また、肥料を置いた後にすぐ効果が期待できるのも化成肥料の魅力です。ただし、化学肥料だけに頼ってしまうと土の持つ本来の緩衝作用が低下するのがデメリットです。過剰に施すと「肥やけ」などを起こすこともあるので気を付けましょう。
有機肥料の特徴
有機肥料には、植物性のものと動物性のものがあります。植物性のものでよく知られているのが、油粕や米ぬかなどです。動物性のものには、鶏糞や魚粉などが良く使われています。有機肥料は、土壌の微生物が肥料を分解することで植物などへの吸収を促します。そのため、「肥やけ」などを起こす心配は少ないです。土壌の緩衝作用を高める効果もあります。ただし、自然由来のため栄養成分の含有量が化成肥料に比べて少ないので、価格的に割高になるのがデメリットです。また、分解には微生物の影響が大きいので土壌の環境により肥料の効果が変わってしまいます。
化成肥料でおすすめの商品
サンアンドホープ
サンアンドホープ 有機入り化成オール 8号 5kg
「サンアンドホープ 有機入り化成オール 8号」は、有機質が配合されている肥料です。植物に必要なチッソ・リン酸・カリウムといった3大成分だけでなく、アミノ酸も含んでいるのが特徴です。有機質が含まれていることで、栽培後の土壌の緩衝作用を妨げることなくふかふかの土壌を保ってくれます。蒔きやすい粒状タイプで、使いやすいのがうれしいですね。「サンアンドホープ 有機入り化成オール 8号」は、化学調味料を作る際にでるものを再利用して作られています。食品に利用されるものを使っているので、地球環境にも優しい肥料だといえるでしょう。
アイリスオーヤマ
大宮 化成肥料(国産)888
「アイリスオーヤマ 肥料 有機入り 化成肥料 8-8-8」は、化成肥料と有機肥料をうまくブレンドした肥料です。即効性のある化成肥料とじっくりと効く有機肥料が絶妙に配合されいるのが特徴です。だから、化成肥料で即座に効果を促し、有機肥料でじっくりと持続性を保つことができます。ニオイも少なく粒状タイプだから、女性でも使いやすくていいですね。名前の通り、窒素・リン酸・カリウムの成分が、各8%ずつ配合されています。
まとめ
普段何気なく使っている化成肥料や有機肥料にもいろいろな特徴があります。それぞれの特徴を活かし、野菜作りやガーデニングへ上手に活用していきましょう。化成肥料のメリットやデメリットを充分理解したうえで、賢い利用方法をおこなえば収穫量のアップやより美しいお庭を実現することができるでしょう。