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イタウバを使ってウッドデッキをDIY!基礎知識・作り方の豆知識も紹介!

イタウバという木材はウッドデッキなどによく使われます。イタウバはなぜウッドデッキに使われるのでしょうか。その特徴や価格、ウッドデッキの作り方からメンテナンス方法まで詳しくご紹介していきます。イタウバでのウッドデッキ作りを考えている人必見です。
2020年8月27日
佐藤3
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目次

イタウバとは

イタウバの原産地は南米ブラジルです。クスノキ科の広葉樹の木材で、製材したときは黄色がかったオリーブ色をしています。昔からたいへん腐りにくい木材として愛用されていて、南アメリカはもちろんのことヨーロッパでもイタウバの木材は長持ちするとして愛用されています。水の中に30日間つけておいても腐らなかったという実験結果もでています。そんな腐りにくい木材ということで、ウッドデッキなど屋外用として用いられることが多いのが特徴です。

イタウバの特徴・長所・欠点

イタウバ材の原産地や簡単な特徴がわかったところで、もう少し詳しくイタウバ材の長所や欠点をご紹介します。実際にイタウバ材を使うか他の木材を使うか決める大事なポイントとなるでしょう。

加工性

イタウバはとっても粘り強い折れにくい木で有名です。硬さではハードウッドという硬い木に分類されていますが、その中では比較的柔らかめで加工性の良さも人気のひとつです。この加工性の良さはDIY初心者でも扱いやすいということで、日本でもウッドデッキ用木材として広く普及している木材です。

施工しやすさ

イタウバはその優れた加工性の他にも施工のしやすさも特徴です。ササクレができにくいので、そのままの状態でもペットや子どもが裸足で歩く場所にも使えます。もちろん、全くササクレができないわけではないので、素足で歩くような場所に施工する際は念のため経年劣化によるササクレ対策のためのメンテナンスはおこなっていきましょう。

イタウバの耐久性

南米産の木材は耐久性が高いことで有名です。その中でも特に耐久性の高さで有名なのがイぺやアマゾンジャラの木材です。一方イタウバの耐久性は?というと、そのイペやアマゾンジャラの木材にも引けを取らない耐久性をほこっています。

欠点


それほど優れた木材がなぜもっと評価されていないのか?という疑問がわくでしょう。実はイタウバは施工しやすく加工性にも優れているのですが唯一ともいえる「木材の色ムラがある」という欠点があります。特に日本では木材の色の統一には厳しいお国柄で、少しでも色ムラがあるとその木材のレベルが下がってしまいます。同じイタウバ木材でもその木ひとつひとつの色が合わせにくく、高級木材として使用するには大きな欠点とされています。

価格

木材としてのポテンシャルは最高級レベルの木材と肩を並べるほどの耐久性や強度をほこり、ササクレもできにくい優良木材であるイタウバ。しかし、その色ムラしやすい欠点のためにイタウバの価格は非常にお手頃価格となっています。ウッドデッキ用によく使われる20cmの厚みで3メートルの長さの木材で約2,500円程度と、非常に使いやすい価格となっています。

イタウバのメンテナンス方法

いくら安いイタウバの木材のウッドデッキでも、メンテナンスをしなければ交換が必要になってコスパの良さが活かせません。特にシロアリ被害は一部だけ交換することは不可能なのでウッドデッキ全体の張替えが必要となってきてしまいます。安いイタウバの良さを更に引き出すにはウッドデッキのメンテナンス方法についても知っておきましょう。

普段のメンテナンス

イタウバなどのハードウッドはシロアリ被害が比較的少ない木材といわれています。それでも、日頃のメンテナンスを怠るとその寿命にも大きく影響してきます。普段からおこないたいイタウバのウッドデッキのメンテナンス方法は「掃除」です。木材に付着したゴミ、木材の間に溜まっているゴミがないように、しっかりと綺麗にしておくことが大切です。

シロアリ対策時期

ウッドデッキが激しく痛む原因はシロアリが多いです。イタウバは輸入木材なのではじめは保護剤が聞いているので水をはじきシロアリの被害もありません。メンテナンスが必要になってくるのは保護剤が切れる頃。雨水がウッドデッキに染み込むようになってくるのですぐにわかります。

シロアリ対策

ウッドデッキに水が染み込むようになってきたらどうしたらいいのか。ウッドデッキにオイルステインを塗ります。オイルステインは木材に染み込むので皮膜を作りません。木材が呼吸できるのでウッドデッキには良い塗装方法といわれています。乾燥して退色したイタウバの色も蘇るので一石二鳥です。

イタウバメーカーごとの比較


イタウバを扱っているメーカーごとの比較をご紹介します。イタウバでももっと厚みの薄いフェンス用などにカットされたものもありますが、サイズ展開でご紹介しているのはデッキ用の20mm以上の厚みのものになります。価格は2018年2月現在のものですのでご注意ください。

ウッドデッキ通販のDecks

サイズ展開(厚みx幅):20×105 / 30×105 / 20×120 / 30×120 /45×70 / 70×70 / 90×90 / 30×145 / 12×105 メートル当たりの価格目安:850円 サイズが豊富なのがDecksの特徴です。価格は他の天然木取り扱いメーカーより高めな印象です。

木工ランド

サイズ展開:20x105/30x105/45x70/90x90 メートル当たりの価格目安:600円(バーゲン価格) 木工ランドでは調査日現在デッキ用のイタウバはバーゲン中で価格が他と比較して安めになっています。購入をお考えの際はメーカーにて価格のご確認をお願いします。

サニーウッド

サイズ展開:20×105/20×120/30×105/30×120/45×70/70×70/90×90 メートル当たりの価格目安:800円程度 ウッドデッキ用のイタウバ材は平均して800円前後の価格設定が相場の目安となっています。価格は各取り扱いメーカーで(バーゲン除く)違いはわずかでした。

イタウバでDIY/ウッドデッキの施工

イタウバの相場もわかったところで、材料を集めて自分でウッドデッキをDIYしてみましょう。ウッドデッキの作り方を簡単に4つの工程に分けてご紹介します。ここでは、イタウバの塗装工程は外しています。カットされて塗装されたイタウバ材を使用するときは不要だからです。自分でカット、塗装もする場合は、2と3の間に塗装工程が入ります。

施工方法①

まずは設置場所の採寸をします。作りたいウッドデッキの高さ、幅、奥行きを決めて設計図を書きます。屋根やフェンス、階段をつけるかどうか考える楽しい時間となるでしょう。


施工方法②

図面を元に必要な木材を用意します。長さがちょうどでないものは自分でカットしていくことになります。設計図がしっかりしていればどのくらいの長さのイタウバ材が何本必要か一目瞭然です。

施工方法③

土台(コンクリートやピンコロなど)を設置して柱を立てます。土台を設置する時にしっかり水平をとっておくのがポイントです。ウッドデッキの出来を左右する大事なところです。

施工方法④

根太と根がらみを設置します。床板を支える大事な部分なのでしっかり施工していきましょう。根太のピッチは約70センチです。その上に床板を設置したらウッドデッキの完成です。

施工時間目安

ウッドデッキのサイズにもよりますが、濡れ縁程度のウッドデッキをキットを使って施工するなら組み立てだけなので1時間ほどで施工完成します。大きさのあるウッドデッキならプロでも朝9時から1日仕事となりますので、自分でDIYするとなると完成するまで2日から3日を見ておいた方がよいでしょう。

まとめ

価格も安くシロアリの被害も出にくいイタウバ材でのウッドデッキとそのDIYの施工方法についてご紹介してきました。いかがでしたでしょうか。天然木ならではの色ムラや虫穴などの欠点もありますが、やはり自然の木材を使ったウッドデッキは満足度が違います。天然木でウッドデッキをDIYしたいと思っているかたは、イタウバも考慮してみてはいかがでしょうか。