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車のヒッチキャリアで気になる種類と積載量とは?上手な活用方法を解説!

海外ではあたりまえのように普及しているヒッチキャリア。最近、日本のアウトドアでも注目されるようになってきました。皆さんが気になるヒッチキャリアの種類、便利な使い方、ヒッチキャリアが似合う車種、車への取り付けなどをご紹介していきます。
更新: 2021年3月12日
kenken
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ヒッチキャリアとは

車内に積み込みたくない濡れた荷物、臭いのキツイ荷物や、サイズが大きくて車内に積み込むことのできない自転車やバイク、キャンプ用品などを、車のリヤバンパー下に取り付けたベースキャリアに差し込んで車外に取り付けるキャリアのことをいいます。

ヒッチメンバーとは

ヒッチメンバーとはトゥーバーとも言われ、ヒッチキャリアを装着する際や、トレーラーをけん引する時に必要になる車体側に取り付けるベースキャリアのことです。

ヒッチメンバーの付け方は車のフレームにボルトで固定するので強度や積載量はルーフキャリアなどより遥かに優れます。ヒッチメンバーは車種ごとに対応した物があり、様々な形状のヒッチメンバーがあります。

ヒッチキャリア・ヒッチメンバーの世界の車事情

ヒッチキャリアやヒッチメンバーは日本では物珍しい存在ですが、北米やヨーロッパでは車メーカーの純正オプションにラインナップされています。

日本ではけん引の文化があまり無いため見かけませんが、北米諸国では自家用車から業務用の車まであたりまえのようにヒッチメンバーが装着され、トレーラーのけん引やヒッチキャリアを装着した車を目にします。

ヒッチメンバーの車へ取り付け

ヒッチメンバーは通常車のリアフレームに取り付けます。基本的に取り付けはボルト留めで溶接などは不要です。車種によっては、サブフレームを取り付け、フレームにボルト留めの穴を空けたり、リヤバンパーの一部をカットすることもあります。

ヒッチメンバーの取り付けは改造にはならないので、構造変更などの届け出は不要になります。

※ナンバープレートやテールライトが隠れてしまう荷物の取り付け方などに関しては、道路交通法違反にあたりますので、ご注意ください。

ヒッチキャリアの選び方のポイント

ヒッチキャリアの選び方のポイントを3点ご紹介します。

1、どんな荷物を運びたいのか?

ヒッチキャリアにどんな荷物を積載するのかによってキャリアの種類が決まってきます。大型の荷物やボックスを積載するのか?、自転車を積載するのか?バイクを積載するのか?

それぞれ積載する荷物によって専用のキャリアがあります。積載する荷物を決めることで、より便利に使えるものを選ぶことができます。

2、ヒッチメンバーの差し込み口のサイズ

ヒッチメンバーのレーシバーといわれる差し込み口には「2インチ」と「1 1/4インチ」のサイズがあります。使いたいヒッチキャリアとヒッチメンバーの差し込み口のサイズを確認してキャリアを選びましょう。

3、ヒッチキャリアを取り付ける車種

ヒッチキャリアは取り付ける車種によってはヒッチキャリアが車体と干渉してしまい、取り付けられないことや、折りたたみ式キャリアの折りたたみ機能が使えないなど、トラブルがあることがあります。

干渉しないようにするために、ヒッチメンバーにスペーサーやアダプターを取り付けてヒッチキャリアを装着する方法もあります。事前にヒッチキャリアの寸法を計って車と干渉しないを調べましょう。

ヒッチキャリアの種類

ヒッチキャリアには運ぶものに合わせて色々なタイプのヒッチキャリアがあります。用途別にいくつかご紹介します。

カーゴラック

ヒッチキャリアの定番カーゴラック。キャンプ用品や車内に入らない大型荷物、車内に入れたくない汚れ物や臭いのきつい燃料類、キャンプ用品など、色々な荷物を積載することができます。

カーゴボックスなどと相性が良いので、ボックスを積載して手軽に積載量を増やせます。カーゴラックの種類によっては折りたたみ式や、アルミ製で重量が軽いものまであり、自分の使用スタイルにあったカーゴラックを選ぶことができます。

工夫次第で色々な使い方ができる万能キャリアです。

サイクルキャリア

自転車を積載するためのキャリアになります。マウンテンバイク、ロードバイク、BMXなど自転車であれば大抵積載することができます。

キャリアの種類によっては折りたたみ式のメンテナンススタンドが搭載されていたり、車のリアハッチを開けるためにキャリアのチルト機能が付いているものや、サイクルキャリア自体が折りたたみ式など、メーカーによって特色があります。

ルーフタイプのサイクルキャリアもありますが、ヒッチキャリアの方が剛性と安定感が高く、キャリアへの自転車の搭載の手間が断然楽になります。ヒッチキャリアタイプのサイクルキャリアを使用すると、車内積みに戻れないほど便利なアイテムです。


バイクキャリア

バイクを積載するためのキャリアになります。バイクはトラックやバンなど大容量のラゲッジスペースがないと積載できないと思われがちですが、ヒッチキャリアを使用すれば車の選択肢が広がります。

※バイクキャリアはキャリア自体の重量とバイクの重量が重く、取り付ける車種とヒッチメンバーによっては積載重量の制限があるため、積載重量の確認が重要になります。

ボードキャリア

スキー・スノーボード用の板を積載するキャリアになります。スキー・スノーボード用の板は車内にも積載することができますが、車内の積載量が増えると乗車できる人数も減りますし、車内が傷つく恐れや、積載するのには雪を落とさなければなりません。

ルーフキャリアタイプもありますが、車高の高い車だと、踏み台を使わなければ届かないという手間があります。ヒッチキャリアでしたら車の後ろにキャリアがあるので、簡単に積載して車内の積載量を増やすことができます。

ヒッチキャリアの取り付け

ヒッチキャリアの取り付けは至って簡単です。ヒッチメンバーのレシーバーに使用したいヒッチキャリアを差し込み、ヒッチキャリアに付属するボルトで固定するだけになります。

キャリア自体の重量がかなり重いので注意しましょう。メーカーによってボルトと合わせて、ボルトの脱落防止に割りピンで留めたり、盗難防止で鍵が付いているものもあります。

ヒッチキャリアのおすすめ活用実例8選

ヒッチキャリアの便利で魅力的なおすすめ活用例を紹介していきます。

おすすめその1、カーゴラック+カーゴボックス

定番のカーゴラック+カーゴボックス。カーゴラックは外に荷物がむき出しになってしまうので、防水対策をする必要があります。防水カーゴボックスやコンテナボックス、ペリカンケースなどで統一するとかっこよくまとまります。

おすすめその2、万能カーゴネット

カーゴラックとカーゴネットを組み合わせた例になります。少し強引ではありますが、カーゴラックとカーゴネットを上手く組み合わせれば、スノーボードも専用キャリアを使用しないで積載することができます。

おすすめその3、アウトドア車の定番ジムニー

アウトドア車の定番ジムニーにもヒッチキャリアはバッチリ似合います。ジムニーは軽自動車ですがフレームが頑丈なので、ヒッチキャリアに重たいカーゴボックスを積載しても安定感があります。ジムニーの決して多くない積載量を増やせるので、ヒッチキャリアはジムニーの必須カスタムです。

おすすめその4、折りたたみ式カーゴラック

カーゴラックは種類によって折りたたみ式のタイプがあります。使用しないときは折りたたみ、車の全長を短くすることができます。普段使いとキャンプ両方使いたいという人には折りたたみ式がおすすめです。

おすすめその5、キャンプで大活躍ヒッチキャリアのローテーブル化

ヒッチキャリアはキャンプ時にローテーブルとしても活用できます。ヒッチキャリア・ヒッチメンバーはしっかりと固定されているので、キャンプ用のテーブルとして使用してもガタつきなく安心して使えます。

元々は重量物を積載するキャリアなので、重量のある食品を置いても問題ありません。折りたたみ式のカーゴラックを使用すれば、折りたたみ式のローテーブルにもなります。

おすすめその6、車にバイクを積載してお出かけ

ヒッチキャリアを使えば、車でバイクも運べてしまいます。車で出かけた先でバイクツーリング、キャンプ場からの買い出しの足に、なんてことも可能にしてしまいます。

おすすめその7、自転車を分解せずに積載


ヒッチキャリアを使用すれば、自転車を分解せずに複数台運べます。画像では4台積みですが、種類によっては6台まで積載量を増やせるヒッチキャリアもあります。

おすすめその8、キャンプ場で目立つこと間違いなし!スポーツカーにヒッチキャリア

スポーツカーにもヒッチキャリアは取り付けることができます。日本ではあまり見かけませんが北米では多く、キャンプ場にスポーツカーで来ている人もよく見かけます。

スポーツカーは積載量が少ないので、カーゴラックとカーゴボックスなどを組み合わせることで、積載量を増やすことができます。スポーツカーの外観を崩さないために折りたたみ式のキャリアを使用してる場合が多いです。

ヒッチキャリアの積載量

ヒッチキャリアの積載強度は200kgを超えるものがほとんどで、積載量は工夫次第でかなり増やすことができます。ですが、キャリアを含めた車の全長が110%以内に収めなければならなかったり、車幅を超える荷物を積載してはならないなどの決まりがあるので注意が必要です。

ヒッチキャリア・ヒッチメンバーのメリット

これからヒッチキャリア・ヒッチメンバーを取り付けたい方のために、ヒッチキャリア・ヒッチメンバー取り付けてよかった点を紹介していきます。

車の積載量が増える

ヒッチキャリアの一番のメリットです。荷物が多過ぎたり、大き過ぎたりで車内に荷物が入りきらなかった経験が誰しも一度はあるはずです。ヒッチキャリアを装着することで荷物の積載量が増え、大型荷物の運搬も安心です。

車内が汚れない

車内に汚れ物や臭いのきつい物を積むのは誰しも気が引けます。ましてや、汚れた荷物や臭いのきつい灯油などの燃料類が車内に転がってしまったら、確実に車内に汚れと臭いが染み着き憂鬱な気持ちになります。

ヒッチキャリアは車外に取り付けるキャリアになるので、汚れ物や臭いのきつい物を車外に積載すれば、車内が汚れる心配がありません。

荷物の積み降ろしが楽

自転車やバイクは大きい車であれば分解せずに積み降ろすことができますが、車種によっては分解が必要になり、積み降ろしに時間がかかります。専用のヒッチキャリアを使用すれば自転車やバイクを分解・組み立てをせずに積み降ろしが可能になり、より気軽に自転車やバイクを積載して出かけることができます。

キャリアの拡張性がある

ヒッチメンバーさえ車に装着していれば、ヒッチキャリアを差し替えるだけで色々なヒッチキャリアを使用することができます。サイクルキャリア、カーゴラック、スキー・スノーボード用キャリアなど、目的にあったキャリアに簡単に付け替えられる拡張性があります。

なんたって車がカッコよくなる

ヒッチキャリアを装着した車は迫力があり、キャンプ場などでも注目の的になります。積載している荷物やカーゴボックスまでもがドレスアップのアイテムになります。また、USDMといわれる北米車仕様にする車のカスタムジャンルがあり、ヒッチキャリアは定番のおすすめカスタムアイテムになります。

ヒッチキャリア・ヒッチメンバーのデメリット

ヒッチキャリア・ヒッチメンバーは大変便利なアイテムですが、メリットがあればやはり、デメリットもあります。ヒッチキャリア・ヒッチメンバーを取り付けて困った点を紹介していきます。

車の全長が伸びる

ヒッチキャリアは車のリヤ部分を装着するので、どうしても後ろにキャリアが出っ張ってしまい、車の全長が伸びてしまいます。車の全長が伸びている分、停められない駐車場があったり、狭い路地を曲がれなかったりしてしまいます。

後方の視界が悪くなる

積載する荷物の大きさにもよりますが、リヤガラスまで被るような大型荷物だと後方の視界が悪くなります。後続車や後方を注意深く確認をしなければなりません。

車の重量が増える

ヒッチキャリア・ヒッチメンバーは剛性を確保するために重量は重めです。さらに荷物を積載するのでどうしても車の重量が増えてしまいます。車の重量が増えると燃費が悪くなったり、制動距離が長くなったりするので注意が必要です。

荷物が飛んでいかないか心配になる


しっかりと積載物を固定していれば、よっぽどのことがない限りは荷物が飛んでいくことはありません。しかし、ルームミラーやサイドミラー越しにヒッチキャリアの荷物が視界に入るので、飛んでいくのではないかと心配になってしまうこともあります。

後続の車に追突される

実はヒッチキャリア装着車はキャリアが後ろに出っ張っている分、後続車の不注意で追突されてしまうことが多いのです。こればっかりは注意のしようがないのですが、ブレーキを早めに踏むなど、後続車に停止することをアピールすることが大事です。

デメリットで紹介しましたが、ヒッチキャリアとヒッチメンバーを装着していたおかげで、追突されたけど車が無傷の事例もあります。車のフレームに強固に取り付けるので、追突にも耐えられる剛性があることが証明されます。

ヒッチキャリア・ヒッチメンバーの便利アイテム

ヒッチキャリア・ヒッチメンバーを使用する際に便利なアイテムを紹介します。

カーゴネット

カーゴラックを使用する際に積載物であるボックスなどを固定するネットになります。タイダウンで固定することも可能ですが、カーゴネットを使用することで、ボックスなどの広い面積の積載物を安定して固定することができます。

ガタつき防止ストラップ

ヒッチメンバーのレシーバーにヒッチキャリアを差し込んで、キャリアを揺すると意外とガタがあります。強度的には問題ありませんが、ガタがあると精神衛生上よくありません。そんなガタがある時、このガタ防止ストラップでレシーバーとキャリアを挟み込むことでガタをなくすことができます。

ヒッチカバー

ヒッチキャリアを取り外した際、ヒッチメンバーのレシーバーは穴が空きっぱなしになってしまいます。穴が空きっぱなしだと見栄えもあまりよくないうえ、レシーバーの穴から雨水が入ってしまい内部から錆びてしまいます。ヒッチカバーはレーシバーの穴にはめ込むだけで穴を塞ぎ、雨水の侵入を防ぐことができます。

ヒッチメンバーの取り付けの価格は?

ヒッチメンバーの取り付けをメインに行っているカーショップが少ないのが現状です。

カーショップによって取り付け価格にバラツキがあります。ヒッチメンバー自体は30000〜50000円位になり、取り付け工賃が30000〜100000円位と取り付ける車種によってバラツキがあります。

車種によっては追加でサブフレームが必要になったりするので、上記の金額より高くなることもあります。

定期メンテナンスのおすすめ

ヒッチキャリア・ヒッチメンバーはボルト留めで車のフレームに取り付けられています。荷物を積載した際の重量と車の振動でボルトが緩んでくることがあります。年に一度はボルトの締め直しをしましょう。

また、ヒッチキャリア・ヒッチメンバーは材質がスチールで作られているのが一般的になります。スチールは低価格で頑丈ですが、錆びるリスクがあります。

錆びると強度が一気に低下し走行中に破断する恐れがあるので、消耗品と割り切って、サビがひどくなってきたら迷わず交換をおすすめします。

まとめ

ヒッチキャリア・ヒッチメンバーは非常に便利なアイテムです。荷物の積載量と収納方法が変わるだけで、車の活用方法が大きく変わり、より魅力的になります。

私自身も車にヒッチキャリアを装着したことでキャンプやアウトドアスポーツがより身近になり、生活が大きく変わりました。車を乗り換えてもヒッチキャリアを絶対に装着しようと思えるほど、便利なアイテムです。

人の趣味や生活を変えてしまう魅力的なヒッチキャリアを使いこなして、かっこいいアウトドアライフを送りましょう。