押し花 乾燥シートセット FS-106
五十嵐プライヤー TW-PF
アーテック 押し花セット
ビオラ ラブラドリカ パープレア
四葉のクローバー 苗
かすみそうの花束【かすみ草】【カスミソウ】
シバザクラ(芝桜)
苗木 アジサイ(青)
綺麗な押し花を自分で作ってみよう!
押し花の作り方・向いている花をご紹介
最近ブームのハンドメイド作品作りでも、材料として人気を伸ばしている「押し花」。ネックレスやイヤリングの中に閉じ込めれば、自然な風合いがかわいいアクセサリーになります。
この押し花、ネット通販で手に入れようとすると、なかなか好みのお花が見つからなかったり、人とかぶってしまいやすかったり、高かったり……なんてこと、ありませんか?
自宅でできる作り方を覚えれば、コストをぐんと押さえられて、さらには人とかぶらない押し花ができちゃいますよ! 初めてでも大丈夫。
簡単な押し花の作り方と、必要な材料や向いている花をご紹介します!色あせないまま長期間綺麗に保存する方法もご紹介していますよ。
押し花の作り方は3通り
本、アイロン、電子レンジを使った作り方
押し花の作り方は、おもに以下の3通りが知られています。 ①本の間に挟む ②電子レンジで乾燥させる ③アイロンを当てる。それでは、それぞれのやり方を詳しく見ていきましょう!
①本の間に挟むやり方
もっともよく知られているやり方がこれ。子供の頃、なんとなくやったことあるかも?なんて方もいらっしゃるかもしれません。お子さまでもできちゃうくらい簡単なんです。
必要なもの
・押し花にしたい植物(向き不向きがあります。向いているお花については、下記項目を参照) ・辞書のような分厚い本 ・押し花専用の乾燥シート。
ティッシュやキッチンペーパーでも作れなくはないですが、植物が貼り付いてしまいやすく、はがすときにボロッと崩れてしまう可能性あり。できれば乾燥シートをきちんと用意しましょう。
作り方の手順
1.まずは植物の下処理をしておきます。そのまま本に挟むのではなく、仕上がりを想像しながら葉と花部分を分けておいた方がよいです。ハンドメイド作品などで、花部分しか必要ない場合は、花だけを切り取っておきます。
2.下処理した植物を、押し花用の乾燥シートに並べます。さらに新聞紙やダンボールなどを乾燥シートの外側に置いておくと、本が植物の水分で汚れにくいですよ。 3.最後に本を重ねて、数日待ったら完成!
この作り方のメリット
手間がかからず、簡単です。放置してしばらく置くだけでOK。市販されている乾燥シートの説明書きに沿って行えるので、一番簡単といえるかもしれません。また、唯一光熱費のかからないやり方でもあります。
この作り方のデメリット
押し花が完成するまで、時間がかかります。また、「この日に作品作りをしたい!」と前もって決めておき、その日までに押し花ができるよう、計画を持って前準備しておく必要もあります。
押し花作り~押し花を作品にするまでの作業を一気に行いたい方にとって、不向きな方法かもしれません。
②電子レンジで乾燥させるやり方
お次は、電子レンジでできる作り方をご紹介します。
必要なもの
・押し花にしたい植物 ・押し花専用の乾燥シート ・ダンボール(乾燥シートを覆える大きさ) ・輪ゴム ・電子レンジ
作り方の手順
1.ダンボールの上に押し花専用の乾燥シートを敷きます。その上に押し花にしたい植物を並べましょう。花部分だけが必要な場合、茎や葉は取り除いておきます。 2.植物を並べたら、上からまた乾燥シートとダンボールを重ねます。
平たい仕上がりにするために、輪ゴムを十字にかけましょう。 3.電子レンジに入れ、加熱します。
時間は500Wで1分間程度。終わったら1度電子レンジから出しましょう。触ったときにパリパリになっていれば完成です。まだシナッとしていたら、さらに電子レンジの加熱時間を延長します。
この作り方のメリット
慣れてしまえば時間がかからないことです。ダンボール、乾燥シート、植物、乾燥シート、ダンボール……という層をいくつもミルフィーユのように重ねれば、一気にたくさんの押し花を作ることもできちゃいます。
この作り方のデメリット
ちゃんと植物が乾燥したかどうか、輪ゴムをはずしていちいち確かめるのが意外と手間です。慣れてくれば、自分の家の電子レンジに合った加熱時間が把握できてくるのですが、それまではちょっと時間がかかるかもしれません。
③アイロンを当てるやり方
最後にご紹介するのは、「アイロン」を使ったやり方です。
必要なもの
・押し花にしたい植物 ・押し花専用の乾燥シート(キッチンペーパー、クッキングシート可。ですが、やはり貼り付いてしまって剥がしにくいです) ・アイロン ・アイロン台
作り方の手順
1.押し花にしたい植物を、仕上がりイメージに沿って花、茎、葉に分けておきます。 2.乾燥シートにはさみ、上からアイロンを当てます。アイロン台の上で行いましょう。 3.アイロンを押し当て、たまに外しながら様子を見ます。パリパリに乾いたところで完成です。
メリット
完成まで待つ時間が短く、手軽です。電子レンジを使うときの様子見は、いちいちダンボールを外して、また時間設定をして……と手間ですが、アイロンを利用するやり方ならシートをぺろんとはがすだけなので、楽です。
デメリット
植物にシワが寄ってしまったり、色が黒ずんだりと、なかなか綺麗な仕上がりにならないこともしばしば。やはりコツをつかむ必要があります。
あると便利!押し花作りの道具
押し花作りの必需品!乾燥シート
押し花 乾燥シートセット FS-106
内容 | 乾燥シート6枚(サイズ:180×265×1mm)、 クッションペーパー10枚(サイズ:180×260×1mm) |
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押し花用の乾燥シート6枚(サイズ:180×265×1mm)、 乾燥シートの上にはさむクッションペーパー10枚(サイズ:180×260×1mm)入りです。
簡単な説明書きも付いているので、初めての押し花でも安心ですね!
押し花を傷つけにくいピンセット
五十嵐プライヤー TW-PF
材質 | ステンレス |
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ピンセットがあれば、押し花を並べたり、シートからはがしたりするとき、破れたり崩れたりするのを防止できます。「押し花用」に特化した商品なので、お花を傷つけないように先っぽが丸くなっていますよ。
普通のピンセットを使うより、断然おすすめです!
押し花の作品作りに!
アーテック 押し花セット
サイズ | 商品サイズ:244×198mm 包装サイズ:258×203mm |
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内容 | ・乾燥シート(180×120mm)×2 ・和紙(240×180mm)×2 ・コーティングフィルム×2 |
重量 | 39g |
材質 | 紙製 |
押し花を貼り付けるのに便利な、はがきやしおりがセットになったキットです。初心者向けの簡単な作品作りにぴったり。お子さまでもやりやすいですよ。
額縁に入れるような、複雑な作品作りはまだちょっと……という方におすすめです。
押し花に向いている花の特徴って?
水分の少ないものが簡単
綺麗な仕上がりの押し花が作れる植物を見極めるポイントは、ずばり「水分が抜けやすい」かどうか。押し花にするためには、水分を飛ばしてパリパリにしなければならないので、素早く水分が抜ける花ほど綺麗な押し花が作れます。
お花屋さんで売っている植物は難しい?
反対に、不向きなのは「水分の抜けにくい花」です。水分が抜けるまで時間がかかればかかるほど、綺麗な仕上がりにはなりません。裏を返せば、「切り花としてよく持つ(花もちがよい)ものは、押し花には向かない」ということになります。
お花屋さんで重宝されている「長く切り花として楽しめる花」は、押し花の場合難易度が高いことになりますので、注意しておきましょう。
花びらが多いものも注意
花びらが多い植物も難しいもののひとつです。花びらを配置していくのに時間がかかります。ただ、「ハンドメイド作品用に、1枚だけ花びらが必要」というような場合、そこまで難しくはないです。
向いている花1.ビオラ
ビオラ ラブラドリカ パープレア
ハンドメイド作品作りで圧倒的な支持を集めるのが、ビオラです。ハンドメイド作品に使いやすいサイズ感、他の植物とは違うユニークな見た目、カラーバリエーションの豊富さが人気の秘密でしょう。
ガーデニングでは冬に育てられる非常に丈夫で簡単な花として、絶大な人気を集めます。定番の花材なので、ビオラの押し花は通販でも比較的安価に入手できます。
しかし、ビオラの苗もまた、大定番商品なので、必ずといっていいほど秋~冬のホームセンターや園芸店で売られています。1年草なので、翌年には枯れてしまうのが残念ですが、「こぼれダネ」で増えてくれることも期待できます。
また、普段植物を育てない人でも、簡単に栽培できるのがポイント。古い花をどんどん摘むことで、新しい花が次々に開花するので、育てる→花を摘んで押し花にする→新しい花が咲く……というサイクルが簡単に成立します。
各種苗会社がオリジナルカラーの品種作りに精を出しているのもポイントです。自分でビオラの押し花が作れるようになれば、よく市販されているビオラの押し花とは違った色味の作品が作れます。
向いている花2.スミレ
タチツボスミレ
淡い紫色が可憐なスミレも、押し花にしやすい植物のひとつです。後述しているかすみ草との相性がよく、細長い花びらを全体に散らしたiPhoneケースや、花をまるごとひとつ閉じ込めたヘアゴムなどが作れます。
スミレは丈夫で、育てやすい植物です。山野草の雰囲気が強く、清楚で素朴な魅力があります。ビオラと一緒に、ぜひ栽培から挑戦してみたい植物のひとつです。
向いている花3.ノースポール
黄色い花芯を囲むように、細長く白い花びらがつくノースポール。「これぞお花!」という外見です。 ノースポールはビオラに負けず劣らず、活躍の幅が広い押し花です。
使うなら、お花まるごとがよいでしょう。アクセサリーに閉じ込めたり、アクリルのティッシュケース作りに使ってみたり、スミレと組み合わせてiPhoneケースにしたりと、作ってみて損はないでしょう。
苗を購入して育てるなら、ホームセンターや園芸店で見つけられます。栽培難易度は決して高くなく、種も出回っているので、ぜひ挑戦してみてください。
向いている花4.クローバー
四葉のクローバー 苗
野草の定番、クローバー。いちいち苗や切り花を購入してこなくても、その辺で勝手に採取できるのが嬉しいところです。葉っぱの数が3つしかなく、簡単ですよ。コストもかからないので、押し花作りの入門にぴったりです。
用途としては、しおり、はがきなどがおすすめです。クローバーを1本だけあしらうだけで、かわいい作品が完成します。
お子さまと一緒に挑戦しやすい植物のひとつです。めずらしい「4つ葉のクローバー」を発見したら、是非しおりなどにして保存しておきましょう。
向いている花5.かすみ草
かすみそうの花束【かすみ草】【カスミソウ】
白いこまごまとした花を咲かせる植物です。名前は知らなくても、「花束によく添えられている白い小さな花」と聞けば、なんとなく想像がつく方も少なくないのでは?
赤やピンクなどのかすみ草が、ハンドメイド作品用の花材として売られていることもありますが、これは着色されたものです。
着色されたものは、時間が経ってもさほど色あせないので、綺麗なまま楽しみやすいのが魅力。ですが、自然本来のよさを楽しむなら、よりボタニカルな雰囲気が強い無着色のものをおすすめします。
メインの花と一緒に散らすだけで様になる、なにかと重宝する植物です。ちなみに、かすみ草はドライフラワーにしやすい植物としても知られています。
かすみ草が入った花束をもらったときは、ぜひドライフラワーや押し花にしてみましょう。
向いている花6.芝桜
シバザクラ(芝桜)
芝のように地面に広がって咲く、桜のようなピンク色の花だから「芝桜」です。白や紫系の品種もあります。秩父の羊山公園をはじめとした芝桜の名所が、日本にはたくさんあります。
開花時期は5月頃なので、「桜を見逃した!」なんて方がゴールデンウィークに楽しめる植物です。芝桜は多年草です。
1度植えれば来年もまた花を咲かせてくれます。しかも種ができる前に花を摘み、押し花にしてしまうことで、株が弱るのを防ぐ効果もあるんです。ガーデニングついでに、押し花作りにチャレンジしやすいお花です。
向いている花7.ミモザ
ミモザアカシア
黄色いポンポンとした豆のような花を咲かせる植物です。アクセサリーに閉じ込めたり、メインの花のそばに散らしたりできます。
ミモザは木で、日本より海外での栽培が主流。枝がお花屋さんに出回ることもあります。イチから育てるのは時間がかかるので、ミモザの押し花を作りたいなら、お花屋さんでの購入がおすすめです。
向いている花8.アジサイ
苗木 アジサイ(青)
人気のアジサイも押し花にできます。花びらが重なっていない品種を選びましょう。ただ、自分でアジサイを育てるのは、あまり簡単ではありません。お花屋さんで購入してくるのもおすすめです。
押し花の色あせない保存方法は?
チャック付きの袋に入れて保存
完成した押し花をすぐ使わない場合、色あせないように保存しておきましょう。ジップロックのような、チャック付きの透明な袋に入れて保存するのがおすすめです。
日の当たらない冷暗所に置きましょう。たとえば、引き出しや戸棚の中が保存に適しています。日を当てると退色が早くなってしまうので注意!
綺麗に保存できる期間を延ばすには
せっかく作った押し花。できるだけ長期間色あせないまま、綺麗に保ちたいですよね。乾燥シートと一緒に入れておくことで、綺麗なまま保存できる期間が延びます。
お菓子によく入っている乾燥材(シリカゲル)も、短期間の保存なら入れないよりマシですが、長期間色あせないように保存するなら、おすすめは乾燥シートです。
押し花を使った作品の保存
押し花が使われているハンドメイドアクセサリーや、額縁に入った作品も、「日に当てない」保存が大切です。アクセサリーの場合、日が入りにくいアクセサリーケースに入れて保存しましょう。
人気のアクリルケースは日を通しやすいので注意です。額縁の場合、日の当たらない廊下や窓のないトイレがおすすめです。正しい保存方法で、できるだけ色あせないように楽しみましょう。
押し花の保存期間と寿命
完璧に色あせないのは無理
着色している場合は例外ですが、まったく色あせない綺麗なまま永遠に楽しむことはできません。押し花を使ったアクセサリーや作品を買うときは、「いずれ色あせてしまう」ということも意識しておきましょう。時間とともに変化していく色を楽しむのも、味わいのひとつなのです。
色あせないまま保存できる期間の目安
できるだけ早く使うに越したことはありませんが、保存できる期間の目安は約1年程度です。乾燥シート、置き場所などの簡単な工夫で延ばすことはできますが、それでも3年もすればどうしても劣化します。
押し花の作り方をマスター!
作り方を覚えて長期間楽しもう
本、電子レンジ、アイロンを使った押し花の作り方3通りと、綺麗な押し花作りに向いている花を紹介してきました。自分で押し花が作れるようになれば、作品作りのコストもぐっとダウンしますよ。
なかなか市販のものに勝る綺麗な仕上がりにするのは難しいかと思いますが、だんだんコツがつかめてきます。やり方をマスターして、長期間長持ちする素敵な作品を作っちゃいましょう!