アイリスオーヤマ LED電球 口金直径26mm
LED蛍光灯 長さ117cm 昼光色 18W
40W形 直管 120cm 昼光色 2300LM
パナソニック 蛍光灯(直管) 20W パルックプレミア
蛍光灯って何だろう?
蛍光灯というのはそもそもなぜ光るのか?一度くらい疑問に感じたことのある人もいるのではないでしょうか。ものすごく簡単に言うと、電気が放出するときに出る紫外線という目に見えない光を利用しているんですね。紫外線は肉眼では見ることは出来ません。特殊なメガネを付けると紫外線を目視することができるようですが、「蛍光体」という物質にあてると何と!肉眼でもハッキリと見える光に変化するわけです。
蛍光灯の白さの秘密は蛍光体!
蛍光灯って言われて皆さんが思い浮かべるのはどんなものでしょうか?丸いものですか、それとも棒状でしょうか。どちらにせよ、おそらく皆さんの考える蛍光灯の表面の色は「白」ですよね。あの白さの秘密は何なのかと言うと、あれこそが蛍光体なんですね。薄く蛍光体を塗布した管のなかに発電する装置を置いて、皆さんが電気のスイッチを入れるとその発電装置がバチバチと放電!そのときに出る紫外線が管の内部表面に薄く塗られた蛍光体を通して光となり皆さんを照らす。これが蛍光灯の仕組みなんです。
蛍光灯と電球の選び方と違い
電球、いわゆる白熱電球は昭和生まれの方なら必ず目にしたことがある身近な照明器具ですね。ただ蛍光灯に押されて大分姿を消していき、そしてLEDの台頭でさらに居場所をなくしていった照明器具です。ただ、電球というのは必ずしも蛍光灯やLEDに劣っている存在というわけではないこと、皆さんは知っていますか?
電球は最悪の照明器具?
まずはじめにはっきりと言っておかなければいけません。電球は蛍光灯よりも圧倒的に寿命が短く、LEDとは比較するのもおこがましいレベルです。そして、電気代も両者と比較すると高くつくのでコストパフォーマンスも蛍光灯、LEDより悪いです。ただ、それでも電球には蛍光灯やLEDにはない魅力があるのです。
電球の素朴な光
電球が蛍光灯やLEDに完全に劣っているとすればもうこの世に電球の需要はないはず。ですが、電球はちゃんと世の中に求められ、今でも使用されています。それは電球の繊細な光度調節機能に秘密があるのです。電球はかのトーマス・エジソンが商用化してから構造にほぼ変化がなく単純です。小型で軽く光を集めたり逆に散らせたりと調節が自由にできるので舞台装置の照明に愛用されているのです。さらにその素朴な暖色はご家庭のちょっとしたスポットライトに使用すればお部屋を一瞬で癒しの空間へと変貌させてくれます。
蛍光灯とLEDの選び方と違い
「light emitting diode」を略してLED、すなわち発光ダイオードのことを指す言葉です。誕生したのは比較的に新しく熱として逃げてしまうエネルギーが電球や蛍光灯と比して少ない、燃費に優れた画期的な照明器具としてまたたく間に世間に認知されていきました。光は強く、かつ蛍光灯と違って紫外線をほとんど発しないという特性があり、その性質も含めていろいろな分野で重宝されているニューフェイスです。
LEDは最高の照明器具なのか?
アイリスオーヤマ LED電球 口金直径26mm
結論から言えば、場合によります。LEDは光がとても強いのがメリットなんですが、それが災いしてか繊細な光度調節は苦手としています。また、寿命も圧倒的に長いのですが、その分どうしても価格が高くなってしまうというのもネックになっており、安価な蛍光灯と比べて一般のご家庭にはまだまだ普及しきっていないというのが現状なのです。
一般家庭で使うぶんには蛍光灯もまだまだイケる!
一般のご家庭で使用する際に特に気がかりなのは寿命だと思います。例えば、LEDが蛍光灯よりも10倍の値段がかかるとしても寿命が10倍以上長いのならやはりLEDを選択する人が多いのではないでしょうか。そこで、実際に比較してみました。LEDは大体価格差で蛍光灯よりも4~5倍の値段差があり、当然LEDのほうが高額です。そして寿命はLEDの方が蛍光灯よりも大体2~3倍程度長いです。微妙にまだ今の価格差だと蛍光灯の方に軍配が上がりそうですね。メーカーの開発努力により最近では寿命に優れた蛍光灯も販売されているのでそれを利用した場合はさらにコストパフォーマンスが良くなるでしょう。
蛍光灯には色温度がある!
色温度というワードは皆さん、おそらくあまり耳にしたことがない言葉なのではないでしょうか。明るい空間を提供してくれる蛍光灯やLEDは色温度という違いで大きく三つに分類されています。それでは、そもそも色温度とは何なのか、具体的にどういうものがあるのかを概観してみましょう。
選び方の重要な要素!色温度とは何だろう?
光というのは明るいだけではなく色があるというのは何となくイメージがつきやすいかと思います。例えばムーディーなナイトクラブでは少し赤みを帯びたような暖色系の光が使用されていたりしますよね。このように、確かに光には色があるのですが、この色をどうやって識別して区分するのかを悩んだ結果、誕生したのが色温度です。光の色合いを数値として表して客観的に分かりやすくしているというわけですね。単位はK(ケルビン)が使われています。例えば、3000Kなら「電球の色合いを持つ光」という具合です。
昼光色・昼白色・電球色が一般的な蛍光灯の色温度
実は、色温度は大きく分けて5つあるのです。色温度が高い順に昼光色(約6500K)、昼光色(約5000K)、白色(約4100K)、温白色(約3500K)、電球色(約3000K)の5つのカラー分けがされているのです。ですが、一般のご家庭で主に使用されている色温度はこの中でも三種類。この記事ではとりわけ皆さんの目にする機会の多いであろう三種類の色温度、すなわち昼光色と昼白色、そして電球色について紹介していきます!
蛍光灯の色温度①昼光色
LED蛍光灯 長さ117cm 昼光色 18W
昼光色とは、クールな印象も持つブルーホワイト系の色合いの光です。はっきりくっきり青白く明るい空間を提供してくれる色温度なので、例えば集中して勉強に励むためにお子様の勉強部屋や事務作業をするための仕事部屋など、クールに集中して何かに取り組む必要がある空間に設置するのが一般的です。
昼光色と他の色温度との違い
昼光色は先述したようにクール系の明るい色温度です。色温度単位として見ても一番大きな数値を示す色温度でもあり「とにかく明るい空間にしたい!」という方はこの色温度の蛍光灯を選ぶのではないでしょうか。ただ、その選び方には少しだけ注意が必要です。
昼光色・選び方の注意点
昼光色は確かに一番明るいです。明るいのですが、明るいために細部まで目に入りすぎ目の疲労を招きやすいという性質もあわせ持ってしまう色温度でもあります。その点が他の色温度との大きな違いでもあるわけです。日ごろ眼精疲労に悩まされている方は「明るいから」というだけで昼光色の蛍光灯を選ぶのは少々危険かもしれませんね。
蛍光灯の色温度②昼白色
40W形 直管 120cm 昼光色 2300LM
昼白色とよばれる色温度は、例えるのなら「お日さま」の光。皆さんが一番慣れ親しんでいるナチュラルな光の色がこの昼白色です。ナチュラル色のぬくもりある色合いはクールさこそ欠けていますが空間に落ち着きを与えてくれるでしょう。
昼白色と他の色温度との違い
昼光色のクールさと電球色の素朴さの間にあるのがこの昼白色。メーカーから販売されている製品には「昼白色はリビングなどの生活空間に最適」といった内容の謳い文句が記載されているものも多く、実際にナチュラルな天然の光に一番近いこの色温度の蛍光灯は滞在する時間の長い空間にこそ適しているものと言えます。
昼白色・選び方の注意点
パナソニック 蛍光灯(直管) 20W パルックプレミア
ナチュラルであるがゆえにどこにでも使えるのが利点の昼白色蛍光灯。ただ、尖った性質をもつ昼光色や電球色と比較してオールマイティであるがゆえの無難すぎる選択に陥りがち。「とりあえず昼白色でいいか」といった当たりさわりのない選び方はおすすめしません!太陽光のようなナチュラルで明るい色の空間にしたいというお部屋をご自身で考え、積極的に昼白色を選択するのがお部屋のコーディネートの第一歩です!
蛍光灯の色温度③電球色
電球色はオレンジがかった暖色が特徴です。明るい空間からは少し離れてしまいますが電球色の蛍光灯がかもし出すまるで焚き火に当たっているかのような暖色の雰囲気は、その場にいる人に安らぎを与えてくれるでしょう。
電球色と他の色温度との違い
この電球色という色温度はハッキリ言えば照明器具としては暗いものです。昼光色や昼白色に比べて暗く黄色みがかったこの電球色は繊細な作業をする場所には向いていません。ただ、他の色温度にはない暖色に特化した色合いは他の色温度では絶対に出せないムードのある空間を演出できます。
電球色・選び方の注意点
この電球色は暖色で落ち着いた雰囲気を演出することにかけては他の色温度より飛びぬけて優れているのでもしアナタがそういう空間を目指して電球色を選ぶのであれば是非おすすめします。ただ、電球色の蛍光灯の最大の欠点はその暖色で黄色みがかった光であるがゆえの光の弱さにあります。例えば電球色の蛍光灯を設置したお部屋で読書やテレビを視聴するのは目に負担がかかるためおすすめできません。電球色の蛍光灯を採用する場合には、その空間でいったい何をするのかを先に想定しておく必要があるでしょう。
蛍光灯の光を見てみよう!昼光色・昼白色・電球色
やはり実際に自身の目で見るのが一番ですよね!動画でそれぞれの色温度を実際に見てみましょう。お好みはどんな色の光なのかを体感してみることも重要ですね。そして、今いる空間を照らしているのはどの色温度の光なのかも当ててみましょう!
昼光色
昼光色はより白がはっきりとした光を放っている印象ですね。
昼白色
LED電球と電球蛍光灯の昼白色を比較した動画となっています。 二つの違いがわかりやすく見ることができます。
電球色
柔らかい暖色を放つ光ですね。動画はLED電球と電球蛍光灯の違いを比較で見ることができます。
蛍光灯の選び方のコツは色温度にアリ!
色温度による分類。すなわち昼光色、昼白色、電球色はメーカー販売の蛍光灯に必ず記載がある分類なのです。この色温度によって蛍光灯の光からもたらされる影響はガラッと変化します。例えば同じ寝室にしてもクールで明るい昼光色にするかノスタルジックな暖色の電球色にするかで雰囲気は本当に180度変貌します。
色温度によって作業の効率が変わる
一般的な通説として色温度の高いもの、つまり昼光色のクールな青い光のもとでは人はより活動的になり逆に色温度の低いもの、つまり電球色のノスタルジックな暖色のもとでは人は心身ともにリラックスした状態になると言われ、そして中間に位置する昼白色のナチュラルな光のもとでは人は自身を照らす光と同様にナチュラルな状態になるとされています。
蛍光灯の選び方は色温度の特性によって決まる
蛍光灯の色温度によってそれぞれ違ったプラス効果があるので昼光色・昼白色・電球色のうちのどの種類の蛍光灯を選ぶのかは「その色温度で得られる効果」を考慮に入れて選択するのがベストです!皆さんがもっとも良いと思う色温度の蛍光灯を好みに応じて空間に設置して快適な時間を楽しみましょう。
蛍光灯の昼光色・昼白色・電球色おすすめ設置例
ここまで蛍光灯の色温度について紹介してきましたが、ひとつの例としてそれぞれの色温度のおすすめの設置場所をあげてみましょう。空間の雰囲気を決めるのはそのお部屋で過ごす皆さんですので、ただの参考までにご覧下さいませ!
おすすめの設置場所・昼光色
まず、昼光色は先述したように集中力を上げて作業をする場所に最適です。脳の働きをクールにしてくれるだけでなく体を動かす体育館のような場所にも同様に昼光色がおすすめ。
おすすめの設置場所・昼白色
次に、昼白色ですが、この色温度はナチュラルな光でかつ明るさも中程度には確保できるので特に目的を定めずにいろいろなことをするであろう場所に設置するのがおすすめです。例えば、リビングや子供部屋、多目的ルームなどに設置する蛍光灯としては最適な色温度のチョイスなのではないかと思います。
おすすめの設置場所・電球色
最後に電球色です。このノスタルジックで落ち着いた雰囲気は体と心を休めるのにはベスト!寝室が代表的な設置場所と言えますね。他にもお酒をゆっくりと飲んで語らうような空間に設置すればより快適な時間を過ごせることでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。 蛍光灯選びは以外に迷うことが多くあるはずです。どんな色がいいのか、何が違うのか。そんなことに悩んだ際には今回の記事を参考にしていただけると嬉しいです。昼光色、昼白色、電球色の違いをしっかりと押さえて、自分にあった蛍光灯を選んでくださいね。