ポイズンアドレナとは?
ポイズンアドレナとは、2010年にシマノとジャッカルが業務提携を結び、クロスオーバーレボリューションにより生み出されたポイズングロリアスシリーズに続き、2013年に誕生したシマノの人気バスロッドシリーズです。
業界に革新をもたらしたロッドの一つ!
スパイラルXとカーボンモノコックグリップ搭載のこの品番はバスロッド業界に大きな革新をもたらした。そのアドレナシリーズが5年の歳月を経てフルモデルチェンジ。インプレでの評価も高いポイズンアドレナシリーズを発売前に人気の品番を見て行きましょう。
フルカーボンモノコックグリップによる感度の差
生まれ変わったシマノのポイズンアドレナシリーズの最も大きな点といえばこのフルカーボンモノコックグリップではないだろうか。従来のカーボンモノコックグリップよりも振動伝達率は約28%もアップしているそうです。数値だけ見れば大した事ないとお思いだろうがその差は歴然です。筆者もアドレナシリーズは数本所有していますが、その軽さと感度は16グロリアスにも匹敵する程のできです。このフルカーボンモノコックグリップがバスロッドの常識を変えると言っても過言ではないですね。
スパイラルXコアとアルティメットブランクスデザイン
フルカーボンモノコックグリップ以外にもアドレナは更なる進化を遂げています。その1つがスパイラルXコアという製法です。スパイラルXとは、ブランクスの内装と外装にカーボンテープをX状に締め上げる事で、ブランクスのねじれや潰れを抑制する構造です。
スパイラルXコア採用で変わる性能
今回のポイズンアドレナシリーズに採用されたスパイラルXコアというのは、ナノアロイテクノロジーを採用したカーボンテープを使用する事により従来品よりネジリ強度は1.4倍、つぶれ強度は2.5倍もの数値を叩き出しています。これによりさらに軽量化、感度アップに貢献しているとの事。また1ピースモデルにはこれまでハイエンドモデルのポイズンアルティマとポイズングロリアスに採用されたアルティメットブランクスデザインが採用されています。これはブランクスの素材の最適化をはかった物で適材適所にカーボンの素材を変えてブランクスを成形出来るシマノ独自の最先端技術なのです。
ポイズンアドレナのおすすめロッド
これまで新しく生まれ変わったポイズンアドレナの特長を見てきましたが、次項からは人気の品番やインプレを元におすすめの使い方などを解説して行きたいと思います。タックルを見直す参考にしていただけると嬉しいですね。
ポイズンアドレナの人気モデル①
ポイズンアドレナ 163L-BFS -Bait Finesse System-
まずは163L-BFS。これは今までのシマノのベイトフィネスロッドにはないアドレナだけの品番です。旧アドレナに166L-BFSというモデルですが、この品番より3インチ短いという事になります。 これにより取り回しの良さはもちろん、軽さと感度も秀逸な設計に。ベイトフィネスロッドなので、スモラバやネコリグといったライトリグ、シャッドやミノー、スモールクランクなどのベイトフィネスプラッキングにも最適と言えます。ぜひともタックルの1本に加えたい竿ですね。
ポイズンアドレナの人気モデル②
ポイズンアドレナ 163M -Technical versatile-
次は163M。これはシマノのポイズンアルティマに採用された品番ですが、今回のアドレナにもラインナップされました。アルティマのインプレにもありますが、評価も高い一本の一つです。ショートレングスによる取り回しの良さとミディアムパワーによってバーサタイルに使用でき、短い分感度も抜群になっています。トップウォータープラグからワイヤーベイト、ライトテキサスやフットボールにもおすすめです。
ポイズンアドレナの人気モデル③
ポイズンアドレナ 166MH -Jig and worming-
次は166MH。こちらは以前からあるシマノのアドレナやグロリアスシリーズにもラインナップされているインプレでも評価の高い品番です。6フィート6インチという正しくバーサタイルなレングスは重ためのルアーにベストマッチします。サブタイトルはジグ&ワーミングとなっている通り、ラバージグからテキサスはもちろんの事、ハイシーズンの掛けに行くワイヤーベイトにもおすすめです。これ1本でかなり広い範囲をカバー出来てしまう所も評価が高い一本となっています。
ポイズンアドレナの人気モデル④
ポイズンアドレナ 1610M -Traditional versatile-
お次は1610M。この品番はグロリアスや旧アドレナにもある大人気の番手です。インプレでの評価も高く、こちらもバーサタイルな一本であると言えます。(参考動画は2ピースモデル)レングスが長い分166Mより遠投も効くし、ロングディスタンスでのフッキングも決まり易い設計となっています。巻き物ではスピナーベイトやバズベイトといったワイヤーベイト全般、軽めのスイムベイトやスイムジグなどにもおすすめです。また軽めのテキサスやラバージグにも最適。特にオッかパリでは必携のタックルではないでしょうか。
ポイズンアドレナの人気モデル⑤
ポイズンアドレナ 1611M+ -Shore multi player-
お次は1611M+。こちらは今までのアルティマ、グロリアス、アドレナシリーズになかった正に痒いところに手が届くタックルだと思います。まさに今シリーズ中で最も期待が寄せられる1本ですね。おそらく一番人気が出るのではと予想されているほどです。動画内でも小野プロが言ってる通り、今回のアドレナシリーズの中でも一番特長的な品番で、高いバーサタイル性を持つ1610Mに比べてレングスも長くパワーもアップし、フルカーボンモノコックとスパイラルXコアにより高感度かつ計量化でシャープなフィーリング、よりパワーフィッシングに対応したタックルとなっています。この竿があればかなりの範疇をカバー出来るので、是非ともタックルシステムに組み込みたい一本です。
ポイズンアドレナの人気モデル⑥
ポイズンアドレナ 172H -Power versatile-
次は172H。7フィート2インチのヘビーアクションのロッドです。この竿はヘビーアクションとはいっても、かなりティップが入るマイルドな印象を受けます。筆者は旧アドレナの172Hを所有していますが、この竿はパワーゲームに持ってこいだと感じています。ガチガチのヘビーアクションでは無いのでキャストもしやすく、7フィート2インチのレングスなので遠投でもなかりの飛距離が出せます。 用途としてはジグやテキサスはもちろんの事、フロッグやヘビースピナーベイト、ヘビキャロなんかにも良いです。ファットイカに代表されるバックスライド系のノーシンカーの釣りにもおすすめです。ファットイカをセットしレングスを生かした飛距離は目を見張る物があります。50メートル位なら軽く飛んでいくのでオカッパリから狙いにくいポイントも攻められるし、何よりその感度でルアーが遠い所にあってもハッキリとアタリが分かるから驚きです。竿全体のパワーも申し分無いのでフッキング後も安心してやりとりが可能となっているので。、インプレも見ても高評価が多いのも頷けます。
ポイズンアドレナの人気モデル⑦
ポイズンアドレナ 173MH -Big lake versatile-
お次は173MH。この竿は秦プロの右腕とも言えるビワコバーサタイルXのDNAを受け継ぐ1本です。元々は琵琶湖での使用を前提としたモデルなので当然パワーは申し分なくあります。また、レングスを感じさせない軽さと感度はフルカーボンモノコックの賜物。ロングキャストで遠いポイントを狙えるののでボート、オカッパリを問わず欲しい一本ではないでしょうか。重ためのジグやテキサスなどのパワーゲームはもちろん、使える幅の広い竿のなので色んなシチュエーションで使って貰いたい、そんなタックルだと思います。
ポイズンアドレナの人気モデル⑧
ポイズンアドレナ 261SUL-S -Short finesse solid shaky-
ここからはスピニングモデルの解説。1本目は261SUL-Sです。この竿も今までに無かった新しい番手の竿となっています。 SUL=スーパーウルトラライトアクションに更にソリッドティップ搭載のかなり特長的な竿です。SULアクションにソリッドティップなので食い込みが良いのは容易に想像が出来るが決してベナンベナンな竿ではなく、操作性の良さや食い込みの良さ、ライトラインでも切れにくいクッション性を持ち合わせた一本となっています。特にスモールマウスの釣りには威力を発揮するのではな位でしょうか。軽量のダウンショットリグやスプリットショットリグ、魚探を見ながらのシューティングにも良く、スモールマウスを狙うなら是非ともタックルに忍ばせたい、そんない一本になってるはずです。
ポイズンアドレナの人気モデル⑨
ポイズンアドレナ 264UL -All genre light rig-
次は264UL。筆者は旧アドレナの同じ品番を愛用していますが、こちらの竿にはかなりお世話になっています。扱い易いレングスとその軽さと感度は色んなリグをそつなくこなしてくれます。ノーシンカー、ジグヘッド、ダウンショット、ネコリグ、スモラバとなんでもござれ。インプレを見てもその評価は当然高いわけです。 そんなモデルがさらに計量化かつ高感度にリニューアルしたのだから是非とも手に取りたい一本となっています。これはシマノの竿全般に言える事だと思うが、UL=ウルトラライトのパワーとは言えど、表記以上のパワーを秘めていると思っています。バットパワーがあるので50アップのバスでも竿がのされる事はなく、きっちりドラグを使用すれば4ポンドでも50アップのバスをグイグイ寄せて来れるし、しっかりキャッチできる性能となっています。
ポイズンアドレナの人気モデル⑩
ポイズンアドレナ 266L -Valuable versatile-
お次は266L。こちらはスピニングのバーサタイルな1本と言えます。264Lで使用するリグはもちろんのこと、シャッドや小型のトップウォーターなどのライトプラグも扱えます。オカッパリでスピニング1本ならこのモデルではないでしょうか。旧モデルの266Lのインプレでの評価も高いので、こちらもかなり期待できる竿の一つ。初心者や女性の初めての一本にもとても良く、初心者から上級者まで誰もが納得出来る一本ですね。
ポイズンアドレナの人気モデル⑪
ポイズンアドレナ 267ML-Shad & Power finesse-
最後は267ML。こちらはアドレナのスピニングシリーズの中で最もロングレングスかつパワーのあるモデルです。この竿のサブネームにもある通り、シャッド等のプラグやパワーフィネスを目的としています。シャッド等のライトプラグはもちろん、PEラインを巻いたパワーフィネスタックルにも良いはずです。ただMLパワーなので、ヘビーカバーよりはライトカバーにガード付きのスモラバやスナッグレスネコリグを打ち込んでいくのがおすすめです。ベイトフィネスタックルとスピニングタックルの間を埋める、そんな1本ではないでしょうか。
まとめ
これまで新しいアドレナシリーズを見てきましたが、いかがでしたでしょうか? スパイラルXコアとフルカーボンモノコックを搭載しフルモデルチェンジしたポイズンアドレナ。加藤誠司プロが誰もが幸せになれる、そんな釣れる竿を作りたいとの思いで誕生した新しいポイズンアドレナ。旧モデルからの特長でもある、専門性をあえて持たせず幅広い用途に使えるユーティリティロッドとしての性能をしっかり受け継ぎ、更なる計量化と好感度を兼ね備えた新しいポイズンアドレナとなっています。バスロッドの常識を覆す、そんな竿としてアングラーの釣りを高めてくれる事は間違いないはずです。この機会に手に取って使って見てはいかがでしょうか。