マウンテンバイクについて
マウンテンバイク(MTB)は山道などのオフロードを楽しむために、作られた自転車です。頑丈なフレームとゴツゴツしたブロックパターンの太いタイヤが特徴的で、最近では街中でも見かけるようになっています。
ここでは初心者の方に有名MTBメーカーのご紹介。さらにその中からおすすめのMTBモデルのスペックや重量などご紹介しますので初めて購入を検討されている方はぜひ参考にしてくださいね。
MTB(マウンテンバイク)の種類
MTBにはその競技に合わせて様々な種類に分類されています。
オリンピック競技にもなっているクロスカントリーや、山の急な坂道を駆け下りるダウンヒル、道なき道の険しいコースを自転車で技を使ってクリアしていくトレイル等々、MTBには種類がたくさんあります。主なMTBの種類をこれからご紹介していきますので、初心者の方はぜひ参考にしてください。
1.MTBの種類 クロスカントリーについて
MTBの種類1つ目は、オリンピックの競技にもなっているクロスカントリー競技。
アップダウンのあるオフロードコースで順位を競うレースです。持久力はもとより、MTB競技に求められる技術はとても高く、総合力が試されるレースです。クロスカントリー用のMTBはサスペンションがフロントのみ、または前後に装着しているものが多いです。
またレースに使われるものは、カーボン素材を使ったものが多くなっています。サスペンションはやや固めで動きを抑えられるような機能が付いているものもあります。
2.MTBの種類 ダウンヒルについて
MTBの種類2つ目はダウンヒル。ダウンヒルとはオフロードのコースをMTBで駆けおりタイムを競うレースです。コースは1.5キロから3.5キロメートルで行われます。MTBのコントロール技術が求められる競技です。
ダウンヒル用のMTBはサスペンションが前後に装着してあります。強い衝撃に耐えられるよう頑丈に作られたフレーム、ブレーキの制動力が高いディスクブレーキ、太くてゴツゴツしたタイヤ、そしてハンドルは高めでサドルはやや低めになっています。
3.MTBの種類 オールマウンテンについて
オールマウンテンとは山道をMTBで登ったりまた降りたりときにはジャンプもしたりします。より険しい山道で長距離を走れるようにMTBのハンドルが低めに、サドルは高めに設定されているのが特徴です。
また大きな段差や岩場を的確に走破していくためMTBのフロントサスペンションは大きめの動きが設定されています。前後のサスペンション装備が一般的です。
4.MTBの種類 トレイルバイクについて
MTBの種類4つ目はトレイル。日本の里山を走るのに最も適したモデルと言われています。トレイルモデルには2種類あり『フルサス』と『ハードテイル』です。サスペンションの装備の違いで前輪にだけ、サスペンションを配置したモデルをハードテイルモデルと呼びます
また前後にサスペンションを装備したフルサスモデルは降り道が快適です。ただフルサズモデルは車重量が重たくなるので、登路にはあまり向いていません。
しかしながら、自転車ごと飛び降りると言う道を走る目的であるならばフルサスがいいでしょう。通常の未舗装の道・オフロードを走りたいと言うのであればハードテイルでも充分です。
前後にサスペンションがあり、フレーム後方にサスペンションがあるのが他の自転車との大きな違い。
5.MTBの種類 トライアルバイクについて
まず座ることを考慮していないためサドルがないことに驚くでしょう。そして走るって言うよりかは、ほぼジャンプしてることが多い自転車です。こんなことが自転車でできるのかと言うような驚きのテクニックで山を登ったり、降りたりしていく自転車競技です。
強度を求められるのですが、重量が成績を左右するためとても軽く作られています。独特なフレーム形状ですので街乗りには向いてません。
MTB初心者のあなたに!スペックとMTBの特性
キャスター角とキャスタートレイルの原理は、説明をすると長くなるので簡単にまとめます。 ・キャスター角が大きいとタイヤの向きをもとに戻す力が発生し直進性能が良くなる ・キャスター角が大きいとその衝撃をサスペンションで吸収してくれる。
・キャスタートレイルがあると直進性能が良くなる。 ・キャスター角が小さいと曲がりやすい最小回転半径が小さい。 ・キャスター角が小さいと減速時でもハンドルが安定する。
一般的に上記の特性があります。ダウンヒル等のスピードを求めるMTBはキャスター角が大きくまたキャスタートレイル値が大きくなります。ストップ&ゴーやカーブが多くスピードがあまり出ない登り路に有利なのはキャスター角が小さい方です。
カタログに記載されているキャスター角とキャスタートレイルについてスペックとともに記載しておきます。MTBを購入する際にぜひ参考にしてください。
MTBメーカー紹介
MTBメーカー紹介① TREK(トレック)
トレックバイシクルはアメリカの自転車メーカーです。自転車メーカーとしての創業は1975年。最初はたった5人の従業員で手作りのフレームのみを販売していました。
MTBの歴史も古く1983年トレックにとって初めてのMTBである850が発表されました行こうトレックからもたくさん人気のMTBが発表されています。
MTBメーカー紹介② ANCHOR(アンカー)
わが国が誇る自転車メーカーであるブリヂストンの自転車ブランドであるアンカー。MTBのクロスカントリーチームも有しており自転車生産だけでなく競技にも積極的に参加し、自転車の文化の普及に大いに貢献をしている日本の自転車メーカーです。
MTBメーカー紹介③ KONA(コナ)
コナは1988年にダンとジェイクと2人によって設立されたアメリカの自転車メーカーです。MTBレーサーだったジョーマクレーンをテクニカルアドバイザーに迎えライダー目線に立ったトレイルバイクを制作し、1989年にはMTBフォークを発表しました。
MTBメーカー紹介④ Giant(ジャイアント)
ジャイアントは1972年台湾で設立された自転車メーカーです当時はOEM事業のみでしたが、1981年には自社ブランドジャイアントとして自転車の販売を開始しました。ジャイアント製のクロスバイクが世界的に大ヒットし、日本でも知名度が一気に上がりました。
MTBメーカー紹介⑤ Mongoose(マングース)
BMXで有名なマングースはMTBもたくさん開発しております。80年代にMTBの開発を開始し90年代にはリアサスペンションフレームを世界最初に量産したことで知られています。
MTBメーカー紹介⑥ Bianchi(ビアンキ)
ビアンキは職人の国イタリアの自転車ブランドです。創業は19世紀の終わりと現存する世界最古の自転車メーカーとなっています。自転車もロードバイク、マウンテンバイク、クロスバイクといった様々な種類の自転車を販売しています。ちなみに自動車のアウトビアンキはもともとこのビアンキの自動車部門の1つでした。
MTBメーカー紹介⑦ Cannondale(キャノンディール)
キャノンデールは1971年アメリカのコネチカット州で生まれました。キャノンデールのセールスポイントはフレーム生産をアメリカ国内で行っているというところです。こちらもMTBは1,984年頃から生産を開始して
MTBメーカー紹介⑧ SPECIALIZED(スペシャライズド)
スペシャライズドは1974年にアメリカカリフォルニア州で創業された老舗自転車メーカーです。2010年のツールドフランスでは明日なのコンタドールが総合優勝果たしてスペシャライズドのバイクの優れた性能が証明され、一躍人気になりました。マウンテンバイクの展開は1,984年頃からスタートしています。
MTBメーカー紹介⑨ SCOTT(スコット)
スコットはウィンタースポーツでスキー業界に革命を起こしたブランドです。またモトクロス市場が盛んになった1,970年代に、モトクロス用の物やアクセサリーを販売始めました。マウンテンバイクの政策は1,980年代後半からスタートしました。
MTBメーカー紹介⑩ LAPIERRE(ラピエール)
ラピエールは自転車競技が盛んなフランスのメーカーです。ロードバイクが有名ですがマウンテンバイクも多数展開しており個性的なカラーリングやデザインがアメリカ自転車メーカーには無い味わいを楽しめます。
MTBメーカー紹介⑪ MERIDA(メリダ)
メリダは1972年創業の自転車メーカーです。自転車王国である台湾のメーカーでもともとは有名ブランドのOEMを行っていました。そこで培った技術をもとに1988年に自社の名前を冠したブランドバイクの販売を展開しました。
MTBメーカー紹介⑫ GT(ジーティー)
マウンテンバイク競技が盛んなアメリカのブランドGT。創業は溶接工だったゲイリーターナーが息子のためにBMXを作ったのが最初で、評判が良かったため1973年に工房を構えました。
そして1991年には最初にアルミ素材を使用したMTBを世に出します。その後もチタンフレームを採用するなど積極的に素材を選んでいます。
MTBクロスカントリーモデルおすすめ3選!
初心者向けのクロスカントリーモデル①
トレックのMTB『Xcaliber7』はこれからクロスカントリーライドやレースを楽しみたい初心者の方の入門バイクとして発表されています。軽くて丈夫なアルミフレームと、フロントには『RockShox 30 Silver』サスペンションフォークを採用しています。
またブレーキは『Shimano M315 hydraulic disc』油圧ディスクブレーキでしっかりとスピードを調節できユーザからも評価が高いです。車重量は13.9キログラムです。男性モデルと女性モデルがありお値段は90,000円前後でこのスペックはお買い得です。キャスタートレイル値8.9~8.7
初心者向けのクロスカントリーレースモデル②
Giantの『XTC ADVANCED+2』はクロスカントリーのレースを楽しむ初心者のエントリーモデルです。1番低いグレードの「+2」の価格は300,000円前後です。サスペンションはフロントのみのハードテイルです。
ファットタイヤを装着している為、心地よい走行性とカーボンフレームの軽量な車重量で扱いやすさも充分です。スペックですが車重量は12.1キログラム。シマノ社製のギアコンポーネントと前後ディスクブレーキ。
キャスター角は70度。上位モデルはもちろんですが下位モデルでも、日本の里山を走るのにもってこいのMTBです。
将来的には表彰台を目指す方におすすめのMTB③
キャノンディールの『HABIT CARBON 3』は、レースに特化したMTBです。フロントサスペンションに特徴がありフロントフォークが1本だけと言う驚きの構造を持っています。レフティーフォーク通りいます。
空に軽量なカーボンフレームで車重量はおよそ12キログラムです。その他のスペックですがリアサスペンションは『ROCKSHOXのMONARCH RT』。
リヤディレイラーには10スピードのXTを採用しており、チェーンスタビライザー付きのタイプですので、デコボコ道でもチェーンが暴れるのを抑えることが出来ます。価格は400,000円前後とちょっと高額ですが、本体がアルミフレームでコスパを抑えた『HABIT 6』もあります。
MTB初心者におすすめのトレイルモデル3選!
初心者向けのトレイルモデル①
トレックの『Marlin 6』はこれからトレイルランを始めようと言う方におすすめのモデルです。気になるスペックですが、Shimano製のディーラーでなめらかなシフトチェンジ、ディスクブレーキの性能も充分で、快適なトレイルランが楽しめるモデルです。
車重量が14.7キログラムです。フロントサスペンションは今一つですが(コイルサスペンション)、このお値段なら納得ですし、オプションでフロントサスペンションは『RockShox 30 』に変更可能です。
お値段も60,000円前後とお求めやすい価格が魅力的です。(キャスタートレイル値 8.7)
初心者向けのトレイルモデル②
日本が誇る自転車メーカーブリヂストンのアンカーシリーズ。 快適なトレイルライドが楽しめるアンカーのXG 6。街中クルージングも楽しめもちろん本格的な里山ライドも手軽に楽しめる初心者おすすめモデルです。
気になるスペックですがフロントサスペンションには上位モデルと同じストローク量の140mmのSRサンツアー・AIONを装備しておりますので今後ランクアップするカスタムモデルとしても充分です。
車重量も13キロと軽く初心者でも取り回しやすいのが嬉しいですね。前後のディーラーは『SHIMANO ACERA』でシフトチェンジも滑らかです。キャスター角度は70℃。お値段は140,000円前後です。
初心者向けの本格トレイルモデル③
スペシャライズド『Pitch Sport』はお求めやすい価格ながら本格的にトレイルが楽しめるMTBです。サスペンションが前方にだけついているハードテイルモデルは流行に左右され難いデザインですので長く愛用できますね。
キャスター角は68.5度です。フレームはアルミ合金製。価格も60,000円前後と、このスペックであれば納得の初心者におすすめMTBです。
MTBダウンヒルモデルおすすめ3選
ダウンヒル入門モデル①
コナのダウンヒル専用MTB『STINKY 26』です。ダウンヒルに興味があり、これから始めてみようと言う方におすすめのモデルです。スペックですがホイール径は26インチ。振動吸収性の良いスインガーサスペンションを採用しております。
フロントフォーク・リアショックともに『RockShox』社製を採用。キャスター角度は64℃です。価格は300,000円前後です。
ダウンヒル入門モデル②
Giantの『GLORY 2』はこれから本格的にダウンヒルレースを楽しもうと言う方にオススメのMTBです。それではスペックのご紹介です。キャスター角63度。軽量で頑丈なアルミフレーム。前後に着いたサスペンション。
車重量は15 .9キログラム。価格はおよそ350,000円程度です。レースを目的に設計されていますので街乗りにはちょっともったいないですね。
ダウンヒル入門モデル③
スコットのダウンヒル用27.5 MTB『Gambler』です。ワールドカップレースのレプリカで根強い人気があります。サスペンションが前後についたフルサスモデルです。1番グレードの低い730はアルミフレームで、車重量は約17.5キログラムです。
下位グレートでもローカルレースには充分すぎるほどでダートでも爆走可能です。その他のスペックですが、キャスター角はモデルによって違いますが約63度。お値段が下位モデルで450,000円前後です。
MTBオールマウンテンモデルおすすめ3選
オールマウンテン初心者モデル①
コナの『PRECEPT 130』です。ハードテイルからフルサスペンションにランクアップを考えているあなたに入門編としてこちらのMTBはいかがでしょうか。お値段は200,000円前後です。
キャスター角度は68℃で、ハードテールよりもより下り道での楽しさが味わえます。スペックですが前後サスペンションは『RockShox』社製を採用してあります。シフターとブレーキはシマノ社製を採用してあります。
オールマウンテン脱初心者モデル②
GTの『FORCE SPORT』は、でこぼこした山道レースコースを走るだけでなく、日々のデイリーユースにも使える快適さを持っています。前後にサスペンションを持っているフルサスモデルです。
気になるスペックですが、フレームはアルミ製。前後ともにシマノ社製ディレイラー。キャスター角は66.7度。車重量は15.6キログラム。お値段は300,000円前後となります。
本格オールマウンテンモデル③
もっとハイスペックなオールマウンテン用のMTBをお探しの方にオススメなのがラピエールの『Spicy327』です。サスペンションはロックショックス採用しておりフロントは170ミリ8リア165ミリのストローク量です。
あらゆるシチュエーションに対応する優れたショックシステムです。走りもキレも良くオールラウンドに活躍するMTBです。その他のスペックとしましてはらラピエール独自のOST +サスペンションテクノロジー搭載。
キャスター角は66度。価格は460,000円前後とちょっと高めですが初心者ながらも本格的にレースを楽しみたい方におすすめです。
MTB初心者に街乗りモデルおすすめ3選
林道や街乗りも楽しめるMTB
マングースの『Argussports』は安定した乗り心地のファットバイクと呼ばれるMTBです。でこぼこ道はもちろん雪道でもその威力を発揮します。スペックですがキャスター角は69.5度。
フレームは190 mm QRのフルアロイフレーム。前後ともサスペンションはありません。またブレーキは前後ともディスクブレーキ。街乗りにおすすめのMTBです。価格はおよそ70,000円前後です。
チェレステカラーが街乗りにぴったりなMTB
ビアンキの『KUMA』は街中でもオフロードの走行を楽しむことができるエントリーモデルです。MTBを始める初心者の方にオススメです。サスペンションと太いタイヤは走りも安定しており段差の多い路面でも快適な走りが楽しめます。
スペックですがキャスター角は70度から71度。前後のディレイラーは『Shimano Tourney』を採用。ビアンキ特有のチェレステカラーが美しいおしゃれが1台です。価格は70,000円前後です。
MTB初心者におすすめのコストパフォーマンス
街乗りにピッタリな小回りの利く26インチ。流行に左右され難いデザインのハードテール。丈夫で軽量なアルミニウムフレーム。スペックですが車重量が13.5キログラム、ディレイラーは前後とも『Shimano Tourney』を採用しています。キャスター角は70.5。価格もお求めやすい50,000円前後です。
最後に
いかがでしたでしょうか。一口にMTBといっても種類がたくさんあって初心者はどれを買ったらいいか悩みどころですね。これからMTBを始めようと言うあなたはにおすすめの街乗りMTBを、もしくはトレイル用のMTBをおすすめします。
これからMTBのレースに出たいと言うあなたにはオールマウンテンやダウンヒルでご紹介したMTBで表彰台を目指してください。ここで紹介したMTBはすべておすすめの1台です。ぜひ実際に自転車屋さんに行って確かめてみてくださいね!
ハードテイルは後輪部分にサスペンションが無く他の自転車と変わらない外観。