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日本上陸!タイニーハウスの魅力に迫る!小さな空間には幸せがいっぱい?

ミニマムな暮らしが実践できるタイニーハウス。日本でも小さな暮らしを好む人たちの間で、小屋のようなスモールハウスに人気が出始めています。日本におけるミニマムなタイニーハウスの魅力、キットの価格やDIYによる作り方とかかる費用、必要な間取りなどを解説していきます。
2020年8月27日
gauyorim
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ミニマムなタイニーハウスについて

タイニーハウスは英語で「Tiny house」と書きます。「Tiny(小さな)」「house(家)」という意味で、その名の通り小屋のように小さな家のことを指します。このタイニーハウスは、できるだけムダを無くして小さな暮らしをする、というミニマム志向の考え方と共に広がって来ました。この文化が日本にも伝わり、各地でタイニーハウスを見かける機会が増えてきています。

タイニーハウスをDIY

タイニーハウスは小さな小屋のようですが、ちゃんと暮らしていける家です。最近になって流行っているのは、DIYによってタイニーハウスを作ったり、自分好みに手を加えていくこと。さらにタイニーハウスのキットがありますし、作り方が広まってもいます。自分なりの作り方で仕上げた家に住むなんて憧れちゃいますよね。自分での作り方が難しければ、DIYでリフォームするだけでも十分です。

タイニーハウスの種類

タイニーハウスにはいくつかの種類があります。スモールハウス、トレーラーハウス、キャンパーと、大きく三つに分けられるので、それぞれについて下項より詳しく解説していきます。その代表的な三つの他にも、コンテナを家にしたコンテナハウスや、樹木の上に小屋を設置するツリーハウス、ボートハウスなどがあります。住む環境に合わせた理想の家を持つことができるんですよ。

タイニーハウスの歴史

タイニーハウス自体は、アメリカで1990年後半頃に生まれ始めた小さな小屋です。一方で2008年に起きたリーマンショックの影響から、ムダをはぶいて必要最低限のモノしか持たず、自分や家族との時間をエンジョイするといった「小さな暮らし」の考え方が浸透し始めます。この考え方とぴったり合ったのが、タイニーハウスです。そこからタイニーハウスが注目されるようになり、ブームになりました。

日本でのタイニーハウス

日本では東日本大震災を受けて、小さな暮らしの考え方とそれを実践するタイニーハウスに、目を向けられるようになりました。大きな家に住み豊かな物資を持っていても、災害などによってそれらはいつ無くなるか分かりません。そういったモノによる豊かさより、家族や人とのつながりという心の幸せを求める人が増えたのです。タイニーハウスは今までの価値観を変えて、新しい豊かさを得るための手段でもあります。

日本のミニマムなタイニーハウス/種類:スモールハウス

タイニーハウスの種類について、一つ目はスモールハウスをご紹介します。タイニーハウスは小さな家という意味ですが、スモールハウスも同様になります。他の二つやその他の種類とあわせて、総称をタイニーハウスといいます。スモールハウスは、小さなこと以外は普通の家と同じように使える小屋です。いくつかあるタイニーハウスの種類の中でも標準的な小屋で、マイクロハウスとも呼ばれます。

スモールハウスは固定型

特にスモールハウスの定義はありませんが、10〜15平方メートルが目安です。また、スモールハウスは基礎があるので動かすことができません。スモールハウスに住むわけでなく、住む家の近くに建てて仕事部屋や子供部屋にしたり、小屋としての使い方もよくされます。さらに小さなお店ですとか、物置やガレージにするのもいいですね。もちろん小さな暮らしの考え方にしたがって、スモールハウスでの生活もできますよ。

日本のミニマムなタイニーハウス/種類:トレーラーハウス

スモールハウスは固定型でしたが、トレーラーハウスは移動が可能です。移動は車に引っ張ってもらう方法になります。家が移動するというのは画期的で、車があれば家ごとどこへでも行くことができます。所在の手続きなどは必要になりますが、移動先でそのまま暮らすことが可能です。転勤が多い人はすごく便利。移動のたびに住む部屋を探さなくてもよく、引っ越し作業の手間もかかりません。

トレーラーハウスのポイント


10〜20平方メートルぐらいの広さが標準で、マンションやアパートのワンルームほどの家として住めます。引っ越し先に住んでいる間は、その場所にしばらくとどまることでしょう。そのまま固定して定住しない場合、トレーラーハウスには良いポイントがあります。それはいつでも移動できるなどいくつかの条件をクリアすれば、固定資産税がかからずに済むということ。つまり不動産として扱われないんですね。

日本のミニマムなタイニーハウス/種類:キャンパー

トレーラーハウス自体は動力のない小屋です。なので車に引っ張ってもらわないと移動できません。そこでタイニーハウス単体でも移動できるようにしたのが、キャンパーになります。どういう仕組みかは簡単で、車に小屋を取り付けたタイプ。キャンパーだけで移動可能なため、引っ張る車が不要になり、周りのスペースを多く取らずに済みます。なので移動先でも停車場所に困ることが少なくなりますよ。

車をDIYで改造する

暮らすことが可能な小屋でありつつ、車としてスムーズに移動できるのが魅力的ですよね。自分の家で生活しながら旅もできてしまいます。日本ではキャンパーとして、キャンピングカーが販売されています。他にキャンパーを手に入れる方法は、DIYによる車の改造があります。バンを土台の車に使用したり、軽トラックの荷台に設置するなど、DIYのやり方は人それぞれ。自分に合った作り方でDIYすることができます。

日本のミニマムなタイニーハウス/メリット

小さな暮らしが広がる中で、タイニーハウスが活用されているのには理由があります。それは多くのメリットを持つこと。大きなポイントは価格です。400万円〜800万円に土地代を加えた価格が相場になります。長い期間に渡るローンが、重くのしかかるといったことがありません。このおかげで新築住宅を購入した場合に比べて、経済的に余裕が持てるようになります。その分フリーな時間を確保できるのです。

価格が安い理由

タイニーハウスの価格が安い理由について。スモールハウスであれば普通の家の小型版ともいえます。なのでハウスを建てるための材料が少なく済み、比較的簡単に建てられ工期が短く済むことから、普通の家に比べて安い価格で購入することができます。DIYすれば手間はかかりますが工賃は無料です。高い価格で普通の家を購入しても、その家の大きさを活かしきれるのか?ということを考えないといけません。

費用も安く済む

安いというメリットは購入価格だけではありません。費用も浮かすことができるんです。タイニーハウスは建物の面積が広くないため、固定資産税が安く済みます。それにタイニーハウスは小さく狭い分、使用する照明や空調などは少なくても問題ありません。なので電気代の費用をおさえられます。太陽光発電などを利用して自家発電をすれば、費用はもっとかからなくなりますよ。費用をとことん減らせます。

小さな暮らしを実践できる

タイニーハウスにはモノをあまり置けません。住むことになれば、今まで持っていたモノを多く処分しないといけないでしょう。そこで残ったのが本当に必要なモノです。不要なモノがあると、置き場所や管理にかかる時間、費用などの維持が必要になります。そういった余計な負担を思い切って切り離すことで、シンプルな考え方や生活ができるようになります。そして小さな暮らしを実践できるのです。

日本のミニマムなタイニーハウス/デメリット

タイニーハウスはメリットの他にも、当然ながらデメリットもあります。小さくて狭い小屋ということがメリットでしたが、人によってはやはり狭すぎるという場合もでてきます。狭いので収納スペースはほぼありません。多くのモノを手元に置いておくことは難しいのです。単純な間取りのため、モノを収納するには工夫が必要になります。小さな暮らしを心がけるしかありません。

大家族は住めない

タイニーハウスに住むことができる人数の目安は、10平方メートルの場合なら「大人2人と子ども1人」ほどになります。子どもが増えたり成長して大きくなれば、全員で住むことは難しくなります。こういった状況になった時は、タイニーハウスを増やすのが解決策です。子どもは自分の一人部屋が欲しくなるもの。隣にタイニーハウスを建ててあげましょう。独り立ちした後は、物置やガレージとしても使えます。

パーソナルスペースがない


タイニーハウスは間取りがシンプルな上に狭いので、家族など複数人で住んでいる場合は、自分だけの閉じられた空間を確保することができません。パーテーションをたてたりロフトを作れば、視覚的にさえぎることは可能ですが、音はツツ抜けになってしまいます。タイニーハウスでの小さな暮らしは、同居している人たちとのつながりが目的の一つでもありますので、プライバシーの考えは捨ててください。

日本のミニマムなタイニーハウス/必要な設備

生活していく上で最低限必要になる設備について考えてみましょう。まずは上下水道です。入浴、洗濯、トイレなど水は欠かせませんよね。次にガス。水だけでは入浴できませんし、料理をするためには火がいります。照明や空調、冷蔵庫などの家電を動かす電気もないと困ります。そして今の時代にはインターネット回線が必須。でもこれは通信会社のデータ通信や、モバイルWi-Fiなどで対応可能です。

設備がいらない場合

上記の設備があれば、普通に生活することができます。ただ、これだけの設備が必要になるのは、タイニーハウスだけで暮らす場合の話です。生活するための母屋(おもや)がすぐ近くにあるなら、そこの設備を利用すればいいのでタイニーハウスにはいりません。他にも近くに利用できる設備があれば、タイニーハウスへ加えなくても大丈夫。なるべくムダははぶいて、狭い間取りを圧迫しないようにしましょう。

日本のミニマムなタイニーハウス/オフグリッドハウス

オフグリッドハウスという仕組みもふまえて、導入する設備を考えていくのがおすすめ。オフグリッドとは、電気会社などから電力が送られてこない状態のことです。当然、電気が使えません。オフグリッドハウスは、電気だけでなくガスや水道もあわせ、公共のインフラを使わずに生活できる家を意味します。災害でインフラが停止してしまった時でも影響がなく、費用をおさえられることがメリットです。

オフグリッドハウスの仕組み

公共のインフラを使わずにどうやって生活するのか、仕組みは自前です。電気は太陽光発電から得る、火はマキなどで焚火(たきび)をする、水は雨水をためてろ過したり、井戸水を使うなどの方法になります。これらを全て実践すれば、費用がまるまる浮きます。ただし実際には、環境や利用する人によって難しい部分もあります。ムリなく取り入れられるものだけを加えれば、費用面も含め効率がよくなりますよ。

日本のミニマムなタイニーハウス/価格

タイニーハウスを建てるのに気になるのは価格ですよね。かける費用を安く済ませられるのがタイニーハウスの魅力でもあります。価格については上項で少し触れましたが、詳しく説明していきます。まずタイニーハウスの本体と土地、材料や完成品の運搬や設置、基礎工事、水道や電気とガスの工事、建築にまつわる申請、これらの費用をあわせた金額が価格になります。はぶける内容があれば、その分安くなります。

タイニーハウスの価格例

ひとつの例をご紹介します。おおよその金額なため、あくまで目安としての参考例です。タイニーハウスの本体価格が350万円の場合。材料や完成品の運搬や設置:20万円。基礎工事:30万円。水道や電気とガスの工事:35万円。建築にまつわる申請:30万円。合計:465円。ここに土地代を足した金額が総額になります。場所によって運搬費用やインフラ工事費用は大きく異なってきます。使う資材でも変動しますよ。

日本のミニマムなタイニーハウス/キット

とにかく費用を浮かせるなら、タイニーハウスをDIYしちゃいましょう!とはいってもサイズを測り、間取りを決め、設計図を作って材料を調達し…というふうに1からDIYするのは大変すぎてしまいます。そこでおすすめなのがキットです。1からDIYすることに比べて費用がかかるものの、全てお任せするよりも大幅に安く仕上げられますよ。自分の好みで手を加えられることもDIYやキットの利点です。

タイニーハウスのキットについて

タイニーハウスのキットは、設計図、サイズ通りにカットされた資材などがセットになっている商品です。設計図通りに資材を組み立てれば、タイニーハウスが出来上がります。メーカーによってキットの価格は様々ですが、40万円ぐらいが相場になります。タイニーハウスへ住むことに憧れがあるけど、予算の問題で手が出なかったという人に最適。組み立てるというDIYならではの楽しさも味わえます。


日本のミニマムなタイニーハウス/キット:間取り

タイニーハウスキットの間取りは、メーカーや商品により違いはありますが、基本的にはその広さからワンルームの間取りになります。なお広さは、建築確認申請をせずに済むよう、多くは9.9平方メートル以内におさえられています。この広さなので、間取りに選択肢はありません。どうしても間取りを変えたい場合は、パーティションをたてるなどしてください。部屋を完全に分ける間取りにするなら、大きなキットを探しましょう。

タイニーハウスキットにインフラはない

タイニーハウスキットは、トイレや浴室、キッチンは含まれていません。多くは一部屋だけの間取りです。それ以前にインフラが整備されていないので、タイニーハウスキットに暮らす場合は手を加える必要があります。まず水道や電気とガスの工事をおこないます。そしてタイニーハウスキットにDIYでトイレや浴室、キッチンを設置してください。この設備を加えた分、部屋は狭くなりますが、生活はできるようになります。

日本のミニマムなタイニーハウス/キット:作り方

タイニーハウスキットの作り方は難しくありません。作り方へ取りかかる前に、工具を用意しておきましょう。小さな家といってもDIYの題材としては大きいので、多くの工具が必要になると思われるかもしれません。ですが主な工具は、のこぎり、電動丸ノコ、電動インパクトドライバーの三つで済みます。あまりこだわらなければ、あわせて2万円でおさまりますよ。あとはキットごとで必要な工具を追加してください。

タイニーハウスキットの作り方

作り方は基本的に設計図通りに組み立てるだけ。制作期間はおよそ1週間ぐらいで済みます。キットなので、初心者でも組み立てられる作り方になっているから安心です。家族や友達と楽しみながらDIYするのがいいですね。作り方自体は簡単なので、何人かで取りかかれば早く出来上がります。

日本のミニマムなタイニーハウス/断捨離

タイニーハウスで生活する理由として、始めの項で説明したように小さな暮らしを実践することが挙げられます。そのためには、ムダなものを処分する断捨離(だんしゃり)をおこなう必要があります。タイニーハウスは狭いので、断捨離せずに全ての持ちモノを収納することはできません。不要なモノをなくしてこそ、タイニーハウスに住むことができるようになり、小さな暮らしを実践できるのです。

断捨離できない場合

断捨離は必要でも、どうしても処分できないモノはでてきますよね。物理的にモノが無くなればいいことなので、残す方法はあります。まずは写真や本、CDなどのデータ化。最近は定額で読み放題や聴き放題のサービスがあるので検討してみてください。データ化できないモノに関しては、レンタルスペースなどを借りて預けることができます。ですが費用はかかりますので、本当に必要なモノがよく考えないといけません。

日本のミニマムなタイニーハウス/まとめ

アメリカで生まれた、タイニーハウスと小さな暮らしという考え方。日本に伝わってからの歴史はまだ浅いものの、急速に広がり続けています。メリットとデメリット、種類の違いをよく理解した上で、自分によく合ったタイニーハウスを探しましょう。キットを購入してDIYするのもおすすめです。タイニーハウスでの小さな暮らしをぜひ実践してみてください。