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スクランブラーとは??
スクランブラーとはバイクのスタイルのジャンルの一つです。近年そのジャンルのブームが盛り上がりを見せており、純正でも「スクランブラー」のスタイルのバイクがメーカーよりラインナップされるようになってきました。
さてさて、この記事ではその「スクランブラー」というジャンルの魅力について紹介していきたいと思います。
ネオクラシックにも分類されるそのスタイル
近年スクランブラーがはやりを見せているその大元は、「ネオクラシック」というジャンルのバイクがラインナップを増やしていることが影響を与えているようです。
トライアンフというイギリスのバイクのメーカーがありますが、そのメーカーのバーチカルツインエンジンを搭載しているモデルはその「ネオクラシック」というジャンルのバイクとしてはメジャーなものです。
トライアンフはほかに派生モデルで「スラクストン」と、「スクランブラー」というバイクがあります。
スクランブラーのバイクの発祥
スクランブラーというジャンルのバイクは、どのようにして生まれたのでしょうか??その起源をさかのぼると、第二次世界大戦後間もない1950、60年代にまでさかのぼるようです。
今のオフロードバイクのご先祖様!
かつては、今のような舗装されたクローズドサーキットは無く、その代わりに未舗装のコースをストリート用のバイクを改造して走らせるレースが盛んに行われてました。
それは「スクランブルレース」と呼ばれ、スクランブル(緊急発進)とは横一列に並んで一斉にスタートするというそのスタート方法に由来しているそうです。
そこから年月が経つにつれ、スクランブルレースは今でいうモトクロスレースに形を変え、スクランブラーと言われたスタイルのバイクはモトクロッサ―へと姿を変えました。
元祖レーサーレプリカ?!
そういう意味では、スクランブラーとはかつてのスクランブルレースに参加するためのレーサーであったことから、今でいうレーサーレプリカの元祖ともいえそうです。
そこから、今でいうモトクロッサ―、モタード、デュアルパーパス、トライアルバイクへと色々なスタイルへ姿を変えました。因みに戦後戦後GHQによって日本にも伝わっており、当時の兵士たちの娯楽の一環であったようです。
スクランブラーのバイクの特徴
元々はストリート用バイクのカスタム!
当時は、スクランブルレースに参加するためのバイクはもともとストリート用のバイクに改造を施し、未舗装の道路の走破性を高めただけのものでした。
そのカスタム内容は、タイヤをダート用のブロックタイヤに換装する、道の起伏に耐えれるようにサスペンションを強化する、地面に設置しないよう排気管を上に取回す
極力無駄な装備を外してバイクを軽量化する、などで、元々がストリート用のためか今でいうオフロードモデル程の未舗装路の走破性はなかったようです。
今のスクランブラーバイクに見るスクランブラーの特徴
後述で詳しく紹介しますが、近年は「ネオクラシック」というスタイルのバイクが流行りを見せており、そのジャンルのさらに分けた中に「スクランブラー」が存在します。
色々なメーカーがスクランブラースタイルのバイクをラインナップする中、共通する特徴としましてレトロ感を漂わせるスタイルであることとブロックタイヤをイメージしたタイヤを装着していることが挙げられます。
ただ、タイヤに関しては本気でオフロードを走るようなブロックタイヤではなく、あくまでオンロードを走ることを想定して作られているような印象です。
スクランブラーは復活したバイクブーム
ネオクラシックとは全く新しいレトロバイク!
例えばファッションにおいても、過去に流行ったファッションが現代によみがえったりするのを時々見受けますが、バイクにおいても同じようなことは例外ではなく起きるようです。
「ネオクラシック」という名前からもわかるように「古き良きスタイルを全く新しい形で表現する」というものなのでしょう。どのモデルにおいても、ただ古い雰囲気を出すだけではなく、「これは現代のバイクである」ことをしっかりと主張しているかのように見えます。
スクランブラーも例外にあらず・・・
昔はオフロードレースを一斉風靡した「スクランブラー」スタイルも、例外に漏れず今の時代において再び評価されることとなり、さまざまなメーカーがネオクラシックなバイクとしてラインナップするほどになりました。
その独特の雰囲気をすき好むような往年のスクランブラーを知らないような若い世代のライダーにも評価があるところを見ると、やはりいいものは時代を超えても不動の価値があるようですね。
スクランブラーのバイクの魅力とは??
ラフなスタイルも許容する懐の広いオシャレバイク
普通のバイクであれば、それなりのバイクウェアに身を包まなければバイクとライダーとのバランスはアンバランスなものになってしまいます。
ですが、ネオクラシックのとりわけスクランブラーのスタイルのバイクはどんなラフなファッションでバイクに乗ってもそれなりにオシャレな雰囲気を演出できるのが魅力です。
各メーカーの純正スクランブラーに乗ってるモデルのライダーは、パーカーだったりアウトドアなファッションだったりスーツだったりと、スゴク自由なファッションなのが見受けられます。
遊び心をくすぐる適度な運動性
現代のスクランブラーは本当のオフロードモデルのバイクほどではないにせよ、適度なサスペンションのストローク量が確保されていたり
ハンドルが比較的高めに設定されていてバイクのコントロールがしやすいライディングポジションが作れたりと、メーカーごとのスクランブラーによって差はありますが「バイクを操る楽しさを味わう」ための車体構成となっているモノが多いです。
自分から積極的にバイクを動かしたいライダーにはうってつけのバイクなのではないでしょうか??
スクランブラーブームはメーカーも意識し始めている
ブームを先導したトライアンフ
今でこそ色々なメーカーがスクランブラーのバイクをラインナップしていますが、最も早くスクランブラーをラインナップしたのはイギリスの老舗、トライアンフでした。
トライアンフはその昔一世を築いたクラシックなバイクを現代の技術でよみがえらせる中で、そのバイクは同社の往年の名車「TR」をイメージされて現代に復活し、ユーザーから高評価を集める人気車種となりました。
各メーカーがレトロバイクブームに参入!
トライアンフの影響を受けてか、そこから主に海外メーカーからレトロバイクブームが広がっていきました。イタリアの「ドゥカティ」からはスポーツクラシックシリーズから始まり、それがラインナップを外れたころに今のスクランブラーシリーズが出てきました。
「BMW」からはR nine Tシリーズ、さらに日本のメーカーもヤマハ「SCR」や「XSR」、最近はカワサキもかつての名車、「Z1」をイメージした「Z900RS」を出すなど、今でもこのブームの盛り上がりを感じます。
スクランブラーバイク①:ヤマハ「SCR950 ABS」
ここからは、各メーカーの出した純正スクランブラーたちをインプレのまとめと共に紹介していきます。まずは国産唯一の現行スクランブラー、ヤマハ「SCR950 ABS」です。
ヤマハ「SCR950 ABS」とは??
同社の「BOLT」というアメリカンスタイルのバイクをベースにヤマハが2017年より発売したスクランブラーです。元となったバイクがクルーザーなだけあり、ロングなホイールベースと少し重ための車重が特徴です。
排気量が950ccの54馬力で、重量が252kgと、どちらかというとツーリング向けな味付けがなされています。そのエンジンは低中速寄りにセッティングがされており、トルクフルな走りが楽しめるようです。
ヤマハ「SCR950」のインプレまとめ
ヤマハ「SCR950」はベースとなった「BOLT」とエンジン、フレームが共通です。ただ車高やシート高はぐっと上がり、その気になればBOLTでは難しかったスポーツ走行もこのバイクならこなせてしまいます。
そしてエンジンは馬力こそ54馬力ですが、低速から湧いてくるトルクはその車体をぐんぐん加速させ、力強いエンジンの味わいをライダーは楽しむことが出来ます。
車重はほかのメーカーのスクランブラーよりも重ためで、サスペンションもやや硬めのセッティングなのでその安定感から高速巡航は何なりとこなせてしまうでしょう。
スクランブラーバイク②:トライアンフ「スクランブラー」
トライアンフ「ストリートスクランブラー」とは??
トライアンフ「ストリートスクランブラーとは同社のボンネビルシリーズの派生モデルで、ほかのメーカーのスクランブラーより一番早くにラインナップされました。
そのエンジンはトライアンフ ボンネビルのエンジンよりクランク角を変更することにより不等間隔爆発を生み出し、より味わいのあるエンジンに仕上げられています。
その排気量は900ccで、馬力は55馬力、車重は206kgと、こちらもヤマハ「SCR950」に近い長距離クルージングを想定したようなバイクになっています。
トライアンフ「ストリートスクランブラー」インプレまとめ
トライアンフ ストリートスクランブラーのインプレはその快適性とデザインを評価するものが多くみられます。エンジンは適度な鼓動感を味わいながらも、落ち着きのある洗礼されたまわり方をします。
長距離においてもライダーに疲労感を与えにくい大人な性格のエンジンと言えるでしょう。コーナーリングも素直で、砂利道のような未舗装の道も楽々巡航をこなしてくれるオールラウンダーと言えるバイクです。
ただアップに取りまわされたマフラーは、遮熱版がついているとはいえ少し暑さを感じるというインプレもしばしば見受けられるようです。
スクランブラーバイク③:ドゥカティ「スクランブラー」
ドゥカティ「スクランブラー」とは??
ドゥカティ「スクランブラー」とは、かつてドゥカティが米国向けにラインナップしていたスクランブラーを現代によみがえらせたものです。
そのエンジンはモンスター796にも搭載されたエンジンを低中速寄りにエンジン特製を変えたもので、排気量803ccのデスモドロミック二気筒、馬力は72馬力と、やはりスポーツ屋のドゥカティらしく高めの馬力が目立ちます。
車重は乾燥で170kgとほかのメーカーのスクランブラーの中でももっとも軽量で、純正のタイヤもピレリ社のオンロードでのグリップ力に特化したブロックタイヤなので、スポーツ走行にはもってこいのバイクと言えます。
ドゥカティ「スクランブラー」インプレまとめ
スクランブラーのインプレをまとめてみますと、やはりそのスポーツ性を評価するものが多いです。フロントタイヤ18インチで前上がりな車体構成は、ライダーが積極的にリアタイヤを使って車体を動かしやすく、素直に思いのままのコーナリングを楽しめます。
そしてそのエンジンはドゥカティらしいはじけるような加速でライダーを楽しませてくれます。車重もその排気量クラスのバイクにしてはかなり軽量で、インプレもその扱いやすさに関することがたくさん目立った印象です。
スクランブラーバイク④ :BMW「R nine T スクランブラー」
BMW「R nine T スクランブラー」とは??
「R nine Tスクランブラー」とは、BMWのラインナップするネオクラシックバイクのR nine Tシリーズのスクランブラーモデルです。
BMWお得意の水平対向二気筒1169ccで、馬力は110馬力と他メーカーのスクランブラーのバイクの中では最も大きなパワーのあるエンジンを積んでいます。
車重は装備状態で220kgと、やや重ため位といったとこですが、そのエンジン構成がもたらす低重心な車体と大排気量車だからこそこなせる余裕のあるクルージングがBMWのスクランブラーの特徴です。
BMW「R nine T スクランブラー」インプレまとめ
BMWはクルーザー向けのバイクを得意とするメーカーです。例に漏れずこのR nine T スクランブラーも低重心な車体ゆえの安心感をもたらすライディングとそのエンジンの味わいに関するインプレッションが目立ちます。
純正タイヤがブロックパターンではない唯一のスクランブラーですが、それなりのタイヤに換装しさえすればゆとりのあるサスペンションのストローク量もありちょっとした未舗装路であれば問題なく走れるようです。
スクランブラー化はカスタムでできる
今まではメーカーのラインナップした純正スクランブラーを数紹介してきました。ですが本来スクランブラーとはオンロードモデルのバイクをカスタムすることにより形を成すものであることを忘れてはいけません。
よく選ばれるカスタムベース車両
そんなスクランブラー化のカスタムにベースとしてよく選ばれるバイクは「レトロ感がある」「リアがツインサス」「低中速寄りの味付けの単気筒ないしは二気筒エンジン」の条件を満たすバイクがベースとして最適なバイクであるようです。
車種で言えば、やはりカスタムバイクの王様、「SR400」が最も適しているといえるのでしょう。そのカスタムパーツの多さから、容易にスクランブラーの雰囲気をバイクで演出できます。
その他は、純正でブロックタイヤを装着しているようなカワサキ「250TR」やヤマハの「TW」、中にはハーレーダビッドソンを使ったものまでありました。
必要なカスタムパーツは??
必要なカスタムパーツは、まずブロックタイヤが最もスクランブラーらしさを表現するためにキーとなるアイテムと言えるでしょう。
そこからハンドルはアップライトなオフロードらしいポジションを作るためのハンドルバーやレトロ感を演出できるような小ぶりなヘッドライト、フォークのインナーを隠すための蛇腹状のダストブーツなどがあればひとまずは誰が見てもスクランブラーとわかるようなカスタム具合まで進めたとみていいのではないでしょうか??
上級カスタムにもなると、そこからアップマフラーをワンオフで作るなどで個性を主張できます。
スクランブラーカスタム紹介
ここでは、いろんな車両をカスタムベースにしたスクランブラーカスタムを紹介していきます。
こちらは、ヤマハのSR400をベースとしたスクランブラーです。SRはロングセラーなバイクなだけあってカスタムパーツが非常に恵まれており、スクランブラーのカスタムが最もしやすいバイクといえるでしょう。
こちらは、もともとがオフロードバイクのセローをベースとしたスクランブラーです。こうして、元からオフロード色のあるバイクをクラシックな方向へカスタムを進めてスクランブラーを作っていく方法もあります。
こちらはハーレーダビッドソンをベースとしたスクランブラーです。元のカスタムベース車両が高価なバイクなだけあって比較的敷居が高めですが、カスタムが完成すれば唯一無二な個性を主張できるでしょう。
スクランブラー御用達の「ブロックタイヤ」について
どんな道でもなんのその!オールラウンドなタイヤ
スクランブラーがアイコンとしているブロックタイヤとは、いわゆるエンデューロレースで使うタイヤほど凹ついているタイヤではありません。
ですが、そのタイヤにはしっかりと深い溝があるのが見受けられるように、オンロードとオフロードの両方の道を走れるようないいとこどりの特性のタイヤです。
ただ中間としての位置づけである以上その絶対的な性能はそれぞれの専用タイヤの性能には及ばず、あまり無茶な走りは出来そうにはありません。
各タイヤメーカーのスクランブラータイヤ紹介!
DIRT TRACK K180
ダンロップのラインナップする「K180」です。インプレッションを見るとグリップ力に定評があるようで、どんな道でもしっかりと地面に食らいついてくれるその走りの面での性能の良さが特徴のようです。
ミシュランのトレールT63は、そのオンとオフでの性能のバランスの良さを評価するインプレが多いようです。タイヤのパターンは、よりオフロード色が強くなっていますね。
スクランブラーに似合うおしゃれバイクウェア紹介
バイクも大事なおしゃれアイテム!
ネオクラシックのジャンルのバイクは、ストリートを気軽に流すような使い方をするのが主なスタイルで、そのためにストリートの雰囲気とマッチするようなデザインとなっています。
「オシャレバイカー」という言葉があるように、そういう人たちにとってはバイクも一つの大事なファッションアイテムなのです。ファッションとはそのコーディネートのトータルでもって善し悪しが決まるように、バイクとのマッチングも大事な要素なのです。
スクランブラーはどんなおしゃれとも合う万能バイク!
そのネオクラシックのジャンルの中でも、スクランブラーのスタイルのバイクは様々なタイプのファッションと高いマッチング率を見せます。
わざわざ重い革のジャケットを着ずとも、たとえばパーカーで、あるいはスーツで、時には革を着てもよし、いろいろなライダーの好き好みを許してくれるスクランブラーのバイクは、とても懐の深いバイクといえます。既設にあった自由なスタイルで、バイクとの一体感を楽しみましょう!
スクランブラーに似合うバイクウェアまとめ①
マウンテンパーカーにデニム生地のパンツと、動きやすくアウトドアな印象のファッションです。スクランブラーのバイクもアウトドアを強く感じるジャンルであるため、うまくマッチが出来ていますね。
マウンテンパーカー
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デニム生地のパンツ
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スクランブラーに似合うバイクウェアまとめ②
往年のロッカーズのような印象を感じるシックなレザージャケットも同じくネオクラシックのスクランブラ-とは相性がいいです。ツーリングでは走行風やもしもの時の転倒からライダーを守ってくれるのでひとつで二つの得があオシャレバイカーには必須のアイテムといえます。
レザージャケット
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スクランブラーに似合うバイクウェアまとめ③
そのまま町にでも歩いて出ていけそうなカジュアルなファッションでもスクランブラーのバイクは許容してしまいます。ちょこっと町へバイクで繰り出したいようなそんな時でもスクランブラーでストリートをオシャレに走りましょう!
コーデュラフーディ
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スクランブラーまとめ
如何でしたでしょうか??どんなシチュエーションでもオールラウンドにこなせてしまうスクランブラーであれば、あなたのバイクライフをより豊かにしてくれるでしょう。バイク選びに迷っている人がいたら、ぜひともスクランブラーという選択肢を忘れないでくださいね。