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トウモロコシの育て方と栽培方法のコツ!種まきから収穫までを詳しく紹介!

夏野菜といえばトウモロコシですね。自宅でも簡単に栽培できる品種や、白のトウモロコシなどの栽培方法や育て方のポイントをまとめました。育て方がわかれば、種まきの時期をずらしてたくさん収穫することも可能です。甘いもぎたてのトウモロコシを味わってみましょう。
2020年8月27日
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簡単トウモロコシの栽培

夏を代表する野菜といえば、スイカと並んでトウモロコシが人気ですよね。もぎたての甘いトウモロコシを味わうには、ぜひ家庭菜園でトウモロコシの栽培をしてみてください。トウモロコシは、家庭菜園でも育てる事も出来て、種まきの時期をずらせば、夏と秋の二作で長く収穫ができますよ。今回は、そのトウモロコシの育て方についてご紹介していきます。初心者でも簡単に栽培するコツを、種まき方法から植え付け・肥料の時期・害虫や鳥対策まで詳しく解説していきますね。

トウモロコシの基本情報

トウモロコシは、米や麦とともに三大穀物とも呼ばれ、大事なエネルギー源とし重宝されています。さらに、トウモロコシにはリン、鉄・亜鉛・カリウム・ナイアシン・ビタミン・ミネラル・食物繊維もたくさんの栄養素を含んでいます。大型のトウモロコシの品種や家庭でも栽培できるサイズのトウモロコシなど、トウモロコシの品種はたくさんあります。

品種によって収穫時期に差も

トウモロコシの収穫も、品種によって若干の差があります。時期をずらして種まきを行う方法で、初夏から秋にかけて長く収穫することも可能なんです。秋に収穫するトウモロコシの魅力は、夜に涼しい風に当たることによって糖度がぐんと増すというところにあります。甘さもまして、害虫被害の心配も少なくなるので、初心者にはおすすめの栽培方法です。

トウモロコシの品種

トウモロコシは、様々な品種があります。農家用の大型のトウモロコシもあれば、ハロウィン用のカラフルなトウモロコシもあります。今回は、家庭でも簡単に栽培できるトウモロコシの品種でご紹介していきますね。トウモロコシの品種は、主に・スイートコーン・ウッディ―コーン・シルバートウモロコシ・ヤングコーン・ポップコーンの分かれています。

トウモロコシ栽培・育て方①品種選び

一般的に食用として用いられるトウモロコシで、栽培に適した品種をまとめました。まずは主に栽培される、スイートコーンについて紹介していきます。甘さとみずみずしさが特徴的でなじみ深いと思いますよ。苗から育てても楽しいですが、発芽率もよいので種まきで栽培を始めるとコストも安くなります。

シュガーポイント

トウモロコシの中でも栽培しやすいとされる大型のトウモロコシです。安定的で抜群の甘さを誇る代表的なトウモロコシですよ。ウッディーコーンの仲間で、豊かなこくと風味抜群です。ひとつひとつの粒がしっかりしている、バイカラーコーンです。バイカラーコーンとは一代雑種のトウモロコシで、黄色・白の粒が入っている品種です。この種類が一番甘味が強いトウモロコシです。中でもこのシュガーポイントは、糖度が他のトウモロコシの2倍で、収穫した後も風味や甘味をキープします。

特徴

家庭菜園向きのトウモロコシです。大型ですが実付きがよくて柔らかい皮が特徴です。さらに甘みや風味が抜群に良いというのも特徴の一つで、食べた触感はもち質です。収穫してから日がたってもある程度甘みをキープし、トウモロコシの実を過熟しても皮は厚くなりません。加熱しても程よい弾力で押し返してくる、柔らかさが自慢のトウモロコシです。全国で栽培が可能なため、家庭菜園でもうまく栽培することができるようです。

クリスピーホワイト

最近では、白いトウモロコシも頻繁に目にしますね。白いトウモロコシは、ほとんどが粒が小さいのが特徴です。柔らかいため、収穫して生でも食べることができますよ。白トウモロコシの特徴は、皮が柔らかさ・水分多めのみずみずしさです。白トウモロコシは寒さに弱いので、深夜の寒風や霜がおりない時期になってから栽培しましょう。

特徴

種まきから収穫までは84日でなる、中早生のホワイトトウモロコシです。大きくつやのある粒はとても見栄えがよく、味もとても甘みが強くて濃厚です。みずみずしさと甘さの両方を兼ね備えた、人気の品種ですね。白いトウモロコシの育て方で注意したいのが、この品種の近くに黄色種やバイカラーのトウモロコシを植えないようにすることです。キセニアにより白いトウモロコシではなく黄色の粒が混ざったり、全体が黄色のトウモロコシになることもあります。


家庭菜園向き・味甘ちゃん

焼きトウモロコシしてもおいしい、独特のこうばしさが特徴の品種です。かなり甘みが強い品種のトウモロコシで、植え付けから85~86日の中早生です。特徴は、甘さの強い品種の中では発芽率が高いという特徴から、種まきから収穫までの期間、楽しく栽培することができます。肥料を与え続けても背丈が大きくならないタイプなので、狭いスペースでも安心して栽培できますよ。

プランターでも栽培可能

プランターでも育てやすいとされるのは、キャンベラ90やゴールドラッシュ90が人気です。また、ピクニックコーンなども完熟までの期間が短く早く収穫できるので、初心者でも簡単に栽培できます。プランターでの栽培では、水切れと肥料切れには注意して栽培すれば問題ありいません。追肥もしやすいのでベランダ栽培も可能ですよ。ただ、土が少ない分、風で倒れてしまうことがあるので環境には気を付けましょう。

トウモロコシ栽培・育て方②土作り

トウモロコシは、あまり土質は選びません。しかし良く根が張っていき、短い時期で大きく成長させるため肥料はかなり必要になってきます。まずはトウモロコシを植え付ける場所の土を深くまで耕しておきましょう。トウモロコシは、肥料をよく必要とする野菜なので、種まき・植え付けの前にはたくさん元肥を施した土を準備しましょう。理想の土のpHは6.0〜6.5だとよいと思います。追肥をしていく際にも、酸度に注意してくださいね。また、トウモロコシは光を好みます。植え付けたり種まきの際には、畝を南北に作ります。

トウモロコシ栽培・育て方③植え付け

トウモロコシは、連鎖障害が少ない野菜です。そのため、良く発生するアワノメイガなどの害虫対策として、コンパニオンプランツなどを使うと効率よく収穫できますよ。マメ科の野菜を混植することで、この虫対策ができるとされているので、近くにインゲンやエダマメなどを植え付けてもよいと思います。

トウモロコシは日当たりがよい場所で、高温の環境を好みます。しかし、あまりにも暑い外気温が35℃以上になるとを受粉率が低くなります。さらには実付きなどの成長にダメージを受けてしまいます。そのため、植え付けるときに黒マルチなどを使う育て方をすると楽に行えます。地中の温度の管理も出来ますね。

株間

トウモロコシは風媒花という特徴があり、花粉を風で飛ばして受粉します。そのため、上手に違う株のトウモロコシの花粉を受粉できるようにしておく必要があります。たくさん良いトウモロコシの収穫をするためにも、トウモロコシの植え付けは2列以上に植え付けるとよいと思います。

トウモロコシ栽培・育て方④種まき

それではさっそく、トウモロコシの種まきから育て方を始めていきましょう。まず、種まきを畑に直接おこなう場合は、株間30cm程度あけながら、一つの場所に3粒ずつ程度種まきしましょう。トウモロコシは、まとめて種まきしたほうが発芽率がよくなると言われています。出来るだけ種まきの時には、3粒撒きましょう。発芽してから1穴に1本に間引きしていきます。種まき用に買った種は、時期をずらせばまた種まきができます。種まきの時期をずらすことによって、収穫時期も長くなりますよ。

トウモロコシ栽培・育て方⑤間引き

トウモロコシの種まきから発芽したでしょうか?ここからは、間引きの方法についてまとめて紹介します。まとめて種まきをしたほうが発芽率がよいので、ほぼたくさんの種から発芽されていると思います。この中から、一番勢いのある、健康な本場を選んでいきましょう。間引き方法は、3回によって行います。まず、発芽してまだ本葉が2本未満の場合、次は本葉が5枚以下の場合に行いましょう。2つのうち一つを選んで、残りは間引きします。


トウモロコシ栽培・育て方⑥水やり

トウモロコシの水やりは、植え付けてから根つくまでの期間は乾かないように気を付けて水やりを行います。その後は、比較的必要ありませんが水ぎれは成長不良につながるため水の管理は行いましょう。夏場はもちろん、梅雨明け後は乾燥期入り雨が降らなくなります。土表面が乾いていたら、水やりをしましょう。

トウモロコシ栽培・育て方⑧肥料

トウモロコシの間引きができたら、まず土寄せを行います。その後、トウモロコシに肥料を与えていきます。トウモロコシは肥料を好む野菜で、時期や倍率も少しずつ変えていってあげるとよいでしょう。まず最初に施す肥料は、液肥で野菜専用の肥料を規定倍率に希釈して作ります。また、有機肥料を含んだ化成肥料でも大丈夫です。トウモロコシはぐんぐん成長をしていく植物で、背丈も約15cm以上にもなります。台風や風での転倒もあるので、土寄せはしっかり行っておきましょう。

わき芽

トウモロコシの株元から、いくつかのわき芽が出てくることがあります。このわき芽は、出来るだけかき取らずに残すようになりました。昔はかき取る育て方が支流でしたが今では逆にわき芽が、光合成を助けるという考え方になっています。わき芽から伸びた雄花の花粉も受粉の材料にもなります。できるだけ残しておくようにしましょう。

トウモロコシ栽培・育て方⑨追肥

その後は場合に応じて追肥を行っていきましょう。まず、本葉が7~8枚になってきたころに追肥を施します。雌穂が分化する直前で重要なポイントです。ここで穂の大きさ・粒の数や並び方が決まります。土寄せをして、追肥を施しましょう。黒マルチで覆っている場合は、穴に施したりそのまま植えている場合は株もとに化成肥料をまきましょう。そのあとは、トウモロコシの雄花が見えてきたときに再度追肥を行います。

二度目は受粉前に

二回目の追肥の時には、トウモロコシの苗が受粉のための準備と体力をつけているころです。この時期に追肥を行うことで、実付きのよさや味に濃厚さなどに関係してきます。追肥のたびに、しっかりと土寄せをしておきましょう。

トウモロコシ栽培・育て方⑩人工受粉

通常、トウモロコシも他の草花と同じように受粉します。しかし、トウモロコシの雌穂は自分の株の花粉は受粉しない特徴があります。何列か他のトウモロコシの株が出した雄穂から受粉するのが通常です。この特徴から、家庭での育て方ではトウモロコシにい人工授粉させたほうがよいと思います。人工授粉の際には、別の株の雄穂を切り取って使います。切り取ったほうの花粉を別のトウモロコシのヒゲに擦れば、簡単に受粉させることができます。

異なる品種は一緒に育てない

人工授粉での育て方では、異なる品種を近くで栽培しないようにしましょう。別の品種同士の花粉を受粉しいてしまうと、交雑してしまい、キセニア現象が発生します。また、白いトウモロコシの株も近くに黄色のトウモロコシの株があった場合、白い実ではなく黄色の実をつけたトウモロコシになってしまいますよ。

受粉後の摘果

トウモロコシの受粉がうまくいったら、その後の育て方は適時「摘果」していく作業に移ります。摘果というのは、実りすぎてしまった株に対して、良い実だけを残して他の実を摘み取るという作業です。徐房や徐穂とも言います。トウモロコシは1株にだいたい2〜3本の雌穂ができます。受粉が完了したら、この中でもとくに実入りのいいきれいなトウモロコシだけを選びましょう。実の大きく形もきれいなトウモロコシを収穫するために、トウモロコシの苗1株にたいして、1つの実になるように摘果します。

トウモロコシ栽培・育て方⑪収穫


実りの秋になりました。さて、トウモロコシの収穫はどのタイミングで行うのがベストでしょうか?トウモロコシの品種や栽培方法によっても異なりますが、一般的な時期は7月から9月です。トウモロコシの開花・受粉から約20から25日程度で、目安はトウモロコシのヒゲが茶色になったころが収穫のタイミングですよ。トウモロコシの雌穂のヒゲは、実はトウモロコシの実に全部繋がっているんです。そのため、ひげが茶色に変わった時に実の一つ一つが完熟した合図になるんですね。大きさは、トウモロコシの中心を手で押し手ごたえのあるものです。さっそく収穫していきましょう。

収穫方法

トウモロコシの収穫は、2つの方法があります。まずは、トウモロコシの実を付け根から切り取って収穫する方法です。そして、トウモロコシの苗の根元をもぎ取るように収穫する方法です。大きい手ごたえを感じている場合は、やはり実だけをきれいに収穫したほうがよいと思いますよ。また、トウモロコシは収穫期を過ぎてしまうと実が固くなってしまいます。

トウモロコシ育て方・鳥対策

おいしい穀物であるトウモロコシは、鳥にも人気があります。実がなって完熟してきた時期になってから、頭のよいカラスが食べていってしまうんです。このような食害対策は必須条件ですね。トウモロコシの実を狙ってくるのは主にカラス・鳩などです。大きい鳥なので、実がついたら、カラスへの対策を強化しておきましょう。

対策方法

鳥による食害の対策には、テグスなどが用いられます。畝やプランターの4辺にロープを立て、トウモロコシの背丈と同じか、約2mほどのところに、両端からテグスを張ります。テグスというのは釣り糸のことで、園芸用に使用されます。透明な太い釣り糸なので、ホームセンターでも購入することができますよ。また、防長ネットを使ったりトウモロコシの苗全体を覆うようにしても大丈夫です。

トウモロコシ育て方・害虫対策

トウモロコシの病気はかかりにくくなってきています。品種改良もなされ、どの品種のトウモロコシも病気にかかることはなくなりました。そのため、病気の対策というよりはトウモロコシに及ぼす害虫への対策が肝心です。根キリムシといって、土の中でトウモロコシの根をかみ切ってからしてしまう害虫や、発芽時にはタネバエが発生します。さらに収穫期にかけての大事な時期に食害をおこすアワノメイガ、アブラムシとカメムシは汁を吸ってしまうのでトウモロコシ委の苗全体が枯れてしまいます。

対策方法

対策としては、殺虫剤散布で対応するか、予防のためにも虫がいない状態でも薬剤散布で対策を行ってほしいです。しかし、農薬は使いたくないというのも事実ですよね。そんな時は、お酢を希釈して薄めた液体を毎日霧吹きにしてかけるというのもおすすめです。近年では、オーガニックに対応した、農薬ではない防虫剤も販売されています。トウモロコシの中に入ってしまう幼虫もいるので、トウモロコシの受粉が終わったら雄しべを切っておくだけでも対策できます。

トウモロコシを栽培してみよう

詳しい追肥のタイミングや間引きの方法などもまとめてきましたが、いかがでしたか?トウモロコシの栽培は家庭でも簡単にできそうですね。鳥や害虫の対策をしっかりとって、おいしいトウモロコシを自宅で収穫出来たら楽しいと思いますよ。植え付けの時には、土づくりに気を付けて追肥を適時お行って甘いトウモロコシができたらうれしいです。