ステンレスパイプの用途は?
ステンレスパイプで物作りを思い至ったのは引っ越したばかりの頃。棚、ラックを買い揃えようにもお金がかかってしまうと悩みでした。それならば自作してしまえばいいのではと、色々な用途で使用可能なステンレスパイプを使用した家具作りをしてみようと思いました。ステンレス素材ならば強度もそこそこ。そこで初心者向けのものをいくつか調べてみました。
ステンレスパイプの規格・サイズについて
ステンレスパイプは、規格や長さによって価格も様々。代表的な規格・サイズは、寸法2.0×0.5mm(外径×厚さ)で3千円くらいから販売していました。内径は8~8.5mm。カット、曲げ加工にも強く、ステンレス鋼素材なので、大抵の重量のものなら耐えられるはずです。服や雑貨の小物類、雑誌などのラックと様々な用途に活躍してくれそうです。
ステンレスパイプはカットできる?
ステンレスチューブでパイプをカット
固くて丈夫なイメージのステンレスパイプ、ですがカットする為には道具を使用すればいとも簡単にカットすることができます。ステンレスチューブカッターというものです。ホームセンターにも売っていますが、これがなんと百均でも販売されています。強度は心配ですが、ちょっと試したいという方にはおすすめです。お値段は少し高めの400(税抜き)です。
パイプカッターでパイプをカット
ステンレスパイプはかなり強度があるため、ノコギリでカットするのはかなり大変。切りたい箇所に当て、くるくる回すだけで真っ直ぐにカットできるパイプカッターを使用すると便利です。あまり力なんか必要なく、音も静かということです。ステンレスパイプはもちろんのこと、カットできる素材がアルミ、塩ビといろいろ使用できるため用途が幅広いです。
ステンレスパイプの切り口
ステンレスパイプの切り口ですが、そのままだと見た目が悪いです。第一怪我の原因にもなって危険です。そこにはめ込みタイプのキャップを取り付けましょう。パイプエンド、エンドキャップというものです。これなら切り口をカバーできて安全です。通販などで販売されていて、カラーバリエーションも豊富なのでお気に入りを見つけてみてください。
ステンレスパイプの曲げ加工
チューブベンダーで曲げ加工
ステンレスパイプの専用曲げ治具というものがあり、それを使用すると硬いステンレスパイプを曲げることができます。チューブベンダーというものを使用し曲げます。ステンレスパイプは一般の人が無理やりの力で曲げますと、シワができてしまったりするのです。そうすると見た目も汚くなります。専用器具を使用することできれいに仕上げるようにしましょう。
曲げ加工時間を短縮したい
すでに加工済みの、L型曲げパイプを使用するというものいいでしょう。曲げ加工時間を短縮する事にもなり便利です。ステンレスパイプ製品を取り扱っているお店に曲げ加工を頼むこともできます。まわりに頼むお店がないときはネットで受け付けてくれるところもあります。持ち込み無料や、郵送でも受け付けてくれるところがあるので探してみましょう。
力づくで曲げ加工をしたなら
ステンレスパイプは一見丈夫なように見えますが、とてもデリケートな素材です。無理やり力を入れて曲げてしまうと曲げ加工をしたつもりが、潰してしまいます。潰れた部分の強度が著しく劣化し、しかも一度潰れてしまったものは、元通りにすることはすごく大変です。買い替えたほうが早いという事になります。なので力づくの曲げ加工は絶対やめましょう。
ステンレスパイプを接続
ジョイントで接続する
メタルジョイントでステンレスパイプ同士を接続し固定できます。ボルトやナットなどで締め付けることで、強度に固定します。その他、専用接着液でステンレスパイプを固定するプラスチックジョイントというのもあります。双方の利点は、まず、プラスチックは腐食しませんので水回りにいいです。メタルは、強度の固定力があるうえ、組み立て・分解が容易です。
ステンレスパイプで棚をつくったら
キャスターを接続する
ステンレスパイプの棚は結構重たいもの。部屋の模様替えなんかのとき、掃除のとき、ちょっと移動するとなると大変な事が予想されます。そんなときの為、キャスターをつけてみるのはいかがでしょうか。キャスターは2種類あって、取付金具プレートキャスターは重量タイプで、差し込み式キャスターは軽量タイプです。どちらも用途に合わせて選んでみましょう。
用途別でステンレスパイプを使い分ける
ステンレスパイプのシューズラック
簡単に組み立てられ、増設、組み合わせも自由自在にできるステンレスパイプのシューズラック。見た目にもシンプルな作りで、部屋のインテリアとして活躍もしそうです。ジョイント部分の色づかいをかわいく仕上げる楽しさもあります。溜まりがちな靴が、これでスッキリ収納できそうです。難しい組立の必要はなく、簡単に作り上げられるのではないでしょうか。
パイプハンガー
クローゼットにパイプハンガーを取り付けることができれば、収納スペースを大きく確保することが期待できます。そうすると洋服をたくさん掛けたいと思いますので、ステンレスパイプの直径25~32mmのものを選び使用しましょう。それ以上大きな直径サイズのものになるとハンガーがひっかかり掛かってくれません。かといって直径が小さいと強度が心配ところです。
壁から壁に渡すパイプハンガー
壁から壁に渡し、ステンレスパイプを取り付けたい場合は、ステンレスパイプの長さが壁幅のサイズと丁度のものを選びます。そして5~10cm短く切りましょう。取り付けしやすくなります。ホームセンターに頼むか、その長さのステンレスパイプを探します。壁幅126cmなら116~120cmの長さのステンレスパイプが必要ということです。それから左右をソケットで固定して取り付けます。
吊り下げるパイプハンガー
天井からステンレスパイプを吊り下げるなどの場合、超首長F型ブラケットというものを使用します。ホームセンターなどで取り扱っていない場合が多いです。一般的に販売されていますF型ブラケットだと全長90mmほどしかありません。ハンガーを掛けようとすると隙間が小さすぎます。超首長F型なら150mmなので、ハンガーが引っかかりません。ネットショップから購入できます。
ステンレスパイプの食器棚
ステンレス素材は、サビにも強いので、とくに水回りではもってこいの素材です。キッチン正面にステンレスパイプの棚を取り付けると使い勝手も良さそうです。ここに棚を設置すると収納奥行き約10~30cmの食器収納スペースを確保することになります。食器が手に届きやすいですし、水滴を切るという2つの利点が得られます。片付け時間なども短縮することができそうです。
ステンレスパイプの収納棚
本や雑誌の紙類はいつの間にか溜まってしまい散らばりやすく、かなり重たくなってきます。ステンレスパイプの収納棚なら安心して、紙類を重ねられそうです。キャスターを付けたら、部屋の模様替えの際など、移動など楽に行えそうです。スタンダートなタイプの棚なので、初めてのステンレスパイプ自作の作品では取り掛かりやすいのではないでしょうか。
ポールハンガー
作成するのにやや時間がかかりそうなデザインですが、おしゃれなポールハンガーが一つあれば部屋の雰囲気がぐっとお洒落になります。まっすぐなステンレスパイプはすぐに手に入ります。枝に見える突き出たパーツ部分は、溶接しないと取り付けることができなそうです。難しいので難易度がかなり高いです。溶接が得意な方はチャレンジするといいでしょう。
ハンガーラック
雨の日は部屋干しに大活躍間違い無しのハンガーラック。自作するなら比較的取り掛かりやすいという印象です。足場の強度を強めれば、ぶら下がり健康法を実践できます。鉄棒の練習は不安定なので危ないのでやめたほうがいいです。キャスターがぐらぐらすると思うので、外して別のもので床に固定すれば、バレエのバーレッスンでも使用できて便利です。
ステンレスパイプのサイドテーブル
作り方は単純です。ステンレスパイプで背の低い棚を作っておき、その上にボードをのせる。これだけで、サイドテーブルの出来上がりです。テーブルはなかなかお気に入りのものが見つかりにくいなんて時、自作にチャレンジしても面白いです。ボードは百均で売っている桐のまな板でも厚みがあって丈夫で良いです。上にクッションを乗せれば椅子にもなります。
まとめ
ステンレスパイプは家庭でも身近に使われる馴染み深いパイプです。その選び方や使い方をしっかり押さえれば便利アイテムとして活躍しますよ。