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最強カブは「郵政カブ」?!郵便配達専用バイクの気になる性能と購入方法とは?

郵便局の配達で使われる郵政カブ(MDシリーズ)は、世界最強のバイクと呼ばれているホンダのスーパーカブがベースとなっています。そんな郵政カブ(MDシリーズ)をご紹介!スーパーカブ伝説や実際に入手する方法をご紹介いたします。
更新: 2021年3月7日
E.麻野
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郵政カブ―MDシリーズ―とは?

郵政公社が使用しているカブ

奥に見える郵便局カラーの赤と白の車両が郵政カブです。簡単に言ってしまえば郵便局の配達用バイクですが、その耐久性と運搬性から小型バイク界の中では伝説となっています。 すべて日本製が使用されており、郵政公社以外でも欲しいと思う方は多いのですが、一般販売されていない希少なバイクとなっています。

MDの名前の由来は?

MDはMail Deliveryの略で、郵便局のバイクであることを示す略称です。一般販売されているカブはMDという名称がつきませんので、明確にシリーズが分けられているのが特徴です。 この法則で行きますと、ピザ屋のバイクはPD Pizza Deliveryですね。

郵政カブMDシリーズの種類

郵政カブ(MDシリーズ)は3種類ある。

ホンダ製郵政バイクである、MDシリーズには排気量ごとにそのシリーズが分けられています。現在の主流はMD90と呼ばれる、90ccクラスのバイクが主力ですがその見分け方をあわせてご紹介していきます。

MD50

郵便局のバイクでもっとも小さいクラスがこのMD50です。郵便局の配達員の中には原付免許や普通免許しか持っていない人もいますから、そういった方にはこのバイクが割り当てられます。 50ccでも日本製バイクの品質は高く、耐久性と運搬性に優れています。

MD90

郵便カブの中で最も数が多いのがこのMD90です。MD90はホンダ製のバイクという枠の中でもホンダ以外の郵政バイクとしても最も多い車両で、運転するには小型二輪免許か中型二輪免許が必要です。

郵便局のバイクという特性上物を多く運ぶという点で排気量が大きいのは利点ですが、排気量が上がれば燃費は下がりますのでこの中間車種といった意味合いとなります。

MD110

郵政バイクの最大車両であるMD110はその名の通り110ccの排気量を持つ車両で、そのパワフルさからMD50やMD90よりもより多くの荷物を運ぶことが出来ます。

MDシリーズの見分け方

MD50,MD90,MD110と三種類の郵政バイクを紹介してきましたが、どれもホンダの日本製バイクです。見た目も品質も大きくは変わらない3つの車両ですがちゃんと見分け方があります。 それはナンバープレートです。

原付免許で運転できるMD50は白色のナンバーを、 90cc未満のMD90は黄色いナンバーを、 90-125cc規格のMD110はピンク色のナンバーを装着しています。

MDシリーズ以外の郵政カブとは?

MDシリーズはあくまでもホンダ製

郵政バイクはすべて日本製の車両を使用していますが、スズキ・ヤマハにも似たようなタイプ・品質のバイクがあり、これらも同様に郵便局のバイクとして採用されています。

ただ、形がにているのですべて「カブ」といわれることがおおく、操作性も似通っています。 カブ伝説の中にやたらと台数があるといったものがあるのですが、実はすべてカブではないんです。

ヤマハ 郵政メイト

ヤマハが販売しているのがこの郵政メイトです。2ストロークと4ストローク車があり、それぞれ50cc,80cc,90ccの車両があり非常にバリエーションが多いのが特徴です。

スズキ 郵政バーディ


スズキ製の郵政バイクです。スズキは日本製バイクの中でもちょっと変わった品質の製品を販売していると言われていますが、チューブレスタイヤを用意するなどやはり少し変わっていますね。

郵政カブの意外な運用

雨の日も晴れの日も盆も正月も関係なく郵便局は動き続けています。そんな郵政カブの驚きの運用をご紹介いたします。

雪の日の配達もバイクで行う

郵政カブにはタイヤチェーンがオプションで存在しますので、雪の日であっても郵便局の職員はカブにのって配達を行います。とはいえ、あくまでもギリギリ走れる程度でスピードは全く出せないので注意してください。

郵政カブ(MDシリーズ)以外のカブ

郵政カブ以外にもカブには専用バリエーションがある

ここまで、郵政カブについてご紹介してきましたが日本製バイク最強とと呼ばれるスーパーカブには用途に合わせたバリエーションが用意されています。

一般販売向け―スーパーカブ―

小型ながら、品質と耐久性の高いスーパーカブは営業用の小型バイクとしても多く活用されています。この日本製のd伝説的なバイクはその品質が認められ2017年には1958年の販売から数えて累計販売台数1億台を突破しました。

プレスカブ

新聞配達に用いられるのは、大きな前かごを装着したカブのイメージが強いかと思います。プレスカブと呼ばれるこのタイプは上記の一般販売車にオプションを取り付けた車両ですので、一般人でも購入は可能です。

シフトダウンとシフトアップを繰り返し、発進停止を繰り返すという点は郵政カブと同様の運用ですね。後でご紹介しますが、カブはシフトダウン時に操作ミスをすると横転事故を起こす危険性が高く、シフトダウン事故を最も起こしやすいのがこのプレスカブです。

一般販売車との違い

上でご紹介したカブはあくまでもホンダが一般向けに販売している車両で、ツーリングや日常生活にも用いることが出来る仕様で製造・販売されています。

一方郵政向けは、入札により郵便局専用に販売していますのでサスペンションやタイヤの仕様一つ一つが郵政専用となっています。新聞社と同じく発進・停止やシフトダウン・シフトアップを繰り返しても問題が無いよう駆動系にも手が入っているのです。

郵政カブが欲しい!―新車編―

郵政カブはホンダが郵便局専用仕様で製造・販売している車両ですので、残念ながら新車を購入することはできません。 特別仕様と聞くとどうしても欲しい!となる方もいらっしゃるかもしれませんが、残念ながら個人での購入は不可能です。

郵政カブの新車に乗る方法

欲しいけど手に入らないんならどうやって乗ればよいのか?それは、実はとても簡単な方法です。 「郵便配達員になる」という方法を取れば新車の郵政カブに乗ることが出来ます。というかそれしか手段はありません。

郵政カブが欲しい!―中古車編―

現実問題として、郵政カブが欲しい方にとっては唯一の方法が中古車を購入することです。郵政公社から払い下げられた中古車両は国内でも出回っていますので。欲しいと思っている方は専門の中古業者から購入することが出来ます。

ねらい目はMD90

郵政バイクの中でも、最も車両数がおおいMD90が最もねらい目です。車両導入台数が多いMD90はその分払下げの出物も多く、元の品質が高いため長年酷使されてきた郵便局のバイクですが、品質は高めです。 ただし、シフトダウン・アップが多い運用がなされているのでギヤや駆動系はチェックが必要です。

郵政カブを扱える業者

郵政カブが欲しい場合でも通常の中古バイクショップでは購入することが出来ません。過去には払下げの入札を個人が行うことができたため中古の郵政バイクが安く欲しい方の中にはそれに参加していた人もいたようです。


現在は輸出業者のみが入札に参加できる

現在では日本製中古バイクの人気が海外でも高まっており、輸出業者のみが払下げ入札に参加できるようになっています。 特に東南アジア向けに日本製バイクの需要が高まっており、世界のバイクのおよそ80%がアジア圏へと出荷されています。ある意味郵政カブが欲しい方にとって最大のライバルは海外かもしれません。

郵政カブの相場と寿命

郵政カブが欲しい場合中古車両を購入することとなりますが、発進・停止やシフトダウン・アップを頻繁に繰り返したいわゆるシビアコンディションで毎日仕様された車両の価値はどのぐらいかをご紹介します。 ※ここでは最も数がおおいMD90を基準にしています。

中古車は8万km以上のものが多い

郵便配達のため毎日仕様されている郵政カブですが、郵便局側の車両更新の基準として8万kmというものがあるようです。実際の走行距離はピンからキリですが5-10万kmぐらいの走行距離の車両が中心のようです。

実際の寿命は

個体によってもまちまちですが、定期的にメンテナンスされ品質が高い中古車が多いようですので一般の中古小型バイクと同等以上に長持ちするようです。 一部ではありますが15万km以上走行した車両もあるようですが、購入した後の品質維持のためこまめなメンテナンスが必要となります。

MD90の中古価格は?

走行距離などの条件によっても変わってきますが、諸経費含めて15-20万円程度が相場のようです。欲しいと思う方が多い分値段も走行距離に比べて比較的高めですね。

郵政カブの欠点

個人で買えるのが中古車だけ

日本製のバイクでもっとも品質が良いとされているスーパーカブがベースとなっている郵政カブですが、中古車しか手に入れられないのが最大のデメリットです。シフトダウンやアップを頻繁に繰り返す運用は足回りに負担がかかってしまいますので、個体によって品質にバラツキが出てしまうといった点があります。

小排気量車しかない

一番排気量が大きいものでも110ccですので、高速道路にのるなど長距離のツーリングには向きません。生活圏のお買い物やちょっとした移動には便利ですが、趣味のバイクとはなりにくい車両です。

スーパーカブはクラッチがないマニュアル車

郵政カブのベース車両であるホンダ・スーパーカブですが、3速MT車でありながらクラッチがありません。ロータリー式シフトと呼ばれるトランスミッションを採用しておりシフトアップではN,1,2,3のあとシフトアップをするとまたNへと戻ります。 逆にシフトダウンをするときも3,2,1,Nと切り替わっていきます。

スーパーカブのシフトペダルはシーソー式となっていますが、通常のバイクと違い前のペダルを踏むたびにシフトアップを行い、後ろのペダルを踏むごとにシフトダウンを行うようになっています。 エンジンブレーキを考慮しないのであれば加速から停車まで前のペダルを踏むだけで操作が可能です。

クラッチは自動式

スーパーカブに搭載されている自動遠心クラッチはエンジンの回転数が上がりギアチェンジを行うごとに自動でクラッチの接続を行うため、クラッチ操作は必要ありません。

自動車でいうところのセミオートマチックのような操作が可能となっていますが、実はこの自動延伸クラッチはシフトダウンの時に転倒を誘発する危険をはらんでいます。

シフトダウン時に注意!転倒の危険性

スーパーカブの伝説の一つに、遠心クラッチを使ったウィリー走行ができるというものがあります。自動でクラッチのオンオフを行ってくれる自動遠心クラッチですが、停車中のシフトチェンジの際にもクラッチを切り離す操作をしています。

例えば発進時にギアを1速へ入れた状態でペダルを踏み続けるとクラッチは切れた状態となるのです。

この状態でアクセルをあけるとエンジンの回転数のみが上がり発進しません。ですが、ペダルを離した瞬間にクラッチがつながりますのでいわゆる飛び出し状態となるのですが、これにより車体がひっくり返ることがあります。

特に、後方に荷物を載せて荷重が後ろにある郵政バイクはシフトダウン時には注意が必要です。 シフトアップの場合はトルクの関係でこの現象は起きにくいため問題ありません。

ホンダの最強バイクスーパーカブ伝説:その1


現在世界一のバイクメーカーとして雄名を轟かせているホンダですが、その中でも最強バイクとされるスーパーカブには数多くの伝説(都市伝説)があります。

天ぷら油や灯油でも走る

実際に天ぷら油で走るバイオディーゼル車は存在しますし、ディーゼルエンジンに使う軽油は灯油と近いのでディーゼル車であれば灯油で走ることも理論上は可能です。 が、あくまでもスーパーカブはガソリン車です。でもこの都市伝説には続きがあり、ホンダの関係者が「多分できる」と回答したとされています。

重量200kgでも走る

インドや東南アジアでは、バイクに5人6人乗りをする無茶な人もいます。これ自体が都市伝説のようですが、排気量たったの90ccの小柄なバイクでも問題なく走ってしまうのです。 特に荷物を載せる前提の郵政カブはスタンドや足回りが強化されているためこの傾向が顕著です。日本製バイクおそるべし……

ホンダの最強バイクスーパーカブ伝説:その2

燃費最強の小型バイク

スーパーカブの公式テスト燃費は135km/Lとなっていて、同じ50ccバイクよりもはるかに高い燃費性能を誇っています。ほかのバイクがよいものでも90km/Lですから、燃費の面でも最強の一台です。

ラリーレースに出場して完走した

スーパーカブの伝説の中でも最も派手なものがこれです。都市伝説ではなく完全な事実で2006年に開催された北京ウランバートルラリーでは110ccモデルのカブが見事完走しています。 パリダカなどの有名ラリーレースでは自動車メーカー傘下のチームが数多く参加しますが、これに参加した選手はホンダとは全く無関係でした。

ホンダの最強バイクスーパーカブ伝説:その3

証明された都市伝説

ディスカバリーチャンネルの最強バイク10選で見事1位に選ばれたのがスーパーカブでした。 上記にある都市伝説の検証や、その耐久性など日本製最高の耐久性を実際にテストした番組となっています。

まとめ

郵政カブはとても頑丈

数多くの伝説を残したスーパーカブがベースとなっている郵政カブはとても頑丈にできています。また、その積載性も非常に高く世界中で人気があるバイクです。

中古車でしか買えない

頑丈なスーパーカブをベースにさらに耐久性を上げた特別仕様車両である郵政カブはとても人気ではありますが、メーカーが直接郵政公社へと販売しているので、手に入れるためには払い下げられた中古車を購入する必要があります。