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グレーチングとは?街で見かける溝蓋の種類や用途を解説!

グレーチングは主に街中や道路などで、側溝や排水溝の蓋として使われています。 今ではエクステリアやインテリアとしてもグレーチングを活用することが多くなっています。 今回は、グレーチングの種類や用途を紹介していきたいと思います。
2020年8月27日
リョーマ
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目次

グレーチングとは

排水路の蓋

一般的に、道路の側溝や公園の排水路の上などで見かける、網目状になっている蓋の事です。 また、英語で【GRATING】は辞書で調べると【格子・スノコ】と訳されています。つまりグレーチングとは、鉄材でできたスノコのような蓋だと解釈してください。 グレーチングと聞くと馴染みがあまりないかもしれませんが、実は道路で見かける馴染み深い蓋なのです。そんなグレーチングの種類や特徴、用途までわかりやすく解説しますので、ご覧ください。

グレーチングの用途や種類

グレーチングの用途とは

一般的なグレーチングの主な役割は、道路上の水を排水路へ促す事です。雨が降った時などに、地上に水が溜まらないように排水溝へ水だけが流れやすいようになっています。また、人や物が落下しないように防ぐためや人や車両の通行を容易にするためでもあります。そのため、街中やビルの駐車場、公園など身近なところでよくみかけます。

街で見かけるグレーチングの一般的な種類

グレーチングには様々な種類があり、道路や公園などで使われる種類は排水路の形で決まっていきます。

U字溝タイプグレーチング 溝蓋の横に羽があるグレーチングで、排水溝の部分に羽だけが引っかかるタイプになっています。道路の側溝などでみかける一般的なものです。


みぞぶたタイプグレーチング 排水溝に段があり、その部分に乗っかるタイプになっています。みぞぶたタイプはバリエーションが豊富で建物内で使われたりもします。車両の通行が多い場所などでよくみかけます。

かさあげタイプグレーチング みぞぶたタイプのグレーチングに脚がついており、既存のコンクリート2次製品に対応しているグレーチングです。こちらも車両の通行が多い場所でよく使われます。

ますぶたタイプグレーチング 主に収集桝の蓋になるタイプのグレーチングです。一般的にはほぼ正方形の形をしています。みぞぶたタイプ同様に段の上に乗っかるかたちで収まります。

様々なグレーチングの特徴

グレーチングの素材・重量・サイズ・荷重

一般的に道路の側溝の蓋として使用される素材です。サイズは細いものから広いものまで幅広くあり、格子が細いか広いかによっても重量が変わってきます。荷重的には一番強度があるため車両が通行するところなどでよく使われます。荷重の強度などはグレーチングの種類によっても変わってきます。

ステンレスはスチールより光って見えるため見栄えが良く、また錆びにくいためマンションのエントランスや玄関などに使われています。これもサイズによって重量が異なりますが、スチールより断然軽く扱いやすいものになっています。しかし、荷重はスチールよりも劣りますが、人が乗っても全く問題ありません。グレーチングの種類や規格によっては軽車両の通行なども可能です。

FRP(樹脂合成強化プラスチック)は主に建物内で使われています。そのほとんどが壁の一部やバルコニーの格子などのエクステリアとして用いられています。極たまに、小さい桝蓋やバルコニーの溝蓋としてもみかけます。絶対に錆びることがなく、太陽光による劣化が少ないため用途の幅がとても広いです。重量もとても軽く、丈夫で加工がしやすいので注目されています。サイズは幅が広いものが一般的なので、用途に合わせて加工して使います。荷重は比強度では鉄よりも強いと言われていますが、柔軟性がある分重い物がのるとしなるため、車両が通行するような場所ではほぼ使われません。しかし、人が乗る分には十二分の強度があるため大丈夫です。FRP製グレーチングはU字溝用の羽のあるものは強度が足りないため、現状では作られておりません。


プラスチックグレーチングの種類はとても多く、道路や駐車場で使うものから、住宅の屋内、屋外で使うものまで様々です。画像のものは道路から歩道に入る際や駐車場に入る際によく見かけるものです。重量はステンレスよりも軽く、サイズは用途によってほとんど決まっています。荷重も規格によって、人が乗っても大丈夫なものから車両が通行しても大丈夫なものまであります。

ラバー(合成ゴム+合板)製は人や物の落下防止を主にしているものです。公園やサッカー場や陸上競技場などで見かけます。最近では学校のグラウンドなどにも使っています。重量はプラスチック製品とあまり変わらない重さです。種類やサイズはそれほど多くはありません。荷重は人が乗る分には問題ありません。

グレーチングの規格

グレーチングの製品規格一覧表を載せておきます。 一般の型では使用機会が少ないかもしれませんが、家庭の庭や新しく外構などを考えられている方には参考になる規格表なので、ぜひご覧ください。

グレーチングの製品規格一覧表・寸法(サイズ)・耐荷重・価格(定価)・重量 | 宝機材
グレーチングメーカーの宝機材の製品規格一覧表ページ。型式記号・サイズ・価格(定価)・耐荷重・受枠寸法などの一覧をまとめたページです。

グレーチングの問題点

格子状であるが故に問題が

グレーチングの基本的な形は格子状です。水を用水路へ促すためには最適な形と言えますが、格子状であるためにベビーカーの車輪が間に挟まったり、ヒールのかかとが挟まったり、格子の隙間に入る鍵などを落下させてしまったりと問題点があります。さらに、たばこの吸い殻やゴミをを排水路の中に捨てるための入り口になってしまうといったの問題も出てきています。格子の幅が狭いものなどがありますが、鍵やたばこの細さには対応できておらず、まだまだ改良が必要です。

滑りやすい

グレーチングが濡れていたり、雨の日などは鉄材ということもあり摩擦力が低くなり滑りやすく危険な状態になっています。雨の日に車でグレーチングの上でハンドルをきるととても軽いです。摩擦力が低い証拠です。また、濡れているグレーチングの上でスクーターなどがブレーキをかけるとスリップします。カーブなどでグレーチングがあるところでは減速して侵入した方が良いでしょう。グレーチングの中には滑りにくいようにと表面をザラザラさせたものもありますが、雨の量などによってはあまり意味をなしていないのが現状です。


注目されているグレーチングの一つ

透水性グレーチング

透水性グレーチングとは

従来のグレーチングは格子状になって隙間が空いているのに対し、透水性グレーチングは格子状の隙間に透水性の良いバスクレジンというものを入れて物が入る空間をなくしたグレーチングです。

透水性グレーチングの特徴

上記の問題点を改善するものとして注目をされているのが透水性グレーチングである。写真のように女性がヒールで乗ってもかかとを引っ掛ける心配がないものになっています。鍵の落下やたばこの吸い殻を入れるのを防ぐことも可能になっており、摩擦力も低くなりにくいためスリップなどの危険性が減っています。ただ、グレーチング本来の目的である【水を用水路へ迅速に促す】という所は従来のものと比べると劣っています。

グレーチングのまとめ

道路の側溝で使うグレーチングや公園の用水路で使うグレーチングだけでも様々な種類や規格があります。従来のグレーチングは雨水などを排水路へ迅速に送るためにはとても最適なものですが、鉄材という素材や格子状という形がいろいろな問題を引き起こしているのは事実です。安全面と目的面を両立させた製品がいち早く求められています。また、グレーチングは蓋の役割だけでなく床や天井や壁など幅広く使われていて、新しい建材の一つとして注目を浴びています。将来のグレーチングの活用法やグレーチングを起点とした新しい商品の開発が期待されます。