NIKWAX（ニクワックス）について
NIKWAX（ニクワックス）とはイギリスで生まれたアウトドアに特化している洗剤で、家庭で撥水性を復活させる効果のある溶液を世界で初めて開発したメーカーです。またできるだけ環境に優しいものを作るため、有害物質は使う事なく人体と環境には無害であると謳う製品です。長く使ったアウトドアギアもニクワックスを使えば自宅で簡単にパフォーマンスを回復する事ができる、アウトドアグッズを使う世界中の人に愛されているアウトドアギア専用洗剤です。
NIKWAX（ニクワックス）の歩み
ニクワックスは1977年に革製のブーツをケアする撥水性を高める効果のあるワックスの販売を開始しました。その後靴のケア製品だけでなく、ウェアや様々なアウトドアギアに効果のある撥水洗剤の開発が進められました。環境保護の観点から1983年にはオゾン層を破壊するような有害の可燃性溶剤の代わりに、水溶性のニクワックスを開発し、手軽で簡単かつ環境に優しい撥水洗剤を世界で初めて完成させました。
撥水ポリマーTX.10i
ニクワックスの全ての商品には特許成分で柔軟性と伸縮性に優れた撥水ポリマーTX.10iが使用されています。この特殊なポリマーが繊維の1本1本に絡むことによって、生地の撥水性と通気性を再びよみがえらせることができます。
アウトドアブームと環境問題
近年はゴアテックスなどの機能的な新素材が様々なアウトドアグッズで使われていますが、アウトドアブームと環境問題への意識の高まりから、良い物を永く大切に使うという使い方の価値観を持った人々が増えていく中で、アウトドアウェアやギアは以前より幅広い層の人々が使用するものへの変化し続けています。こういった価値観の中で、ウェアを自分で洗って大事に使うということからもニクワックスの普及が確実に広がっています。
ニクワックスの口コミ
ニクワックスはお手軽な使い方でアウトドアウェアやアウトドアギアの撥水性を簡単に回復してくれます。ニクワックスはアウトドアグッズのお店や通販で購入できるので是非チャレンジしてみましょう。実際に購入した人達の口コミをご紹介します。
簡単には出来てちゃんと撥水してます。湯船にお湯を張ってやりましたが特に臭いも残りませんでした
洗う枚数にもよりますが、湯船に入れて洗うのは素晴らしいアイデアですね、総代理店のエバニューの公式動画には大きなバケツでの洗濯、撥水処理が紹介されていますが1回に洗えるのは1枚程度なので、お湯も使えるのでお風呂作戦は良い方法です。筆者も湯船で洗ったことがありますが、その際には、換気扇を回しながら足にビニール袋を巻くか、まだ洗っていないレインスーツを着て洗濯することをおすすめします。ニクワックスの独特の臭いがあることと、お風呂場で素足で洗うと、足がテカテカに弾いてしまってニクワックスの臭いもつきます。
自宅でケアできる普段クリーニングに出すアウトドア製品が自宅で手入れできて経済的でした。説明書どうりに使用してみました、問題なく使えました。
エバニューの公式HPで動画が紹介されているので、初めてニクワックスを使う時に、大事なアウトドアウェアをどうやって洗えば良いか不安のある方は、4分程度のYoutubeを見て勉強してから行うと実際のお手入れ方法がイメージできるのでチェックしてみて下さい。
良く弾きます。手洗いを素手でやると、手が大変な事になるので、ゴム手袋はした方がいいですね。
先ほどの湯船での洗濯同様に、足だけでなく、手もWAXがついてテカテカに弾いてしまうので、気になる方はゴム手袋を忘れずにして行って下さい。
ニクワックスの種類について
ニクワックスの洗剤、撥水剤、コンディショナーには様々な商品ラインナップがあります。大きくウェア用、ギア用、シューズ用と3種類に分けられますが、今回はウェア用とギア用に絞ってご紹介していきます。製品によって使用する洗剤と撥水剤が分類されていますが、全部揃えると価格が高すぎて細かく分けてどうしても使えない！という場合は仕上がりを気にしなければテックウォッシュ＋ダイレクトWASH-INまたはダイレクトスプレーで対応できますが、ダウンやギアの仕上がりは専用の物が良いです。
ニクワックスの商品（ウェア用洗剤）
NIKWAX (ニクワックス)テックウォッシュ
テックウォッシュはアウトドアウェア、スポーツウェア、アウトドアギアで使う撥水生地用の洗剤です。1本300mlで3〜4着分洗うことができます。テックウォッシュはメインで使う洗剤なので、洗濯する際にたくさん使いますので大きなサイズの方がお得な使い方ができます。ウェアの撥水コーティングを傷つける事なく汚れを落とします。
NIKWAX (ニクワックス)ダウンウォッシュ ダイレクト
ニクワックス｜ ダウンウォッシュダイレクト
容量:300ml
撥水ダウンとダウン製品専用の洗剤です。1本300mlで薄手のダウンだと約１着～２着まで、厚手のダウンだと約１着分洗濯することができます。ダウン素材の羽毛に含まれる油分を残したまま、表面の汚れを落とします。
NIKWAX (ニクワックス)ウールウォッシュ
ウールベースレイヤ―専用の洗剤です。吸汗速乾性や保温性のある機能的なウールウェアを洗濯する際に使います。1本300mlでアンダーウェアを約60着分を洗濯することができるので、コスパが良いですが、ウール製品の洗濯が少ない場合は、使用頻度が少なく全然洗剤が減らないかもしれません。
NIKWAX (ニクワックス)ベースウォッシュ
ベースウォッシュは吸汗性、速乾性のある生地専用の洗剤です。1本300mlで約３～４着分の洗濯ができます。吸汗性、速乾性のある生地は化繊素材で汗を吸いやすい素材なので臭いが付きやすいですが、ベースウォッシュは化繊素材の特有である臭いの原因であるバクテリアを洗浄して汗を吸いやすくする洗剤です。ウェアの首もとや襟元の臭いが気になる場合はテックウォッシュの前に先に部分洗いする効果的な使い方もおすすめです。
ニクワックスの商品（ウェア用撥水剤）
NIKWAX(ニクワックス) TX.ダイレクトWASH-IN（洗濯式）
防水性透湿性のある生地専用の撥水剤です。1本300mlで約１着～２着分の撥水処理ができます。テックウォッシュで洗濯して汚れを落としたあと、必ず濡れた状態で、洗濯機か手荒いで撥水処理を行うという使い方を間違えない様にして下さい。レインウェアーは特に撥水処理後、水を弾く効果を感じる事ができます。
NIKWAX(ニクワックス) TX ダイレクトスプレー（スプレー式）
防水性、透湿性の生地用のスプレータイプの撥水剤です。外側の表面のみに撥水加工をかけたい場合に便利です。TX.ダイレクトWASH-IN（洗濯式）と成分が違うので、スプレータイプを洗濯式溶剤の様に使うと効果に違いが出てしまうので注意して下さい。
NIKWAX (ニクワックス)ダウンプルーフ
ダウン専用の撥水剤です。1本300mlで約１着～２着分の撥水処理ができます。ダウンの表面の生地だけでなく、ダウンの素材である羽毛に同時に直接撥水処理をかけるので、ダウンのロフト（ふくらみ感）も回復させることができるので、結果的にダウン自体の保温性を復活させることができます。ぺったんこになってしまったダウンに効果的な使い方ができます。
NIKWAX (ニクワックス)コットンプルーフ
NIKWAX (ニクワックス)ポーラプルーフ２
フリースや起毛素材の生地専用の撥水剤です。1本300mlで約６着分の撥水処理ができます。フリースには撥水は必要ないと思っている方、特にノースフェイスのヌプシブーティーの様なフリース生地のブーツを使っている方は、撥水処理の終わった後の水の弾きと、撥水だけでなくブーツのロフト（ふんわり感）も復活し感動すると思います。
ニクワックスの商品（コンディショナー）
NIKWAX (ニクワックス)ベースフレッシュ
ニクワックス｜ベースフレッシュ EBE1G1
容量 : 300ml
ベースレイヤー専用の洗剤と柔軟性が含まれており、全ての吸汗性、速乾性のある生地に使用することができます。化繊の生地特有の臭いを取り除き、ほのかに香る柔軟剤で嫌な臭いがなくなります。スポーツウェア、下着や、グローブ、靴下、ウェアの首元などにおすすめです。
ニクワックスの商品（ギア用洗剤）
テックウォッシュはウェア・ギア共通で使います。
NIKWAX (ニクワックス)クリーニングジェル･スポンジＡ
ほぼ全ての靴に使用する洗剤ですが、靴だけでなくレザー、スウェード、フリース、合成繊維を使用したアウトドアギア全般の洗剤として使用する事ができます。素材の表面に施されている撥水コーティングを傷つけることなく、汚れだけ落とす事で撥水効果を復活させることができます。様々アウトドアギアを復活させる使い方にぴったりです。
NIKWAX (ニクワックス)テント＆ギア ソーラーウォッシュ
ザックやテントなども内側は汗がつき、外側は泥等で汚れて雨が染みてきます。また常に紫外線にさらされてしまうと劣化して表面がざらつき汚れやすくなるので、テントやザックにも人間同様UVケアが必要です。スプレータイプで簡単にお手入れできるので、ザックもきちんと洗浄&UVケアを行ってパフォーマンスを回復させましょう。
ニクワックスの商品（ギア用撥水剤）
NIKWAX (ニクワックス)テント＆ギア･ソーラープルーフ
フィールドで常に長時間紫外線にさらされてしまうテントやザックを紫外線から守り、生地の劣化を防ぐことのできる撥水剤です。成分上透湿性の生地には使用することができないので注意して下さい。
NIKWAX (ニクワックス)グローブプルーフ
合成繊維やレザーのグローブに対応している専用の撥水剤です。レザーを保護する成分が入っているので、ガビガビになることなく、使用感を維持したまま撥水機能を復活させることができます。
ニクワックスの洗濯機を使ったお手入れ方法
ニクワックスの洗濯機を使ったお手入れ方法をご紹介します。クリーニングに出さなくても、家庭の洗濯機でニクワックスを使えば汚れも取れてパフォーマンスを回復することができます。洗濯機を使ったアウトドアウェアのお手入れで用意するものは、 ①ニクワックステックウォッシュ（洗濯用洗剤） ②TXダイレクトウォッシュイン（透湿防水布用の強力撥水剤） ③洗濯機。
ニクワックスを使った洗濯機での洗浄（下準備）
①ウェアの洗濯タグを見て水洗いが可能かを確認する。 ②ウェアのベルクロストラップやファスナーなどの全てをしっかりと閉めます。 ③洗濯機の洗剤投入口に他の洗剤や柔軟剤が付着していないかを確認します。 ④袖口やパンツの裾、首部分など汚れのひどい場合はその場所にニクワックステックウォッシュの原液を直接塗っておくと効果的です。
ニクワックスを使った洗濯機での洗浄（洗浄）
①洗濯機にウェアを入れます。 ②洗濯機の水量を調整します。水量の目安は1〜2着の場合は20L前後、2〜3着の場合は35L前後、3〜4着の場合は45L前後で使う水はお風呂の残り湯でなくきれいな水を使用します。 ③脱水なしの標準コースを選びニクワックステックウォッシュを投入します。テックウォッシュの目安は1〜2着の場合はキャップ3杯の150ml、2〜3着の場合はキャップ5杯の250ml、3〜4着の場合はボトル1本の300mlを使用します。 ④洗濯機のスタートボタンを押します。 ⑤洗濯機が止まったら洗剤が落ちている事を確認し、もし落ちていない様であれば再度すすぎを繰り返します。
ニクワックスを使った洗濯機での洗浄（撥水処理準備）
①すすぎの確認をしたら撥水処理の準備に入ります（※撥水処理を行う場合は必ずウェアが濡れた状態で行って下さい。） ②再度ベルクロストラップやファスナーが閉まっている事を確認します。 ③濡れたままのウェアを洗濯機に入れて（洗濯機を使った撥水処理は1回に最大2着まで）行います。洗濯機の水量を35L前後に設定します。（この時も残り湯でなくきれいな水で行う）脱水なしの標準コースを選びスタートボタンを押します。
ニクワックスを使った洗濯機での洗浄（撥水処理）
①洗濯機に水がたまったら一時停止させてニクワックスTX.ダイレクトウォッシュインを良く振ってからボトル1本（300ml）をそのまま洗濯機に投入します。 ②一時停止させていた洗濯機を再スタートします。 ③洗濯機が止まったら余計な撥水剤が落ちている事を確認し、もし落ちていない様であれば洗浄同様に再度すすぎを繰り返します。
ニクワックスを使った洗濯機での洗浄（乾燥）
①自然乾燥の場合は直射日光は避けて陰干しまたは部屋干しします。 ②乾燥機を使う場合はウェアについているタグをきちんと確認して表示の通りに行います。これでニクワックスを使った洗濯機での洗浄は完成です。
ニクワックスを使った手洗いでのお手入れ方法
次はニクワックスを使った手洗いでのお手入れ方法をご紹介します。
ニクワックスを使った手洗いでの洗浄（下準備）
①ウェアの洗濯表示を確認して水洗いかどうかを確認します。 ②ウェアのベルクロストラップや全てのファスナーがきちんと閉まっているかを確認します。ここまでは洗濯機使用時と同様です。 ③ウェアが入る大きなバケツや容器に水またはぬるま湯と手洗するウェアを入れ、ニクワックスLoftテックウォッシュを入れます。1着あたりキャップ2杯が目安です。
ニクワックスを使った手洗いでの洗浄（洗浄）
①洗剤を入れたら、容器の中で洗浄します。 ②汚れのひどい部分は良くもみ洗いを行い汚れが落ちたらそのまま15分程度浸けておきます。 ③水が透明になるまで2〜3回しっかりすすぎ洗剤を落とします。
ニクワックスを使った手洗いでの洗浄（撥水処理）
①ボトルを良く振ってから1着あたりキャップ1杯のニクワックスTX.ダイレクトウォッシュインと軽く浸るくらいの水を容器に入れて、撥水剤がウェア全体に行き渡る様に混ぜます。 ②撥水剤が混ざったらそのまま10分程度浸けておき、時々ウェアを揉んでウェアにしみ込むように混ぜます。 ③水が透明になるまで2〜3回しっかりすすぎ余計な撥水剤を落とします。
ニクワックスを使った手洗いでの洗浄（乾燥）
ウェアのタグを確認し、自然乾燥か乾燥機を使って乾燥させて完成です。洗濯機の方がまとめて洗えて手軽に行える分、手洗いは手間がかかりますが効果は洗濯機と同様にあります。使う洗剤が少なくて済むメリットもあります。
ニクワックスを使ったスプレータイプの撥水処理について
ニクワックスの撥水剤はスプレータイプのものもあります。使い方も簡単でより手軽に撥水を復活させることができます。ここからはスプレータイプの使い方をご紹介します。
ニクワックススプレータイプの撥水処理の方法
①ウェアを洗濯後、濡れている状態でTX.ダイレクトスプレーをウェア全体にスプレーし、満遍なく吹きかけます。 ②余分な撥水剤を固く絞ったタオルでウェア全体に延ばします。 ③撥水剤がウェアに浸透するようにしばらく時間をおきます。 ④白い撥水剤が完全に乾燥する前に余計な撥水剤は拭き取りましょう。（撥水剤が完全に乾燥すると白いシミが残るので注意） ⑤乾燥させて完成です。
ニクワックスを使ったアウトドアギアのお手入れ方法
アウトドアウェアだけでなく、お気に入りのギアもニクワックスでお手入れすることができます。
ニクワックスを使ったグローブの洗浄方法
①グローブについている洗濯タグをみて、水洗いが可能なグローブかどうかを確認する。 ②グローブが洗える大きさのバケツやタライにぬるま湯を入れてグローブを浸けて水分を染み込ませる。 ③グローブにクリーニングジェルを塗りこんで汚れがひどい部分はスポンジで擦って汚れを落としていきます。 ④グローブをバケツの中ですすぎ、水が透明になるまですすぎを繰り返します。
ニクワックスを使ったグローブの撥水処理方法
①グローブプルーフをグローブの全体に塗ります。 ②固く絞ったタオルでグローブについた撥水剤を拭き取っていきます。 ③直射日光を避けて風通しが良い所でグローブを自然乾燥させて完成です。
NIKWAX（ニクワックス）についてのまとめ
ニクワックスについてのまとめ、いかがでしたでしょうか？アウトドアウェアやギアを大事に永く使うにはメンテナンスやお手入れが必要です。ニクワックスは洗濯機タイプからスプレータイプまで製品よって使い方や選ぶ商品がそれぞれ違います。手間はかかりますがクリーニングに出さなくても簡単に洗浄、撥水処理ができるので是非やってみて下さい。お気に入りのアウトドアグッズを自分で洗濯して撥水が復活した時の喜びは、とっても嬉しいものですよ！