水毒に気をつけよう!
水分の取り過ぎで水毒症に
水はたくさんとると健康に良いといわれます。しかし、水のとりすぎにも注意が必要です。近年、水毒症という水分を摂取しすぎることによって生じる様々な症状が確認されています。
日常生活の身体の不調は水毒が原因のことも
水毒の症状には、むくみや冷え性などの軽度なものから花粉症や喘息といったものまであります。日常生活の中でよく見られる身体の不調は実は水毒が原因であるということも十分にありえます。
水毒は健康の黄信号
水は健康のための重要な要素
たかが水の取り過ぎと軽視してはいけません。東洋医学では「気・血・水」の3つが健康のために重要であると考えます。気とは気力などの生命のエネルギーと指し、血はその名の通り血液を、そして水は水分を指します。
水毒症を見逃さない
水毒症は、東洋医学における健康のための3つの重要要素のひとつに問題のある状態です。また実際に腎臓機能の低下などによって水毒が引き起こされている可能性もあります。軽く見ていると危ない水毒について紹介します。
水毒で引き起こされる症状
水毒で引き起こされる症状を紹介
水毒症とは、身体の中の水分が必要以上に多くなることにより、様々な症状が引き起こされることです。生活の中で改善を試みているのになかなか改善されない症状があったら、水毒症が原因という可能性もあります。水毒症によって引き起こされる症状を紹介します。
水毒の症状1:むくみや下半身の太り
水毒ではむくみや下半身が太りやすいという症状があります。例えば運動やダイエットをしているのに特に下腹や下半身が痩せないとしたら、その原因は水毒にあるかもしれません。
水毒の症状2:冷え性
冷え性も場合によっては水毒が原因のこともあります。舌に歯型がつきやすいと水毒による冷え性の可能性が高いです。この場合、これまでしてきた冷え性対策が効果的でなかったということもありえますので、対策の改善も必要となります。
水毒の症状3:鼻水
風邪や花粉症でないのに鼻水が多く出るという場合も水毒の可能性があります。例えば朝一番に鼻水が出て、鼻をかんでしまうということが多いようですと水毒の可能性が高いようです。
その他の水毒の症状
その他の水毒の症状としては、極端に尿が出る回数が多い(9回以上)、極端に尿の出る回数が少ない(4回以下)、めまいがするなどがあります。また汗かきも水分症の症状としてあげられます。チェックしてみてこれらの症状が多く当てはまるようでしたら、水毒症の可能性を疑ってみるとよいでしょう。
水毒は様々な病気の原因に
水毒が原因で引き起こされる病気
水毒はむくみや冷え性だけでなく、アトピーなどの原因にもなっている言われています。いくつか水毒が原因になっている可能性のあるものを紹介します。
花粉症・アレルギー性鼻炎
花粉症やアレルギー性鼻炎も水毒が原因の場合があります。特に漢方の場合は特定の部分に水が溜まっている状態から花粉症が引き起こされると考えます。水毒が改善されれば、多くの人を悩ませている花粉症も改善されるかもしれません。
喘息
喘息も水毒が原因の場合があります。特に尿の回数が少ない人などは水毒による喘息の可能性があります。水分の排出が悪いと、拝に水がたまり発作が起きることがあるようです。
水毒の起こる原因
水毒症になる原因は
水毒症は身体の中の水分が必要以上に多くなる状態です。では、どのようにすると水毒症に陥るのか。水毒症にはいくつかの引き起こす原因があげられます。水毒症の原因を紹介します。
水毒の原因1:水分のとりすぎ
はじめにあげられる原因が水分のとりすぎです。水毒症の原因としては最も考えられやすいものと言えるのではないでしょうか。また水はカロリーが0なので、痩せることを目的に断食などで水を多く摂取するということによる水毒もあるようです。
水毒の原因2:筋力の低下
筋肉は水分を押し出す役割もしてくれており、筋力が弱まることによって水分を押し出す力も弱まってしまいます。そのため筋力の低下も水毒の原因としてあげられます。特に筋肉の中で、足腰の筋肉が重要だと言われています。
水毒の原因3:食生活
食生活も水毒の原因となります。例えば塩分のとりすぎによる水分の過剰摂取、砂糖のとりすぎによる保水効果の高まりがあります。その他、後述する水毒に悪効果のある食材などもあります。食生活は水毒の原因にもなりますが、逆に対策のしやすい点にもなります。
水毒の改善・解消方法
今日からはじめられる水毒対策
水毒は生活習慣を変えることで改善・解消が可能です。今日からでもはじめられる水毒の改善・解消の方法を紹介します。
水毒の改善・解消方法1:水分を取りすぎない
最も基本的な改善・解消方法は水分を適切な量だけ摂取することです。必要な摂取量は体質などにもより、人によって変動があります。ニキビ対策などで何リットル以上飲むと良いなどという情報もありますが、適量は人により異なるので適切な量の水分を摂取することを心がけましょう。
水毒の改善・解消方法2:適度な運動
適度な運動は血行もよくなり、また汗も排出されます。このような適度な運動でも毒の対策になります。特にデスクワークで座り仕事が多い人などは適度な運動がおすすめです。運動の中ではスクワットが効果が高いと言われています。
水毒の改善・解消方法3:入浴
水毒の改善・解消には入浴によって汗をかくという方法もあります。シャワーだけで済ましているという方は時にはしっかりと湯船に浸かるだけでも水毒の改善・解消の効果があります。お風呂に入る前に適度な運動やスクワットをすることでさらに効果が高まります。
食生活で水毒を改善・解消
美味しく食べて水毒対策
水毒は食生活によっても改善・解消が可能です。またダイエットなどと違い、食べる量などを制限する方法ではありません。美味しく食べて水毒対策をすることができます。
身体を温める食材が効果的
水毒は身体を温める食品が改善・解消の効果が期待されています。身体を温める食材としてはショウガや玉ねぎ、ごぼうなどがあります。主に寒い土地で収穫される水分の少ない食べ物が身体を温める効果のあるものが多いです。主食では玄米やそばも水毒の改善・解消の効果が期待できます。
身体を冷やす食材は悪効果
なお身体を冷やす食材は水毒によくないとされています。こちらはきゅうり、トマト、スイカなどの夏にとれる水分の多い食材が多いです。また白米やうどんなどもあまりよくない食材にあげられます。
漢方を使って水毒を改善・解消
漢方でも改善・解消可能
水毒は漢方を利用することでも改善・解消が可能です。水毒に効く当帰シャク薬散と苓姜朮甘湯という2つの漢方を紹介します。漢方は用法・用量を守って使用しましょう。
産婦人科の三大漢方薬の当帰シャク薬散
水毒には当帰シャク薬散(トウキシャクヤクサン)という漢方が効果的だと言われています。当帰シャク薬散は産婦人科の三大漢方薬と称される漢方のひとつでもあり、メジャーな漢方です。当帰シャク薬散の血の巡りを良くする効果が水毒の改善・解消にもつながります。
苓姜朮甘湯でめまいを改善・解消
苓姜朮甘湯(リョウキョウジュツカントウ)も水毒に効果のあると言われている漢方です。苓姜朮甘湯は体力があまりない人のめまいやふらつき、腰痛や腰の冷えに用いる漢方として知られています。水毒によるめまいも苓姜朮甘湯で改善・解消に効果があると考えられています。
水毒に効くツボ
自分でも押せる水毒に効くツボ
水毒の改善・解消のために効くツボを紹介します。初心者でも、また自分でも押すことができるので、気軽に水毒対策が可能です。水毒に効くツボ大きく2つあります。
水毒に効くツボ1:へその上のツボ
へそから指で一個分上のところが水毒に効くツボです。このツボは身体の不要な水分を外に排出する効果が期待されます。コツは両手の中指で押し込むようなイメージで押すと効果的です。息をはきながら10回ほど続けましょう。
水毒に効くツボ2:腰のツボ
背骨から、左右ともに指で2本分外側のところにも水毒に効くツボがあります。こちらのツボは腎臓の働きと関係があり、排泄をスムーズにしてくれる効果が期待されています。こちらのツボは親指で左右両方とも強めに押しましょう。へその上のツボと同じように10回ほど続けると効果的です。
水毒のまとめ
水分を上手に摂取しよう
水は害がなさそうで、また健康にもよいイメージがありますが、水毒という危険性もあります。しかし、意識すれば水毒は避けることができます、症状も軽減が可能です。水分は生きるために絶対に必要なものなので、上手に摂取するようにしましょう。