はじめに
マーガレットはいかにも花らしい花、というたたずまいとかわいらしさからお子様からお年寄りの方まで根強い人気のあるお花です。季節は春から初夏。丈夫で長持ちするため、花束や鉢植えは贈り物にもおすすめです。花言葉や誕生花を知ることでもっとマーガレットの魅力にせまっていきましょう。
マーガレットの特徴
マーガレットの基本的な特徴についてご紹介します。
科名
マーガレットはキク科・モクシュンギク属の植物です。花と葉のかたちをよく観察してみると、菊に似た花びらと野菜の春菊のような葉のかたちをしていることがわかります。
花名の語源
マーガレットの花の名前の語源を知っていますか?その花名は、真珠のような美しさからギリシア語で“マルガリーテス”(真珠)ということから由来してます。まるまるとした白い花のかたちはまさに真珠のようです。花と同じくらい美しいものを探したことが語源になっているのですね。
別名
マーガレットは和名で【木春菊(モクシュンギク)】といいます。
原産地
マーガレットの原産地は、スペイン領のカナリア諸島です。日本からは遠く離れた土地ですね。
園芸分類
マーガレットの園芸分類は、半耐寒性多年草もしくは常緑低木です。半耐寒性とは0℃近くの低温に耐えられ、霜や強い寒さに当てなければ屋外で冬越しできることを意味します。春から初夏の花の季節を終えても、しっかり手入れを続ければ、また翌年のガーデニングの季節には花を咲かせます。
マーガレットの花言葉
マーガレットの花言葉をご紹介します。
共通した色:花言葉
色は問わず、共通して意味する花言葉は【恋占い】です。幼いころに花びらを一枚ずつはがして、好き・きらい・好き・・・と恋占いをしたことがある方もいるのではないでしょうか。マーガレットは花びらのかたちが一枚ずつはっきりとしていて、昔からマーガレットは恋占いに使うのにぴったりなお花だったことが由来しています。
白のマーガレット:花言葉
白のマーガレットの花言葉は【こころに秘めた愛】です。純白の色と可憐な花びらが結婚式の会場花としても重宝されています。大切な人を想う気持ちが伝わる愛のすてきな花言葉ですね。なかでもホワイトエンジェルという品種は白の一重咲きでマーガレットの定番といえます。花束にまとめるととってもきれいです。
ピンクのマーガレット:花言葉
ピンクのマーガレットの花言葉は【真実の愛】です。ピンクのマーガレットは母の日のシーズンに多く店頭に出回ります。丈夫で育てやすい鉢植えやほかのお花とアレンジした花束を贈るのはいかがでしょう。メッセージカードに“いつもありがとう”の言葉とともに花言葉を添えると、お母さんへの愛情や感謝の気持ちがより伝わるかもしれません。
黄色のマーガレット:花言葉
黄色のマーガレットの花言葉は【美しい容姿】です。はなやかで可憐なその花姿に由来した意味です。黄色の花色は花かんむりを作るとかわいらしくなり、恋占いをしてはがした花びらでは押し花も楽しめるような鮮やかさがあります。
マーガレットの誕生花
マーガレットの誕生花は、1月17日・2月1日・4月1日・9月3日・11月22日です。
マーガレットの育て方
マーガレットの基本的な育て方についてご紹介します。
場所
暖かい地域では、花壇に直接地植えしましょう。寒冷地では鉢植えにして花期は屋外で、または室内で楽しみます。日当たりの良い明るい場所で管理しましょう。冷たい風に当たるとすぐにしおれてしまうので気をつけます。
水やり
土が乾いてからしっかりと与えます。鉢植えの場合は根腐れに注意します。水やりの前にはかならず土の表面を触って、湿っているか乾いているかを確認しましょう。
手入れ
枯れてしまった花がらや変色した葉はこまめに摘み取ります。花期が終わってからは枝を切り戻しましょう。
植え替え
マーガレットは根がぐんぐん伸びて鉢の中で根詰まりを起こしやすいため、毎年植え替え作業をおこないます。3~6月もしくは9~10月が適しています。
マーガレットの主な品種/種類
マーガレットには品種改良などにより、たくさんの種類があります。香りや色、咲き方にそれぞれ魅力的な特徴があります。
風恋香(フウレンカ)
ラベンダーに似たやさしい香りに癒されます。花輪菊(ハナワギク)とマーガレットをかけ合わせた品種改良によって生まれた種類です。
サマーメロディー
半円のように丸くふくらんで咲く種類です。八重咲きのピンクの品種です。
サンデーリップル
マーガレットの中でも特に暑さに向いている品種です。花びらが白く、中心が黄色のいわゆる定番とされている種類です。
キバナマーガレット
マーガレットの中でも大きい花姿で黄色に輝く種類です。
チェルシーガール
丸くふっくらとした白い花の咲く種類です。サンデーリップルよりも中心の黄色の部分が小さいので白い可憐なイメージとなります。
クーデルスタート
ピンクの花びらに中心部分が黄色の花姿が特徴的な品種です。ピンク色の中でも濃淡があり、株によってさまざまな表情をみせます。
サントリーフラワーズのマーガレット
サントリーフラワーズとは、飲料水メーカーで有名なサントリーの花部門のことです。サントリーから独立してサントリーフラワーズ株式会社として独立しています。従来の品種よりも比較的丈夫なものを販売しているため、ガーデニングファンにとても人気があります。マーガレットの新品種も販売されているようなのでご紹介します。
ボンザマーガレット
3月下旬の早春の時期から花姿を楽しめるので、長い期間お花をつけることが特徴です。こんもりと丸くかわいらしく花がつきます。一重咲き、八重咲き、アネモネ咲きなどさまざまな花の形と色を選ぶことができます。店頭では必ず“サントリーフラワーズ”のタグと品種の紹介カードがついているようなので、類似品には注意しましょう。
マーガレットの贈り方
花言葉を添えて、マーガレットを誕生日や記念日に贈ってみませんか?
花束の選び方
マーガレットは小花なので本来フィラフラワー(花と花のあいだを埋める役割)として使われることが多いですが、あえてシンプルに一種類でまとめてみるのもおすすめです。マーガレットの単色とかすみそうでふんわりと仕上げてもらいましょう。やわらかな花の動きが野花のように自然にかわいらしくまとまります。
価格
マーガレットの切り花は1本200円~300円ほどで販売されます。1本についている花数は品種や仕入れ後のお店の仕分けによって異なります。花束はまずは3000円くらいの予算で伝えて、サイズのイメージを確認してみましょう。
鉢植えの選び方
鉢植えを選ぶときは、見た目のラッピングや鉢の色やデザインに惑わされず、植物本体をしっかりチェックしましょう。
●根元がぐらぐらしていないか ●鉢の土が少なすぎないか ●内側の葉がしおれていたり変色していないか ●花は枯れていないか(花びらが後ろ側や裏側に向かって反りかえっているともうすぐ枯れてしまう合図) ●つぼみはついているか
また、お花屋さんがしっかり水やりをしているかどうかも確認できると良いです。必ず朝一番に水やりをする習慣のあるお店であれば、土が湿っているはずですが、カラカラだと要注意です。お店で見たときは元気でも持ち帰ったらすぐに枯れてしまうことも…。元気な株に出会うことが大切です。
価格
鉢植えの価格は、1000~2000円前後です。ガーデニングの始まる時期は、苗物でポットの状態で販売されている場合は一苗100~300円ほどで購入できます。
押し花・スケッチ
マーガレットの花びらを押し花やスケッチにして楽しんでみましょう。押し花をあしらったオリジナルのポストカードやイラスト入りのギフトカードなど、楽しみ方は無限大です。趣味の世界をお花の分野で広げてみませんか?
まとめ
いかがでしたか?花言葉や誕生花を知ることでよりマーガレットを身近に感じますね。気軽に育てやすいマーガレットでもっと楽しいガーデニングライフをおくりましょう。