ロウ付けとは?そのやり方や溶接方法!気になる強度やはんだ付けとの違いは?

ロウ付けとは?そのやり方や溶接方法!気になる強度やはんだ付けとの違いは?

皆さんはロウ付けというのをご存知ですか? 溶接の一種なのですが、DIYなどでも比較的簡単に出来る簡単な溶接で数多くの道具などが販売されています。今回はロウ付けのやり方やロウ付けの強度、はんだ付けとの違いなどご紹介していきます!

記事の目次

  1. 1.ロウ付けとは?
  2. 2.はんだ付けとはどう違うのか?
  3. 3.ロウ付けに必要なもの!
  4. 4.ロウ付けの要「ロウ材」とフラックス
  5. 5.ロウ付けのやり方!
  6. 6.ロウ付けのまとめ!

ロウ付けとは?

ロウ付けとはどんな溶接方法なのか?

ロウ付けというのは溶接の一種です。溶接というとバチバチと火花を散らしたりしている電気溶接が頭に思い浮かびますが、ロウ付けはガスバーナーやトーチを使ったガスを使う溶接になります。ロウと呼ばれる低温度で溶ける合金を接着剤のように使って金属同士を接合するのに使われます!

「ぬれ」と呼ばれる現象を使ったやり方

ロウ付けというのは溶接する母材(素材)の上を溶けたロウが伝っていく「ぬれ」という現象を使っています。テーブルの上に水をこぼすと広がっていきますよね? ロウ付けではそれが金属で起きていると考えてみてください。ぬれが綺麗に起きるには金属表面の酸化皮膜や汚れがないことが条件となります!

どのようなことに使われるの?

ロウ付けは同種の金属や異なる金属の接合に使われます。小さなものですとシルバーアクセサリーやパイプの接合など、大きなものですと奈良の大仏などがロウ付けによって作られています! ロウ付けは接合の強度が強いので古い時代から伝わる技術ですが、現代では工業技術からDIYの一端として親しまれています!

はんだ付けとはどう違うのか?

はんだ付けとロウ付け

はんだ付けとロウ付けは非常によく似ていますが、一体なのが違うのでしょうか? 両者とも共通しているのは「はんだ」と「ロウ」を溶かして金属同士を接合することですが、実はこの溶かす金属が両者を分けるポイントになっています!

接合材の溶解温度の違い

「はんだ」と「ロウ」の違いですが、この二つは加熱した際に液相(液体)になる温度が違います。はんだは450℃以下で液相になりますが、ロウは450℃以上で液相になります。つまり、はんだ付けとロウ付けの違いとは接合に使う金属の溶解温度が違うということなのです!

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接合の強度

はんだ付けよりもロウ付けの方が素材同士の接合強度が上です。はんだ自体の強度もあるのですが、より強い熱によって溶けるロウの方が固着後は金属同士が強く接合されます!

加熱する道具の違い

ほかの違いは加熱する道具が違うことでしょう。はんだ付けには「はんだごて」を使いますが、ロウ付けは「ガスバーナー(ガストーチ)」などを使用します。それぞれ加熱をする道具ですが、加熱する温度が違うために適切なものを使うようになっています。

ロウ付けに必要なもの!

耐熱レンガとセラミックボード

ロウ付けする際にはガスバーナー等で加熱する必要がありますが、小さなものなどは耐熱レンガやセラミックボードの上に置いて加熱します。通常のレンガなどは熱に弱く加熱すると割れてしまうので危険です! 出来れば耐熱レンガやセラミックボードで小さな囲いも作ってあげると熱が余計なところへ広がらないので、火事などの心配も少なくなります!

ガスバーナー(ガストーチ)

ロウ付けに使うロウを溶かすにはガスバーナー(ガストーチ)が最適です。家庭用のガスバーナーはガスボンベを交換することで使える気軽なものとなっています。種類も多いので自分のやり方に合ったものを選ぶのが最適です。

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つかみ

小さなアクセサリーなどを加熱する際には固定するための道具が必要となります。ガスバーナーから吹き出る炎は結構勢いがあるので軽い物だと吹き飛んでしまいます! 固定には格安のクリップを使い捨てたり、専用のつかみなどを使いましょう! 加熱された母材は非常に高温なので、床に落ちると大変危険です!

真鍮・ワイヤーブラシ

ロウ付けした後のフラックスや汚れを取り除くのに使います。一番いいのは素材を傷つけることのない真鍮ブラシですが、いくつかの種類のワイヤーブラシを買っておくとロウ付けしたものに合わせて使えるので便利です!

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ロウ付けの要「ロウ材」とフラックス

ロウ付け使われる「ロウ」ですが、接着する金属によっていくつかの種類を使い分けます。

銀ロウ

銀、銅、亜鉛が混ざったロウです。ロウ付けのロウとしてはこれが一番使われます。アルミニウムとマグネシウムのロウ付け以外はこの銀ロウがあれば問題ないでしょう。ロウ付けした後の色は銀色となります。棒型の他に板型、ペーストなどの種類があります。初心者の方はまずこの銀ロウを使って練習をしてから本番のロウ付けをしたほうが良いでしょう!

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銅・真鍮ロウ

銅・黄銅ろうは銅と亜鉛が混ざったロウです。それぞれ銅と真鍮の色なので、銅や真鍮の製品での同種金属でのロウ付けに使われます。色は違ってしまいますが、鉄などとの異種金属のロウ付けも問題なくできます。

リン銅ロウ

リン銅ロウは銅と5から8%のリンが混ざったロウです。銅管のロウ付けに使われることが殆どです。ロウ付けはフラックスというロウ付け促進材が必要なのですが、このリン銅ロウはリンの還元作用があるので単体で使うことができます!

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アルミろう

ロウ付けの中でもアルミだけは難易度が高く専用のロウが販売されています。アルミ専用なので他のロウ付けには使用しないほうがいいでしょう。色はアルミと同色の銀色です。近年ではフラックス不要のロウが販売されていてアルミのロウ付けのレベルも下がっているようです。

一般的なフラックス

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フラックスというのはロウ付けの「ぬれ」を効果的に促すための促進剤です。金属表面の酸化皮膜を除去して、金属同士が接合しやすくなるのを補助します。これがないとガスバーナーなどの熱で金属の表面が酸化してしまうので、ロウ付けが出来ません。ロウ付け後にはしっかりと洗い流さないとサビの原因になりますので、しっかりと取り除きましょう! ペースト状のものや液体状のものが一般的です!

アルミ用フラックス

アルミのロウ付け専用のフラックスです。アルミは表面が酸化皮膜で常に覆われているので、より強いフラックスでの酸化防止が必要です。専用のフラックスを使っても接合が難しい上に接合後のフラックスの除去が難しいので、近年ではフラックスの使わない方法のロウ付けが出来るようになってきています。

ロウ付けのやり方!

母材の固定など下準備

それではロウ付けのやり方を紹介していきましょう! まずは溶接する母材を固定します。小さいものであればつかみなどで持つ方法もいいですが、固定したほうが両手があくので作業のしやすさは違いますね。固定する際には母材の表面にある酸化防止面をサンドペーパー等でならして置くと成功率が上がります!

フラックスの添加

固定ができたらフラックスを母材の接合場所に添加します。フラックスが多すぎてもロウが流れすぎてしまうし、少ないとロウが流れないので程々につけましょう。気持ち多めに付けるとちょうど良いかもしれませんね!

母材の加熱!

いよいよロウ付けの本番! ガスバーナーなどを使って加熱をします。母材とフラックスを中心にガスバーナーの青い火が当たるよう加熱してください。ガスバーナーの最高温度が出る部分は外側の炎ではなく中心の方です! 加熱をし続けていくとフラックスの水分がなくなって固形化してきます。それでも加熱はやめずにしばらく加熱し続けると再度フラックスが溶け始めます!

ロウ棒を差し込む!

フラックスが再び溶けて母材の加熱も良くなったらロウを差し込みます! ロウが流れ込んだらガスバーナーでロウを重点的に加熱して満遍なく広がるようにします。ロウが足りなかったら追加をしても問題ありませんが、加熱のしすぎで母材を溶かしてしまわないように注意しましょう! 特にアルミのロウ付けでは接合がうまくいかないで長時間作業するために母材を溶かしてしまったということをよく聞きます。

フラックスの除去!

ロウ付けができたら母材が冷めないうちにお湯などで洗いながらフラックスを除去しましょう! 母材はまだ熱いのでやけどには気をつけてください。フラックスの除去が不十分だと溶接部分が錆びてしまいます。フラックスの除去には真鍮などのワイヤーブラシでこすり落とすと良いです!

ロウ付けのまとめ!

ロウ付けのやり方やはんだ付けとの違いはお分かりいただけたでしょうか! はんだ付けよりも強度の出るロウ付けでDIYがより安全に楽しめるといいですね! 取り扱いの注意も十分に必要ですが、作業の幅が広がるので今まで出来なかった事にもチャレンジしてみてください!

ysakura3928
ライター

ysakura3928


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