DIYに便利!注目されるアクリル板
透明な材質と加工しやすさが人気
ガラスのように透明なのに、割れにくくて軽いアクリル板はDIYに使う素材として注目が集まっています。木材のように手間をかけて切る必要もなく、カッターナイフやハサミを使えば初心者でも簡単にカットすることができます。
強度もそれなりに高く、ガラス以上の透明度を誇る材質を活かして加工することで、自作のオリジナルグッズも作れる優れものです。
カット、接着、曲げる!
カッターやアクリルカッターを使ってカットすることで、アクリル板は自由にサイズを変えられます。接着する際には、アクリル接着剤を使用します。セロハンテープなどで仮止めをしておいて、接着剤を流し込むようにします。
あとでテープをはがせば完成です。またサイズが小さいものであれば、ヒートキットや家庭にあるオーブントースターで温めることで、曲げることができます。
価格帯
DIYをする時に気になるのが価格帯ですが、アクリル板はサイズや厚み、カラーや強度によって値段が大きく変動します。入手しやすいところとしては、自宅まで配送してくれるAmazonや楽天市場が挙げられます。
2018年2月時点の楽天市場のアクリル板価格表を例にとると、もっともポピュラーな透明なアクリル板はA4用紙くらいのサイズで厚みが1ミリならおよそ320円ほどで購入できます。
アクリル板の種類、押出し板とキャストって?
押出し板とは室内で使うことに適したアクリル板のことで、非常に精密なサイズにカットすることができ、ガラスよりも透明度が高いのが特徴です。板の厚みもほぼほぼ均等なので、テーブルのマットに使う人も多くいます。
一方キャストは、水槽や屋外に置くような彫刻に使われるアクリル板を指します。400度以上の高温でもゆがんだりすることがなく、とても丈夫で、20ミリ以上の厚みを作り出すことも可能です。その分、価格帯は高くなります。
100均アクリル板の特徴は?
特徴1:価格が安い
アクリル板というと、ホームセンターなどでは安くても700円前後、高いものだと1,500円以上することもしばしばです。その分、サイズの幅は広いのが特徴です。しかし100均で1枚100円から購入できることを考えると、コスパの面では断然、100均で購入したほうがお得です。
特徴2:サイズが小さいので小物に使いやすい
ホームセンターなどでもアクリル板を購入することはできますが、一人で抱えられないほどサイズが大きいのが悩むところです。その点、100均で販売されているアクリル板は、大きくても290×200ミリ程度のサイズのものが大半です。気軽に購入して、家で作業することができます。
特徴3:カラーバリエーションがある
確認できた範囲では、ダイソーのアクリル板には透明なものだけでなく、白いものや黒いアクリル板、スモークといってぼかしがかかったようなものも販売されていたようです。
ただ100均の特徴として、商品の出入りが激しく、店舗によって置いていない可能性もあるので、置いてあったらラッキーと思いましょう。
ダイソーで購入できるアクリル板
サイズ
ダイソーで販売されているアクリル板は、確認した範囲だと厚さは2ミリ、1.4ミリのものが多いようです。サイズは290×210センチが最も大きく、またコスパも良いようです。1枚当たりの値段は、ダイソーでは200円(税抜)です。
廃盤に注意!
豊富な品ぞろえで人気のダイソーですが、商品の入れ替わりがとても激しいお店でもあります。毎月コンスタントに新作商品が出てくるので、店舗によってはアクリル板が売られていない可能性もあります。
またダイソーのアクリル板が廃盤になっている、という話もあるので、別の方法を考えるのも手です。
セリアで購入できるアクリル板
サイズ
セリアでアクリル板を入手するときには、アクリル板が使われている写真立てを活用する人が多いようです。
セリアの写真立てはB5用紙サイズ、四つ切写真サイズ、色紙サイズ、6つ切り写真サイズなど大きさも豊富で、写真立てそのもののデザインも可愛らしいので、そのデザインを活かしたDIYをする人もいます。
お店によっては扱っていないこともあり
店舗の広さによって、100均の品ぞろえは大きく異なります。セリアも例外ではなく、店舗が小さいとその分だけ、よく売れる商品に焦点を当ててそろえているので、希望のサイズが手に入らないかもしれません。
せっかくDIYをするなら、希望のサイズを探してちょっと遠いセリアに足を延ばすのもいいかもしれません。
100均以外のアクリル板が手に入るお店
欲しいサイズがない!
100均のアクリル板はDIYの材料として人気が高いので、欲しいサイズが見つからないこともあります。そこで、他にもアクリル板が購入できるお店を押さえておくと、スムーズにDIYに取り掛かることができます。大きさを自由に指定できる場所が多いので、おすすめです。
①、ホームセンター
代表的なのが、ホームセンターの資材売り場です。アクリル板専門コーナーを設けているホームセンターもありますが、資材売り場のアクリル板の方がやや価格が安いようです。
お店の人にお願いすれば好きなサイズにカットしてくれるので、カット料金はかかるものの、自分の欲しいサイズを手に入れられるという利点があります。
②、ネット通販
様々な加工を施してくれる上、カラーや厚みも豊富なのがネット通販です。アクリル板を専門にあつかうお店もあり、そうしたお店ではDIYでは難しい曲線の多いデザインも、綺麗に再現してくれます。1枚から注文できるので、気軽にお願いできます。
③、画材屋
町中にある画材屋でも、アクリル板を購入できる場合があります。お店によって得意とするジャンルが違うので販売していないこともありますが、お願いすれば注文してくれるので積極的に活用しましょう。
また店主から、アクリル板を使う時のアドバイスを直に聞くことができる場合もあるので、先達者の声を生で聞けるチャンスでもあります。
100均アクリル板DIY術その①:棚板として使う
スチールラックなどに敷くだけ
とても気軽に使えるのが、棚板として100均アクリル板を使う方法です。スチールラックなど、隙間の大きな棚に使うと効果的です。クールなデザインに見えるだけでなく、スチールラックでありがちな、隙間から物が落ちるという難点を克服することができます。
棚の仕切りに使う
アクリル板は曲げることができるので、一部分だけを曲げておけば、棚板かつ棚の仕切りにも使えます。カラーボックスの高さきっちりに合わせれば、縦向きにはめ込むことで透明な仕切りになります。
すりガラスのようにスモークがかかっているアクリル板もあるので、ちょっとした目隠しにするのも良いでしょう。
100均アクリル板DIY術その②:自作キーホルダー
用意するもの
アクリル板でキーホルダーを自作すると、市販品に近いかなり本格的な質感のキーホルダーが作れます。
必要なのは厚みのあるアクリル板、透明タイプと光沢感のあるタイプの印刷できるシールをそれぞれ1種類ずつ、イラストを印刷した紙、両面テープ、アクリルカッターか糸のこぎり、やすり(金やすり)、耐水ペーパーなどの紙やすり、穴をあけるためのドリルです。
作り方
イラストのサイズにあわせ、アクリル板を大まかにカットします。アクリル板のフチがなめらかになるように、やすりで大まかに削り、さらに耐水ペーパーなどでなめらかに磨いていきます。
磨き終えたら、ドリルを使ってチェーンなどを通す位置に穴を開けます。次に印刷できるシールの透明タイプにイラストを左右反転して印刷し、光沢ラベルは普通に印刷します。
透明タイプの上に光沢ラベルを貼ったら、シールをイラストのサイズに合わせてカットして、アクリル板に貼り付けて完成です。難易度は高いですが、その分、満足度の高いキーホルダーが作れます。
100均アクリル板DIY術その③:写真立ての作り方
アクリル板2枚で作る、透明写真立て
同じサイズの透明なアクリル板を2枚用意して、2枚を重ねた状態で隅にネジを通せるサイズの穴をあけます。ネジは必ず、組ネジと呼ばれるものを用意します。見た目もシンプルで、どんな部屋にもよく合う写真立てが簡単に作れます。
2枚のアクリル板の間に、写真を挟むことで使います。サイズを大きくすれば、額縁として絵を飾ることも可能です。
アクリル板が付いている写真立てを活用
セリアなど、100均で販売されている写真立てには、アクリル板が使われているものがあります。アクリル板はミニルーターと呼ばれる道具を使うと、簡単に削ることができます。
深く削ることはできませんが、透明なアクリル板の表面を削り取ることで、手軽に絵を描くことができます。好きな絵を彫り込めば、自分だけの写真立てが作れます。
100均アクリル板DIY術その④:棚の扉として使う
蝶番とアクリル板の組み合わせ
カラーボックスなど、棚にちょっとした目隠しがあるといいな、と思ったことはありませんか。アクリル板に蝶番を取り付けることで、棚の扉にすることができます。
扉の取っ手やペイント素材、蝶番も100均で購入できるので、自分で好きなものを選びましょう。この時、しっかりと取り付けるためには電動ドライバーがあると便利です。
電動ドライバーが使えない時
騒音が気になったり、電動ドライバーをそう頻繁に使わないから買いたくない、という場合には、キリとドライバーで蝶番を取り付けることもできます。まず蝶番を取り付ける位置を決めたら、そこにキリで正確に穴をあけます。
あとはドライバーでネジを締めていけば、手作業で棚に扉をつけることができます。
あると便利!100均アクリル板加工グッズ
グルーガン
アクリル板の接着を行う時に使うと、とても便利です。DIYを行う人にとって、1つ持っておくと便利です。通常のボンドなどの接着剤に比べると、接着する素材を選ばず、接着が完了するまで数十秒しか待たなくてよいのが特徴です。
100均でも購入できるうえ、接着剤であるグルースティックを一緒に売っていることが多いです。
カッター
100均では、様々な種類のカッターが売られています。サイズや得意とするジャンルごとに売られているので、アクリル板に適したものを買えば重宝します。カッターマットの種類も豊富なので、作業前の用意として一緒に見ておくとよいでしょう。
金物定規
アクリル板をカットするときに使うカッターは、通常のプラスチック製の定規にも傷をつけてしまいます。
それを防ぐために、金属製の定規を使うことが大切です。100均で取り扱っている場合もありますが、サイズが十分にあるものを入手したいときには、文房具店を利用した方がよさそうです。
100均アクリル板を綺麗にカットするコツ
綺麗にカットするコツ1:金物定規で溝を引く
アクリル板をカットする前に、まずは溝を作ります。金物定規を当てて、真っすぐな線を引くように溝を作りましょう。アクリル板を完全にカットしないように、板の厚みのおよそ3分の1まで均等に溝を作ることがコツです。
ここが綺麗にアクリル板をカットするために大切なポイントなので、特に丁寧に行いましょう。下にカッターマットを敷いておくと安全です。
綺麗にカットするコツ2:机などの角で折り割る
溝が綺麗に引けたら、アクリル板をひっくり返し、溝を机の角にくっつけるようにします。そしてしっかりと上から押さえつけるように持ち、溝から先を折るように割ります。
この時、アクリル板の割った面は尖った状態になっているので、安易に手で触れないようにしましょう。怪我の原因になってしまいます。何かカバーをつけてしまうのも手です。
アクリル板みたいに使えそう!100均商品
カラーとサイズが豊富、PPシート
ポリプロピレンという素材を使ったプラスチック製品で、一見すると下敷きのようです。2018年2月現在、ダイソーではアクリル板に比べると比較的手に入りやすく、折り曲げる力にも丈夫で絶縁性があり、耐久性に優れています。
アクリル板より透明度は低いですが、比較的カラーバリエーションも豊富です。
キーホルダー作りに最適、プラ板
アクリル板に比べるとより手軽にキーホルダーなど、透明感のあるアクセサリーを作れるのが、プラ板の特徴です。アクリル板をカットしたりやすりをかける手間に比べると、ハサミなどで手軽にカットできるほど薄く、直接印刷できるという利点があります。
種類も豊富で、ダイソーやセリア以外の100均でも手に入れられます。
アクリルケースを活用
100均では、アクリル製の小物入れなどが取り扱われています。これを解体したり、自分の好きなサイズに作り替えたり、DIYの技術を駆使して活用している人もいるようです。
すでにケースの形になっているので、自分でちょっとしたデザインを加えるだけでよいというメリットもあります。セリアやダイソーなど、100均ごとデザインが違うのも特徴です。
アクリル板で楽しくDIY
扱いやすいアクリル板は、DIYに使う材料にも適しています。ガラスより透明度が高いのに、丈夫なのも嬉しいポイントです。自分のアイディアを存分に生かして、アクリル板を活用してみましょう。