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スキーゴーグルを選ぶときのポイントとブランド別おすすめ9選

スキーにおいて板やブーツ、ウェアに比べて軽視されがちなゴーグル選び。でもゴーグルはあなたの目を守る大切な安全装備であるだけでなくパフォーマンスを上げるための重要アイテムです。スキー初心者向けに正しいゴーグルの選び方のポイントとブランド別のおすすめをご紹介。
更新: 2023年1月13日
米丸
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はじめに

スキーゴーグルの選び方がわからない?

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「スキーゴーグルって、板と違って、メーカーがたくさんあって、どれを購入すればよいのか、選び方がよくわからない」という声をよく聞きます。また板やウェアは、メーカーや人気ブランドにこだわって、お金をかける人でも「ゴーグルなんてどれも同じでしょ」などと考えていませんか?

スキーゴーグルは、板やブーツ以上に性能差がある重要なアイテムなのです。ここでは、その重要なスキーゴーグルの選び方のポイントと、人気ブランド別のおすすめスキーゴーグルについて、説明していきたいと思います。

スキーゴーグルの目的

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ゴーグルの第一の目的は、大切な眼を紫外線から守るためのものです。ほとんどのスキー場は高地にありますから、自然と平地に比べ、空から降り注ぐ紫外線の量は多くなります。

また雪面からの反射光には、直射日光以上に有害な紫外線が大量に含まれていますから、何も対策せず天気のよい日に長時間ゲレンデでスキーを楽しむと、後で眼が痛くなったり、最悪、雪眼(雪盲)で眼を傷めかねません。

サングラスではだめなの?

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スキーゴーグルの目的が単なる紫外線対策だけなら、手軽に着用できるサングラスやメガネでもよさそうなものですが、サングラスの場合、転倒したときに落として、壊したり失くしたりするトラブルが多いので、おすすめできません。

特に降雪時は、ゴーグルがないと雪がサングラスに付着したり、風雪で眼が開けていられなくなって、全く視界が得られず悲惨なことになり危険です。

最近のゴーグルの進化が凄い

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最近のゴーグルは、レンズの進化がめざましく、単なる紫外線対策だけでなく、天候に応じて明るさを調整したり、ハイコントラスト機能で、雪面の凹凸をより鮮明で明瞭に視認できる機能を備えているものもあります。

初心者から上級者まで、スノーゴーグルはスキーをするときの必須ギアといえるでしょう。

スキーゴーグルの大敵=曇り

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そんな重要なゴーグルですが弱点があります。それはレンズの内側が曇りやすいこと。ゴーグルレンズは、外側から冷たい外気で冷やされているので、体の発熱による熱気や口からの息によって、どうしてもレンズの内側が曇りやすくなります。

そのため、ゴーグル内にこれらの熱気が進入しないようにすることが大切です。つまり、顔にしっかりとフィットさせることが重要です。せっかく購入したゴーグルがフィットせず、しかたなく隙間をテープなどを使用して調整、なんてことにならないようにしたいものです。

スキーゴーグルの選び方のポイント(その1)

「購入前に必ずフィッティングをしましょう」

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スキーゴーグルの選び方の第一のポイントは、「フィッティング」です。ゴーグルがフィットしておらず隙間があると、レンズが曇りやすくなり視界が悪くなってしまいます。

またゴーグルを着けた時の見え方(視界)についても、確認しておきたい項目です。そのためには、購入時に実際にゲレンデで組み合わせる他のギア(帽子、眼鏡、ヘルメット)と合わせて試着して、使い心地をチェックしましょう。

鼻周りの気密性と呼吸のしやすさが重要

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その際、隙間のできやすい鼻まわりの密着性と呼吸の妨げになっていないかは、念入りにチェックしたほうがよいです。

海外メーカーの製品の場合、顔に当たる部分の形状は、欧米人の顔形を基本に設計されているものがほとんどですが、最近では「アジアン・フィット」という日本人のフェースラインに合わせた設計のものもあります。

サイズについては、着用したときに調整用の伸縮ベルトに、締め付け方向、緩め方向どちらにも余裕が残っているのが目安です。

お子さんは保護者がきちんと選んであげましょう

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また特にジュニアの場合は、得てして大きめのものを選んでしまいがちですが、保護者が正面からよく確かめて、正しいサイズのものを選ぶようにしてあげてください。

眼鏡に対応したゴーグルレンズと、顔のスペースを広くとったモデルも、各社から発売されていますから、眼鏡をお使いの人もゴーグル選びで困ることはないでしょう。

眼鏡も、実際にスキーで掛けるときのもので確認することを忘れずに。

スキーゴーグルの選び方のポイント(その 2)

「ゴーグルレンズの機能を知ろう」


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選び方の第二のポイントは「レンズ」です。最近のゴーグルレンズには、いろいろなハイテク技術が数多く採用されています。ゴーグルを選ぶ際に、基本的なポイントは押さえておきましょう。

レンズの枚数:ダブルレンズかシングルレンズか

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ダブルレンズは、2枚の重ねたレンズの間に空気層を設けることで、断熱効果を上げてレンズの内側が曇るのを防ぐ仕組みです。ダブルレンズの効果は絶大なので、購入の際には譲れないポイントになります。

実際よほどの廉価版を除いては、ほとんどがダブルレンズを採用していますが、劣悪なメーカの場合、構造上の問題で、レンズの間に外から水分が侵入したりする場合もありますから、気を付けたいところです。

以下でおすすめする人気ブランド・モデルであれば、そのようなトラブルはまずありません。

曇り止め

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ゴーグルのレンズには、表面に水分を吸収する特殊な加工(コーティング)が施してあり、曇りにくい構造になっています。いっぽう反対側レンズの外側は、雪や氷が付着しないように、撥水コーティングがしてあります。

どちらも傷つきやすいので、金属など硬いものを当てないように気を付けましょう。

レンズの形状:平面レンズか球面レンズか

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球面レンズは、立体成型されたレンズ構造で、平面レンズに比べて、ゆがみの少ない視界が得られますが、着用したときの見た目が怖いという人もいて、好き嫌いが分かれるところです。

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球面レンズは、成型に手間がかかるので、どうしても値段が高くなってしまいます。どのメーカーでも上位モデルほど、球面レンズが多くなりますが、最近は平面形状でも、従来品に比べゆがみを改善したモデルも出てきており、平面レンズが増えつつあるようです。

ハイコントラストレンズ

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コントラスト(陰影)が強調されるレンズなので、地形の凹凸がくっきりと見えます。

偏光レンズ

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レンズ内部に挿入された膜によって、雪面からの乱反射をカットして、ギラつきを防ぎ、くっきりとした視界を確保するので、一日中滑走しても目が疲れにくく、頭痛になりにくいメリットがあります。

レンズ交換のしやすさ

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ほとんどのゴーグルは、予備のレンズへのレンズ交換ができるように作られていますが、交換方法はブランドによりさまざまです。脱着はしやすいが、使っている間には外れにくい機構が各メーカーで考案されています。

選ぶ際には、自分の使い方とあっているかチェックしたいものです。調光レンズなどで、基本的に1日中同じレンズで通す場合には、現場での交換のしやすさはあまり必要ないでしょう。

色と透過率

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ゴーグルレンズは、色と透過率によって、適した天候が大きく変わります。色については、大まかにいうと以下のようにまとめられるでしょう。

透過率低(天候 晴天) 向いている色 : ブラック、グレー、ブルー
透過率中(天候 曇天) 向いている色 : パープル、レッド、グリーン
透過率高(天候 悪天) 向いている色 : イエロー

レンズ色とは別にミラーレンズ構造で透過率を抑えたものあり、特に昼間の晴天向きです。

フレームドかフレームレスか

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レンズの強度があげられるようになって、最近はフレーム(枠)のないゴーグルも多くなってきました。フレームレスのほうがフレームで陰になる部分がないので、一般的には視界は広いといえます。

ただし、問題になるほどの差ではありませんから、どちらかというとデザインの好みの要素が大きいと思います。

スキーゴーグルの選び方のポイント(その 3)


「スキーゴーグルとスノボゴーグルの違いは?」

結論から言うと、基本的に両者の間に大きな違いはありません。スポーツショップの売り場を見ても「スノーゴーグル」として、ひとつのカテゴリーにくくられています。あえて言うと、ボーダーは視界の広いゴーグルを好むようです。

これは、スノーボードは原理的に横向きに滑るので、横方向に広い視界が必要だが、スキーは前を向いて滑るので、それほどでもない。という使われ方の違いによるものです。

スキーヤーも広い視界を好みますし、どのメーカーもより広い視界が得られるゴーグルを市場に投入してきているので、違いはほとんどないといってよいと思います。

スキーゴーグル 人気ブランド別おすすめ9選

1. OAKLEY(オークリー)

OAKLEYは、スポーツ向けのサングラスで世界的に人気のあるブランドです。独自の偏光レンズ製造プロセスや耐衝撃性など、レンズの光学性能と強靭性は抜群です。

トップアスリートにも愛用者が多いブランドなので、スポーツ中継で目にすることも多いと思います。

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欧米人のフェースラインをベースにした設計ですが、最近は日本人など、アジア人の顔に形状をファインチューンした「アジアフィット」もあります。

お値段の方もさすが一流という感じですが、迷ったときはこれを購入して後悔はしないと思います。

2. ANON(アノン)

アノン スノーボード スキー ゴーグル M3

出典:Amazon
全6色

次はANONです。前モデル(M2)から更なる進化を遂げたマグネット方式のレンズ交換は、クラス最高の脱着性を誇ります。薄いフレームは、フレームレス並みの視界を確保。

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交換レンズのラインナップも充実しています。MFIテクノロジーを搭載しており、フェイスマスクをゴーグルに連結できるのも魅力です。

3. SWANS(スワンズ)

ゴーグル スキー スノーボード スワンズ 845H

出典:Amazon
ブラック、シルバー

SWANSは日本メーカーで、個人的に一番信頼しているブランドなので、3つも入れてしまいました。 まずはこれ。この冬スワンが自信を持って提供するスタンダードモデル。ヘルメット、眼鏡に対応し、曇り止め加工の球面レンズを採用しているので、十分実用に耐えるでしょう。コストパフォーマンスに優れるので、初級者におすすめの一品です。

4. SWANS(スワンズ)

RIDGELINE

出典:楽天
アイスミラー×ウルトラライトパープル

「視界の確保」に徹底的にこだわって設計された逸品。ダブルレンズと曇り止め加工に加えて、スワンズが開発した「A-BLOW SYSTEM」。レバー操作でレンズがポップアップし、ゴーグル内部の湿気を外に逃がします。大型球面レンズで歪みのない広い視野を実現しています。

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レンズ表面は撥水加工が施され、雨や雪などの悪天候でも、レンズへの水滴や雪の付着を防いで、クリアな視界を確保します。もちろんヘルメット対応です。

環境に合わせて明るさが変化する全天候レンズなので、急な天候の変化にも安心です。

5. SWANS(スワンズ)

スワンズ ゴーグル ファン

出典:Amazon
マットブラック(MBK)
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長時間の歩行やハイクアップなど、タフな動きのバックカントリースキーに好適なモデル。内臓のマイクロターボファンが、曇りの原因となる内側の湿潤空気を強制排出します。

ファンのオンとオフのスイッチは、グローブでも簡単に切り替えられ操作性も十分です。

6. DICE(ダイス)

DICEは、日本の山本光学が展開するスノーゴーグルブランド。価格帯は2万~2.5万円です。スノーボーダーに人気のあるブランドですが、よいゴーグルなので、スキーで使わない手はないと思います。


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ソフトな顔あたりや洗練されたベルトタブなど、日本メーカーらしい気配りが随所になされています。調光レンズは、明るさを自動調節しますので、1枚で全天候に対応します。

7. DRAGON(ドラゴン)

ドラゴン エヌエフエックスツー 【DRAGON NFX2】

出典:Amazon

平面レンズを採用することで、最上位モデルX2に比べて、手頃な価格で同社独自の迅速なレンズ交換を可能にした、DRAGONの中位モデル。X2と比較すると、視界の広さではわずかに劣りますが、気になるほどのものではないでしょう。

8. Smith(スミス)

光学性能、視界の明瞭さで選ぶならこれでしょう。Smithは、他社に先駆けて開発した先進的なレンズシリーズChromaPopをさらに改良し、市場に投入しつづけています。価格もリーズナブルで人気のモデルです。

9.GIRO(ジーロ)

GIRO ジロ インディックス オーティージー

出典:Amazon
全5色

名門GIROが、無駄のないシンプルさで低価格を実現したモデル。入門モデルとしておすすめの一品です。

スキーゴーグルの手入れと持ち運び

「ゴーグルはゴーグルケースで持ち運び・保管しましょう」

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ゴーグルは、顔に直接つけるものなので、基本的にはやわらかくできていて壊れやすいものです。移動中に割れたり変形したりしないように、ゴーグルケースに入れて持ち運びましょう。

ゴーグルケースは、大きめのほうが出し入れしやすく使いやすいです。使用後は、水気や汚れを丁寧にふき取って、日陰で乾燥させた後、ゴーグルケースに入れて保管しましょう。レンズ面が汚れると曇りやすくなります。

手入れは流水で優しく

フレームからレンズを取り外し、流水と指先でなでるように軽く洗います。ゴーグルの内側には、親水性のコーティングがされており、このコーティングが水分を吸収して曇りを防いでいます。

レンズ内面のコーティングは、デリケートにできていますから、コーティングを傷めないように、ふき取りは目の細かい布で優しく。決してブラシでゴシゴシと擦ったりしてはいけません。

おわりに

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以上、スキーゴーグルの選び方のポイントと人気ブランド別のおすすめを紹介してきましたが、参考になったでしょうか?雪眼は、紫外線量が多いほど、紫外線にさらされる時間が長いほど、悪化しやすくなります。

予防のためには、長時間の紫外線への暴露を避けることが絶対条件です。

特に春スキーでは重要!

特に春スキーでは、日照時間が長く紫外線量も多いため、長時間スキーをするときには十分な対策が必要です。天気がよい時の残雪の照り返しは、びっくりするくらいまぶしいものです。

いろいろな方向からの光線をブロックするために、きちんとフィットしたゴーグルを着用して、快適なスキーを楽しみましょう。