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DT Swissのホイールインプレ!驚くべき回転性能の魅力と評判を解説!

メーカー名の通りのスイスブランド、DT Swiss!高精度なハブとリムが生み出すその回転性能の魅力と、DT Swissホイールの評判についての記事です。DT Swissのホイールやハブなどの製品インプレッションから、その魅力について迫ります。
2020年8月27日
おおかみ
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目次

DT Swissとはどんなメーカー?

DT Swissは、スイスを本拠地にしているメーカーです。完組ホイールだけではなくリム、ハブ、スポーク、ニップルと、ホイールの部品は全て製造しているメーカーです。ホイールの全ての部品を自前で製造することができるメーカーとして、DT Swissは有名であると言えます。また、それら部品を補修パーツとしてではなく通常の商品としてラインナップしていることに加え、スポークやニップル・リム・ハブのサイズやホール数がとても選択肢に富んでいるため、手組みホイールを作ろうと思った時、思い通りの構成を実現するのに助けになります。

DT Swissの特徴

DT Swissのハブ

DT Swissの製品の中でも特に有名と言えるのが、ハブでしょう。様々なメーカーのホイールに採用されています。DT Swiss製であることを明確に記載している場合と、OEMという形で利用しているためにDT Swiss製だと一目ではわからない場合の両方がありますが、DT Swissのハブは特にカーボンホイールを主力商品にしてるメーカーに採用されることが多く、その高い性能がうかがい知れます。

DT Swissのスポーク


DT Swissの商品の中で、ハブと並びたつほど有名なものがスポークです。様々なメーカーが採用していることから、その性能は推測することができるというものです。スタンダードな丸スポーク、近年はエントリーグレードのホイールにも採用されるようになってきたエアロスポークが揃っているのはもちろん、長さや太さ、ストレートプルスポークとJベンドスポークなど、組み合わせるハブやリムによって変更しなければならない部分に関する選択肢の豊富さには目を引かれるものがあります。

DT Swissの完組ホイール

はっきり言って、日本においてDT Swissの完組ホイールはマイナーでしょう。使用者が少なく、インプレッションも多いとは言えません。ワールドツアーチームでは、スコットのバイクを使用していたIAM CyclingというチームがDT Swissのホイールを使用していましたが、チームの解散に伴って現在のワールドツアーチームにはDT Swissホイールの使用チームは存在しないというのも、DT Swissの完組ホイールを使う人が増えない原因の一端とも言えるかも知れません。

他とは違うホイールが欲しい方におすすめ

ですが、リム・ハブ・スポークと、高性能なパーツを製造しているDT Swissがそれらを組み合わせて作る完組ホイールは隠れた優等生ホイールです。他人とかぶりたくない、でも性能は確かなものが欲しい…。そんな方には試してみる価値のあるホイールでしょう。DT Swissの完組ホイールの特徴としては、ほぼ全てのモデルに、クイックリリースではなくRWSというホイール固定システムのスキュワーが付属する点、18mmというリムの内幅を採用している点などが挙げられます。

RWSスキュワーとは?


RWSスキュワーは、最近になって注目され始めたホイール固定システムの名称で、かつてからマウンテンバイクのホイール固定などにも使われてきた固定方式の一つです。今の所ロードバイクのホイール固定システムとして主流になっているクイックリリースとは違い、固定のためにレバーを倒す必要がない点が特徴で、クイックリリースよりも少ない力でホイールを固定できるとともに、より強い力でホイールを固定できる方式であると言えます。より強くフレームとホイールを結束することができるため、駆動力のロスを抑え、効率的な走りになるというインプレッションもあります。また、クイックリリースでホイールを固定する場合は、ねじ込みの具合によってレバーを倒す力が増減するため、レバーを任意の向きで倒すためにねじ込み量を調整しなければいけません。しかし、RWSによってホイールを固定する場合には、レバーを倒さずにねじ込み、締め具合が決まった後に任意の向きにレバーを移動させることができる機構が付いているので、クイックリリースのレバーにかかる空気抵抗を気にしてレバーの向きを気にするのが正直面倒だった…という方には是非試してみていただきたいシステムです。

18mmだと何が違うの?

近年のタイヤの選択のトレンドとして、25cから28cほどの太めのタイヤを使用し、エアボリュームを増すといった選択をすることが増えてきました。タイヤが大きな幅を持つことに合わせ、ホイールのリムの内幅が広くなっていっているのが最近の流れです。つい数年前までは、ホイールリムの内幅は15mmがスタンダードでしたが、大手メーカーは17mmへと変更していきました。今やラインナップに15mmのモデルを持っている大手メーカーは少なくなってしまっています。太いタイヤに合わせ幅を広げることで、タイヤ断面をより真円に近づけることが可能になり、コーナリング性能やエアボリュームを増すことによる快適性の向上、転がり抵抗の軽減による効率化につながるということだそうです。一方で、17mmになったワイドリムモデルは、25c以上の幅をもつタイヤの使用を推奨(保証条件)としているメーカーが多く、かつてから23cを使っていた人にはタイヤの選択肢が狭まったともいえます。DT Swissは、18mmという大手メーカーよりも幅広なリムを採用しているにもかかわらず、23cのタイヤの使用がメーカーから可能だとされている珍しいメーカーです。

DT Swissの注目完組ホイール

ここからは、DT Swissのホイールラインナップの中から注目すべき完組ホイールについてモデルごとに見ていきましょう。

DT Swiss R23 Spline Road Wheelset


こと最初のアップグレードホイールと言われると、候補に上がるのはCampagnoloのゾンダ、Fulcrumのレーシング3、SHIMANOのアルテグラの三つが有名ですが、ゾンダもレーシング3もアルテグラも有名かつおすすめモデルとしてあげられることが多い為、レースやサイクリングロードに行くとしょっちゅう見かける上、大手メーカーだけあって少しお値段が強気です。R23 Splineは、ゾンダやレーシング3などに引けを取らない軽量性をもつ上、ハブは信頼のDT Swiss製、加えてお値段は定価でゾンダなどの約2/3程度というお買い得プライスです(場所によります)。ゾンダに採用されているG3スポーキングは良くも悪くも車体を選んでしまいますし、DT Swissという選択肢を考慮に入れるのもいいと思います。

PR 1400 DICUT:registered: OXiC 21

DT Swissアルミハイエンドホイールとも言えるこのモデルは、ブレーキ面に他社メーカーのPEO処理を施したホイールのようにブレーキ面もで真っ黒な見た目が特徴的です。このような処理を施されたリムは、ブレーキ性能やリム自体の構造的強度が増すという利点があります。他社メーカーの表面処理は、薬剤によるプラズマ電化酸界処理ですが、DT Swissの場合、セラミックを使用してコーティングしているという点で耐久度に大きな差があるようです。PEO処理の施されたホイールは、雨の日などに使用することでコーティングが剥がれてしまうという弱点があり、そのような事例を何度も目にすることがありましたが、このホイールは雨のダウンヒルやハードなブレーキングも問題なくこなせる耐久力を持っています。高級カーボンホイールメーカーにも採用される240というDT Swissのハブを採用し、36ノッチという細かなノッチ数によってバワーのかかりが良いホイールになっています。また、軽量ホイールながら多めのスポーク数を持ち(F/R-21/24本)ホイールに振れが出にくい頑丈な設計となっている点もポイントです。レースからロングライドまで一本でこなせるホイールです。

まとめ

DT Swissについての記事でした。日本ではホイール部品メーカーとしてのイメージが強く、完組ホイールメーカーとしてはあまり認知されていないきらいのあるDT Swissですが、その実力はかなり高いものであると言えるでしょう。自分はDT Swissのホイールを使っている一人ですが、同じモデルを使っている人に偶然会う、なんてことは今の所ないです。ぜひDT Swissホイールを使う人が増えてほしいですね。