ちまたで評判の高いノーパンクのパンクレスタイヤとは何か
ノーパンクを実現してくれる自転車タイヤは、その名が示す通りに自転車の走行中に空気が抜け、パンクをする心配がなくなるのが際立つ特徴です。ノーパンクタイヤの自転車がどんな仕組みになっていて、パンクレスタイヤを実現できているのか、ご承知ですか。
中に空気のチューブが入ってないパンクレスタイヤ
市街地で普通によく目につく自転車は、ゴムタイヤの中に空気が入ったゴムチューブを潜りこませています。それが長い間、人々がよく知る自転車の常識でした。しかしノーパンクタイヤの場合には、中を割って見ても空気入りチューブの姿がどこにもありません。
タイヤの中身はゴムが詰まってたり中空だったりする
ノーパンクタイヤを切断した写真を見てみれば、ぎっしりと特殊ポリマー樹脂などを詰めているタイプ、硬い素材で筒状にした中空のタイプ、タイヤのホイールと一体となったようなタイプなどがあります。たしかにこんな構造をしているのであれば、自転車の走行中にパンクすることがないのも当然のことです。
パンクレスタイヤの取り付け方法は?
取り付け時の方法は、ノーパンクタイヤの種類によって全く異なります。ひとつは車輪を外さないで、中の空気のチューブを抜き出し、そこに芯となるゴムを入れ込む方法です。もう一つは一旦車輪を外してから、作業する方法です。
慣れた手つきの人なら自分でも可能ですが、難易度が高い作業なので、街の自転車店に頼む頻度が高くなるのは間違いないところです。
ノーパンクタイヤの別名には何がある?
ノーパンクタイヤ・パンクレスタイヤと広く知られるこの商品ですが、実はこれの他にも多くの呼称が存在しています。どうしてソラマメのように色々違う呼び名が付いているのか、不思議に感じるほどです。その辺りを含めて、ノーパンクタイヤについて今より智識を深めてみてください。
一般的にパンクレスタイヤ、ノーパンクタイヤという
日本で普及しているこの商品は、広く一般的にはパンクレスタイヤ、ノーパンクタイヤ等と言われています。名前が覚えやすいし、言葉からどんな商品か連想がしやすいので、もっとも頻繁に使われているようです。このほかエアレスタイヤ、エアフリータイヤとも呼ばれることがあります。
正式にはソリッドタイヤという
ノーパンクタイヤは、元々はソリッドタイヤ(Solid tire)と呼ばれていました。ソリッドとは英語で個体、硬いを意味している言葉です。日本は元より外国でもソリッドタイヤと呼んでいるのが正式名称です。こちらのほうが何かカッコいい感じがしますが、ぱっと思い浮かびにくい感じもします。
ノーパンクタイヤはいつからある?その歴史とは
パンクレスタイヤの起源について調べてみると、意外なことがわかります。最新の技術かと思いきや、自転車とは最初の頃からノーパンクタイヤが一般的だったのです。自転車とノーパンクタイヤの知らない歴史についても、学んでみてください。
自転車の始まりはそもそもノーパンクタイヤだった
2輪の自転車は、19世紀初頭のドイツの発明家カール・フォン・ドライスが開発した、「ドライジーネ」という名の木製自転車から始まりました。
黎明期のタイヤも木で、その後ゴムを巻きつけたパンクレスタイヤも登場しますが、壊れやすさや乗り心地の悪さが常につきまといました。空気入りゴムタイヤが登場したのは、ジョン・ボイド・ダンロップが発明する、1888年のことでした。
近年に普及した自転車ノーパンクタイヤの始まり
20世紀、空気のチューブのタイヤの天下が長く続きました。しかしその間も、自動車や自転車のパンクレスタイヤの研究は続いていました。今のようにノーパンクタイヤが自転車のタイヤとして主流になりはじめたのは、21世紀になってからです。今では知らない人はいないほど、パンクレスタイヤの知名度は上がっています。
どこで売ってる?ノーパンクタイヤ
今ではかなりノーパンクタイヤの評判は高く、普及しているとは言っても、タイヤを扱っているお店の場所は限られていることもあります。また、ネット通販では、どんなサイトで販売されているかをご存知ですか。そのへんのパンクレスタイヤの販売状況も確認しておくべきことです。
自転車ショップにいけば購入も交換もできる
街の自転車ショップに行ってみれば、ノーパンクのタイヤを店頭に並べているお店はかなり多く、ホームセンターなどでも販売している場合があります。
自転車店では、交換を望めば交換してくれるお店もあるでしょう。ただ店鋪によっては、空気入りタイヤのほうを重視、ノーパンクに非対応なことがあります。事前に問い合わせてみるべきでしょう。
ネット通販でも販売している
アマゾンなどのネット通販でも、ノーパンクタイヤを販売しているのは通常です。価格はショップや製品の種類によってかなり違いが見られるのですが、多種類を選ぶことができます。
自転車専門のネット通販サイトは、品揃えがかなり多めです。手に入れるという意味なら、実店舗よりネット通販のほうが確実にパンクレスタイヤを手に入れやすく感じられます。
最初からノーパンクタイヤ仕様の自転車もある
ネット通販ではタイヤだけじゃなく、最初からノーパンクのタイヤを履いている自転車の姿もあります。自転車のタイプはいわゆるママチャリ、折りたたみ自転車、競技用のロードレーサー、マウンテンバイクに至るまで、多種多様です。自分自身が一番乗りたい、パンクレスタイヤの自転車を探してみてください。
乗り心地は普通の自転車とどう違う?
自転車をこれから選ぶ時、乗り心地が良いかどうかについては、重要な意味を持っています。ではノーパンクタイヤの自転車の場合、乗り心地的にはどんな感じなのでしょうか。タイヤの持っている特徴から、乗り心地についてを考えてみましょう。
タイヤから空気が抜けないからずっと安定している
ノーパンクタイヤを用いた自転車の乗り心地としては、空気入りタイヤの自転車と変わらないか、それより格段な良さという評価もあります。何しろ空気が抜けないので、抜けた時の走りにくさを感じなくて済むのが評判上々の理由でもあります。安定感という意味ではパンクレスタイヤのほうが上回るかもしれません。
衝撃も十分に吸収されている
自転車に乗っていて気になるのが、砂利道や凸凹の多い道を走る時の乗り心地です。空気入りタイヤは衝撃を吸収しますが、パンクがどうしても気になります。一方でノーパンクタイヤの場合も、路面の衝撃を十分に吸収します。それに付け加えて砂利道でもパンクの心配がないので、思いきり走り抜けることができます。
軽量化されているので普通の自転車と変わりない
空気入りタイヤが世間に普及したのは、安定性と衝撃吸収力に加え、タイヤ自体の軽量化が図れるという理由も大きなものでした。
ノーパンクタイヤの場合、中までゴムが詰まっているタイプであっても、重量感は希薄、軽量化された構造になっているものが普及しています。だからノーパンクタイヤの自転車を漕いで、特別重たくキツいということはないでしょう。
ノーパンクタイヤのメリットが評判の高さの理由
ノーパンクタイヤについて興味深々な人も、ちっとも興味がない人もいるでしょう。しかしパンクレスタイヤが持っているメリットを認知すれば、やっぱり選択してみみたい気持ちが高まります。一体どんなメリットを持つのか、そのへんをじっくり観察してみてください。
ノーパンクタイヤは何年も乗れると評判
空気チューブに比較し、何年も交換せずに乗れること、それがパンクレスタイヤの評判の良いところであり、上位に来るメリットです。
通常のタイヤの自転車は、毎日乗る人なら年に1回や2回パンクしてしまうことだってあります。競技用の自転車はパンクしやすいものです。そうしたパンクしやすさから脱却できるメリットは、誰もが実感できるはずです。
修理に出す頻度が低下するメリット
パンクするたび修理に出している人も多いと思いますが、修理に出す頻度が低下することも、パンクレスタイヤのメリットです。パンクするたび自転車を手押しで、街の自転車店まで歩いた経験はあるでしょう。そんな罰ゲームみたいに手押しで歩く頻度を、確実に減らすことができます。コスパ的にも良いと認識されています。
突然破裂して移動困難になるリスクを回避
通常のタイヤの場合は、何かの拍子に突然破裂したり、気づいたら空気が抜けてるなんて悲惨なことが起きます。もしいきなりパンクしたら、自転車のコントロールを失って危険なことになりかねません。忍者のまき菱を踏んでも、猫に爪とぎされても大丈夫なノーパンクタイヤは、そうした危険を回避できるメリットも大きくなりそうです。
空気入れを用意する必要がない
ノーパンクのタイヤにすると、もう空気入れを使う必要がなくなるメリットもあります。自転車の空気が抜けやすいという経験はあったでしょうか。
会社に遅れそうなのに、乗るたびに毎回空気入れをガシャコンガシャコンと動かして、空気を入れるのが普通のこと、そう考えていましたよね。でもパンクレスタイヤならば、そんな普通な苦労もなくなり、スムーズな形で出勤や用事に出かけることができます。
ノーパンクタイヤのデメリットも知っておきたい
メリットの反面で、ノーパンクタイヤにも気になるデメリットが存在しています。その辺を熟知しておかないと、あとで困惑した思いを抱くことになりかねません。ノーパンクタイヤのここはデメリットだから、気をつけたいという要点をご紹介します。
自転車店での交換がスムーズにできるかどうか
自転車店によっては、ノーパンクのタイヤが取扱われていないことがあります。ノーパンクタイヤの自転車をこよなく愛用している人にといっては、デメリットでしかありません。
せっかく自転車までトコトコ行ってみたら、パンクレスタイヤやってませんなんて断言されたら、ガッカリすること間違い無しです。訪れる前に、事前の調査が不可欠でしょう。
自分で交換することは難しいかも
通常のタイヤを履いた自転車の場合、パンク修理は自分でするという人もよく見かけることがあります。しかしノーパンクタイヤの場合、自分で交換の難易度が高いこと、これは確実にデメリット側に含まれます。自転車に詳しい人なら可能ですが、一般の人にとってはハードルが高く感じてしまうでしょう。
価格帯が気になるパンクレスタイヤ
ノーパンクタイヤの自転車に乗りたいとなれば、店頭やネット通販での価格帯も気になることです。通常の空気のチューブタイヤと比較してどのくらいの価格帯なのでしょうか。ノーパンクタイヤは手が出しやすい商品なのかどうか、判断してみてください。
通常の空気のチューブタイヤの価格と比較
市販されている自転車のタイヤは、路面に当たる外装と、空気チューブとに分かれています。外側の価格は2,000円前後、内側のチューブ価格は500~1,000円程度、合わせても3,000円程度というのが相場です。
一方でノーパンクタイヤの場合は、1つの価格が安ければ3,000円台、高くても5,000円程度です。メーカーや製品によっては1万円以上ということもありますが、安いものならば負担は大きくならずに済みます。
自転車店での交換料金はやや高め
自転車店でノーパンクのタイヤに交換を頼む場合ですが、交換料金のほうが若干高く感じるかもしれません。お店によって違ってきますが、5,000円~10,000円程度を考えておく必要があります。自分でやり方を覚えれば材料費だけで済むわけですから、これは考えどころです。
パンクレスタイヤの自転車本体はやや割高
タイヤ交換をしてパンクレスタイヤに切り替える人だけでなく、新品からパンクレスタイヤの自転車を求める人もいるでしょう。その場合ノーパンクな分だけ、若干価格にプラスされていると考えられます。タイヤが高額なものほどプラス幅が大きくなるので、仕様をよく見極めてください。
どんな人が乗るべき?パンクレスタイヤ
自転車は従来の通り、普通の空気を入れたタイヤで満足と言う保守的な人もいますし、いやいや、これからはノーパンクなタイヤの時代だよ、と先進的に考える人もいるでしょう。一体どんな人が、パンクレスタイヤの自転車を選んで、日常で乗りこなすべきなのでしょうか。
いつも空気入れが面倒な人はパンクレスタイヤで
乗るときにとにかく空気入れが面倒で、無駄な行動だと考えている人なら、ノーパンクタイヤを選んで良いかもしれません。今まで持っていた空気入れは不要になり、余計なことで体力を使う必要もなくなります。空気を入れる時間が節約できて、その分だけ目的地に早く到着できる事も考えられます。
とにかくノーパンクタイヤが気に入った人
メリットからデメリットまで、全てを受け入れつつ、ノーパンクタイヤを心から試してみたいと認識した人は、とりあえず選んでみてださい。早い人なら数日で、鈍感な人でも数ヶ月パンクレスタイヤに乗り始めてみれば、やっぱりこれが一番だったかどうか、答え合わせができます。
ノーパンクタイヤで生活に変化を付けてみよう
ノーパンクタイヤの自転車に既にバリバリ乗っている人、まだちっとも乗ったことがない人、今回初めて見聞きした人、色んな人がいると思います。
ノーパンクで快適に移動できるパンクレスタイヤは、普段から自転車に乗る人ならば、確実に普段の生活にちょっとした変化を与えてくれるはずです。これから評判の良いノーパンクタイヤについてさらに調べて、自分に最適なタイプを探してみては如何でしょうか。