胡蝶蘭について
上品な見た目の胡蝶蘭は、高級なイメージもあることからフォーマルなお祝いのシーンによく合います。結婚式や新築祝い、開店や開業のお祝いなどにプレゼントされることが多いお花です。
お祝いだけでなく、お悔やみの場でも用いられたりしますよね。これらの場面で贈ることの多い理由は、見た目もさることながら、胡蝶蘭のお花が持つ花言葉の意味も関係しているんですよ。
名前について
胡蝶蘭という名前は、蝶が舞っているように見えるお花からつけれられました。想像してみると、いかにも縁起がよさそうでプレゼントにぴったりです。
学名は「Phalaenopsis aphrodite（ファレノプシス・アフロディーテ）」といって「ファレノプシス」も同様に、蝶が舞うようなという意味になります。「アフロディーテ」はギリシャ神話に出てくる愛と美の女神のことです。
胡蝶蘭の花言葉について
花言葉は日本だけの文化ではありません。海外でも「Language of flowers」という花言葉と同様のものがあって、特徴などから考えられた意味が各植物に与えられています。
ただし、日本の花言葉と同じ意味になるわけではありません。
そのためどちらかが良い意味でも、もう一方は悪い意味の場合が多々あります。胡蝶蘭に関しては日本だけでなく海外でも、プレゼントにぴったりの良い意味になっています。
プレゼントなら花言葉を意識する
お花をプレゼントする際、多くは見た目で選ぶことでしょう。もちろんその選び方で問題ないのですが、より気持ちを伝えるなら花言葉を意識してみてください。
贈る相手がお花好きで花言葉に詳しい人だと、ダイレクトに想いが届きます。
贈り手が花言葉を知らずにプレゼントした場合、良い意味なら喜んでもらえますが、贈る相手にとって悪い意味だと誤解を招いてしまう可能性もあります。
胡蝶蘭の花言葉／日本
胡蝶蘭の名前の由来は説明した通りです。日本において蝶は、古くから縁起の良いものとされてきました。そのもとになるのは風水です。蝶は風水で、美や愛、喜びを意味しています。
これらを運んできてくれるのが蝶というわけです。なんともハッピーな生き物ですよね。この蝶を名前につけられたぐらいなので、花言葉も幸せな内容になっています。
日本での花言葉
胡蝶蘭の日本での花言葉は「幸せを運んでくる」「純粋な愛」「幸運」になります。
お花が蝶に似た胡蝶蘭だからこそ与えられた花言葉です。この意味から、開店や開業、結婚など、人生の中で訪れる新たな始まりごとのお祝いに最適。
実際にそういった場面で使われることが広がり、現在にいたります。蝶のような美しいお花を見ると、本当に幸せを運んできてくれたかのような気分になります。
胡蝶蘭の花言葉／海外
海外での花言葉も知っておくと、胡蝶蘭を贈る時に役立ちます。胡蝶蘭は学名で「ファレノプシス・アフロディーテ」です。ファレノプシスの部分は見た目のことでしかありません。
でも女神アフロディーテの部分が花言葉に影響してきます。アフロディーテは愛と美だけでなく、植物の神ともされているんですよ。そして繁栄もつかさどります。
それは子孫の繁栄につながり、古代には女性が食していたとされます。
海外での花言葉
海外での胡蝶蘭の花言葉は和訳すると「愛」「美」「高級」「上品」になります。これは女神アフロディーテのイメージから与えられた花言葉で、まとめると「気品あふれる美しさと愛」のようにとらえることができます。
この他にも繁栄に関する女神と説明したように、出産祝いに贈る花としても適しています。安産祈願にも良い理由として、あまり芳香のないことがあげられます。
色別の花言葉に合わせて胡蝶蘭を贈る
上項の花言葉は、日本と海外ともに胡蝶蘭全体に与えられた内容です。胡蝶蘭は様々な花色があって、その花色ごとに花言葉を持っているんですよ。
胡蝶蘭の花色である、白、赤やピンク、リップ系、青、紫、黄のそれぞれの花言葉を紹介していきます。色別になると、あまり良くない花言葉を持つ色が出てきやすいのですが、胡蝶蘭の場合はどれもプレゼントに最適な内容になります。
シーンで使い分ける
花色ごとの花言葉は近い意味もあったりしますが、どれも別々のものです。なのでプレゼントするなら、お祝いのシーンに適した意味を持つ花色の胡蝶蘭にしたいですよね。それに花色の効果は花言葉だけではありません。
色を見た時、無意識に受ける印象があります。つまり色で心理的な効果を与えられるということです。これもふまえた上で、相手にお祝いの気持ちが伝わる胡蝶蘭を選んでプレゼントしましょう。
胡蝶蘭の花言葉／色別：白
白い花色の胡蝶蘭は「清純」という花言葉を持ちます。白くて汚れのない見た目にぴったりの意味ですね。白色はどんなシーンにも合わせられるため、オールマイティーに使えますよ。
お祝いの他には、ビジネスシーンやお悔やみの場にも適しています。花言葉や色の効果を当てはめるのが難しい場面では、白色の胡蝶蘭なら間違いありません。十分に検討するのが難しければ白色を選びましょう。
おすすめのシーン
「清純」という花言葉には、清らかや無垢（むく）、清楚（せいそ）などの意味もあります。そこからイメージできるのは花嫁です。キレイな白いお花はウェディングドレスにも重ねられます。
そのため結婚式でのお祝いのお花としてよく利用されています。さらに胡蝶蘭全体の花言葉も効いてきますね。新婚生活によく合う花色の胡蝶蘭です。お祝いの言葉を書いたカードもそえれば、祝福する気持ちがもっと伝わります。
メリット
白色はサイズが大きくても、圧迫感のでないことがメリットです。なので置いた空間が狭く感じられることはありません。大きな胡蝶蘭をプレゼントしてもらったものの、置き場所が広くないと、きゅうくつになってしまって困ることがあります。
白い胡蝶蘭は実際よりも大きく見えないため、スペース的な問題をあまり気にせずに贈ることができますよ。ただ、ジャマにならない程度のサイズにしておいてくださいね。
胡蝶蘭の花言葉／色別：赤・ピンク
花色が赤またはピンクの胡蝶蘭が持つ花言葉は「あなたを愛する」です。この意味から告白やプロポーズなどのシーンで使われることがあります。
一般の人には胡蝶蘭を手にすることが難しかった時代のヨーロッパでは、赤またはピンクの花色をした胡蝶蘭を何としてでもゲットし好きな人へ贈ることで、自分の強い愛の気持ちをあらわしていたようです。
花言葉の意味とあわせて、ストレートに想いを伝える場面に最適です。
愛にまつわるシーンにおすすめ
告白やプロポーズ以外でも愛を伝えるシーンに、赤とピンクの花色をした胡蝶蘭のプレゼントはおすすめです。恋人同士の記念日に贈るのもいいですね。
愛情と感謝という気持ちから、カーネーションの代わりにちょっとふんぱつして母の日ギフトとすれば、きっと喜んでもらえますよ。四十九日の後なら、お供えの花は白色だけでなくても問題ありません。赤やピンクを加えてみるのはいかがでしょうか。
赤とピンク色の効果
赤とピンクの花色が与える印象は、女性らしさ、華やかさです。心理的な効果としては、幸福感、安らぎ、緊張をほぐすなどで、女性ならではの癒しを感じられます。
赤とピンクの花色をした胡蝶蘭を飾れば、華やかに明るくなりながらも、リラックスできる空間になることでしょう。人にもよりますが、赤とピンクは女性に喜ばれやすい花色なので、お花のプレゼントに迷った時は選んでみてください。
胡蝶蘭の花言葉／色別：リップ系
白ベースの花色に、リップ（くちびる）に例えた赤色の弁があるお花の胡蝶蘭をリップ系といいます。特に花言葉は与えられていませんが「寿」のシーンで使われます。
その理由は、白と赤が紅白を表現しているためです。とても縁起の良い花色とされ、おめでたいお祝いの場にもってこい。合格祝いやご長寿祝いにもおすすめですよ。白色の上品さと赤色の華やかさは、気分を晴れやかにしてくれます。
胡蝶蘭の花言葉／色別：青
青い花色をした胡蝶蘭は見たことありますでしょうか？珍しい種類なので実物は見たことがないかもしれませんね。実は、青い花色は自然には生まれません。
染料で染めているか、品種改良によって作り出されます。
染料で青い花色にした胡蝶蘭は、染色の工程が加わるため価格が上がります。品種改良の場合は簡単には作れない、育てられないことから、販売されているものではありません。
花言葉と利用シーン
青い花色の胡蝶蘭の花言葉は「愛」と「尊敬」です。尊敬している人への愛情をあらわす贈り物に最適。お祝いのシーンはもちろん、故人をしのぶ場でも使われます。
それと上記の理由から、青い花色は希少価値の高い種類となります。
胡蝶蘭のプレゼントは多くありますが、青い花色は珍しいため、強い印象を与えることができますよ。贈る相手も興味を抱いてくれることでしょう。
胡蝶蘭の花言葉／色別：紫
紫の花色をした胡蝶蘭が流通し始めたのは最近です。そのため紫色としての花言葉はまだありません。今は胡蝶蘭全体としての花言葉をあてがわれています。
ですが、紫色は昔から高貴な色、特別な力を持つ色とされてきました。その紫色のイメージから、高貴で上品なシーンで使われることが多いです。長寿のお祝いにも向いています。
紫色の胡蝶蘭は希少性があるので、特別なお花のプレゼントとして贈ることができます。
胡蝶蘭の花言葉／色別：黄
黄色のお花の胡蝶蘭も、比較的最近になって流通が始まりました。なので花言葉はないのですが、黄色が持っている色の意味を当てはめることがあります。「進出」「活発」「商売繁盛」などです。
この黄色の意味から開店、開業、起業のお祝いに使われます。リップ系や紫色と同じように、黄色もご長寿祝いに適しています。
それと黄色は聴覚と関連することがあるので、音楽にまつわるシーンにもおすすめです。
明るさを演出
ビタミンカラーともいえる黄色のお花は、置いた空間を明るく元気にしてくれます。人の集まる場所にあると、コミュニケーションをうながしてくれそうです。
ちょっと気分が沈んでしまうような場所に飾ってみてはいかがでしょうか。
胡蝶蘭の花言葉／まとめ
ランクの高いお花のプレゼントとして使われる胡蝶蘭は、贈り物にぴったりの花言葉を持ちます。胡蝶蘭全体としての花言葉だけでも素敵な意味があるため、好みの花色を選んでも大丈夫です。
でも花色ごとに別々の花言葉があるので、より気持ちを表現するためにもシーンに合った花色を選ぶのがおすすめ。
それが相手に伝われば、特別な想いとして受け止めてくれるはずです。