ヒメツルソバってどんな植物?
特徴
ヒメツルソバの特徴についてご紹介します。ヒメツルソバは、ポリゴナムという名前で知られているのではないでしょうか?ポリゴナムは、ヒメツルソバの旧属名です。
原産地はヒマラヤで、日本でも野生化してしまうほどよく増えていきます。多年草なので、半永久的に楽しむことができます。
そばの花にとてもよく似ている、直径1cmほどのピンクの小花を咲かせてくれます。葉は緑色で、V字に茶色の模様が入っていて特徴的です。寒さに当たると、葉の色が濃くなりますよ。
秋になると紅葉しますよ。 ヒメツルソバの茎は、土の上を這うように広がっていきます。
そのため、花壇に植え付けを行った場合は定期的に切り戻しを行ってあげる必要があります。冬になると冬越しを行ってあげなければいけませんが、夏の乾燥には強いため夏の時期の庭へのグランドカバーにおすすめの植物です。
ヒメツルソバ(ポリゴナム)の花言葉
ヒメツルソバの花言葉は、「愛らしい」「気が利く」「思いがけない出会い」などがあります。ヒメツルソバの愛らしい花を連想させる花言葉ですよね。
ヒメツルソバの種類
ヒメツルソバには、基本の品種に加えてもう一つ種類があります。「斑入りヒメツルソバ」です。このヒメツルソバは、葉に斑が入るのが特徴的です。葉は紅葉するので、時期になると赤・白・ピンクの色合いを楽しむことができます。
普通のヒメツルソバに比べるとすこし成長が遅いです。ですが、あまり広がりすぎないので植え付け後のお手入れが簡単ですよ。
ヒメツルソバの栽培環境
ヒメツルソバの栽培環境について説明します。ヒメツルソバはとても丈夫なので、基本どんな場所でも栽培できます。おすすめは、日当りのいい乾燥気味の場所です。とてもよく育ってくれますよ。
半日陰で育てると、やはり美しさがなくなります。日に当てて育てると花もきれいに咲き、とても素敵な光景ですよ。なので、育てるのであれば日当りがいい場所で育てることをおすすめします。
冬は葉を落とすことがあるので、落ちた葉は拾ってあげてくださいね。冬の間も昼間、日当りの居場所へ置いてあげると開花してくれますよ。
ヒメツルソバの育て方1「種まき方法」
種まき方法
種まき時期は、4月~5月です。育苗ポットに種まきを行っていきます。ポットの中に赤玉土を入れて種を蒔きましょう。上から軽く土をかぶせて、水きれを起こさないように管理していきます。
約1週間ほどで発芽するので、本葉4枚ほどになったらポットに根が回っているか確認しましょう。根が回っていたら鉢植えか花壇に植え替えてください。
植え付け方法
植え付け時期は、3月中旬~5月です。種まきをして作った苗を植え付けていきます。ポットから苗を取り出して、すこしほぐしてあげてください。ポットよい一回り大きな穴を掘り、苗を置きます。
苗の周りに土を詰めていき、固定させていきましょう。植え付けるときは、できるだけ日当りのいい場所へ植え付けてください。たくさん花を咲かせてくれますよ。
ヒメツルソバの育て方2「水やり・肥料・土作り」
ヒメツルソバは、お手入れが非常に簡単で放任していてもしっかり育ってくれます。初めてガーデニングを行う方や忙しくてあまり手間をかけられない方におすすめです。そんなヒメツルソバの水やり方法や肥料の与え方、土の作り方についてご紹介します。
水やり方法
ヒメツルソバは乾燥に強い植物です。なので、花壇に植え付けた場合、水やりの必要はありません。夏場に乾燥が続く場合は水やりを行ってあげましょう。鉢植えで育てている場合は、土の表面が乾いてから水やりを行ってください。
肥料の与え方
ヒメツルソバは肥料が多いと、花があまり咲かなくなってしまいます。植え付け時に、緩効性化成肥料を混ぜ込んでおくと後は肥料を与える必要がありません。追肥を与えなくてもいいので、忙しい方に向いていますね。
土作り
ヒメツルソバの土作りについて説明します。花壇など、地植えにする場合は土に腐葉土を混ぜ込み水はけのいい環境にしてあげましょう。少量の緩効性化成肥料も忘れず混ぜておいてくださいね。
鉢植えの場合、市販の草花専用培養土を使用してください。自分で配合する場合は、赤玉土(小粒6):腐葉土4の割合で作りましょう。こちらも緩効性化成肥料を混ぜ込んでおいてください。市販の土の場合は肥料を混ぜる必要はありません。
ヒメツルソバの育て方3「植え替え方法」
ヒメツルソバに植え替えについてご紹介します。地植えにしている場合は植え替えの必要はありません。鉢植えの場合のみ行います。植え替えは、鉢底から根がでてきていて根詰まりを起こしている場合行います。
一回り大きな鉢を準備して植え替えを行います。古い根は取り除いてくださいね。植え替えの時に、同じ鉢を使用したい場合は株分け方法で増やしてもいいですよ。植え替えを同じタイミングで増やせば手間がかかりませんね。
ヒメツルソバの育て方4「増やし方」
ヒメツルソバは、株分け・挿し木・種から増やすことができます。増やし方も非常に簡単なので、自分のすきな増やし方で増やしてみてください。3種類の増やし方について詳しくご紹介します。
株分けでの増やし方
ヒメツルソバの株分け方法をご紹介します。株分けは植え替え時に行っても問題ありません。地植えにしていて、増えすぎた場合にも株分けをおすすめします。株分け方法は、伸びた茎をたどっていき、根が出ているものを探します。見つけたら切り取って、鉢や地植えに植え付けてあげましょう。
挿し木での増やし方
ヒメツルソバの挿し木を行う時期は、5月~6月です。茎を約5cmほどに切り取っていきます。下の節についている葉をすべて取り除き、水揚げを行ってください。水揚げ後、挿し木専用用土に茎を挿します。
明るい日陰で管理し、水きれを起こさないようにしてください。挿し木の場合は、手軽に行えるので時間がない方におすすめです。
種採取方法
ヒメツルソバの種の採取方法についてご紹介します。ヒメツルソバは花びらを付けたままで実を付けます。花の色がピンクでも種が入っている場合がありますよ。
花びらが開くことはないので、つぼみなのかも花が咲いているのかも、種ができているのかですらわかりません。ですが、種は開花時期ずっと作られています。
そのため、花が咲いてから大きく膨らんでいる花を選んで崩してみましょう。いくつか試していると種を採取することができますよ。ヒメツルソバはたくさん花を咲かせてくれるので、いくつか花を崩してみてくださいね。
種は黒いのですぐにわかりますよ。種を採取した後は、種まき時期まで冷蔵庫で保管しておきましょう。
こぼれ種でも増えていきます!
ヒメツルソバは、花が終わった後種を付けます。採取できなかった種は地面に落ちて成長し、増えていきますよ。なので、そのまま放置していても勝手に増えていきます。
ヒメツルソバの育て方5「冬越し」
ヒメツルソバの耐寒温度は-5℃です。関東以西であればそのまま外でも冬越しを行うことができます。冬になると一度上層部が枯れますが、春になると芽吹いてくるので心配はいりません。それ以外の寒い地域では、鉢植えの場合室内へ取り込み、庭植えの場合鉢植えに植え替えてあげましょう。
グランドカバーに最適!
ヒメツルソバは、とにかく生育が早く広がっていくのでグランドカバーに最適です。夏の時期に、庭の地面に植えてみてはいかがでしょうか?小さな花はとてもかわいく、お手入れも簡単です。根も浅いため、手で引っ張るだけで簡単に引きはがすこともできます。
伸びすぎてしまっても簡単に小さく収めることができますよ。何といっても、花の色の変化には心躍ります。
咲き始めはかわいらしいピンクですが、徐々に白く変化していきます。この変化がとてもきれいですよ。4月~11月の間は休みなく花を咲かせてくれるので、長い期間楽しめます。初心者でも簡単に育てることができますよ。
興味がある方は、ぜひ育ててみてはいかがでしょうか?