レンゲソウってどんな花?
二年草に分類されている草花
レンゲソウとは、マメ科ゲンゲ属に分類されている「二年草」です。二年草とは、秋に種をまいて、翌年の春に花を咲かせる植物のことです。レンゲソウは、一般的に種から育てられます。
葉の長さは5cm~10cmの奇数羽状複葉になっています。4月~5月になると、葉の付け根から長い茎をだしてかわいい花を咲かせます。
レンゲソウは「ゲンゲ」とも呼ばれています。日当たりが良い場所で、土が乾かないように管理することで手間をかけずに栽培することができます。乾燥には弱いので、乾燥してしまわないように注意しておいてくださいね。
ほかにもレンゲソウは、寒さに強く暑さに弱い傾向があります。
花言葉:心が和らぐ
レンゲソウの花言葉をご紹介します。花言葉は、「心が和らぐ」「あなたと一緒なら苦痛が和らぐ」「感化」「あなたは幸福です」「私は幸福です」になります。
これらの花言葉は、レンゲソウが利尿や解熱剤として民間薬の役割をしていたことからつけられています。相手を思う気持ちが花言葉に込められていますね。
そして、これらの花言葉はギリシャ神話がもとになったともいわれています。レンゲソウは、仲のいい姉妹は花を摘みに行ったというギリシャ神話がもとになっています。
ギリシャ神話はいろんな花の花言葉の由来になっているので、興味のある方はぜひ、読んでみてくださいね。
レンゲソウの種類
レンゲソウは主に花壇のふちに植え付けたり、プランターや芝生のちょっとしたアクセントに利用されていることが多いです。花の色はふつう、赤紫っぽい色ですが、中には白いレンゲソウや真っ赤なレンゲソウもあります。花は、てんぷらなどにして食べたり、若芽であればおひたしにしてもとてもおいしいですよ。
レンゲソウの花の特徴と開花時期
花の特徴
レンゲソウの花色は、ピンクや紫、白があります。草丈は10cm~30cmほどで、地面を這うように成長していくのが特徴です。花の形は蝶に似ていてとてもかわいらしいですよ。白詰草にも似ています。
畑にまいておくと「緑肥」の役割があるとされていて、昔は畑に種をまいていました。開花時期になると畑一面にピンクの花が広がっていたそうです。
レンゲソウの名前の由来
レンゲソウという名前の由来についてご紹介します。レンゲソウは漢字で書くと「蓮華草」と書きます。レンゲソウの花は蓮の花にとても似ています。蓮華の花に似ていることから、「蓮華草」と呼ばれるようになりました。
また、レンゲソウの和名には「紫雲英(ゲンゲ)」というものがつけられています。紫雲英は、レンゲソウが畑一面に咲き、その姿を遠くから見ていると紫色の雲が低い場所でふわふわ漂っているように見えたことからつけられています。
春の風物詩にもなっているほど、幻想的な景色を楽しむことができますよ。
開花時期
レンゲソウの開花時期は、4月~5月です。田んぼに植え付けられているものは、開花時期まで花を咲かせず、すきこんでしまうことが多いです。
レンゲソウの種をまいておくと雑草防止になり、その後田んぼの肥料としてすき込む、とてもいい仕事をする花ですよね。ちなみに、茎や花は窒素成分、花や実はリン酸、根や球根はカリという肥料成分になります。
レンゲソウの育て方1「種まき時期と方法」
種まきを行う時期
レンゲソウの種まきを行う時期をご紹介します。種まき時期は主に、9月下旬~11月上旬の秋頃です。根が弱いため、苗を作り植え替える作業は行いません。鉢や花壇に直まきしてくださいね。
発芽率をよくするためには、種と砂をネットに入れます。軽くもんで傷をつけておくことで発芽率が上がりますよ。試してみてくださいね。
種まき方法
レンゲソウの種まき方法についてご紹介します。種は鉢や地面に直接まいていきます。種まきを行うための土は、赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で配合したものがおすすめです。花専用培養土でも問題ありません。
地植えの場合は、土を10cmほどの深さに耕しておきましょう。耕した場所に腐葉土を混ぜておきましょう。種をまいたら軽く土をかぶせます。土を乾燥させないように水やりを毎日行って管理してください。
発芽したら、様子を見ながら間引きを行ってあげてくださいね。株同士の感覚は、10cm程度にしてくださいね。
種まきの時の注意点
レンゲソウはマメ科の植物物です。マメ科の植物は連作障害が起こる可能性があります。一度レンゲソウを栽培した場所で翌年も栽培を行うことは控えてください。少なくとも2年はあけてくださいね。
土に田んぼの土や、市販の「レンゲソウの根粒菌」というものを混ぜておくことで育ちが良くなりますよ。ポットに種まきを行った場合は、根が回ってきたら根鉢を崩さないようにして植え付けてあげてくださいね。
レンゲソウの育て方2「水やりと肥料」
水やり方法
レンゲソウは乾燥している環境では育ちにくいです。そして、たくさんの水を吸い取っていきます。そのため、水切れを起こしてしまわないように注意しておいてください。土の表面が乾いてきたら水やりを行ってください。
肥料の与え方
レンゲソウの根には、根粒菌という空気中の窒素を取り入れる働きがあります。そのため、肥料を与えなくてもしっかり育ってくれますよ。逆に、肥料の役割を行ってくれる植物です。
レンゲソウの育て方3「種の採取方法」
レンゲソウは一度種を購入して育てれば、あとは種を購入しなくても育てることができます。種はホームセンターやネット販売で手に入れることができます。レンゲソウの花が咲き終わったら、さやのような実が育ちます。
このさやを収穫し、種を採取することができます。収穫のタイミングは、さやが黒く熟してからです。採取後は翌年まくことができますよ。種は、ネットなどに入れて涼しい場所に保管しておきましょう。
レンゲソウの育て方4「気を付けておきたい害虫」
レンゲソウの栽培で注意しておきたい害虫は、「アブラムシ」です。アブラムシは植物の茎や葉から養分を吸い取ってしまい、最悪の場合枯れてしまう原因になります。発生初期の場合は、テープで一気に駆除するか歯ブラシなどでこすり落としましょう。
ほかにも、木酢液を薄めた水を霧吹きなどで吹きかけて駆除する方法もあります。木酢液はホームセンターなどで販売されていますよ。大量発生してしまった場合は、アブラムシ専用の殺虫剤を使用することをおすすめします。
レンゲソウとレンゲ蜂蜜は何か関係があるの?
皆さんは「レンゲ蜂蜜」という食品を見たことがありませんか?実は、レンゲソウとレンゲ蜂蜜は関係があったのです。レンゲ蜂蜜とは、レンゲソウの蜜を鉢が集めて作った蜂蜜です。レンゲソウから作られた蜂蜜は、すっきりとした香りがありほんのり花の味がします。
希少価値の高いレンゲ蜂蜜
昔は、「蜂蜜といえばレンゲソウ」といわれるほど一般的でした。日本の2大蜂蜜としてとても有名な蜂蜜です。しかし、最近ではレンゲソウの減少によって国産のレンゲ蜂蜜は少なくなっています。
最近スーパーで販売されているレンゲ蜂蜜は中国産のものが多いです。国産のレンゲ蜂蜜は、農家さんがレンゲソウを栽培して作っています。地域によって少し味も変わるようです。希少価値の高い蜂蜜となっている国産のレンゲ蜂蜜は、高価ですが一度食べてみてはいかがでしょうか?
レンゲソウを栽培して季節を楽しもう!
レンゲソウは、春の季節を感じさせてくれる花です。開花時期も4月~5月と、まさに春の花代表ともいえますよね。よく、道端に咲いているのを見たことがあると思います。花も小さく、とても癒されます。
そんなレンゲソウは、意外と手間がかからず丈夫なので春の季節のガーデニングに向いていますよ。寄せ植えにしても楽しめますよね。育て方も簡単で、害虫や病気の心配もほぼないので、気軽に楽しめますよ。
注意しておくことは、同じ場所で何度も栽培を行わないようにしておくことです。興味がある方はぜひ、栽培にチャレンジしてみてくださいね。