アブガルシアのベイトリールは 非常に実用的
「アブガルシア」は、大手釣り具メーカーである「ピュア・フィッシング・ジャパン」が展開するブランドの1つです。アブガルシアのベイトリールは、アングラーの目線に立ち、高い実用性を追求した設計が魅力で、実際に使用したアングラーからも良好なインプレッションが寄せられています。
アブガルシアのベイトリール購入時のポイントを解説！
アブガルシアのベイトリール の購入を検討されている方は、アブガルシアのベイトリールの 全般的な特徴 やメンテナンス方法などについて学んでおくことが賢明でしょう。ここでは、アブガルシアのベイトリールを購入する前にぜひとも知っておきたい、「3つのポイント」について徹底解説していきます。
アブガルシアのベイトリール1【ラインナップ】
アブガルシアの全てのベイトリールは、最適な用途や製品のグレードごとに7種類の製品シリーズ群に分類されています。ここでは、アブガルシアの標準タイプの「6種類のベイトリール製品シリーズ群」それぞれの特徴と、おすすめの各種ベイトリールを取り上げます。
アブガルシアのベイトリールシリーズ群1: マックス
アブガルシア - マックスは、ゲームフィッシング用ベイトリールの製品シリーズ群、並びに汎用ベイトリールの製品シリーズ群 の1つで、アブガルシアの 標準タイプのベイトリール の製品ラインナップでは、最下位に位置しています。ここでは、アブガルシア - マックスのベイトリール の特徴やおすすめベイトリールについて解説していきます。
アブガルシア - マックスのベイトリール <特徴>
アブガルシア - マックスは、釣り初心者にうれしい コストパフォーマンスに優れたベイトリール で、実際の釣りにおいて実用的なレベルの性能を持たせつつ、誰でも気軽に購入できる価格を設定しています。そのため、「アブガルシアの 上位のベイトリール と比較すると、やはり品質の差は無視できない」と言わざるを得ませんが、それでも、ベイトリールに求められる基本的な性能については、全く問題ない完成度です。
ただし、ゲームフィッシングでの使用が想定されるベイトリールに搭載されているブレーキシステムの性能の低さは、場合によっては致命的なこともあり、バックラッシュの発生を抑制するために、キャスト時の ルアーの飛距離 を大きく犠牲にしてしまっているのが現状です。なお、「船釣りで用いられるベイトリールの品質は、非常に良好である」と評価できるでしょう。
アブガルシア - マックスのベイトリール <おすすめ>
アブガルシア - マックスのベイトリール: おすすめ1
アブガルシア(Abu Garcia) ベイトリール PROMAX
出典:Amazon◆ 自重: 207g ◆ ギア比: 7.1 ◆ 最大巻き上げ長: 74cm ◆ 最大ドラグ力: 5.5kg ◆ ラインキャパシティー: ナイロンライン16lbとフロロカーボンライン16lbとが115m, PEラインは表記無し ◆ 軽量性 (同クラスのベイトリールで比較した場合): ★★★☆☆ ◆ 飛距離 (標準的な使用方法の場合): ★★☆☆☆ ◆ 最適な釣り: ソルトウォーターゲーム全般, フレッシュウォーターゲーム全般
アブガルシア - マックスのベイトリール: おすすめ2
◆ 自重: 222g ◆ ギア比: 7.1 ◆ 最大巻き上げ長: 74cm ◆ 最大ドラグ力: 5.5kg ◆ ラインキャパシティー: ナイロンラインとフロロカーボンラインとは表記無し, PEライン1号が200m ◆ 軽量性 (同クラスのベイトリールで比較した場合): ★★★☆☆ ◆ 飛距離 (標準的な使用方法の場合): 該当せず ◆ 最適な釣り: ソルトウォーターゲーム全般, フレッシュウォーターゲーム全般
アブガルシアのベイトリールシリーズ群2: クロスフィールド
アブガルシア - クロスフィールドは、ゲームフィッシング用ベイトリールの製品シリーズ群 の1つで、アブガルシアの 標準タイプのベイトリール の製品ラインナップでは、中位に位置しています。ここでは、アブガルシア - クロスフィールドのベイトリール の特徴やおすすめベイトリールをご紹介します。
アブガルシア - クロスフィールドのベイトリール <特徴>
アブガルシア - クロスフィールドには、アブガルシアの 上位のベイトリール を中心に採用されている各種テクノロジーが採用されており、手ごろな価格でありながらも、価格以上のポテンシャルを秘めています。特に、「カーボンマトリックスドラグ」や「バックアップラチェット」(いずれも詳細は後述)の採用は、「大型のターゲットとの長時間のファイトに耐えうる性能を持っていることのあかしである」と言えるでしょう。
また、別売りの ベイトフィネスゲーム対応スプール を装着すれば、ベイトフィネスゲームにおいても高いパフォーマンスを発揮してくれますので、非常にオールマイティー性が高く、使いやすいベイトリールに仕上がっています。前述の アブガルシア - マックス よりもワンランク上位のベイトリールですので、中級アングラーへのステップアップを目指す方にももってこいのベイトリールです。
アブガルシア - クロスフィールドのベイトリール <おすすめ>
◆ 自重: 209g ◆ ギア比: 7.1 ◆ 最大巻き上げ長: 74cm ◆ 最大ドラグ力: 7kg ◆ ラインキャパシティー: ナイロンライン16lbとフロロカーボンライン16lbとが115m, PEラインは表記無し ◆ 軽量性 (同クラスのベイトリールで比較した場合): ★★★☆☆ ◆ 飛距離 (標準的な使用方法の場合): ★★★☆☆ ◆ 最適な釣り: ソルトウォーターゲーム全般, フレッシュウォーターゲーム全般, ベイトフィネスゲーム全般 (ベイトフィネスゲーム対応 替えスプール の装着が前提)
アブガルシアのベイトリールシリーズ群3: レボ
アブガルシア - レボは、ゲームフィッシング用ベイトリールの製品シリーズ群 の1つで、アブガルシアの 標準タイプのベイトリール の製品ラインナップでは、最上位に位置しています。ここでは、アブガルシア - レボのベイトリール の特徴やおすすめベイトリールをご紹介していきます。
アブガルシア - レボのベイトリール <特徴>
アブガルシア - レボの製品ラインナップは、アブガルシアの全ての製品シリーズ群の中で最多 (2018年2月6日現在の現行ベイトリール)となっており、ゲームスタイルやタックルセッティングに合ったベイトリールをチョイスできる特徴があります。特に、ベイトフィネスゲームに対応しているベイトリールの評判が非常に良く、バスのベイトフィネスゲームはもとより、トラウトやアジングなどのベイトフィネスゲームにおいても、快適なゲームをサポートしてくれます。
もちろん、パワーゲーム用のベイトリールの品質も高く、軽量さも魅力ですので、ベテランアングラーにも自信をもっておすすめできるでしょう。なお、一部のベイトリールは、ソルトウォーターゲームに対応していないものがありますので、ソルトウォーターゲームで使用する場合は注意が必要です。
アブガルシア - レボのベイトリール <おすすめ>
アブガルシア - レボのベイトリール: おすすめ1
◆ 自重: 166g ◆ ギア比: 7.1 ◆ 最大巻き上げ長: 71cm ◆ 最大ドラグ力: 5.5kg ◆ ラインキャパシティー: ナイロンライン8lbとフロロカーボンライン8lbとが100m, PEライン1号が200m ◆ 軽量性 (同クラスのベイトリールで比較した場合): ★★★★★ ◆ 飛距離 (標準的な使用方法の場合): ★★★★★ ◆ 最適な釣り: ベイトフィネスゲーム全般
アブガルシア - レボのベイトリール: おすすめ2
◆ 自重: 166g ◆ ギア比: 6.4 ◆ 最大巻き上げ長: 64cm ◆ 最大ドラグ力: 5.5kg ◆ ラインキャパシティー: ナイロンライン14lbとフロロカーボンライン14lbとが100m, PEラインは表記無し ◆ 軽量性 (同クラスのベイトリールで比較した場合): ★★★★★ ◆ 飛距離 (標準的な使用方法の場合): ★★★★★ ◆ 最適な釣り: ソルトウォーターゲーム全般, フレッシュウォーターゲーム全般
アブガルシア - レボのベイトリール: おすすめ3
◆ 自重: 406g ◆ ギア比: 7.6 ◆ 最大巻き上げ長: 107cm ◆ 最大ドラグ力: 10kg ◆ ラインキャパシティー: ナイロンライン5号とフロロカーボンライン5号とが232m, PEライン5号が200m ◆ 軽量性 (同クラスのベイトリールで比較した場合): ★★★★☆ ◆ 飛距離 (標準的な使用方法の場合): ★★★★☆ ◆ 最適な釣り: ソルトウォータービッグゲーム全般, フレッシュウォータービッグゲーム全般
アブガルシアのベイトリールシリーズ群4: ディサイダー
アブガルシア - ディサイダーは、ゲームフィッシング用ベイトリールの製品シリーズ群 の1つで、アブガルシアの 標準タイプのベイトリール の製品ラインナップでは、アブガルシア - レボに次ぐ上位に位置しています。ここでは、アブガルシア - ディサイダーのベイトリール の特徴やおすすめベイトリールについてご紹介します。
アブガルシア - ディサイダーのベイトリール <特徴>
2018年2月6日現在、アブガルシア - ディサイダーの製品ラインナップは、「DECIDER 7」の 1種類のみ となっています。DECIDER 7の 最大の特徴 は、購入時に装着されている標準のスプールに加え、ベイトフィネスゲームに対応した替えスプールが用意されている点です。
そのため、柔軟なスプールチョイスが可能になっており、フィネスゲームからミドルゲームまで、幅広いゲームスタイルにオールマイティーに使えるベイトリールに仕上がっています。また、ボディーにはアルミ合金が採用されており、剛性と軽量性とを飛躍的に向上させることで、ストレスフリーなリーリングの実現に大きく貢献しています。
アブガルシア - ディサイダーのベイトリール <おすすめ>
◆ 自重: 184g ◆ ギア比: 7.1 ◆ 最大巻き上げ長: 74cm ◆ 最大ドラグ力: 7kg ◆ ラインキャパシティー: ナイロンライン14lbとフロロカーボンライン14lbとが100m (ベイトフィネスゲーム対応 替えスプール は, ナイロンライン8lbとフロロカーボンライン8lbとが100m), PEラインは表記無し ◆ 軽量性 (同クラスのベイトリールで比較した場合): ★★★★☆ ◆ 飛距離 (標準的な使用方法の場合): ★★★★★ ◆ 最適な釣り: ソルトウォーターゲーム全般, フレッシュウォーターゲーム全般, ベイトフィネスゲーム全般
アブガルシアのベイトリールシリーズ群5: オーシャンフィールド
アブガルシア - オーシャンフィールドは、ソルトウォーター用汎用ベイトリールの製品シリーズ群 の1つで、アブガルシアの 標準タイプのベイトリール の製品ラインナップでは、下位に位置しています。ここでは、アブガルシア - オーシャンフィールドのベイトリール の特徴やおすすめベイトリールについて取り上げます。
アブガルシア - オーシャンフィールドのベイトリール <特徴>
アブガルシア - オーシャンフィールドは、ソルトウォーターにおけるあらゆる釣りで求められる基本性能を重視して作られており、汎用性が高いのが特徴です。また、大型で持ちやすいハンドルノブやパーミングしやすいボディー形状によって、アングラーがストレスを感じることなく、自分の釣りに集中できるように配慮されている点も高く評価できます。
「Magtraxブレーキシステム」(詳細は後述)が搭載されていますので、仕掛けを遠方にキャストする釣りにも使用可能ですが、飛距離はあまり期待できないうえ、シングルハンドル装着時にはキャストができないため、注意が必要です。他の釣り具メーカーの 同クラスのベイトリール と比較すると、注目に値する機能や特筆すべき性能が備わっているベイトリールではありませんが、その分 クセの無い使用感 で、釣り初心者でも扱いやすいのが魅力です。
アブガルシア - オーシャンフィールドのベイトリール <おすすめ>
◆ 自重: 347g ◆ ギア比: 6.2 ◆ 最大巻き上げ長: 78cm ◆ 最大ドラグ力: 10kg ◆ ラインキャパシティー: ナイロンラインとフロロカーボンラインとは表記無し, PEライン3号が260m ◆ 軽量性 (同クラスのベイトリールで比較した場合): ★★☆☆☆ ◆ 飛距離 (標準的な使用方法の場合): ★☆☆☆☆ ◆ 最適な釣り: ソルトウォーターの釣り全般
アブガルシアのベイトリールシリーズ群6: ソルティーステージ
アブガルシア - ソルティーステージは、ソルトウォーターゲーム用ベイトリールの製品シリーズ群 の1つで、アブガルシアの 標準タイプのベイトリール の製品ラインナップでは、上位に位置しています。ここでは、アブガルシア - ソルティーステージのベイトリール の特徴やおすすめベイトリールを解説していきます。
アブガルシア - ソルティーステージのベイトリール <特徴>
アブガルシア - ソルティーステージは、過酷な環境で使う場合でも高いパフォーマンスを維持し続ける、高い堅牢性がウリです。特に、ジギングを中心とした オフショアゲーム では、大口径の強靭なギアが活躍してくれます。
また、快適性を大幅に向上させる 様々なテクノロジー を多数採用しているベイトリールもあり、大手釣り具メーカーの製品らしい 品質の高さ を存分に体感できます。加えて、特定のターゲットに最適な設計が施されているベイトリールもラインナップされていますので、今まで使ってきたベイトリールの品質に今一つ納得できなかった方にも、ぜひ手にして頂きたいベイトリールです。
アブガルシア - ソルティーステージのベイトリール <おすすめ>
アブガルシア - ソルティーステージのベイトリール: おすすめ1
アブガルシア リール Salty Stage REVO LJ -1-L
出典:Amazon◆ 自重: 310g ◆ ギア比: 6.4 ◆ 最大巻き上げ長: 78cm ◆ 最大ドラグ力: 7kg ◆ ラインキャパシティー: ナイロンラインとフロロカーボンラインとは表記無し, PEライン1号が200m ◆ 軽量性 (同クラスのベイトリールで比較した場合): ★★★★☆ ◆ 飛距離 (標準的な使用方法の場合): ★★★★☆ ◆ 最適な釣り: ライトジギング
アブガルシア - ソルティーステージのベイトリール: おすすめ2
◆ 自重: 378g ◆ ギア比: 7.6 ◆ 最大巻き上げ長: 107cm ◆ 最大ドラグ力: 10kg ◆ ラインキャパシティー: ナイロンライン4号とフロロカーボンライン4号とが291m, PEライン4号が270m ◆ 軽量性 (同クラスのベイトリールで比較した場合): ★★★★★ ◆ 飛距離 (標準的な使用方法の場合): 該当せず ◆ 最適な釣り: ジギング
アブガルシアのベイトリール2【テクノロジー】
アブガルシアのベイトリールには、ベイトリールの使い心地や耐久性の向上を図るために、様々な 独自のテクノロジー が採用されています。ここでは、アブガルシアのベイトリールの「3ヵ所の部品」に採用されている、筆者注目の各種テクノロジーについてご紹介していきます。
アブガルシアのベイトリールテクノロジー1: ギア
アブガルシアのベイトリールでは、大型のターゲットを相手にするベイトリールを中心に、従来のギアよりも大型で強靭な「大口径ブラスデュラギア」が採用されています。そのため、レコードクラスの魚とのやり取りにも不安を感じさせません。
アブガルシアのベイトリールテクノロジー2: ブレーキシステム
アブガルシアのベイトリールは、最適な用途や製品のグレードごとに異なるブレーキシステムが搭載されており、アブガルシア - レボをはじめとする 上位のベイトリール に搭載されている「インフィニブレーキシステム」や「マグトラックスIIIブレーキシステム」の性能は、「非常に実用的」と評価できます。ただし、幅広いグレードのベイトリール に搭載されている「Magtraxブレーキシステム」の性能は、他の釣り具メーカーの 類似ブレーキシステムと比較すると、「高い」とは言い難いのが実情です。
アブガルシアのベイトリールテクノロジー3: スプール
アブガルシアのベイトリールでは、下糸の使用が想定される釣りで用いられるベイトリールのスプールに、「分割下巻目安ライン」が打刻されています。下糸を巻く際は、任意のキャパシティーを示すラインの位置まで下糸を巻くだけで良いため、下糸のキャパシティーの 計測の手間 を省くことが可能になっています。
アブガルシアのベイトリール3【メンテナンス】
アブガルシアのベイトリールを長期間快適に使いたいのであれば、適切なメンテナンスが不可欠です。ここでは、アブガルシアのベイトリールにおける、「釣行後のメンテナンス」と「定期メンテナンス」とについて解説します。
アブガルシアのベイトリール: 釣行後のメンテナンス
フレッシュウォーターのフィールドで使ったベイトリールの場合は、水気を十分に切ったうえで、必要箇所への注油 (要確認)を行えば、メンテナンスは完了です。ソルトウォーターのフィールドで使ったベイトリールの場合は、腐食や動作不良の原因となる 塩分 を除去するために、丸洗いによるメンテナンスが強く推奨されます。
アブガルシアのベイトリール: 定期メンテナンス
高いパフォーマンスを長期間維持し続けるためには、釣行後のメンテナンスはもちろんのこと、10 - 20回の釣行ごとに、各種部品を分解して、細部の清掃や注油などのメンテナンスを行うことをおすすめします。また、アブガルシアブランドを展開する ピュア・フィッシング・ジャパン では、有料の定期メンテナンスを受け付けていますので、半年から1年に1回程度利用するのも良い選択でしょう。
ベイトリールは アブガルシアも見逃せない！
近年は、多数の釣り具メーカーがベイトリールの製造を行っており、それぞれのメーカーならではの創意工夫や技術力が詰め込まれていますが、アブガルシアのベイトリールは、ベイトリール選びにおいて見逃せないものとなっています。この記事の内容が、少しでも皆さんのベイトリール選びの参考になれば、筆者も幸いに思います。