バンコンは、どんなキャンピングカー?
バンコンは、バンの後部に設けた荷物室を、キャンプ仕様に改造した車のことです。バンコンの「バン」は、箱型の貨物自動車を指し、「コンバージョン」は改装・改造を意味しています。バンには、ミニバンやライトバンなどのひと回り小さいキャンピングカーも含まれます。バンコンは、これらのバンをベースにつくられたキャンピングカーです。
バンコンに付いている装備は?
バンコンには、車中泊するためのベッドが用意されています。後部座席・サードシートを倒すことで、就寝スペースができあがります。バンコンの種類・オプションによっては、2段ベッドや、天井のうえにあるハイルーフを、就寝スペースとして利用できますよ。また、車内で簡単な料理をつくるためのキッチンや、トイレなど水回り、後部座席用のエアコンなども、設けてあります。さらに、ほとんどバンコンには、エンジンを止めても電気が使えるように、サブバッテリーが付いています。
キャンピングカーのルーフは2種類
就寝スペースに利用するルーフは、ハイルーフとポップアップルーフがあります。ハイルーフは、常にスペースが確保されたルーフで、ポップアップルーフは必要なときに屋根を押し上げることで、空間をつくるルーフのことです。ルーフ付きのキャンピングカーは、背の高い車のため、高さが制限されるショッピングセンターの駐車場や高架下などを通るときには注意する必要がありますよ。
キャンピングカーには水回りの設備が必須
車内に水回りの設備が整っていれば、オートキャンプ場などに泊まらなくても自由な場所で寝泊まりができます。キッチンに取り付けてある給排水のタンクは、10リットルほどの容量を備えています。水の補給と排水の処理ができるなら、停車場所の近くにトイレや炊事場がなくても、アウトドアを楽しめます。また、気温の低い時期のキャンプにも最適ですよ。日中は外に出て、気温の下がる夜は温かい車内で食事と睡眠が摂れます。
キャンピングカーのエアコン
一部のバンコンには、運転席のほかに後部座席にもエアコンの送風口が付けられています。キャンピングカーは、乗用車と比べて空間が広くとられています。後部座席にもエアコンの風があたれば、車内のどこにいても快適に過ごせます。寒さや暑さを和らげた車内で、移動や寝泊まりが行えます。
キャブコンとは?
キャンピングカーにはバンコンのほかに、キャブコンと呼ばれる車も存在します。キャブコンは、トラックの荷台を改造・改装した車で、私たちがキャンピングカーと聞いて、一番に思い浮かべる形の車です。荷台の一部が運転席のうえに突き出した形が、キャブコンです。
バンコンとの違いは?
キャブコンのベッドは、運転席のうえの突き出たところにあります。このほかに、座席を倒してつくるベッド、車種によっては車の一番後ろにベッドが常設されています。その点、バンコンの就寝スペースは、テーブルを動かしたり、シートを畳んだりする必要があります。また、バンコンではシートを向かい合わせにするために、2ndシートを回転させる必要があります。しかも、走行中は後部座席を前に向けて、シートベルトを着用しなくてはいけません。広さや使い勝手ではキャブコン、価格や運転のしやすさなどは、バンコンが勝っています。
人気のおすすめバンコン5選
数あるバンコンのなかから、人気のあるハイエースとNV350キャラバンを選んでみました。バンコンはビルダーと呼ばれる専門の業者が、ベース車両を改良して販売する車です。キャンピングカーは、ビルダーごとに違いが見られます。皆さんが求めるキャンピングカーはどのようなタイプでしょうか。車内の快適性、宿泊日数、乗員・寝泊まりする人数、キャンプを行う目的などを頭に入れておくと、自分にピッタリのバンコンが見つかりますよ。
ハイエースをベースにしたバンコン
バンコンの選び方は、初めに人気の車種に注目することです。トヨタのハイエースをベースにつくられた車がいいでしょう。販売されているハイエースのバンコンはほかの車種に比べて数が多く、人気が高いキャンピングカーです。目的に合わせた車が見つかりやすいです。
キャラバンをベースにしたバンコン
ハイエースに次いで、人気のあるバンコンは、ニッサンのキャラバンNV350をベースにしたキャンピングカーです。ベース車は荷物室の幅・高さがたっぷり取られ、車種によってはクラストップの奥行きを持った荷物室を備わっています。燃費にも気を配り、パートタイム4WDが付いています。路面の状態に合わせて、トルクを伝えるタイヤを変えることができます。また、キャラバンにはディーゼル車のラインナップが豊富です。
人気のおすすめバンコン①
レクビィ/ホビクルN-pop Superior
ハイエースをベースにつくられた、遊びを満喫するためのキャンピングカーです。荷物室が多くとられているため、道具が必要なアウトドア(自転車、サーフィン、スキー・スノーボードなど)の利用を考えている方に向いたバンコンです。全長も5m以下、駐車場に止めやすい大きさのため人気があります。食料を現地で調達して、その日で使い切るなら、小型のクーラーボックスを用意すると、冷蔵庫がなくても食料や飲み物を保存しておけますよ。
ベース車とスペック
・ベース車:トヨタ・ハイエース ロングバン キャンパー特装車 ・全長4,965×全幅1,695×全高2,090mm ・駆動方式、ミッション、燃料:2WD-6AT-ガソリン車 2WD-4AT-ディーゼル車 4WD-4AT-ディーゼル車 ・乗員:5名 ・就寝:2名~6名 ・カテゴリー:8ナンバー車
キャンピングカーの車両価格(税抜)
・2WD-6AT:450万円 2WD-4AT:499万円 4WD-4AT:527万円 (2018.2.6.現在)
キャンピングカーの標準装備
【室温の調整】 ・リアクーラー、ヒーター付き 後部座席でも快適に過ごせます。夏場の暑い時期や冬のアウトドアに向かう間も、万全の体調で臨めますよ。 【水回りとキッチン】 ・給排水のタンク10リットル、ステンレスシンク、電動蛇口、脱着式のコンロ(カセットコンロ) 簡単な料理をつくるには十分な設備です。キャンピングカーによっては、コンロが付いていません。シンクはバンコンの一番後ろに設置してありますよ。給排水のタンクは床下に収納してあるため、後部の空間も広くとられています。 【テーブル】 テーブルは脱着式です。後部座席の前に取り付けてあります。運転席と助手席のシートを反対側に倒すとこで、対面式のダイニングテーブルに早変わり。後部の荷物やシーツを動かさずに、食事を摂るためのダイニングがつくれます。
【収納】 ・床下収納 収納は床下のみです。収納ボックスに荷物を入れておくと、収納棚や吊戸棚がなくても、不便に感じられないでしょう。 【ベッド】 後部座席のシートをフラットにして、ベッドをつくります。ポップアップルーフには、2人分のスペースを確保。オプションの2段ベッドを付ければ、キャンピングカーで6人が寝られます。 【電気設備】 ・サブバッテリー(走行充電)、コンセント12V、AC外部入力、充電装置、デジタル電圧計、フリップダウン式のテレビモニターなど
キャンピングカーのオプション装備
・FFヒーター、2段ベッド、シンク脇のシャワー(屋外用)
キャンピングカーに付いていない装備
・トイレ、冷蔵庫、キャビネット、電子レンジ
人気のおすすめバンコン②
フジカーズ/FOCS Ds F-スタイル
フジカーズ/FOCS Ds F-スタイルは、上質なリビングをバンコンに持ち込んだ人気のキャンピングカーです。標準装備に冷蔵庫とシンクを付けて、軽食をつくったり、洗い物したりと、ハイエースをベースにした車のなかでも食事を済ませられます。全高も2,100mmと広く取られ、開放的な車内空間を演出。オプションのマットを付ければ、子供2人分の就寝スペースを確保できます。LEDの間接照明も標準で装備。天井からモニターを下げれば、ちょっとした映画館に早変わりします。ウレタン製のマットは2層構造です。アウトドアで疲れた体をやさしく包んでくれます。こちらのキャンピングカーは、家族を持つ方におすすめする、人気のバンコンです。
べース車とスペック
・ベース車:トヨタ/ハイエース ロング・ワイド・ミドルルーフ ワゴンGL ・全長4,840×全幅1,880×全高2,100mm ・駆動方式:2WD-AT、4WD-AT、 ・燃料:ガソリン ・乗員:7名 ・就寝:3名(大人)、オプションのマット使用時は+子供2名
キャンピングカーの車両価格(税抜)
・2WD:399万円、4WD:429,3万円(2018.2.6.現在)
キャンピングカーの標準・オプション装備
■標準装備 【水回り】 ・冷蔵庫40l(横開き)、ステンレスシンク(蓋付き)、給排水タンク10l 【ダイニング用品・シート・内装】 ・テーブル(脱着式)、全面に床板を使用、ベッドにウレタン2層マット 【電源設備】 サブバッテリー105A、100V電源コンセント、電圧計(メイン・サブの電圧を計れます)、12V電源ソケット、走行充電、外部充電(コンバーター)、外部電源コンセント 【収納】 ・キッチン、カウンターには収納棚、シートの下に収納スペース シートの下には靴が入れられます。荷物が多い場合は、テーブルをシートの下にしまえますよ。
■オプション装備 ・FFヒーター、電子レンジ、トイレ(ポータブル10l)、ソーラーパネル(155W)、サイドオーニング(3m)、網戸、子供用ベッドマットなど
選び方のポイント・ソーラーパネルで充電をする
サブバッテリーは、冷蔵庫や電子レンジ、FFヒーターを使用するときに使う電源です。ただ、長い時間使用していると、次のキャンプ地までに電力を消費してしまいます。オートキャンプ場など外部から電源が取れない場合は、バッテリーが切れてしまうことがあるでしょう。オプションのソーラーパネルを設置していれば、キャンプ先でも電力が不足してしまう事態を避けられますよ。これで、車を動かしていなくてもバッテリーを充電することができます。
選び方のポイント・携帯電話、スマートホンの充電を確保する
100V電源コンセントや12V電源ソケットで、携帯電話とスマートホンの充電が行えます。2つの電源があれば、順番を待つ必要がありませんね。
選び方のポイント・チャイルドシートで子供の安全を確保
後部座席は3点式のシートベルトが付き、チャイルドシートの取り付けも可能です。これで、小さな子供も一緒にキャンプ先へ連れいけます。ただし、すべてのチャイルドシートに対応してはいませんので、注意をしてください。
人気のおすすめバンコン③
トイファクトリー/BADEN ALTAMODA
トイファクトリーを代表する「BADEN」を、ハイエースのスーパーハイルーフで表現した人気のバンコンです。ハイエンドモデルにふさわしく、室内は広く取られて、使用する装備や使い勝手にもこだわっています。
ベース車とスペック
・ベース車:トヨタ/ハイエース スーパーハイルーフ キャンパー特装車 ・全長5,380×全幅1,920×全高2,540mm ・駆動方式:2WD、4WD ・燃料:ガソリン2.7l ・ミッション:6AT ・乗員:7名 ・就寝:5名 ・カテゴリー:8ナンバー車
キャンピングカーの車両価格(税抜)
・2WD:646万円、4WD:677万円(2018.2.6.現在)
キャンピングカーの標準・オプション装備
■標準装備 【水回り】 ・冷蔵庫40l(上部開閉式)、電子レンジ、給排水タンク13l 【シート】 ・全席シートベルト付き、2ndシートの幅:1,200mm、3rdシートの幅:900mmで、チャイルドシートの取り付けが可能
【内装・収納】 ・断熱仕様、高断熱アクリル2重窓(断熱性が高く、空気の入れ替え用に網戸が付く)、カウンターボート(テーブルと接するため、補助テーブルの役目を果たす)、天井近くに収納棚(扉付きが2つ、オープンタイプが1つ)、シャッター付きの収納スペース(最後尾の左側)、ラゲッジスペース(最後尾、ベッドの真下) 【電源設備】 ・サブバッテリー(走行充電式12V)、電源用のコントロールパネル、オリジナルの電気系統システム ■オプション装備 ・ポータブルトイレ、FFヒーター(エンジン停止時でも利用可能)、インバーター(12Vのバッテリーを100Vへ変換)、プラズマクラスター25000(空気清浄機)、スマートグリッド(停電時の非常電源に使えます)、ソーラーパネル(SHARP製のソーラーパネル)
選び抜かれた家具を使用
特別なキャンピングカーだからこそ、確かな素材でつくられた国産の家具を使ってほしいものです。BADEN ALTAMODAに使われる家具は、製造・組み立て・生地の生産を、国内の工場で行っています。
たっぷりの収納
天井に3つの収納スペースがあり、3rdシートの横には小物を置く空間を設けています。さらに、足元にも本やガイドブックなどを入れられるスペースが空いているため、シートを倒してベッドをつくるときに荷物をしまっておけます。このほか、ラゲッジスペースにはW880×H750×D1,630mmの空間を用意。長期間のキャンプにも対応した収納力を備えています。
オプションを組み合わせるバンコン
BADEN ALTAMODAには、アウトドアと日常使いの2つの面から、オプションを選びましょう。冷蔵庫や電子レンジを頻繁に使う方はソーラーパネルを装備し、長期間キャンピングカーで寝泊まりする方には、FFヒーターとポータブルトイレを設置しましょう。また、不意に訪れる停電に備えて、スマートグリッドを取り付ければ、非常時でも車から必要な電気を確保することができます。
人気のおすすめバンコン④
日産ピーズフィールドクラフト/GENUINE
キャラバンNV350をベース作られた車内は、シックな内装と落ち着ける空間です。横掛けのシートや丸形のステンレスシンク、上蓋式の冷蔵庫など、ミドルクラスのキャンピングカーを探す方におすすめです。
ベース車とスペック
・ベース車:NV350キャラバン ワイド・スーパーロング・ハイルーフ キャンパー特装車 ・全長5,230×全幅1,880×全高2,285mm ・駆動方式:2WD、パートタイム4WD ・燃料:ガソリン、軽油 ・ミッション:5AT ・乗員:7名 ・就寝:2名+子供2名
キャンピングカーの車両価格(税込)
・2WDガソリン車:459万8,640円~ ・2WDディーゼルICターボ車:511万2,720円~ ・4WDディーゼルICターボ車:541万8,360円~ (2018.2.6.現在)
キャンピングカーの標準・オプション装備
■標準装備 【水回り】 ・冷蔵庫(上蓋式)、ステンレスシンク・止水栓、カセットコンロ、給排水タンク10l、電動式給水ポンプ、ポータブルトイレ 【電源設備】 ・サブバッテリー(105A、走行充電式)、サブバッテリー残量計、車内にAC100Vコンセント×2、DV12Vソケット×2、外部電源ソケット・コード
【内装】 ・断熱材入りのフルトリム(天井と壁)、LEDルームランプ・ダウンライトなど 【収納・テーブル・シート】 ・2ndシートとキッチンの上部に蓋付きの収納、キッチンに本などをしまうネットラックも装備、キッチンの脇に跳ね上げ式のカウンターテーブル、3rdシートは横掛け 【ベッド】 ・シートをフルフラットに倒したベッド(大人2名、子供2名の就寝スペース)
■オプション ・FFヒーター、上段ベッド(大人1名分)、ハーフベント(換気扇)、ナビ・バックカメラ、インバーター(350W)、19インチリアモニター、ソーラーパネル、上部収納、サイドオーニング、ポータブルトイレなど
リアの収納スペースとマルチルーム
シートを倒してベッドをつくったときでも、シートの下には、荷物を置けるスペースを確保できます。これで、かさばる荷物も邪魔になりません。リアの左に設置されるマルチルームは収納場所やトイレとして使えます。オプションのポータブルトイレを置けば、空間を仕切ったなかで用を足すことができますよ。
ルーフベントで臭いも気にならない
ルーフベントは換気扇のことです。オプションでルーフベントを付ければ、キャンピングカーのなかで料理をつくっても、臭いや煙を外へ逃がすことができます。車内でよく料理をつくる、窓を開けずに換気をしたい方は、キャラバンNV350をベースにした、GENUINEのキャンピングカーがおすすめです。
人気のおすすめバンコン⑤
トイファクトリー/ハミルトンLW
キャラバンNV350をベースにした、上質なインテリアとソファを配したバンコンです。キッチンとシンクもコンパクトにまとめられ、シートを倒してつくるベッドに加えて、2段ベッドも完備。また、窓には目隠し用のサイドウインドポケットを付け、断熱を施した車内では、外からの視線や明かりを気にすることなく、眠りにつけます。車中泊の多いキャンパーにおすすめできるバンコンです。
ベース車とスペック
・ベース車:NV350キャラバン スーパーロングワイド ・全長5,230×全幅1,880×全高2,285mm ・駆動方式:2WD、4WD ・燃料:2.5lガソリン、2.5l軽油 ・ミッション:5AT ・乗員:9名 ・就寝:3名~ ・グレード:キャンパー特装車
キャンピングカーの車両価格(税抜)
・2WD-2.5lガソリン:488万円 ・2WD-2.5lディーゼル:533万円 ・4WD-2.5lディーゼル:567万円 (2018.2.6.現在)
キャンピングカーの標準・オプション装備
■標準装備 【水回り】 ・冷蔵庫40l、カセット式ガスコンロ、給排水タンク13l、テーブル(ベッド展開時にも使用可)、コンパクトなシンクと調理台 【シート・ベッド】 ・3rdのシートは横掛けのソファ、2ndシートの背もたれを反対に倒せば、コの字型のダイニングが完成 ・2nd、3rdシートを倒せば、幅いっぱいの就寝スペースが確保できます 【電源設備】 ・電気設備のコントロールシステム、サブバッテリー(12V、走行充電)、トリプル断熱ボディ
【収納スペース】 ・オプションで付ける2段ベッドの下に収納スペースを確保 ・2段ベッドがなければ、自転車などの大きな荷物も載せられます 【クーラー】 ・リアクーラー、ヒーターの記載なし ■オプション装備 ・FFヒーター、ポータブルトイレ、インバーター(バッテリー12V電源から100Vへ変換)、プラズマクラスター25000、高断熱アクリル2重窓(熱や冷気を遮断、食事のあとの換気に便利な網戸も内臓)、ソーラーパネル(SHARP製・自動車用)、スマートグリッド(非常用の電源に使えます)
大人数のキャンプに合ったバンコン
キャラバンNV350のバンコンに載れる人数は9名です。2段ベッドを付けると、4人までの就寝スペースが確保できます。ハイルーフがない分だけ、車の高さを低く抑えられます。日常の足として使いたい方にもおすすめのキャンピングカーですよ。
4WDのディーゼル車は悪路に強い
NV350キャラバンには、パートタイム4WDが搭載されています。雪道や滑りやすい砂利道、山道も難なく走破。しかも低回転で力を発揮するディーゼルを選べば、大人数を載せても発進はスムーズです。トイファクトリーのハミルトンLWは、走りやすいバンコンを求める方におすすめです。
新車と中古車、買うならどちらが得?
バンコンのキャンピングカーを購入する場合、新車と中古車で迷う方もいるでしょう。そこで、決めやすいように選び方を提案してみました。人気のある中古ハイエースとNV350キャラバンに絞って、価格を調べました。先に挙げた新車の価格と比べて、購入するときの判断材料にしてください。
中古バンコン・ハイエース
中古車のハイエースを、現行モデル(2004年~2018年2月現在)に絞って調べました。相場は、140万円~450万円ほどです。新車と比べると、低価格でフル装備に近いキャンピングカーが手に入ります。必要な機能を備えたバンコンを手に入れたい方は、中古のハイエースも候補に入れておくと、いいでしょう。
中古バンコン・NV350キャラバン
中古のNV350キャラバンも現行モデル(2012年~2018年2月現在)の価格を調べてみました。中古価格の相場は、200万円~500万円ほどです。中古のハイエースと比べて、年式の新しいキャンピングカーが多く、価格も100万円ほど高い金額で購入することができます。リアクーラー・ヒーターなど、後部座席の温度調節ができるエアコン設備は、NV350キャラバンの中古車のほうに多く見られました。
バンコンの選び方・新車と中古車①
ディーゼル車は少ない
ハイエースには、ディーゼル車があまり出回っていません。低回転のトルクを求める方は、ほかの車種から探すと、目当ての車が見つかりやすいでしょう。
バンコンの選び方・新車と中古車②
NV350キャラバンにはディーゼル車が多い
燃費を気にするなら、NV350キャラバンのディーゼル車がおすすめです。長距離を移動する方や、通勤の足にも使いたい方は、中古車にも燃費のよさを求めます。「バンコンの新車を買わずに中古車で我慢をして、維持費も安く抑えたい」方は、中古のNV350キャラバンがおすすめです。
バンコンの選び方・新車と中古車③
燃費を選ぶなら2WD、走破性を求めるなら4WD
新車、中古車を問わず、燃費のよいバンコンが欲しい方は、2WDがおすすめです。4WDのバンコンよりも、動力を伝えるタイヤの数が少なく、抵抗によって失われる力を抑えられます。一方、悪路(砂利道、山道、雪道)を走るなら、走行が安定する4WDを選びましょう。大きな車体のキャンピングカーを初めて運転される方も、4WDのバンコンや日産のキャラバンNV350が適していますね。
バンコンの選び方・新車と中古車④
中古車には整備費用がかかる
中古のバンコンを購入するときは、6万円~7万円ほどの整備費用がかかります。これは、キャンピングカーに設置されている電源設備(サブバッテリー、インバーター、電圧計、ソーラーパネルなど)の動きを確かめるための費用です。
前のオーナーが所有していたバンコンを購入するので、「機械の寿命」「機械の不具合」など、備え付けてある機械が正常に動かない場合に備えた処置が必要なのです。中古のバンコンを購入するときは、車両代のほかに、整備にかかる費用も用意しておきましょう。
バンコンの選び方・新車と中古車⑤
宿泊日数・使用する目的に合わせる
バンコンには色々な種類がラインナップされています。バンコンの選び方は宿泊する日数からも決めましょう。「数日のキャンプ向け」と「1週間以上の長期向け」に分けて考えてください。日帰り~数日のキャンプには、必要な設備だけをそろえたコンパクトな車が向いているでしょう。「自転車・サーフボードなどを積み、移動先でアウトドアを楽しみたい」方は、数日のキャンプ向けのバンコンがおすすめですね。
「大勢でキャンプに出かける」、「キャンプ場や駐車場に1週間以上、寝泊まりをする」方は、長期滞在向けのバンコンを選びましょう。水回りや冷蔵庫などの備え、フルフラットにシートを倒して就寝スペースを確保し、ルーフ・2段ベッドを追加すれば、遊び仲間と一緒にキャンプをしながらの小旅行にも出られます。選び方を知ると、自分の欲しいバンコンが見えてきますよ。
バンコンの選び方・新車と中古車⑥
キャンピングカーの高さに注意
バンコンの選び方では、「高さ」にも気を配りましょう。ショッピングセンターの駐車場やマンションの駐車場、高架下などは、入り口に高さ制限を設けているところがあります。バンコンは、ハイルーフなどが付いていなくても、2m近い高さがあります。車種によっては「高さ2.1m以下」の表示があるところは、通り抜けられない場合があります。そのため、高さ制限のある施設を頻繁に訪れる方は、購入時にキャンピングカーの高さを確認しておきましょう。
キャンピングカーの高さを信用しない
ギリギリで通り抜けられる高さでも、侵入は控えてください。表示された数字は誤差があります。マンションの出入り口では勾配が付いているところもあり、屋根を擦ってしまう恐れがあります。判断に迷ったときは、通り抜けずに引き返すことが、無難ですよ。
まとめ
おすすめのキャンピングカー・人気のバンコンを紹介しました。バンを改造してつくられるキャンピングカーは、目的に合わせて選びましょう。中古車も購入対象に挙げておくと、バンコン選びの幅が広がりますよ。ただし、車を購入するときは、新車と中古車に関わらず、選び方や使用する環境をしっかりと調べておくことです。車の高さ、車の幅を把握して、充実したキャンプライフを送りましょう。