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キャンプでナイフを使うならこれだ!オススメのナイフを種類別でご紹介!

キャンプなどの野外活動ではナイフの良し悪しが成否の鍵を握るといっても過言ではありません。調理や薪割りなど、目的に合った適切なナイフを選び、それを十分に使いこなすことができれば、キャンプは充実し、豊かな時間が過ごすことができます。
2020年8月27日
漣子
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キャンプ場にどんなナイフを持っていくか

キャンプなどで使うナイフの種類

キャンプなどアウトドアで使う刃物には主に、(1)調理関係(2)ロープや針金の切断や木工などの諸工作(3)薪割り、の3つの機能が必要となります。それぞれの機能を満たすおすすめナイフをご紹介します。

キャンプに便利な十徳ナイフ(アーミーナイフ)

多用途が命の十徳ナイフ(アーミーナイフ)

多用途に応じる十徳ナイフはアウトドアの基本の刃物。スイスの国章がついたことで有名なビクトリノックスに代表される十徳ナイフは、料理や果物の皮むき、簡単な木工などができる刃物に、栓抜きや缶切り、やすり、毛抜き、はさみ、のこぎりなどが付属したもので、キャンプやハイキングなどのアウトドアでよく使われています。初心者にまずおすすめしたいナイフです。 一本のナイフに日常生活に使えるさまざまな種類の小物がコンパクトにまとめられているので、キャンプ場に着いて「持ってくるのを忘れた」と後悔することがなくなります。

ナイフの機能は多すぎると使いにくい

ナイフビルダーが技術と工夫を競った結果、十徳ナイフには、10種類も20種類も機能を備えたものもあります。いかにも便利そうで、安心感がありますが、めったに使うことが無い機能が多いために厚みが増し、肝心の刃物としての使い心地が悪くなることがあります。栓抜きや缶切りなど、日常で使う最低限の機能が搭載されたもので十分に活躍します。

ナイフの毛抜きがキャンプなどで活躍

十徳ナイフには毛抜きが付属しているものがありますが、これが結構活躍し ます。キャンプやハイキングなどのアウトドア活動では草木に素手で触れることが多いため、ささくれた小さなとげが指などに刺さってしまうことがままありますが、取ろうとしてもさらに深く刺さるばかりで毛抜きがなければ取り除くのが困難です。小さな毛抜きですが、とても威力を発揮しますので、おすすめします。

キャンプ用十徳ナイフは頑丈さで選ぶ

十徳ナイフは様々なブレードを柄で挟んでいる構造である上、ドライバーや栓抜きなど、通常のナイフとは異なる方向の力も加わります。このため緩んでガタがきやすく、作りが甘く弱いものは分解してしまうこともあります。しっかりした作りの堅牢なものを選びましょう。

マルチツールナイフもキャンプで重宝

ペンチになるナイフ

レザーマンなどで有名なマルチツールは、ビクトリノックスと同じく多機能で、軍や警察にも多く採用されています。バタフライナイフのような折りたたみ式の構造のため、様々なツールが収納できますが、なによりも特徴的なのは、ペンチの機能が付いていることです。 アウトドアでは薪を束ねている針金を切断したり、タープの緩んだ鳩目を締め直したりと、金属を相手にする機会が結構多いものです。金属を挟んで折り曲げたり、切断したりすることができる点で、マルチツールナイフは非常に役立つのでおすすめです。 熱せられた焼き網やコッフェル、飯ごうを移動させる場合も、やっとこのようにしっかり挟んで持ち上げることができるため重宝します。

柄が大きくグリップしやすい

マルチツールナイフは握り手となる部分が大きいので、安定して使えるという特徴もあります。しっかり力を入れることができるため、魚の骨などの硬い食材を切るときや、ロープを切断するとき、木や竹を削る時などに、大型のフォールディングナイフやシースナイフに匹敵する使いやすさがあります。

フォールディングナイフ

折りたためて安全なナイフ 

出典: https://item.rakuten.co.jp/reptile-d/110/

フォールディングナイフとは、刃を折りたたんで柄の部分にしまう構造のナイフの総称で、十得ナイフやマルチツールも含まれます。一般にフォールディングナイフと言うときには、シンプルに刃だけがついた単機能のナイフを指すことが多いです。 フォールディングナイフは折りたたむ構造のため安全ですが、使用中に刃が折りたたまれると大怪我をしかねません。こうした事故を防ぐためにフォールディングナイフには、刃が飛び出さないようにバックロック機能が付いているものもあります。滑落などの際の衝撃で不意に刃が出るなどの心配がなくおすすめです。 

料理にも工作にも使えるが刃長に限界

フォールディングナイフはガーバーなど、様々なメーカーがあり、いろんな種類、サイズのナイフを発売しています。 基本機能がしっかりしたシンプルなデザインのものが多いため、汎用性が高く、キャンプなどのアウトドアでは料理から簡単な木工まであらゆる用途に使えます。 しかしフォールディングナイフは柄に刃を収めるように設計する宿命として、刃の長さには限界があり、あまり長い刃のものはありません。刃が短ければ力は入りやすくなりますが、キャベツのような厚みのある大きな食材を切断するのにはやや苦労します。


フォールディングナイフはホコリがたまる

フォールディングナイフはポケットやザックの中に入れておくと、刃を収める柄の部分にすぐにホコリやゴミがたまってしまうという難点があります。定期的に爪楊枝などでほじくり出して掃除し、料理などに使う場合は、いったん水洗いをすることをおすすめします。

シースナイフ

堅牢で使いやすいシースナイフ

出典: https://www.amazon.com/Buck-Knives-Frontiersman-Leather-Sheath/dp/B0081SRG2I

シースナイフはさやに入ったナイフの総称です。美しいデザインで知られるバックのハンティングナイフや、映画「ランボー」などに登場するサバイバルナイフ、軍用のバヨネット(銃剣)など、様々な種類があります。 柄とブレードが一体となったの構造なので、フォールディングナイフと比べて堅牢。キャンプの時に肉の骨を断ったり、小枝を切ったりすることもできます。

さやから抜けない工夫を

シースナイフは長さがありますので、ベルトに通すなどして腰から吊す帯び方をするのが普通です。もし転倒してもさやが破損して刃が飛び出てこないように、絶対に頑丈なさやのものを選びましょう。 もしさやが頑丈でも、衝撃でナイフが鞘走ってしまうことがあります。腰に帯びた場合は柄とさやがしっかりと固定できる機能が付いたものを選びましょう。

キャンプ料理は得意

ある程度の長さがあるシースナイフは、大きな肉の塊やカツオのような大型の魚をさばいたり、丸のままのスイカやキャベツなどを切ったりするのにも使え、料理包丁と同じような機能を持ちます。 血や脂がついても洗いやすく、包丁と同じように、柄と刃の境界部分の隙間だけを特に注意してすればよいので衛生的です。

「オピネル」はキャンプにもってこい 

「国民的ナイフ」はキャンプでも使いやすい

世界各地には「国民ナイフ」とでも言うような伝統的な量産型の刃物があります。多くの人に愛された理由は、安さと使いやすさ。 絶対的な信用と機能性はアウトドアでの使用で実感できます。

フランスのオピネルは国民ナイフの代表

おすすめしたいオピネルとはフォールディングナイフで、価格は日本円でも2000円前後と安価です。さびにくいステンレスと、切れ味の鋭い炭素鋼の2種類の刃がが発売されています。 柄は持ちやすい丸い木製で、刃の長さは最大で12センチまで。刃が過って折りたたまれないように、しっかりとしたストッパーが付けられています。

キャンプの料理にはもってこい

薄手の刃は先がとがっていて使いやすく、細かい作業も可能です。野菜をカットしたり、魚をさばいたり、肉から骨を切り離したりする作業は得意。ペティナイフや料理包丁並の使い勝手が特徴です。

ハードな作業は難しい

丈夫で使いやすいオピネルですが、刃が薄く、先端が細くとがっているため、硬い木を削ったり割ったりするような作業にはどちらかというと向いていません。無理な力が加わると、刃が曲がるなどのトラブルとなります。

肥後守は日本の国民ナイフ

長年愛されてきた肥後守

肥後守は鉛筆削りが普及する前の日本では、筆箱に普通に入っていたナイフでした。木を削ったり、ひもを切断するのに非常に適しており、今でも愛用者は多くいます。もちろんアウトドアでも大活躍します。 小型で日本人の手のひらにちょうど良い大きさとなっており、軽量。外国製の重くて大きなアウトドア用ナイフが手に余り、扱いにくいと思う人は、肥後守を見直してみても良いでしょう。

料理には向かない

肥後守は折り曲げた鉄板をプレスして鋼材の刃を挟んだフォールディングナイフ。リーズナブルで、安いものは数百円程度からあります。 オピネルに比べると刃が厚いため、残念ながら料理には不向き。ストッパーがないので刃が動きやすい欠点があります。刃とプレートの要部分を金槌で軽く叩けば締まり、刃の出し入れがある程度硬くなりはしますが、料理包丁のように片手でにぎり、上から食材を切るような動作ではどうしても不安定になってしまいます。 持ち運ぶ際はひもで刃とさやをぐるぐる巻きにするなど、刃が飛び出さないような対策をおすすめします。

木工や竹細工は得意


肥後守は、竹とんぼ作りなどの細かい作業では、実に機能的に働きます。刀のような緩い反りを持つ刃は力を入れやすく、何度でも研ぎ直せる刃は切れ味も文句ありません。 竹を割るような芸当もお手の物です。竹の切り口に刃を押し当て、峰を木などで叩くと真っ二つに割ることもできます。ハードな作業にも十分に耐えるタフさを備えています。

マチェット

枝払いなどに適したマチェット

出典: http://knifeshop.jp/bg/?p=10897

オンタリオなどのメーカーのものが知られているマチェットは、刃渡りが50センチ以上あるような薄刃、幅広の刃物で、力が加わると多少しなります。東南アジアやアフリカなどで多く用いられ、ハードなアウトドア活動を支えています。米軍がベトナムのジャングル戦で使ったことでも有名で、灌木や蔓植物が茂った林を進むときや、テントの設営場所を作るときの藪払いに重宝します。

タープのポールづくりや焚き付けの確保にも活躍

マチェットは片手持ちの刃物で、振り下ろす力が増すように、手元よりも切っ先の方が幅広となっています。ほとんどのものは無反りです。黒いさび止めが塗られているものが多く、峰にのこぎりがついたものもあります。 伐採が許可された場所なら、マチェットで枝を切り、タープのポールや物干し竿などを作ることも可能。焚き付けの小枝などを一度に叩き切ることもできます。

使用には十分な注意を

マチェットは脇差し程度の長さがありますが、非常に軽く、振り回しやすい刃物です。枝を打つアクションは剣道の素振りのような大きいものとなりますので、周囲に人がいるような場所では絶対に使用しないようにしましょう。 無反りなので刀のような引き切りは技術が無いと難しく、打ち付けて叩き切る使い方が基本となります。刃物が長いため、勢い余って足に打ち付ける事故が起きやすいので、気をつけましょう。

鉈 キャンプの薪割りで必需

薪割りは鉈の仕事 

ナイフもマチェットも、薪を割ることは基本的にできません。薪に押し当てて叩くような乱暴なことを無理に行うと、ナイフが折れ、大変危険です。薪割りには鉈を使いましょう。 割れる薪の太さは、およそ直径15センチ前後。玉切りした状態の直径30センチ前後の大きな木を割って薪にするには、「よき」と呼ばれる斧やまさかりなどを使います。

鉈には2種類ある

鉈には一般的な形状の鉈と、先端部に石突きが着いたタイプの2種類があります。一般的な鉈を使う際は、薪を割った勢いで鉈が地面に当たり、刃先を損じてしまう恐れがありますので、薪割りは必ず切り株のような台の上で行う必要があります。 石突きが着いたタイプの鉈は、石突きが先に地面に着くため、刃先が守られます。その代わり、立木を切るような場合は石突きが邪魔となり、刃を振り下ろす位置が悪いとはじき返されてしまいます。

鉈で調理する

薪割りや枝打ちのイメージが強い鉈ですが、鉈は元来、アウトドアでの使用目的で開発され淘汰、洗練されてきた刃物なので用途は多岐に及びます。山仕事をする人は、鉈で料理までします。厚みのある刃ですが良く研いでいれば野菜も簡単に切れますし、ベテランのハンターなどはイワナやヤマメをさばき、刺し身を作ることまで鉈一本でやってのけます。使いこなせるようになれば鉈ほど万能な刃物はないでしょう。 「剣鉈」というイノシシやシカ猟に使う大型の狩猟ナイフもありますが、大きすぎて料理に使いにくい上に、切っ先がとがっているので鉈のように激しく打ち付けるような使い方はできません。キャンプ場での使用はあまりおすすめできません。

型枠ノコギリ

薪作りに欠かせない

ナイフではありませんが、現地で薪を調達するような本格的なキャンプをするなら、ノコギリが欠かせません。長い間伐材などを切断して薪を作るような場合、ナイフや鉈には限界があります。ぜひ携行をおすすめしたい刃物です。

型枠ノコギリが使いやすい

おすすめは型枠大工がベニヤ板などど切るのに使う「型枠ノコギリ」です。粗い切断面となりますが非常に良く切れ、値段も3000円前後とお手頃です。 切れ味が悪くなったら、別売りの刃の部分だけ交換することができるので、いつまでも使い続けることができます。 

鰺切り

小型出刃包丁


包丁は当然ながら料理に使いやすく、野外でも活躍します。様々な種類がありますが、中でも「鰺切り」と呼ばれる小型の出刃包丁は用途が広く、芋の皮むきからキャベツの千切りのような細かいカット、魚の骨の切断まで一本でこなしてしまいます。普段の料理にも使えるので無駄がなく、特におすすめしたいと思います。 切れ味が良いので良質の刃を持ち、研ぎやすく切れ味がよいのも大きな特徴。ロープの切断やタープの裁断なども楽に出来るし、刃に厚みがあるので木を削ったり、竹を割ったりする作業も簡単にできます。 

さやを自作する

包丁はさやがないものが多いので、持ち運びに向かないというのが欠点です。さらしに巻いて持ち歩くような行為は非常に危険ですのでやめましょう。厚みのある2枚の板で刃を挟み、たこ糸などをぐるぐる巻き付けたさやを自作しておくと便利です。

ナイフの手入れ

キャンプの前に研いでおく

キャンプ場でナイフが切れなければ使い物になりません。長期キャンプの場合は、砥石ややすりも携行した方がよいです。 ナイフの研ぎ方の基本は、元々の刃の角度を維持することです。より薄く研いだ方が切れそうですが、決してそうではありません。買った当時の角度を変えないように、砥石に刃を当てます。

さび止めは植物油で

ナイフのさび止めのオイルは、鉱物性と植物性に大別されます。料理に使う必要が生じた場合なども考え、アウトドアではサラダオイルやオリーブオイルなどの食用を使うのがベストです。

ナイフの管理

使わないナイフはすぐにしまう

キャンプ場などでは子どもたちも多く、活発に走り回ったりしています。ナイフは使い終わったらすぐに刃をたたんだり、さやに入れたりし、すぐにザックなどにしまってしまいましょう。放置していると思わぬ事故につながります。

使い慣れておく

キャンプ場で買ったばかりのナイフをいきなり使うのはリスキーです。最低でも一度はご家庭で、ナイフを使って料理してみたり、木を削ってみたりして、ナイフの特製を知りましょう。使い慣れていないナイフは危険です。

銃砲刀剣類所持等取締法の関連

キャンプ場までは見えないようにしまって運ぶ

正当な理由がないのに刃体6センチ以上の刃物を持ち歩くと、銃砲刀剣類所持等取締法(銃刀法)に問われます。ナイフもノコギリも、キャンプ場までは、外部から見えないように運びましょう。 「キャンプに持って行く」などという明確な目的があり、その途中経路であったとしても、公共の場を通過するときに腰に下げていたり、ポケットに入れていたりすると、取り締まりの対象となる場合があります。 両刃のダガーなどは所有自体が禁止されているので、販売されていても購入しないようにしましょう。

ナイフを楽しもう

一生に一本のナイフを探す

ナイフはアウトドアの可能性を無限に広げてくれる力強い相棒です。用途を明確にし、自分に合ったベストなナイフを探し出しましょう。できれ ばショップでいろんな種類を手に取り、手になじむかどうか、直接判断したいところです。使い込むほどに手になじんでいくような絶対的信頼がおけるナイフに巡りあえればアウトドアがさらに楽しいものとなるでしょう。 安全に、衛生的に使えるように、普段から手入れを欠かさないようにしましょう。