テーピングとは
テーピングとは足首や手首など各関節の捻挫や筋肉などのけがの予防、けがの悪化を防ぐ、けがした部位の動きを制限するいう効果があります。また、それだけでなく、スポーツテーピングと呼ばれているものもあり、こちらは足首や手首など各関節や筋肉の動きを補助し関節の可動域を補助する働きをするものもあります。
テーピングの種類
テーピング用のテープには伸縮タイプや非伸縮タイプ、固定を目的とキネシオテープがあったり、ニトリートやニチバン、その他様々なメーカーから発売されておりますがそれぞれのメーカーによってさまざまな特性があるので用途や生活スタイルに合わせて自分に合ったテープを選ぶようにしましょう!中にはキネシオテープのような通気性に優れ、そのまま入浴もできて数日間貼りっぱなしで生活できるテープもあります。
テーピングは正しく巻かないと効果がない
一口にテーピングといっても足首だけで見てもアンカー・スターアップ・サーキュラー・ホースシュー・フィギュアエイト・ヒールロックなど、さまざまな巻き方があり、正しい巻き方をしなければ効果はありません。むしろ間違った巻き方をしてしまったせいでする必要のないけがをしてしまったり、けがを悪化させてしまう可能性があります。テーピングは巻き方さえ覚えてしまえばとても簡単な物です。 今回はスポーツなど、アクティブな生活の中で特にけがしやすい足首のテーピングの正しい巻き方を解説していきます!
足首のテーピングに必要なものをそろえる
テーピングをするのに必要なものはそこまで多くありません。 最低限であればテープ一本あればできてしまいます。手で切りやすいタイプのものも多いのではさみの必要ありません。しかし一口にテープと言っても先ほども言ったように伸縮タイプや非伸縮タイプ、固定を目的とキネシオテープなどテープにも種類があり、ニトリートやニチバン、その他様々なメーカーから発売されおり、様々な特性にに分かれています。 なので自分の用途に合ったテープ選びをするようにしましょう。
テーピング用テープ(伸縮タイプ)
伸縮タイプのテープはテーピングをすることでテープの伸び縮みで関節や筋肉の働きをサポートしながら可動域を制限するものです。伸縮性があるため様々な用途に使うことができます。 非伸縮のものと比べると固定力は弱いですが、伸縮タイプの中でも固いものから柔らかいものまで様々なので自分に合った物を使いましょう。
ニチバンのテーピングテープ。 手や指など細かい部分ならこのくらいの太さがよいでしょう。
ニチバンのテーピングテープ。 今回紹介する足首のテーピングにはこのくらいの太さがよいでしょう。 アンカー・スターアップからヒールロックまで何でもこなせます。
ニチバンのテーピングテープ。 肩など大きい部位にはこのくらいの太さがよいでしょう。
テーピング用テープ(非伸縮タイプ)
非伸縮タイプのテープはテーピングをすることで関節などをしっかり固定して可動域を制限するためのものです。 固定力はテープの中で最も強くおなじく保持力も強いです。激しい運動の際に捻挫等のけがを防ぐのに効果的で、捻挫等をして決まった際の応急処置にも最適です。 伸縮タイプ・キネシオテープと比べると使い勝手は劣りますがもっとも頑丈なテープです。
ニチバンのテーピングテープ。 手や指など細かい部分ならこのくらいの太さがよいでしょう。
ニチバンのテーピングテープ。 今回紹介する足首のテーピングにはこのくらいの太さがよいでしょう。 アンカー・スターアップからヒールロックまで何でもこなせます。
テーピング用テープ(キネシオタイプ)
キネシオテープは前述した伸縮タイプ・非伸縮タイプのテープとは役割が異なります。 キネシオテープは筋肉と同じような働きをするテープで、部位や関節を固定するというよりも簡単な固定、筋肉のサポートを目的としたテープです。キネシオテープは撥水性・通気性に優れており数日間貼りっぱなしで生活できるものもあります。 ピップフジモトやニチバンなどの数社は「キネシオ」「キネシオテーピング」の商標を持っていますが、商標を持っていないメーカーから出ている同じようなテープはキネシオロジーテープやキネシオテックステープなどという名前で出されていることもあります。 アンカーやスターアップなど強固なテーピングには不向きです。
ニチバンのキネシオテープ。 筋肉サポート(強)
ニチバンのキネシオテープ。 筋肉サポート(中)
足首のテーピングをする前に
貼りずらい!すぐ剥がれる!かぶれちゃう!剥がす時に痛いよ! かぶれさせずに簡単に貼れてはがれにくくて簡単にはがせるのがいい! そんな方もいるかもしれませのでまずは下準備をしましょう!
足首をテーピングをする際の注意
せっかくテーピングをしたのにすぐに剥がれてしまう!そんな方も多いのではないでしょうか。 そこではがれにくくするためにできることがあります!
少しわかりにくいですが、画像下のくるぶしの上あたりのようにテープの両端の角を丸く切ると引っ掛かりが少なくなってはがれにくくなります!
足首のテーピングの前にアンダーラップを!
肌が弱くてテーピングをすると肌がかぶれてしまう!そういう方はテーピングをまく前にアンダーラップを巻いておくと肌のかぶれを防ぐことができます!
テーピングの下にちらっと見えているのがアンダーラップです。アンダーラップを巻いているとテーピングの効果が薄れるといった声もあるようですが・・・
いっそ足首まわりの毛を剃ってしまう!
貼るときに邪魔だし剥がすときに引っかかって痛いのが嫌だ!そんな人はあらかじめテーピングをする部分の毛を剃ってしまいましょう!一発で悩みとおさらばです!毛を剃るのはちょっと・・・という人はこれもテーピングの前にアンダーラップを巻いておくことによって解消できます。 また、剥がすときには毛の流れに逆らわないように剥がしていくと剥がすときの痛みを軽減させることができます。
足首のテーピングの巻き方を解説!
足首のテーピングをする際のポイント
絶対にテープの力で引っ張って貼らないででください。 テープを強く引っ張りながら貼ると間違った位置で関節が固定されてしまい、動きが無駄に制限されるだけでなく変なところに負荷がかかりけがやけがの悪化につながる利権性があります。必ず固定したい位置まで部位を手で押しながらテーピングをするようにしましょう。 また、テープを引っ張りながら貼ると肌のかぶれの原因にもなる可能性があります。
足首のテーピングの巻き方・貼り方①:アンカー
アンカーは内側にひねる捻挫の予防になるテーピングの巻き方です。関節の可動域を制限します。また、アンカーはテーピングの基礎となる巻き方で簡単なので覚えておきましょう。
巻き方・貼り方手順
①一本目を足首の細い側から体の内側から外側に向かうように巻いていきます。 ②二本目は一本目に重ねるようにしてずらし、少し角度をつけ、同じように体の内側から外側へ巻いていきます。 ③三本目も二本目に重ねるようにしてずらし。少し角度をつけ、同じように体の内側から外側へ巻いていきます。 これでアンカーの出来上がりです。
足首のテーピングの巻き方・貼り方②:スターアップ
スターアップは外側にひねる捻挫の予防になるテーピングの巻き方です。アンカーと比べると多少難しいですが動画を見ながらなら簡単にできると思います。
巻き方・貼り方手順
①くるぶしの上あたりから体の内側から外側へ向けてテープを貼っていきます。この時にくるぶしの内側を外側へと手で押し出すように巻いていくのがポイントです。 ②二本目も少し角度をつけ、ずらすようにして同じように体の内側から外側へ巻いていきます。 ③三本目も同じようにして少しずらして体の内側から外側へ巻いていきましょう。 これでスターアップの出来上がりです。
足首のテーピングの巻き方・貼り方③:ホースシューとサーキュラー
ホースシューとサーキュラーはスターアップ・ヒールロックの効果と強度を高め、足首の捻挫を防ぐテーピングの巻き方です。 こちらも動画を見ながらなら簡単に巻けるでしょう。
巻き方・貼り方手順
①アンカーの上あたり、足の太くなってる側から体の内側から外側へ巻いていきます。 ②二本目を一本目に重ねるようにしてずらして同じように体の内側から外側へ巻いていきます。 ③三本目以降は②の手順を繰り返し、くるぶしの下くらいまで巻いていきます。 ④くるぶしの下まで巻けたら足の甲を巻くようにしてテープの端を止め、下からテープをなじませましょう。 これでホースシューとサーキュラーの出来上がりです。
足首のテーピングの巻き方・貼り方④:フィギュアエイト
フィギュアエイトは足首を固定し安定感を持たせ、アキレス腱を補助するテーピングです。 テープを切ることなく一本で巻けるため慣れれば簡単に巻けるようになるでしょう。
巻き方・貼り方手順
①外側のくるぶしの少し上くらいから巻き始めます。 ②外側から内側のくるぶしの下を通るように巻いていきます。 ③足の甲から土踏まずへと一周するように巻きます。 ④今度は内側のくるぶしの上を通るように巻き、足首を一周させます。 これでフィギュアエイトの完成です。
足首のテーピングの巻き方・貼り方⑤:ヒールロック
ヒールロックはフィギュアエイトよりも強固に足首を固め、かかとをロックするテーピングの巻き方です。 今までのテーピングよりもすこし手順が複雑になりますが動画を見ながらなら簡単に巻けるでしょう。
巻き方・貼り方手順
①一本目をすねの内側から外側のくるぶしを通過し、足の裏を通り足の甲へ巻いていきます。 ②二本目は一本目の最後から巻き始め、内側のくるぶしの斜め前を通過し、かかとと外側のくるぶしを通るように巻いて足首を一周させます。 これでヒールロックの完成です。
足首テーピングまとめ
いかがだったでしょうか。テーピングって実は意外と簡単ではないでしょうか。 一度やり方さえ覚えてしまえばとても簡単に巻けるのでこの機会に一度しっかり覚えてみるのはいかがでしょうか。 ただし、忘れてはならないのがテーピングは治療ではないということです。テーピングはあくまで捻挫等のけがの予防と対策でしかないのです。 正しいテーピングをしていればテーピングによって一時的に痛みが引くことはありますがけがをしてしまった場合には感知することはありませんのでしっかり通院してください。 けがをして病院に通うことのないように、スポーツなどアクティブな場面ではここで覚えたテーピングをしてみてはいかがでしょうか。 それでは皆さん。あらかじめの予防と対策でけがのないアクティブライフを!