樒(しきみ)と榊(さかき)は違う!それぞれの使われ方をご紹介!

樒(しきみ)と榊(さかき)は違う!それぞれの使われ方をご紹介!

樒(しきみ)と榊(さかき)の見た目は似ていますが、種類も使われ方も違う植物です。樒(しきみ)は仏事に、榊(さかき)は神事に使われる植物ですが、それには意味があります。それぞれの特徴と使われ方、そして意味についてもご紹介いたします。

記事の目次

  1. 1.樒(しきみ)と榊(さかき)の違い
  2. 2.樒(しきみ)とは
  3. 3.榊(さかき)とは
  4. 4.樒(しきみ)と榊(さかき)の見分け方
  5. 5.樒(しきみ)の使われ方
  6. 6.榊(さかき)の使われ方
  7. 7.樒(しきみ)と榊(さかき)の入手方法
  8. 8.まとめ

樒(しきみ)と榊(さかき)の違い

樒(しきみ)と榊(さかき)は見た目が似ていますが、種類も特徴も異なる植物です。また、仏事や神事などでの使われ方や意味にも違いがあります。それぞれの特徴と、使われ方や意味を見ていきましょう。

種類による違い

樒(しきみ)はシキミ科、榊(さかき)はツバキ科の植物になります。樒(しきみ)と榊(さかき)は見た目が似ていますが、種類が異なる植物なのです。

使われ方による違い

樒(しきみ)は仏事に、榊(さかき)は神事に使われます。「榊」という字は「木」に「神」と書きますが、まさに神事に使われる木という意味を表しています。

樒(しきみ)とは

樒(しきみ)はシキミ科に属する常緑樹です。比較的暖かい地域に分布しています。原産地は日本と中国で、別名をハナノキやコウノキとも言います。西日の当たらない明るい日陰でよく育ち、水はけがよく、肥沃な土壌を好みます。

樒(しきみ)の名前の由来

樒(しきみ)は、根や葉、花に至るすべての部分に毒を持っています。特に、実の部分は毒性が強いことから「悪しき実(あしきみ)」と言われていました。その言葉から、シキミという名前が付けられたと言われています。また、季節に関係なく芽を出すことから「四季芽(しきめ)」と言われたり、実の形が平べったいことから「敷き実(しきみ)」とも言われていたようです。樒(しきみ)の名前の由来は諸説あるようです。

樒(しきみ)の特徴

樒(しきみ)は成長すると10mほどの高さにもなります。樹皮の色は暗い灰褐色をしており、老木になってくると縦に裂け目が生じてきます。葉は枝の先端に集まるように付き、長さは5〜10cmぐらいで、楕円形または倒卵形の形をしています。葉の色は深緑色で、厚みがややあり、縁の部分が波打ったような特徴をしています。また、枝や葉に香りの成分が含まれているため、それらを乾燥させて抹香として用いられることもあります。

樒(しきみ)の花

3〜4月になると葉の付け根の部分から、直径3cmほどの淡い黄白色の花を咲かせます。花びらの形は細長いのが特徴的です。秋になると星型の実を結びます。余談ですが、「樒(しきみ)の花」は晩春の季語として用いられています。

樒(しきみ)の毒性

樒(しきみ)は、その見た目から想像できないほど、毒性の強い植物です。根から茎、花や葉に至るすべてに毒を含んでいます。特に、実の部分の毒性が高く、誤って体内に入れてしまうと死に至る危険性もあります。その実は、香辛料として使われる八角(トウシキミの実)と似ているため、誤って食べてしまったという事故が実際に起きています。そのため、毒物及び劇物取締法によって劇物に指定されています。

榊(さかき)とは

榊(さかき)はツバキ科に属する常緑樹です。比較的暖かい地域に分布しています。原産地は日本、朝鮮半島、台湾、中国です。別名をホンサカキ、マサカキとも言います。耐陰性の強い植物なので、半日陰の場所でよく育ちます。土は湿り気のある肥沃な環境が適しています。

榊(さかき)の名前の由来

榊(さかき)の名前の由来は諸説ありますが、「神様がいる聖域と人間世界の境にある木」から「境木(さかき)」となった説があります。また、「栄える木」と書いて「栄木(さかき)」や、「神聖な木」という意味から「賢木(さかき)」という説もあります。どちらにせよ、榊(さかき)という「木」と「神」を合わせた字は、神様に関わりのある木であるということを表しています。

榊(さかき)の特徴

榊(さかき)は成長すると12mほどの高さにもなります。若い枝は緑色をしていますが、成長すると淡い灰褐色になります。葉の長さは10cmぐらいで、縁にはギザギザがないきれいな楕円形をしています。葉の色は深緑色で、やや厚みがあり、表面につやがあるのが特徴的です。

榊(さかき)の花

6〜7月ごろになると、葉の付け根の部分から白く小さい花を咲かせます。花は、1〜4つほどが束になり、下向きに咲きます。11月ごろになると、黒くて小さな実を結びます。ちなみに、「榊(さかき)の花」は初夏の季語となっています。

樒(しきみ)と榊(さかき)の見分け方

樒(しきみ)と榊(さかき)の見た目はとても似ています。しかし、それぞれの葉や花、樹皮の特徴を知ることで見分けることが可能です。樒(しきみ)と榊(さかき)は使われ方が正反対なので、間違えないように見分けられるようにしましょう。

葉での見分け方

樒(しきみ)の葉は、縁の部分が波打ったような形になっています。葉の硬さは、榊(さかき)よりも少し柔らかいです。

榊(さかき)の葉は、平べったく、きれいな楕円形の形をしています。葉の硬さは、ツバキ科の植物のため、樒(しきみ)よりも硬いです。色は樒(しきみ)に比べると、やや濃い印象です。

花での見分け方

樒(しきみ)の花は、やや黄色みを帯びた白い色をしています。花びらは細長く、枚数が多いです。

榊(さかき)の花は、白い色をしています。花びらは楕円形で、5枚だけ付いています。

樹皮での見分け方

樒(しきみ)と榊(さかき)の樹皮は、どちらも灰褐色をしていますが、樒(しきみ)のほうが少し暗い色をしています。また、樒(しきみ)は老木になってくると縦に裂け目が生じるのが特徴的です。

樒(しきみ)の使われ方

樒(しきみ)は、お寺や墓地に植えられたり、仏壇のお供えとしても使われます。また、関西地方では、葬儀の際、葬儀会場の入り口や自宅の玄関に飾られる習慣もあります。

お寺や墓地に植えられる意味

樒(しきみ)がお寺や墓地に植えられる意味は、野生の動物からお墓を守るためだと言われています。野犬などがお墓を掘り起こさないように、毒性の植物である樒(しきみ)の葉や枝を地面にまいたのが始まりだそうです。

仏壇にお供えする意味

樒(しきみ)は枝や葉から独特の香りを出すので、香を焚くのと同じ意味合いで仏壇に飾られることがあります。仏壇でお香を焚く意味は「故人とつながるため」、「故人の食べものとして」、「自分とその周りを清めるため」など諸説あります。

葬儀会場の入り口に飾られる意味

関西地方で樒(しきみ)が葬儀の際、葬儀会場の入り口や自宅の玄関に飾られるのは、悪霊を寄せ付けないためと、不浄なものを清めるためです。しかし、樒(しきみ)の飾りが大きくて場所をとるという理由で、最近では板樒や紙樒のような印刷されたものも使われています。

榊(さかき)の使われ方

榊(さかき)は、「木」に「神」と書きますが、その字からも読み取れるように神事や神棚の飾りとして用いられます。神前にお供えする玉串(たまぐし)も榊(さかき)で作られています。

神事や神棚の飾りとして使われる意味

昔から植物には神が宿ると言われていますが、特に尖った枝先は神がよりつく対象物として用いられてきました。そこで、榊(さかき)は1番身近な植物であり、神がよりつく対象物としてもふさわしいことから、神事に用いられるようになりました。

神棚への飾り方

榊(さかき)を神棚に飾る際は、榊立てを用います。そして、榊立てに立てた榊(さかき)を、神棚の両脇に配置します。榊(さかき)の交換は、毎月1日と15日に行うのが習わしになっています。榊(さかき)の水は毎日変えたほうが、枯れる心配が少ないです。不要になった榊(さかき)は、神社でお焚き上げをしてもらうか、塩で清めてから白紙に包んで処分するようにしましょう。

樒(しきみ)と榊(さかき)の入手方法

どちらもインターネットで購入することが可能です。榊(さかき)はスーパーや花屋などでも手に入ります。また、神社では1日と15日に、榊(さかき)を提供しているところもあるようです。樒(しきみ)はスーパーや花屋で見かけることは少ないです。お寺や仏具店などでは取り扱っているところもあるようです。

まとめ

樒(しきみ)と榊(さかき)の違いとそれぞれの使われ方をご紹介してきました。樒(しきみ)は仏事、榊(さかき)は神事に用いられます。見た目は似ていますが、使われ方が正反対なので、決して間違えないようにしましょう。

ネコスケ
ライター

ネコスケ


関連するまとめ

おすすめの記事


Article Ranking