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木ネジとは?規格や種類&DIYでの正しい使い方、打ち方をご紹介!

木ネジはDIYでも使われる木材の連結等に用いるネジです。木ネジの中には様々な種類があり、それぞれで適した用途があります。意外に知らない木ネジの規格や種類、木ネジの正しい使い方・打ち方を紹介します。木ネジを正しく理解してDIY力を高めよう!
更新: 2024年1月20日
すがや
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木ネジの基本情報

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木材を連結するネジ

木ネジとは木材同士を連結するなどの木工に用いるネジです。木ネジという名前ですが、ネジの素材が木というわけではなく、その使用用途から木ネジと呼ばれています。

DIYでも人気のコーススレッド

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多くのネジはナットや雌ネジなどと組み合わせて、固定や連結を行います。一般的に木ネジはナットや雌ネジなどを必要とせずに単体で締結できる点も特徴のひとつです。後述するコーススレッドというタイプの木ネジは、下穴をあける必要もないなどDIYでも人気を集めています。

木ネジの中にも様々な種類あり

ひとくちに木ネジと言っても頭の形やらせんの入り方などで様々な種類があります。またネジという総称の中には非常に多くの種類があります。ネジについて知ることで、木ネジについての理解も深まります。大まかにネジの種類について説明します。

ネジの基礎知識

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ネジ、ボルト、ビスとは?

そもそもネジとはその形状の中にらせん状の溝のある固着具の総称になります。言葉にすると少しわかりにくいですが、この形状の固着具は非常に多くあります。例えばボルトやビスと言われるものもネジの中に含まれます。これらのネジに分類されるものが、どのように違うのかをそれぞれ説明します。

ボルトとは

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ボルトとは、頭が四角形か六角形で側面にらせん状の溝が入った雄ネジです。一般的にナットと組み合わせて部品と部品を使うのに用います。六角ボルトや六角穴付ボルトなど、ボルトの中にも様々な種類があります。

ビスとは

ビスは小ねじとも言われます。ボルト同様に雄ネジになります。頭に溝か十字の穴があり、ドライバーで締めることができます。先端が尖っているもの、尖っていないものなどビスの中にも種類があります。厳密には木ネジもビス(小ねじ)の中に含まれます。

一般的なビスの使い方

ビスとは、上記の通り先端が尖っているものも尖っていないものも含まれます。しかし、一般的にビスと言うときには先端の尖っているものを指すことが多いです。微妙な違いですが、覚えておいて損はありません。一般的なビスの定義も覚えておきましょう。

ネジの頭の形

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皿頭と丸頭とは

ネジは頭の形状にもいくつかの種類があります。頭の形によって使用用途もわかれます。木ネジの場合は皿頭と丸頭の2つの規格が多く使用されています。それぞれの特徴を説明します。

皿頭は木ネジのメジャーな規格

皿頭は木ねじにおいて最もよく使用されている規格と言われています。皿頭の特徴はネジの頭を完全に飛び出ないように打ち込むことができます。ネジが飛び出ていると困る場所では皿頭を使うことをおすすめします。

丸頭は一般的なネジの規格


丸頭はその名前からもわかるように頭部の形が丸みを帯びています。ネジの定番の規格のひとつです。丸頭で締めるとネジの頭の部分が木の上に残ります。ネジの頭が出ていても差し支えない場所で使用します。

ネジの材質

材質ごとで異なる特徴

ネジには材質も様々なものがあります。材質によって特徴がそれぞれあります。木ネジで用いられることの多い材質の特徴を説明します。

加工によって錆びにくくなる鉄

鉄はネジに一般的に使われる材質のひとつです。後述するステンレスなどに比べると錆びやすいですが、加工によって錆びにくくされた鉄のネジもあります。

亜鉛のメッキのユニクロ加工、外観が黄金色または銅色になる有色クロメート加工など、いくつかの錆びにくくする加工があります。ユニクロ加工よりも有色クロメート加工の方が錆びにくいです。

錆びにくいステンレス

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ステンレスは錆びにくいのが特徴です。通常は銀色ですが、ブロンズ加工により黒いものもあります。熱が発生しやすく逃げにくいことから、ねじが回せなくなってしまうねじりという現象が他のネジよりも起きやすいと言われています。

装飾などに使われる真鍮

黄銅ネジとも言われます。銅と亜鉛を混ぜて作られています。見た目がきれいなため装飾などで好んで用いられます。強度は熱などのネジよりも低いです。また、5円玉も同じ素材で作れています。

さまざまな木ネジの材質

この他にもアルミニウムやチタン、ニッケルなどがネジの材質としてあります。それぞれの特徴を把握して、使いこなせるようになればDIY力もグンとあがりそうですね。

全ネジと半ネジ

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全ネジと半ネジの違いは?

ネジには先端から頭部まで全てにらせん状の加工が施してある全ネジと呼ばれるものと、半分までがらせん状の加工の半ネジと呼ばれるものがあります。全ねじと半ネジのそれぞれの特徴について説明します。

木材の連結には向かない

全ネジはらせん状が最後まで続くため、木材同士を連結できません。らせん状では引き寄せる力が働かずに、締め続けるとネジ穴の先が空洞になっていきます。全ねじの木ネジは木材同士の連結よりもフックなどとして用いることが多いようです。

木材の締結は半ネジ

木材を連結する際に用いるのは半ネジです。らせんのない部分でネジが空回りすることで、連結したい木材が引き寄せられます。全ネジと半ネジは違いを知らないと大失敗ということもありますので注意しましょう。

規格と長さ

ネジの様々な規格

ネジには大きくはJIS規格のネジとISO規格の2つの種類のネジがあります。JISは日本の規格、ISOは国際的に用いられている規格です。この規格の違いもネジを選ぶ時に悩みの種のひとつになってしまいそうですが、ネジを選ぶ時に最も気をつけなければいけないのは長さになります。

ネジの理想的長さ


ネジを選ぶ時に重要なのは長さです。理想的な長さは打ち込みたい木材の長さの2倍から3倍だと言われています。これより短い長さですと打ち込みが浅くなってしまうこともあります。既に用途が決まっている時は、ネジ購入の前に打ち込みたい木材の長さを測っておくとよいですね。

人気のコーススレッドとは?

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DIYでも人気のコーススレッド

コーススレッドとは木ネジの種類のひとつで、非常に人気がありDIYでもよくおすすめとされるネジです。コーススレッドとはどういった特徴があるのかを説明します。

コーススレッドの意味

コーススレッドは目が粗い(コース)とネジ山(スレッド)という2つの言葉の組み合わせです。その名の通り、他のネジと比べるとらせん状の間隔が広いのがわかります。そして、コーススレッドはネジの先端が尖っていることも特徴のひとつです。

下穴を空ける必要なし

コーススレッドは先端が尖っているため、下穴というネジを打ち込むための穴を空ける必要なく木材を打ち込むことができます。インパクトドライバー(ドリルドライバー)などでそのまま木材に打ち込むという使い方をします。スピーディーに作業を進めることができます。

比較的安価に手に入る

またコーススレッドは釘よりも保持力が高いと言われています。下穴を空ける手間が省けて保持力も高いというのは大きな魅力です。また、比較的安価に手に入ることも大きな魅力です。

タッピングネジとは?

雌ネジがいらない点が特徴

タッピングネジは 雌ネジを用いずにネジ自体でねじ込むことができるネジです。下穴をあけておけば後は底にタッピングネジを差し込むことができます。タッピングネジは先端が尖っている1種のほか4種までの形状が用意されています。

タッピングネジと木ネジの違いは?

タッピングネジは主として鉄板等に用います。木ネジの代用としても使うことはできますが、あくまで代用として捉えましょう。タッピングはほぼ全てが全ネジであることと、木材の年月の経過での痩せに対応できないことがその理由としてあげられています。木工の場合は、タッピングネジでなく木ネジ・木ビスを用いることをおすすめします。

木ネジの使い方・打ち方1:下穴とは?

下穴について説明

木ネジ・木ビスの特徴を一通り把握したところで、ここからは実際の使い方・打ち方を紹介します。はじめに、ここまででも何度か話題にあがった下穴について詳しく説明します。

木材が割れるのを防ぐ

下穴とは木ネジや木ビスを打ち込む前に事前にあけておく穴を言います。下穴をあけないで打ち込もうとすると木材が割れてしまう可能性もあります。またビスの打ち込みを補助するという目的も下穴にはあります。

下穴は打ち込む予定の木ネジ・木ビスよりも小さく

下穴の大きさは、打ち込む木ねじ・木ビスよりに一回りほど小さい程度がよいとされています。木ねじ・木ビスから見て7割、もしくは1ミリ程度小さな大きさが良いようです。逆に下穴が大きすぎては木ネジ・木ビスが入らなくなってしまいます。打ち込む予定のものの大きさをよく見るようにしましょう。

深く空けすぎないように注意


下穴の深さも打ち込む予定の木ネジ・木ビスの長さによります。ここでの注意点も打ち込む予定のものより長くしないことです。下穴は木ネジ・木ビスから見て5割から7割の深さで良いとされています。

ドリルビッドや錐(きり)で下穴をあける

下穴をあける方法はいくつかります。最も楽なのはドリルビッドをを使ってあける方法でしょう。その他に錐を使ってあける方法もあります。専用の下穴用の錐も販売されているのでそういった錐を使うのもおすすめです。皿頭のネジを使う際には皿取錐という皿頭が綺麗に埋められる錐もあります。

木ネジの使い方・打ち方2:上手な打ち込み方

木ネジの打ち方を説明

木ネジの使い方は実はそんなに難しくはありません。すぐに覚えることができ、練習することで打ち方のコツを掴むことができます。木ネジの打ち方を説明します。

電動工具がほぼ必需品

木ネジを打ち込むにはインパクトドライバー(ドリルドライバー)がほぼ必需品です。手締めも不可能ではないですが、力が必要になりますし、それに何と言っても電動と比べると非常に時間がかかってしまいます。DIYなどで作業する際には電動工具を準備することをおすすめします。

ネジが垂直になるように意識

木材にネジを打ち込むときのコツのひとつが角度です。木材に対してネジが垂直になるように意識します。垂直で入れる予定のところに斜めに入れてしまうと、木材が割れる原因にもなり、また見栄えもあまり美しくありません。慣れない内は少し難しいもしれませんが、打ち込む時は毎回垂直になるように意識しましょう。

ネジを押し込む力の入れ具合を覚える

ネジを打ち込むときのもうひとつのコツが力です。電動工具の後部に手を添えて、その力でネジを押していきます。とは言ってもそこまで大きな力は必要ありません。こちらは勝手さえわかれば、スムーズにできるようになります。

下穴をつくって安心作業

作業に自信のない時はコーススレッドなどの下穴の必要のないネジであっても、下穴をあけるようにしましょう。ネジを押し込みやすくなるほか、木材も割れにくくなります。この一手間を加えるとことでDIYが上手くいく可能性があがります。

木ネジを使いこなそう!

よく理解することでDIYライフが広がる

このように一口に木ネジと言ってもその世界は非常に奥が深いです。木ネジについて正しく知ることでDIYライフはさらに広がります。あとは使い方さえ覚えてしまえば後は難しいことはありません。木ネジを使ってDIYを満喫しましょう。