パキラとは?実はかなりポピュラーな花木!
南米原産のパンヤ科パキラ属の常緑植物になります。瑞々しい葉と艶のある丸み帯びた幹肌のコンビネーションが非常に美しく特徴的で時期を問わず一年を通して室内を明るく演出してくれます!雑誌やドラマの小物、室内インテリアとして非常に私たちの日常によくとけ込んでいる観葉植物です。環境への適応性も広く初心者でも簡単に栽培でき、育て方次第で木の長さや姿などが変化するので世界に一つだけの貴方オリジナルの株を育て上げることができます。
パキラの種類
パキラの木には世界中に約70種類の品種が知られ、日本で広く観葉植物として流通しているものは主に2種類で、グラブラ(Pachira glabra)、アクアティカ(Pachira aquatica)という品種になります。この品種はどちらも種子から育てられたものは、根元の幹が太く肥大して独特の味わい深い姿となります。グラブラの葉は葉先が尖っており、アクアティカの葉は丸まっているという特徴があります。また葉に白く美しい斑が入った斑入りの種類もあります。斑入り種は希少なため高値で取引されることが多く、栽培でも日に当てすぎると弱るなど細心の注意が必要となります。
パキラの花とは?開花の条件
実は葉っぱばかりだと思われていたパキラは美しい花を咲かせます。日本の四季のある気候では開花までもっていくのは非常に難しいとされていますが、安定した温度で種子から生長し、5年から10年ほど育てられた株になると美しい絹糸のような花を咲かせることがあります。特定の開花時期というものはなく、人工環境下で育てられたものはやはり日当たりのよい環境で長く育てなければ花は咲きません。ちなみに品種の種類によって花の色に違いがあり、グラブラは白色の花、アクアティカは桃色の花を咲かせるという特徴があります。皆様のご自宅のパキラももしかしたら開花する力を秘めているかもしれません。興味のある方は開花までチャレンジしても面白いかもしれません!ぜひともパキラの美しい花を実際に眺めてください!
パキラの花言葉
パキラの花言葉1. 花言葉の意味と由来
パキラの花にも花言葉があり、2つの意味があります。 一つは「快活」この花言葉の意味はパキラが非常に生命力あふれる樹木で枝を切り落とされても新しい芽を多くつけることに由来しています。 もう一つは「勝利」これはその昔貧しい人がパキラの苗を手に入れて育てて売ったら、大金を手にすることができたという言い伝えに由来しています。
パキラの花言葉2. 花言葉が活きる場面
花言葉からしてどのような場面でパキラを相手にプレゼントするのがふさわしいでしょうか? 「快活」「勝利」というキーワードからして、たとえば病気での全快祝いや新しいことに挑戦する人、仕事が成功した人などへの贈り物としては実にマッチする意味合いを持つ植物ということになります。
パキラの入手方法
非常に魅力のあるパキラですが、入手は意外にも簡単でホームセンターの園芸コーナー、100円ショップ、植物の専門ショップまで幅広く取り扱われています。数センチの小型の苗になると数百円、1メートルを超える大株になると数千円~万円の価格帯で取引されています。市場にはなかなか出回らない珍しい品種になるとネットでのオークションやプロの園芸家様からの分譲などで入手できる場合もあります。パキラの苗は同じ品種でも仕立て方のバリエーションが非常に豊富で3株の苗木を三つ編みにしたユニークなものや小さい苗を苔玉仕立てにしたものまで非常に私たちの目を楽しませてくれます。
パキラの育て方
育て方1 栽培用土
パキラの栽培に使う用土は実に様々なものがあり、プロの園芸家になると様々な土をオリジナルにブレンドしますが一般的なホームセンターや100円ショップなどでに販売されている観葉植物用の用土で成長には十分です。最近の用土にはあらかじめ肥料成分が添加されている場合が多いため、特別肥料などは施さなくても旺盛な生長を見せてくれます。むやみに肥料をやっても意味はなく、むしろ根を痛めて根腐れを起こしてしまう危険もあります。そのかわり毎年の植え替えで土を新しいものに替え、栄養成分を一定に保つ必要があります。植え替えは5月から9月の温かい時期に行うのが安全です。
室内に土を入れるのは衛生的に不安をいう方もいらっしゃると思います。そこでおススメなのが乾燥水苔です。水苔は蘭の栽培などでよく使われる植え込み材料ですが、幅広い種類の植物に応用することができます。土と比べて雑菌や虫などの発生が激減するため、衛生的に室内ガーデニングを楽しむことができます。
育て方2 置き場所
原産地が亜熱帯の気候の植物であり、20℃前後の温度で明るい場所に置くと非常によく育ちます。しかし生育範囲が意外にも広く、時期にもよりますが極端な低温や高温の場所に置かなければゆっくりとではありますが成長します。この環境への耐性の強さが広く栽培されている要因でもあります。太陽光は必要ですが、夏場の熱すぎる炎天下では、葉焼けを起こしてしまいますのでその場合には遮光が必要です。2メートルまで育つ植物ですので、ベランダや庭先の鉢は風や台風などで鉢が倒れないように支えが必要です。
育て方3 給水
パキラは水をとても好む種類であるため、栽培養土の乾かしすぎには注意が必要です。基本的な水やりについてですが、用土の表面が乾いたらタップリと上から水をやります。水やりには2つの意味があり、一つは植物への給水です。パキラに限らず植物も私たちと同じ生物であるため生育には水分が必要となります。もう一つは鉢の中をきれいに保つためです。植物の根からは生育中にいらなくなった余分な成分が排出されます。これをそのままにしておくと根の成長が悪くなり生育に悪影響のため、それらの物質を外に排出する必要があります。
用土だけではなく週一回ぐらいのペースで植物の上から株全体にジョウロや霧吹きなどで水をかけてやるのが特にお勧めです。これには葉に積もった埃などの汚れや病害虫を落とし健全な生育につなげる効果が期待できます。 長期で旅行に出掛ける際などには植木鉢の受け皿に水を張っておく腰水により1~2週間くらいは水やりの必要がなくなります。その場合はボウフラなどの害虫や根腐れに十分な注意が必要です。
育て方4 繁殖
パキラは非常に生命力が強く、枝がすべて切られても健全な幹が残っていれば、切り口の脇から新たな芽を伸ばして育ちます。育てているうちに部屋の天井まで達してしまったようなパキラは思い切って枝を切り詰めましょう。切り取った枝などを水苔や花瓶に挿しておくと下から根を伸ばし新たな一つの株として栽培することができます。ある程度根が伸びたら栽培養土に植え替えて通常通りの管理をしましょう。ここで一つ注意したいことなのですが、このような繁殖方法の苗は幹の根元が太くなりません。パキラ独特の肥大した幹を楽しむためには、種子からの苗を気長に育てましょう。
最後に・・・
植物に限らず生き物を育てることは日々何かに気づかされて、広い視野で物事を見る観察力が鍛えられます。 趣味にも教育にはとても良いです。 ここまでお読みいただきパキラの野趣溢れる魅力に引き付けられた方もいらっしゃると思います。 仕事や学校から疲れて帰ってきて、青々としたパキラの葉が広がっている自宅の部屋はきっとあなたの疲れを癒し明日への活力を生む空間となるでしょう。 ぜひともパキラを手に入れて立派な株に栽培してみることをおススメします。ほかの誰とも違うあなただけのグリーンライフを満喫してください!