サルヴァトーレ フェラガモ アッティモ ロー フロラーレ オードトワレ 30mL
マジョラムとは
外見は地味で目立たないマジョラムですが香りは違い、しっかりとした存在感があるんです。
ハーブはみんな似た香り?
「ハーブってどれも春菊みたいな香りで薬っぽいわ」と思っている方いらっしゃいませんか?確かにどれも共通して薬草やハッカの香りがして苦手な人も多いのではないでしょうか。でも中には甘くて優しい香りのものもあるんです。それがマジョラムです。
マジョラムってどんな香りなの?
マジョラムと似た香りのハーブはいくつかありタイム、オレガノがあります。オレガノはトマトソースのピザやパスタの上によく振りかけられているのでお馴染みですね。タイムは目にすることは少ないですが香りがかなり強く、食材の匂い消しや煮込み料理の風味付けによく使われています。マジョラムはこの二つと同じようで全く違う香りなのです。
マジョラムの香りの特徴
オレガノはワイルドマジョラム、マジョラムはスイートマジョラムと呼ばれます。「野性」という言葉から解るようにスイートマジョラムはオレガノの香りから粗野な苦味を取り去り上品にし、一滴甘さをプラスしたような香りです。さらにピリッとした薬味が少々入った上にハーブのスッとした透明感も合わせ持つという複雑な香りなのす。
フェラガモの香水やお菓子にも
サルヴァトーレ フェラガモ アッティモ ロー フロラーレ オードトワレ 30mL
マジョラムの魅力的な香りはなんとあの有名なフェラガモの男性用香水にも使われており多様な使われ方がされています。匂いがきつすぎないので他の香りと混ぜやすく調合しやすいのでしょうね。また温かみのあるスパイシーな香りはお菓子との相性もよく香りのトッピングとして幅広く活躍しています。香りを楽しむハーブですね。
マジョラムの精油と香水
アロマテラピー(芳香療法)で使われるのは精油で、香水は化粧品の一つです。それぞれ作り方が違います。
天然香料と合成香料
エッセンシャルオイル(精油)は香水とどのように違うのでしょうか。どちらも香りが凝縮されたものなのですが精油は植物を大量に圧搾、蒸留し、香りを抽出するものなので100%天然の貴重な一滴なのです。香水は天然香料と合成香料(石油系)を混ぜたものや合成香料のみのものもあり高価なものから100均でも売られている安いものまで様々です。
天然と合成の大きな違い
精油と香水は大まかには似ていますがやはり違った匂いですよね。どちらも人工的に作られるものですが香水に使われる合成香料は天然香料から主要成分だけを取り出して作られます。しかし天然香料にはこの他にまだ解っていない成分や、香りには無関係な成分があるのです。この余分な成分が精油の深みのある香りになっているのです。
芳香療法では主要成分以外が大事
なぜアロマテラピーは合成香料ではだめなのでしょうか?実は香りの主要成分以外の残りの芳香成分が体に良いとされているからなんです。余分な成分が大事なんて驚きですね。この余分な芳香成分の構造は今のところ人には作り出せません。自然の持つ力は大きいものですね。
マジョラムはアロマとハーブ両方楽しめる優れもの!
アロマテラピーを始める前に知っておきたい香りの基本情報です。
香りの力
アロマテラピーで植物の凝縮された香りを嗅ぐと脳へ働いて、体の不調が改善されるということですが、匂いで体が反応するという現象は多くありますね。おいしそうな食べ物の匂いで食欲が湧いたり、お腹がすいているのに嫌いな臭いを嗅ぐと食欲が失せたり。これも香りの力ですね。
心の薬
古代から幸福をもたらす植物とされているマジョラムには人々に喜びを与える力があります。孤独をなぐさめ、ストレスや落ち込みを取り去り心を元気にしてくれます。副交感神経に働きかけ自律神経の乱れを整える効能があるとされているためうつ状態の時、向精神薬の代用になるかもしれません。
薬いらずのアロマ
マジョラムの香りには痛みを和らげる効果もあるといわれ、古代ギリシャでは薬として使われていました。また血行促進、体温調節作用などの効能が期待できることから、女性に多い冷え性やむくみを改善できる効果もあるといわれています。整腸作用もあり便秘や下痢にも良いとされています。できるだけ薬に頼らない生活をしたいですね。
一滴のパワーと植物全体のパワー
香りだけでなくマジョラム全体のパワーを取るにはハーブティーです。アロマもハーブも植物の成分を体内へ入れることは同じですがアロマの精油は芳香成分を凝縮しているため、一滴の力は絶大なものでその効果は計り知れません。ハーブの作用は緩やかですが、継続して取り続けることで体質が変わってくるということです。ハーブは漢方と共通していますね。
スイートマジョラムハーブティーの効果
香りもお茶も共通の効果がありますがハーブティーは直接胃に働きかけます。胃の働きを活性化するので胃もたれの時に飲むとすっきりし、食欲のない時には食欲増進されるということです。体内にある毒素の排出もされるといわれているので肝臓の機能を助けることでしょう。継続することで知らない間に健康体へ変わるかも知れません。
マジョラムで簡単なアロマテラピー
専用器具がなくても気軽にアロマを楽しみましょう。
お湯に数滴
アロマポットがなくても簡単に精油の香りを楽しめます。洗面器やボウルにお湯を張り、数滴エッセンシャルオイルをたらすとよい香りが広がります。そのお湯を使いお顔や体を拭かれてもよいでしょう。電気を使わないアロマストーンもお勧めです。
アロマオイルをお肌に
アロマオイルをお肌にも浸透させましょう。でも刺激が強すぎるので絶対に直接塗ってはいけません。植物オイル(キャリアオイル)に数滴垂らし、よく混ぜてから使います。キャリアオイルを使うことで刺激が少なくなるだけでなく肌にゆっくり吸収していきます。濃度は多くても2%までとされているので入れすぎは禁物です。
マジョラムの美容効果
マジョラムの効果の一つに血流が高まり新陳代謝が上がると言われています。このため肌が活性化し、クマやくすみを取り去る作用も期待できます。キズの自然治癒力、病気の免疫力にも効果が期待されます。
マジョラムの栽培は手間いらず
スイートマジョラムは地中海東部が原産とされるシソ科ハナハッカ属の多年草です。地中海沿岸の気候は夏涼しく冬暖かいですが、これに合わせて栽培する必要はありません。ハーブは野生種で強く乾燥を好みますから夏の湿気に気をつけ、冬は外でも1~2度までなら枯れません。あと水のやりすぎに注意してくださいね。
マジョラムは女神が作ったハーブ
ギリシャ神話の「美の女神」アフロディーテが作ったハーブであるという伝説もあり、幸せをもたらすハーブとして新婚夫婦に贈ったり故人の冥福を祈って墓地にお供えする風習もよく知られています。そのほか古代には恋愛成就のお守りに、中世では魔除けのお守りにも使われていたそうです。
マジョラムは昔から定番の長寿のハーブ
17世紀ローマでは魔女狩りや宗教弾圧で伝統のある薬草は禁止されましたが遠く離れたイギリスで植物学者が活発に活動し始めました。このころの書物にマジョラムが記されていますから、ヨーロッパでは昔から定番のハーブの一つでしょう。語源はラテン語の「major(より大きい)」とされており、生命をより長く=長寿と考えられていたようです。
医療とハーブ
薬草の自然治癒力で健康へと導きます。
メディカルハーブ
体調不良のときに使う薬草、香草です。数あるハーブの中でも、効能が科学的に証明されているもののみを指します。日本の病院で処方される漢方も同じですがまだ未経験の方が多いですね。ドイツではハーブの使用が一般化されており、病院に行く前にハーブティーを飲むのがあたりまえなのです。
複数の病気にまとめてハーブを
複数の病気を持つ患者さんにたくさん薬を出すよりも一つのハーブでまとめて回復を促します。メディカルハーブは、栄養素の補給、消炎・鎮痛、抗菌・抗ウイルス、生態防御機能調節、抗酸化という5つの働きが証明されているので自然治癒や免疫の力を向上させることが期待されます。
マジョラムまとめ
スイートマジョラムを簡単にご紹介しました。香りにくせがなくアロマ初心者にも使いやすいようですね。ぜひマジョラムを普段の生活に取り入れ薬いらずの生活を目指しましょう。体調が悪いけど病院に行く程ではない時アロマテラピーを試してみませんか?