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オイルマッチ(永久マッチ)の正しい使い方!危険性と消し方も解説!

オイルマッチは今では珍しいマッチですがアウトドア用品店は見かけます。なぜならオイルを使用するので通常のマッチよりアウトドア向きだからです。ここでは誤った使い方をしないように正しい使い方と危険性また消し方をご紹介いたします。
更新: 2021年9月16日
揚げ餅
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この記事で紹介しているアイテム

メタルマッチ AQマッチ ファイヤースターター

オイルマッチ、永久マッチ、パーマネントマッチとは

永久マッチ?パーマネントマッチ?AQマッチ?

マッチは分かるけど、オイルマッチという言葉を知ってる人はそう多くは無いかもしれません。通常のマッチやガスライターなどと比べると非常に長く使えることから、パーマネントマッチやAQマッチ(AQは永久の語呂合からそう呼ばれてます)とも呼ばれます。パーマネントとは英語で「Permanent」。直訳すると永久的なという意味になります。

しかしながらパーマネントと言われるように永久的に使わえるわけではなく、側面にある火打石も無限ではないので正確には半永久的といえます。マッチと言われてますが使い方は少し違います。「オイル」マッチと言う名のように火薬を使わずオイル使用います。

簡単な構造説明

部品を変えれば無限に使えそうな構造

出典: https://item.rakuten.co.jp/smileymarket/s000281311/

通常のマッチみたいに本体や外箱に火薬がついてるわけではなく、詳しくは後述しますが本体内部はオイル入れるタンクになっています。また本体中央上部に装着されてるいる芯が通常のマッチでいうマッチ棒みたいになります。

本体の側面には火打石(フリントとも言いますがここでは以下火打石といいます)があります。水にぬれると使用する事ができないマッチと比べると頑丈です。また本体も樹脂、金属などで製造されており紙の外箱よりも当然ながら頑丈です。

使い方がわるかったりや保管環境などによりますが芯の綿が焦げるので取り換える事が多いです。これは使い方が正しい場合でもいずれ同様に取り換えていく消耗品になります。火打石については結構な頻度で使用してもそう簡単に摩耗することはないです。ただしこちらも無限に使うことは不可能です。

使用できるオイルの種類

ジッポなどのオイルライター用品は身近で入手できる

オイルマッチで使用できる燃料はジッポでお馴染みのオイルライター用オイル(主にベンジン)です。一部ではホワイトガソリンやアルコールなどを使うという方がいるかもしれませんがオイルライター用のオイルと比べると揮発性など違うので誤った使い方になり危険です。

オイルライター用のオイルはアウトドア用品店までいかなくてもコンビニエンストアなど身近なとこで手に入りやすく意外と便利です。

互換性などを確かめる必要性もありますが最近は大手100円均一ショップでもオイルライター用のオイルを置いているので覗いてみるのも良いかもしれません。使用する前にオイルの使い方も目を通しておいたほうが無難です。

オイルマッチ(永久マッチ)、パーマネントマッチ、AQマッチの使用するまでの大まかな流れ(使い方)

なぜパーマネントと言われるか使い方をマスターすれば分かる

メタルマッチ AQマッチ ファイヤースターター

出典:楽天
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オイルマッチ上部から芯を取り外し、オイルマッチ本体にジッポなどのオイルライターで使うオイルを注入します。そして再び芯を装着することで芯の先端より少し下の綿にオイルが染み込んだ状態になります。

その後本体から芯を取り外し、オイルマッチ本体側面にある火打石と芯の先端を擦る事で火花が散り先程オイルが染み込んだ綿部分が着火します。

難しいように思えるかもしれませんが慣れればジッポのように簡単に火をつけれるようになります。

また通常、マッチは一回で使い切りでマッチ棒が無くなると外箱は廃棄すると思いますが、オイルマッチはオイルさえあれば無限に使えるわけではないものの基本的には繰り返し何度も使えます。以上がおおまな使い方です。 詳しい使い方を解説していきます。

オイルマッチ(永久マッチ)、パーマネントマッチ、AQマッチの使い方

使い方ステップ① 火打石のコーティング剤を削る

デザインなどにより細部が多少異なりますが、基本的には使い方、構造は次の通りです。またこの使い方ステップ①は購入後初めて使う時に必要な作業になります。使用品を譲り受けたりした場合は飛ばしていただいて大丈夫です。

本体側面にある火打石は出荷時などに摩擦が起き事故にならないようにコーティング剤で保護されています。使用する前にコーティングされた部分をナイフなど金属片で軽く削る事が必要です。


この作業を怠ると使用時に着火しずらく、またオイル漏れの原因にもなります。使用前に必ず一手間けけてください。

ただしナイフで強くこすると火花が飛び散り危険ですのでなるべく目の細かいサンドペーパーを使用すると安全です。

使い方ステップ② オイルマッチ本体から芯を取り外す

未使用時はオイルマッチ本体中央上部から内部に向かって金属製の芯が装着されています。まずこの金属製の芯を取り外します。ネジのようになっているので回していくと簡単に取り外す事ができます。取り外すと内部がタンクになっています。

使い方ステップ③ オイルの注入仕方

芯を取り外した後、オイルマッチ本体にジッポライターなどで使われるオイルを注入します。この時タンク内が見えにくく溢れてしまったりこぼしてしまう事がよくありますが気にせず先程取り外した芯を装着し、溢れたオイルをティッシュペーパーなどでよく拭き取ります。

その後しばらく放置しオイルマッチ本体を乾かすことで溢れたオイルが気化し安全に使えます。この作業で芯の綿部分にオイルが染み込みます。特にこの作業で使い方をあやまり事故になる事が多いので使い方をしっかり覚えてください。

使い方ステップ④ 着火の仕方

火の付け方はオイルマッチ本体側面にある火打石に芯の先端(マイナスドライバーの先の様な形をしている)を擦りつけます。動作としては通常のマッチで火をつける動作と同じですが少しコツがあります。

火打石とマイナスドライバー状の先端を合わせて擦りつけると良いです。またこの時必ず指でオイルが漏れないようにオイル注入口をしっかりと押さえてください。

後述の誤った使い方にもありますがこの時オイルが漏れたりすることもありますので注意してください。使い方は以上です。

これで使い方をマスターできたと思います。 火花は散るけれど着火しない場合はステップ③の作業でオイルが浸透していない可能性あります。再度芯をオイルマッチ本体に装着してください。

無限に燃え続けることはなく簡単に消せます

ジッポなどのオイルライターのように消し方も簡単

着火したのは良いがどうやって消すのか疑問に思うかもしれません。ジッポなどのオイルライターは一度使うと蓋をするまで消えないのでマッチにそのオイルを使ったら無限に燃え続け消すのが大変そうに思えるかも知れませんが実は簡単です。消し方は二種類ありお好きな方で大丈夫です。

オイルマッチ(永久マッチ)、パーマネントマッチの消し方①

アウトドア向けなので少々の風では消すことができない

オイルを使用しているため通常のマッチのように手で仰いで消すことはできませんが、芯の先端(マイナスドライバーの先端状になっている所)に息を吹きかけることで消えます。先端に吹き込むのがポイントです。火のついてる部分(綿部分)に息を吹きかけても耐風性があるので消すのは難しいです。

オイルマッチ(永久マッチ)、パーマネントマッチの消し方②

少し怖いかもしれませんが消し方を覚えたら便利です


もう一つの消し方は、初めての場合少し勇気がいるかもしれません。火の付いた状態の芯をタンクの中に挿入し使用前のようにネジを締めるだけです。この時タンクの中を空にする必要はなく、そのままオイルが入ってる状態で大丈夫です。

酸素が遮断されるので中でも燃え続けるという事はなく、確実に火を消すことが出来るので安心してください。こちらの方法は消すのと同時にしまえるので大抵の人はこちらの方法で消しています。

使い終わったとオイルは入れたままで大丈夫です。ジッポなどのオイルライターは揮発してオイルが無くなることが多いですがオイルマッチは芯がネジのようにきっちり締まるのでオイルライターと比べると揮発することが少ないです。

この時締めるのが甘いと携帯しているときなどにオイルが漏れたりします。気をつけてください。

正しい使い方を知らないと危険性も

火器だということを忘れずに!

通常のマッチもガスライターもそしてオイルマッチも小さいながら「火」を取り扱います。当たり前のことですが火を扱うということを意識せず気楽な気持ちで改造やよくわからないまま誤った使い方をすれば重大な事故になります。最初から着火しようとせず取扱説明書をよく読むことを忘れずにしてください。

オイル漏れは非常に危険です!

いきなり使い方もわからないまま火器を使うとどんな物で危険ですがオイルマッチは構造上特に危険です。なぜならオイルをそのまま使うからです。オイルライターは中に綿部分がありそこへオイルが染み込みますがオイルマッチは液体のままタンクに挿入されます。

そのため使い方ステップ①を行わないと着火しずらいとありましたが、特に危ないのは何度も火打石と擦るため力が入りすぎて上部にあるオイル注入口(金属製の芯が装着されている所)から溢れる可能性がある事です。その状態でオイルマッチに火がつけばオイルマッチ本体が燃え可能性が高いです。

同様に使い方ステップ③で溢れたのオイルをしっかり拭き乾かさないと同じようにオイルマッチ本体が燃えて非常に危険です。注入口から溢れて手にオイルがついている場合は重大な事故に繋がりかねないので細心の注意を払ってください。

使う時は周りに注意!

火打石を擦る時に火花が出るということは周りに可燃性の物があれば引火する可能性があります。例えばオイルを拭き取った後のティッシュペーパーなどはよく燃えるので気をつけたいものです。

他にもキャンプで使うならテント等も材質により燃えにくいものもありますが近くで使う時は注意をしてください。使い方ステップ①のコーティングを削るときも同様に注意しないといけません。力が入りすぎて火花が飛び散る可能性があります。

屋内で使用しない!

上記のとおり着火時は火花がでるので屋内では予期せぬ事故に繋がります。そもそもオイルマッチは風に強いので比較的無風な屋内では通常のマッチを使って風がある屋外でオイルマッチを使うようにしてください。

また感じ方は人それぞれなので一概には言えませんが、オイル注入時に溢れた後拭き取り乾かすことでオイルが気化するのですが屋内では気化した時の臭いが人によっては不快に感じるかもしれません。

配信中の発火事故、使い方を知らなかったらこんなにも危険

使い方を誤り火事なった例

出典: https://person-illustration.com/05-free/492-youtuber-image.html

動画共有サイトでライブ配信(生放送)をしていた方が配信中にオイルマッチを使用しました。しかし使い方を知らずに誤って使用したために自宅がオイルマッチを原因とする火事になりこの事故は、新聞で報道され日本国内でけではなく世界でもニュースになりました。この事故では細かく見ていくと幾つかの危険なポイントがあります。


危険なポイント① 室内での使用

動画配信を行っていることから推察出来るように室内でオイルマッチを使用していました。これは周りに可燃性がおおく非常に危険です。またこれは通常のマッチでもオイルマッチでもそうですが当時は配信中ということもあり画面を見ながらの作業でした。このようなながら作業は正しい使い方とは言えず危険です。

危険なポイント② コーティング剤を削らなかった

火打石のコーティング剤を削らずにいきなり火をつけようとしました。この時コーティング剤を削っていればオイルをたくさんこぼす事はなく事故に繋がった可能性は低いといえます。

危険なポイント③ 火の消し方を知らなかった

次に使い方もわからないままオイルを注入し何度も芯と火打石を擦りつけます。この過程で口を押さえていなかったのでオイル漏れて来たので、ティッシュペーパーで何度も拭き近くにあったゴミ箱に捨てます。さらに何度か擦り着火したのですがオイルが漏れていたために芯だけではなくオイルマッチ本体ごと燃えてしまいます。

おそらく慌てたのだと思いますが配信者は火の付いたままの芯をゴミ箱に捨ててしまいます。そうなるとオイルを拭いたティッシュペーパーは燃料となり一気に燃えていきます。この時、オイルマッチの火の消し方を知っていたらそこまで大きな事故に繋がることはなかったと思います。

まとめ

使い方と危険性は覚えよう

いかがでしたか。基本的には通常のマッチとオイルマッチは着火の仕方はよく似ていますがオイルを足したりすれば本体を捨てることなく無限に使えだったり、通常のマッチはマッチ棒も紙や木で出来てるので火をつけようとして折れてしまうということがありますがオイルマッチの芯は金属製ですので折れる心配もありません。

オイルマッチは火力が高く焚き火など着火にも向いているし、耐風性もありキャンプなどに向きます。使い方も難しいようで慣れれば通常のマッチとさほど変わらないぐらい簡単です。

オイルマッチ本体も金属製が多く外見もカッコいいものが多いです。キーホルダーになっていて気軽にオイルマッチをぶら下げる事も可能ですし、通常のマッチ着火したあとゴミが出ますがオイルマッチは芯は無限には使えませんが再利用出来るためキャンプには嬉しいかもしれませんね。

しかし使い方を誤れば通常のマッチよりもオイルを使う分火力が高いので危険です。構造上どのオイルマッチも内部がタンクになっているため誤った使い方を誤ればオイルが漏れるし、通常のマッチよりも周りに可燃物が無いか注意が必要です。

通常のマッチみたいに全焼して自然に消えることがないのでオイルマッチを使用した時はきちんと消しましょう。これらを踏まえて事故をおこさないように使い方や危険性などマッチとの違いに気をつけて楽しいアウトドアライフをエンジョイしていただけたらなと思います。