トランギアストームクッカーとは
トランギアのストームクッカーという製品をご存知ですか？ストームクッカーはアルコールバーナーを使用して様々な料理ができるガスのいらないスウェーデン製の万能のアウトドアギアです。登山でできるだけ小さく収納できる様に設計されたストームクッカーは鍋やケトルなどをひとつにまとめて運ぶことができるので、登山やソロキャンプでアウトドアを楽しむ人にも、ツーリングをする人にも人気のアイテムです。
ストームクッカーの特徴
アルミを使用した軽量のクッカー
アルミを使用したストームクッカーは軽いことが特徴で、全てまとめてコンパクトに収納できるところが特徴です。またアルミは熱の伝導率が良いので、効率よく料理ができます。フライパンには全タイプでノンスティック加工されていて焦げ付きにくいです。
燃料用アルコールを使用するバーナー
ストームクッカーの燃料は薬局で購入できる燃料用のアルコールです。アルコールバーナーはガスを使ったバーナーに比べると、火力のが弱く調理に時間がかかることと火力の調節も難しいですが、小さなバーナーで持ち歩きしやすいです。強風でガスカートリッジが使えない場面でもアルコールバーナーなら大丈夫！※ガソリンなどの使用、着火したままの燃料入れは危険ですので絶対NGです。
風防で効率の良い燃焼
アルコールバーナーの風に弱い部分をカバーしてくれるのが風防です。トランギアの風防は風を防ぐだけだなく、下から空気を取り入れる設計の土台でチムニー効果（下からの冷たい空気を取りいれることで温められた空気が上昇すること）を生み出すことでより燃焼効率が高まります。
サイズは2種類
ストームクッカーの種類は２種類でSサイズとLサイズの展開で、アルコールバーナーと持ち手、バンドがセットになっています。Sサイズはアルコールバーナーの他に、18cmのフライパン、1Lのお鍋が2個ついていて重さは740gで収納サイズは18cm×10cmで、別売りの0.6Lのケトルが収納できるサイズです。Mサイズは22cmのフライパン、1.5Lと1.75Lのお鍋が2個ついていて重さは900gで収納サイズは22cm×10.5cmで別売りの0.9Lのケトルが収納できるサイズです。
ストームクッカーの使い方
ここからは簡単にストームクッカーの使い方をご紹介していきます。
1、土台と風防をセッティングする
スタッキングされて収納していた全てのものを出して、土台と風防を切り込み部分に合わせてジョイントし、セッティングする。
2、アルコールバーナーをセッティングする
アルコールバーナの中蓋を外し、燃料であるアルコール燃料を入れて風防のくぼみにセッティングする
3、アルコールバーナーに着火する
ライター等でアルコールに着火して（※この時既に着火しているにも関わらず炎の色がわからず火傷をしないように注意）鍋やフライパン、ケトルを置いて料理する。（蓋の開きで火力の調節を行う）
4、消火蓋をする
火傷をしない様に手袋をして消火蓋をアルコールバーナーの上に置きます。冷めたら元通りスタッキングして収納すればOKで使い方は簡単です。
トランギアストームクッカー本体：①、②
輸入元のイワタニプリムスによると公式に販売されているストームクッカーのラインナップは6種類ですがリミテッドバージョンのカラーもインターネットでは流通しています。
trangia(トランギア) ストームクッカーS ウルトラライト
1〜2人分の料理が行えるセットです。ストームクッカーS ウルトラライトはとにかく軽量なので、そのキャンパーやツーリングにぴったりです。小さくスタッキングできるのでリュックにコンパクトサイズで収まります。
trangia(トランギア) ストームクッカーL・ウルトラライト
3人〜4人分の料理が行えるセットです。アルミで軽量であることに加えて、フライパンの他に1.5Lと1.75Lのお鍋がついているので、これだけあれば十分かもしれません。災害用のアイテムとしてもおすすめです。
トランギアストームクッカー本体：③、④
trangia(トランギア) ストームクッカーS・ULハードアノダイズド
アルミの色のモデルよりも、見た目がかっこ良いデザインです。アルミニウムの腐食を防ぐためにクッカーにハードアノダイズド(陽極処理)の加工がしてあるシリーズです。
trangia(トランギア) ストームクッカーL・ULハードアノダイズド
こちらもハードアノダイズド(陽極処理)の処理がされているLサイズのモデルです。ストームクッカーのLサイズは0.9Lのケトルも収納できるのもポイントです。他にない物欲を刺激するかっこいいデザインでおしゃれキャンプでの愛用者も多いです。
トランギアストームクッカー本体：⑤、⑥
trangia(トランギア) ストームクッカーS ブラックバージョン
黒色塗装の加工で見た目がさらにマットでかっこいいブラックバージョンシリーズです。フライパンだけでなく1Lの2つのお鍋にもノンスティック加工がされていて焦げにくく料理の幅もひろがります。
trangia(トランギア) ストームクッカーL ブラックバージョン
高級感のある黒色塗装のストームクッカーはより存在感があるので、フィールドで使いこなしている人をみかけたらかっこいいなぁと思うこと間違いなし！通販サイトの価格をみても、ストームクッカーLウルトラライトとは3000円程度しか変わりがないので、よりかっこ良く見えるブラックバージョンをおすすめします。
トランギアストームクッカー本体：⑦
trangia(トランギア) ストームクッカーS レッドリミテッドエディション
トランギア社の90周年を記念した特別仕様のストームクッカーはきれいなレッドのクッカーが目立ちます。全てのクッカーにノンスティック加工がされているので、見た目でなく機能的にも優れています。特別仕様のため復刻版のレザーストラップが付属しています。赤いストームクッカーは山ガールにもおすすめです。
トランギアストームクッカーグッズ1
ここからはストームクッカーを使う際に必要なおすすめアイテムをご紹介していきます。
trangia(トランギア) ケトル0.6リットル
ケトルの取っ手部分には、より安全に使うためビニールのチューブがかけてありますが、これを取れば、ストームクッカーだけでなく焚き火など直火にかけることができます。注ぎ口が切れているので0.6Lのケトルは2人分のドリップコーヒーを入れる事もできます。ケトルの先をほんの少しペンチで曲げるとよりドリップしやすいです。
trangia(トランギア) ケトル 0.9L
0.9LのケトルはストームクッカーLの中に収納することができます。残ったアルコール燃料をきちんと飛ばして空の状態であれば、ケトルの中にアルコールバーナーを入れてストームクッカーを収納することができます。0.9Lのケトルは登山では十分な容量です。
トランギアストームクッカーグッズ2
trangia(トランギア) マルチディスク
トランギアのクッカーにスタックできるので、収納もかさばりません。このディスクで湯切りができるので、簡単に美味しいパスタができます。またはフィールドでお湯を大事にしたい場合は、湯切りのお湯でスープを作ることも可能です。このディスクは様々な使い方ができ、料理の湯切りだけでなく料理の際の蓋にも、まな板にもなり、ストームクッカーの土台にも使える万能アイテムです。
トランギアストームクッカーグッズ3
燃料用アルコール
ストームクッカーを使用するにはこのアルコール燃料がなければ始まりません。燃料用アルコールの良いところは、ホームセンターや薬局で簡単に購入できることと、アルコールバーナーの燃費はガスなどの新しいギアに比べるとひどく悪いですが、実際にストームクッカーで使ってみると思ったよりも燃費は悪くなくこんなものかという印象で値段も安いのでコスパが良いという点です。
トランギアストームクッカーグッズ4
ソト(SOTO) スライドガストーチ
燃料はカセットガスやライターガスからの充填式で経済的です。収納時はコンパクトに使う時には伸ばせる使いやすいガストーチです。アルコールバーナーに着火する際は柄の長いライターが便利です。
トランギアストームクッカーグッズ5
trangia(トランギア) トランギア フューエルボトル
燃料用アルコールのパッケージは内蓋がついていて2重なのでとても気密性が高く、揮発しにくいので燃料用アルコールを他の入れ物に移し替えて持ち運ぶ使い方はあまり意味がないのですが、かっこ良く使いたい方にはおすすめです。
トランギアストームクッカーグッズ（番外編）
次はメーカーの推奨する使用方法ではなく、何があってもあくまで自己責任というのをわかって使用している人たちの裏技をご紹介します。
自己責任でバーナーをガス仕様に変えてみる
ガスストーブ CW-C01、CW-C05、ストームクッカー等のアルコールストーブキットのアルコールバーナー代替
重量249 g
アルコールバーナー部分にガス缶を繋げるアダプタを接続し、ガスでの料理を行える裏技です。火力の調節も行え、使い方や料理の幅も広がり、さらには風防とチムニー効果で機能が格段にアップします。何があっても自己責任なので使い方は自分でチェックしてみて下さい。
ストームクッカーでの料理・おすすめレシピ
さあここからは実際にどの様にストームクッカーを使って料理をするのかを炊飯や超簡単レシピをご紹介します。
ストームクッカーで炊飯する
1つ目は炊飯です。ストームクッカーは炊飯も簡単にできます。＜レシピ＞1お米を研いで水を入れて30分程度浸水させておきます。2バーナーに火をつけ強火の状態でクッカーをのせ付属のフライパンで蓋をします。3沸騰したらバーナーの蓋を弱火にして再び火にかけて、水分が飛んだら火から離して蒸らすだけです。
ストームクッカーでCOOKING！チキントマトカレー
キャンプの定番のカレーもおすすめ＜レシピ＞1玉ねぎ炒めてから鶏モモ肉を炒めます。2具材が隠れる程度にトマトジュースを入れコンソメ等調味料と一緒に煮込む。3少し煮たらカレー粉を入れフライパンで蓋をして煮込んで完成（燃料がもったいないので長い時間煮込まないカレー）です。炊飯したごはんと一緒にどうぞ。
ストームクッカーでカルボナーラ
簡単レシピのカルボナーラをご紹介します。＜レシピ＞1お鍋に卵と粉チーズと塩を入れて良く混ぜソースを作る。2フライパンオリーブ油で熱しながらチューブのニンニクを入れ香りを出したところにベーコンを入れて炒める。3パスタを時間通りに茹でて湯切りをして炒めたベーコンのフライパンにパスタを混ぜる。4作ったソースの中にパスタとベーコンを入れて良く混ぜ胡椒や粉チーズ等で味を整えて完成です。
ストームクッカーで炊飯＆チキンステーキ
フィールドで作る炊飯＆チキンステーキです。＜レシピ＞1研いで水を調整したお米を火にかける（蓋は付属の鍋で行う）。2沸騰したら風防に取っ手をかけ風防ごと外し、消火蓋で火力を調節してご飯を炊く。3炊きあがって蒸らす時も付属の鍋をのせて蒸らす。4一度必ず完全に火を消してから燃料を追加して着火する。（危険なので気を付けて下さい。）5フライパンでスーパーで売っているバジルソースなどで下味のついた鶏肉ももを焼く6野菜を入れて鍋をかぶせて蒸し焼きにして完成です。（※火力調整がしやすい様に風防をわざと緩くしていますので気をつけて下さい。）
トランギアストームクッカーのまとめ
トランギアストームクッカーについてのまとめ、いかがでしたでしょうか？トランギアストームクッカーは簡単に炊飯や山ごはんを簡単に作ることができます。他にも同じトランギア製品のメスティンを使った料理など様々な料理ができます。魅力がたくさん詰まっているストームクッカーはおすすめです。
重量:935g