ハヤトウリの基本情報
熱帯アメリカが原産
ハヤトウリはメキシコ南部から南米の北部という熱帯アメリカ地帯が原産されています。ハヤトウリをあまり聞いたことがないという方もいるかもしれませんが、アメリカやフランスでも食されるメジャーな野菜のひとつです。
1917年に日本に伝わる
ハヤトウリが日本に伝わったのは1917年だと言われています。はじめは鹿児島県に伝わり栽培がはじめられたそうです。ハヤトウリという名称は日本に伝わった場所が由来しており、薩摩出身の武士を指す薩摩隼人という言葉から来ていると言われています。
鹿児島や沖縄で栽培が盛ん
原産地が熱帯アメリカということもあり、日本でも温かい地域での栽培が活発です。鹿児島や沖縄で多く栽培されています。主に関西以西での栽培が多いようです。ハヤトウリは1株で100個から200個とたくさんの実を収穫できます。
ハヤトウリの栄養と効能
ハヤトウリの栄養と効能1:美容や老化防止
ハヤトウリに含まれる栄養と期待される健康効果・効能を紹介します。ハヤトウリに含まれる栄養で代表的なものは美容や老化防止の効能のあるビタミンCです。シミやそばかす、シワの予防という効能が期待されます。
ハヤトウリの栄養と効能2:高血圧の予防、むくみの解消
ハヤトウリに含まれる栄養としてカリウムもあげられます。カリウムでは高血圧の予防、むくみの解消という効能が期待されます。また夏バテの際にカリウムを摂取することで夏バテ改善の効能もあります。夏の暑い日にハヤトウリを食べて、暑さを乗り切りましょう。
ハヤトウリの栄養と効能3:高血圧の予防、むくみの解消
ハヤトウリの食物繊維は不溶性食物繊維で、これは便秘の予防の効能があります。便の調子が良いときなどはハヤトウリを食べることで、腸を刺激しましょう。とはいえ、食べ過ぎると逆効果になるので注意です。
ハヤトウリの栄養と効能4:ダイエット食材としての食べ方
このようにハヤトウリにはさまざまな栄養が含まれていますが、ハヤトウリの主成分は水分で栄養素自体は高くはありません。カロリーとしてはハヤトウリ一個で60キロカロリー程度だと言われています。
カロリーが少ないことを逆手に取って、ダイエット食品としてハヤトウリを食べるという方法もあるようです。
ハヤトウリ調理の下ごしらえ
ハヤトウリには味がほとんど殆どない
ハヤトウリ自体には少しの苦味がある程度でほとんど味があります。ハヤトウリの苦味も下ごしらえによってなくなります。ハヤトウリは歯ごたえを楽しむ野菜になります。
ハヤトウリの下ごしらえ1:皮を剥いて塩もみして水洗い
ハヤトウリは生でも食べられる野菜です。しかし、ハヤトウリ独特の苦味を消す場合には下ごしらえが必要になります。下ごしらえは簡単で、ハヤトウリの皮を剥いて、適度な大きさに切って塩もみして水洗いします。水洗いまで終わればハヤトウリの苦味は消えています。
ハヤトウリの下ごしらえ2:塩茹でを2分ほど
それでもハヤトウリの苦味が気になるという場合には茹でるという下ごしらえの方法もあります。皮を剥いたハヤトウリを4等分もしくは6等分ほどに切って、塩入れた熱湯で2分くらい茹でてみましょう。
茹でることによって苦味も消え、また身も柔らかくなって食べやすくなります。
ハヤトウリのアク抜き
下ごしらえするときの注意点
ハヤトウリにはアクが含まれており、調理の際に手が荒れてしまうこともあります。肌が弱い方や手荒れは気になる方は、アク抜きによって手の荒れを防ぎましょう。
ハヤトウリのアク抜きをするときは皮を剥かない
ハヤトウリのアク抜きは皮を剥かずに行うのがポイントです。皮を剥かないままハヤトウリを半分に切ります。半分に切るとハヤトウリの断面に泡状のアクが浮くのがわかります。このアクを水洗いすることでアク抜きをします。
アク抜き以外の対処法
ハヤトウリの量が多い、アク抜きするのが面倒とった時におすすめなのが調理時に手袋をする方法です。手が荒れるのはハヤトウリのアクが手につくからです。手袋をすることでアクがつくのを防げます。アク抜きが大変、面倒だというときは手袋を活用しましょう。
ハヤトウリで手が荒れてしまったときの対処法
手が荒れても対処法はある
ハヤトウリのアクで手が荒れてしまった場合の対処法を紹介します。もちろん手が荒れないに越したことはないですが、手が荒れた場合でも対処方法はあるのでご安心ください。
ハンドクリームで乾燥を防ぐ
手荒れを悪化させる原因のひとつとして、手の皮脂が減ってしまったことによる乾燥があります。この状況を防ぐためにはハンドクリームが効果的です。こまめにハンドクリームをぬって、手の乾燥を防ぎましょう。
水場では手袋を
手が荒れている状態は、手から皮脂が減ってしまっています。この状態で、皿を洗う、シャンプーをするなどの手に水や洗剤のつく行為も悪化の原因になります。手が荒れているときは手袋をするなどして、さらなる悪化を防ぎましょう。
また、手洗いのあとには保湿をするようにしてください。
ハヤトウリのアクの二次被害を防ごう
ハヤトウリのアクによる手荒れだけでなく、さらに二次被害の可能性もあります。アクのついた手で身体のその他の部位を触るとそこまで痒くなったりします。とにかくアクが手についたらすぐに洗うこと、それでも心配ならばアク抜きをすることを心がけましょう。
ハヤトウリの食べ方と料理方法1:保存のできるレシピ
保存のきくハヤトウリの食べ方を紹介
下ごしらえのすんだハヤトウリは、サラダや漬物、炒め物やスープなどにして食すことができます。はじめに保存のきくハヤトウリの基本的なレシピと調理方法を紹介します。
保存のできるハヤトウリレシピ1:ハヤトウリの酢漬け
ハヤトウリを酢漬けにすることで、保存のきく美味しい漬物に変身します。調理方法も簡単です。ハヤトウリを薄く切って酢、砂糖、塩などと一緒に揉み込んで漬けましょう。2日間くらい寝かせておくと味が染み込んでさらに美味しくなります。
保存のできるハヤトウリレシピ2:ハヤトウリの味噌漬け
ハヤトウリは酢だけでなく味噌で漬けても美味しく、また保存も効きます。ハヤトウリは酢漬けよりも厚く大きく切るほうが味噌漬けの場合は美味しいです。たくあんのような要領でハヤトウリを切りましょう。
ハヤトウリを味噌とみりんと一緒に揉み込みましょう。こちらも数日置いた方が味が染みて美味しくなります。
お好みの調理方法で漬物に
このようにハヤトウリは漬物にすることで美味しく食べることも可能です。お好みの調理方法でハヤトウリを漬けて、美味しく頂きましょう。保存も効くのであると便利な一品です。
ハヤトウリの食べ方と料理方法2:人気の炒め物レシピ
人気の食べ方の炒め物レシピと料理方法を紹介
ハヤトウリは炒め物にしても相性バッチリです。ハヤトウリの独特の歯ごたえがアクセントになり、美味しい炒め物ができます。おすすめの人気レシピと料理方法を紹介します。
人気のハヤトウリ炒め物レシピ1:ハヤトウリと豚肉の炒め物
ハヤトウリは豚肉と炒めると美味しいです。ハヤトウリと豚肉を食べやすい大きさに切って、ハヤトウリから先に炒めましょう。この時にハヤトウリの食感が残るように炒めすぎないようにするのがポイントです。
味つけはオイスターやさっぱりとした塩風味などが合います。お好みの味で味付けしましょう。
人気のハヤトウリ炒め物レシピ2:ハヤトウリとベーコンの炒め物
ハヤトウリとベーコンも相性の良い組み合わせです。豚肉と炒めたとき同様にハヤトウリを食べやすい大きさに切ります。コンソメ味やオイスターソースがよく合います。お好みでにんにくやゴマ油を加えると風味が立ち、さらに食欲がそそられます。
ハヤトウリは炒めると美味しい
ハヤトウリを炒める際のポイントは食感がなくならないように、炒めすぎないことです。せっかくのハヤトウリも食感がなくなってしまうと、少し物足りなく美味しさが半減してしまいます。ハヤトウリは炒めるときに加えると美味しい食材です。
人気の炒め物レシピを試してみるほか、何か一品加えたいときには加えてみましょう。
ハヤトウリの食べ方と料理方法3:あったかいスープレシピ
ハヤトウリを使ったスープの料理方法
ハヤトウリはスープの具材にもなります。美味しいスープに入れて温まりましょう。ハヤトウリのスープレシピを紹介します。
ハヤトウリのあったかいスープレシピ1:ハヤトウリのコンソメスープ
ハヤトウリを食べやすい大きさに切ります。また玉ねぎやベーコンなども一緒に入れると栄養もたっぷりで美味しくなります。鍋に具材と水とコンソメを入れて煮ましょう。沸騰したら弱火で2分ほど煮て、お好みで塩やコショウを加えて完成です。
ハヤトウリのあったかいスープレシピ2:ハヤトウリの卵スープ
ハヤトウリを食べやすい大きさに切りましょう。コンソメや鶏ガラなどお好みの味で味付けをして、沸騰して弱火で数分茹でたら卵を加えます。はじめにハヤトウリをショウガやにんにくで炒めてから茹でるとさらに美味しくなります。
食感を楽しみたい場合はあまり煮込まない
ハヤトウリのスープでは、長く煮込むことでしんなりしてきます。食感を楽しみたい方はあまり煮込まずに、野菜がしんなりした方が好きな方は長く煮込むようにしましょう。お好みの具材や調味料を加えて、美味しいハヤトウリのスープを作りましょう。
ハヤトウリの食べ方と料理方法4:その他のおすすめレシピ
漬物、炒め物、スープ以外のハヤトウリおすすめの調理方法
漬物、炒め物、スープの3種類のハヤトウリの食べ方を紹介してきました。もちろんこの他にもハヤトウリの調理方法はあります。おすすめのハヤトウリのレシピと調理方法を紹介します。
ハヤトウリのおすすめレシピ1:ハヤトウリのきんぴら
ハヤトウリの食感を楽しめるハヤトウリのきんぴらです。ご飯のおかずにお酒のおつまみにもなります。
料理レシピ 材 料(2~3人分) はやとうり2個 いりごま適量 ごま油適量 鷹のツメ1本 *たれの材料 水・酒大匙2 しょうゆ・砂糖大匙1 粉末ほんだし少々
①はやとうりを縦半分に切り、種を取る。皮をむく。 ②千切りにする。 ③フライパンにごま油を熱し、鷹のツメを入れる。 ④③に②を入れ、油がまわったらたれの材料を入れて汁がなくなる程度まで炒める ⑤いりごまをふりかける。
ハヤトウリのおすすめレシピ2:ハヤトウリのつくだ煮
ご飯との相性がバッチリのハヤトウリのつくだ煮です。いっぱい作って毎日の一品に加えてもよいですね。調味料の分量はお好みで調節してください。
材料 (3人分) はやとうり4個(300g位) 生姜 20g 塩大さじ半分 ■ 調味料 顆粒かつおだし 小さじ1 砂糖大さじ1 麺つゆ 大さじ3 醤油大さじ1 酢大さじ半分 白ごま大さじ1
1隼人ウリの皮をピーラーで軽く剥く。 2隼人ウリを縦に4つ割りにして薄くスライスします。ボールに移し塩を入れ軽く揉んでください。 3平らなお皿を隼人ウリの上に乗せ、ペットボトルに水を入れ 重石の代わりにその上に乗せ、水分を出してください。2〜3時間。 4その間に、生姜を千切りにしておいてください。時間が経つと、隼人ウリから水分が出ますので、良く絞って下さい。 5隼人ウリと生姜を鍋に入れ、調味料を入れて火を着け、汁気がなくなるまで炒り煮して下さい。 6汁気が無くなったら、白ごまを振り入れて出来上がりです。
ハヤトウリのおすすめレシピ3:ハヤトウリのツナサラダ
ハヤトウリのサラダです。ハヤトウリの他にインゲンも混ぜて調味料も加えていますが、ハヤトウリとツナ缶を混ぜるだけでも美味しく頂けます。
材料 (2人分) ハヤトウリ(中)1/2個 ツナ缶(小)1缶 インゲン豆6本 A マヨネーズ、塩、こしょう適量
1ハヤトウリはピーラーで皮を剥き、種を取り除き、薄く短冊に切る。 2インゲン豆は筋を取って、塩(分量外)を加えた湯で茹でて、3cmぐらいの長さに切る。 3ツナ缶は油を切っておく。 4ボウルにハヤトウリ、インゲン豆、ツナ、Aを混ぜ合わせる。
様々な食べ方のあるハヤトウリ
このようにハヤトウリはきんぴらやつくだ煮やサラダにすることもできます。ハヤトウリ自体の味の主張が強くないので、さまざまな料理に合わせることができそうですね。
ハヤトウリの栽培方法
ハヤトウリを栽培しよう
ハヤトウリは暖かい地域であれば栽培することも可能です。春に植え付けて12月くらいに収穫が終わります。栽培自体は難しくはありません、栽培時期に20度を下回る気候では栽培に適しませんのでご注意ください。
ハヤトウリの特徴
ハヤトウリの特徴のひとつとして栽培期間の長さがあげられます。春から冬までずっと畑にある状態になります。その他の野菜を育てたい場合などは、ハヤトウリは避けましょう。ハヤトウリは一株で100個以上収穫できます。そのため、あまり多くを栽培する必要はありません。
ハヤトウリの育て方
ハヤトウリは実を植えて育てていきます。ある程度の大きさになるまではプランターで育てるという方法もあります。水は植えた時に土に含ませておけば、あとは晴天が続いて土が乾いたときなど以外はあげなくて大丈夫です。むしろあげすぎると実が腐るので注意しましょう。
花が咲いて50日くらいで収穫
ハヤトウリはツル科の植物なので、ある程度ツルが伸びてきたら棚やネットを用意しましょう。収穫は花がさいてから半月くらいで収穫できるようになります。種用にする場合は、花が咲いてから50日くらいおいて、実を完熟させましょう。
ハヤトウリを美味しく食べよう
お好みの方法でハヤトウリを調理しよう
ハヤトウリはたくさん収穫できるので、栽培するにもおすすめの野菜です。ぜひ漬物や炒め物、スープなどをお好みの方法で調理していただきましょう。