検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

インパチェンスの上手な育て方!種まきから冬越しまで長く育てる方法とは?

半日陰や日陰でも育てることができるインパチェンスは、ガーデニングには欠かせない存在です。インパチェンスの種まきの手順から、冬越しの方法までご紹介します。インパチェンスの育て方や冬越しの方法を知り、一年中育ててみましょう!
2020年8月27日
yuko.t
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

この記事で紹介しているアイテム

花の種 インパチェンス スーパーエルフィンミックス 25粒 サカタのタネ

インパチェンスを知ろう

インパチェンスとは

インパチェンスは、初夏から秋の暖かい季節に花を咲かす草花です。本来は多年草ですが、日本の気候では冬に枯れてしまうため、一年草として扱われています。

インパチェンスは日陰でも咲く?

たくさんの可愛い花をつけるインパチェンスには、耐陰性があります。そのため、日陰でも育てることが可能です。ただ、一日中日陰の場所だと花付きが悪くなってしまうので、午前中だけ日が当たるような半日陰の場所での栽培が適しています。 日光を必要とする草花が多い中、半日陰や日陰でも花を咲かす草花は貴重です。北側の玄関など花を置きたいけど日があまり当たらず置けない場所や、建物と建物の間などで活躍してくれます。

日向でも栽培可能?

半日陰や日陰で育てることのできるインパチェンスですが、日光が良く当たる日向の環境も大好きです。ただ、夏場の直射日光は苦手で、当たり続けると葉が日に焼けてしまうので注意が必要です。 鉢植えの場合は、日差しが強い季節になったら半日陰の場所へ移動するようにしましょう。よしずを立てかけて直射日光から守ってあげるのも効果的です。 花壇など移動できない場所に植える場合は、直射日光に当たりすぎない、半日陰になる場所を選ぶようにしましょう。

インパチェンスの育て方:種から育てる

種まきの時期

花の種 インパチェンス スーパーエルフィンミックス 25粒 サカタのタネ

3月~6月が種まきに適した時期になりますが、インパチェンスの発芽温度は25度前後です。そのため、早く種まきをしても気温が低いと芽が出ません。ですので、3月~6月の種まき時期を目安に暖かい地域では早めに、寒い地域では遅めに種まきをするといいでしょう。

種まきの手順:種まきから発芽まで

1.育苗箱やプランターなど底が浅い容器に用土を入れます。用土は種まき専用のものや、ピートモス、バーミキュライトなど。 2.容器に用土を入れたら種まき開始。土に浅い溝を作り、その溝に種をばらまいていきます。 3.まいた種に薄く土をかぶせる。インパチェンスの種の成長には光が要るため、かぶせる土は種が見え隠れするくらい薄く。 4.底から水を吸わせます。大きめの容器に水を張り、その中に種まきした容器を設置します。

種まき時の注意点

インパチェンスの種はすごく小さく、ジョウロなどで水を与えると種が流れてしまうので注意が必要です。容器が無いなどで底からの吸水が難しい場合は、スプレーでたっぷりと水を与えてあげてください。 インパチェンスは乾燥にとても弱い草花なので、水切れには注意しましょう。また、育苗には明るい日陰が適しています。

種まきの手順:発芽から定植まで

5.発芽後、本葉が4~6枚出てきた頃6cmポットに移植します。用土は市販の培養土や、赤玉土6:腐葉土4など。 6.移植後、花壇や地植え・鉢植えにします。ポットの底まで根が回った頃が植え替え時期です。花壇や地植えにする際は、15~20cm間隔で苗を植えるようにしましょう。

定植時の注意点


インパチェンスをプランターや花壇に植え付ける際は、根を触らないようにします。根に付いた土をある程度落として植えた方がいい草花も多くありますが、インパチェンスは根を傷めるとダメになってしまうことが多いので気を付けましょう。 また同じ理由から、定植後の移植はしない方が安全です。

インパチェンスの育て方:苗から育てる

苗を手に入れたら早めに植えよう

園芸店やホームセンターなどでインパチェンスの苗を手に入れたら、なるべく早く植え付けるようにしましょう。

苗の植え付け手順

1.鉢植えにするか地植えにするかを決めたら、植え付けていきます。インパチェンスの苗が入っているポットから、苗を優しく取り出します。 2.地植えの場合は植える場所を耕し、必要であればピートモスや腐葉土を混ぜ込みます。苗をいくつか植える場合は、苗同士を15~20cmは離すようにします。 鉢植えの場合は苗の3倍程の大きさの鉢に、鉢底石や鉢底ネットを準備し用土を入れます。用土は市販の培養土で構いません。 3.苗を入れたら土をかぶせ、ポンポンと軽く土を押さえ終わりです。

苗の植え付け時の注意点

種まき時の注意点とかぶりますが、ポットから苗を出す際や苗を植え付ける際は、根を触らないように気を付けましょう。ポット内で根が回っているとほぐしたくなりますが、インパチェンスの場合はほぐすことは禁物です。根を傷めないように注意が必要です。

インパチェンスの育て方:肥料の与え方

肥料切れは花付きが悪くなる

インパチェンスは、開花時期になると次から次に花を咲かせるタフな草花です。そのため、スタミナ切れを起こすと花付きが悪くなることがあるので、春から秋の開花時期には週に一回を目安に薄めた液体肥料を与えるか、一ヶ月に一度、固形肥料を与えると良いでしょう。花付きが悪くない場合、肥料は特に必要ありません。

インパチェンスの育て方:水やり

枯れる原因の多くは水切れ

比較的丈夫なインパチェンスですが、枯れる場合ももちろんあります。その原因の多くは「水切れ」です。インパチェンスはもともと水を好む草花なので、水が切れ極度に乾燥してしまうと枯れてしまいます。水切れを起こさせないためにも、毎日しっかりと水やりをしましょう。 また、冬になり気温が下がってくるとインパチェンスは枯れてしまいます。

水やり1:鉢植えの場合

インパチェンスの水やりは、鉢植えの場合基本的に毎日行います。回数は1~2回で朝と夕方がいいでしょう。朝水やりをして、夕方に土の表面が湿っていればあげる必要はありません。気温を考慮して、臨機応変に水やりをするようにしましょう。 インパチェンスを植えている鉢が小さい場合などは、特に水切れを起こしやすいので注意が必要です。

水やり2:地植えの場合

インパチェンスを地植えしている場合は、長期間雨が降っていない時や、インパチェンスの葉がくたっとしていて元気が無さそうな時に水やりをします。鉢植えに比べ、水切れを起こしにくいのでそんなに神経質にならなくて大丈夫です。


インパチェンスの育て方:花がら摘み

インパチェンは花がら摘みは必要ない?

次から次へとたくさんの花を咲かせるインパチェンスですが、その分落ちていく花も多くなります。インパチェンスの花は咲き終わると勝手に落ちるため、花がら摘みを行う必要はないのですが、実際は落ちそうな花や元気がない花、変色してきた花などは摘んであげた方がいいです。

花がら摘みをすることで病気も防げる

変色してきた花や落ちそうな花を摘んであげることで、今から咲く花に栄養がいくようになり、見栄えも良くなります。また、花が自然に落ちた後花がらが葉にくっついてそのままの状態が続くと、そこから病気になる場合もあります。そういったことを防ぐためにも、気付いたときは花がらを摘んであげてくださいね。

インパチェンスの育て方:剪定はいつ?

インパチェンス剪定1:込み合っている場合は切り戻す

インパチェンスの状態を見て、茎や葉が込み合っていると感じたら、思い切って切り戻し剪定を行うようにしましょう。剪定方法は簡単で、わき芽の上で切り戻すだけです。 開花時期に剪定を行うことで、わき芽が成長し花の数が増えていきます。また、剪定後には風通しが良くなり、茎や葉の蒸れの予防にもなります。

インパチェンスの剪定2:真夏の開花を休ませる

梅雨前に株全体を1/2~1/3に切り戻すと蒸れ防止にもなり、管理がしやすくなります。インパチェンスは暑さに強い草花なので真夏でも花を咲かせることができるのですが、暑さや蒸れで元気がなくなってきます。また真夏は水切れや葉焼けも起こしやすく、綺麗に管理するのが難しくなります。 全体を剪定することで株も休憩でき、涼しくなってきた頃にまた綺麗に花を咲かせてくれますよ。

インパチェンスを挿し木で増やそう

挿し木(挿し芽)の方法

インパチェンスは挿し木で簡単に増やすことができる草花です。まだ花が咲いていない、元気な茎を挿し木用に切り取り、下部の葉は取り除きましょう。切り取った茎を、挿し木専用の土やバーミキュライトなどに挿し木し、発根を待ちます。

挿し木の注意点

挿し木中は水切れによる乾燥を防止するため、水やりを忘れないようにしながら日陰で管理をするようにしましょう。また切り取った茎は細くて柔らかいので、植える際に曲がってしまいがちです。茎を傷めてしまわないためにも、先に土に穴を開けておくなど工夫しましょう。

インパチェンスを冬越しさせるには

冬越しには暖かい場所が必要

暑さに強いインパチェンスですが、耐寒性が無く寒さにはめっぽう弱いのが特徴です。秋の開花を終えると、だんだん枯れていきます。また霜に当たることでも枯れてしまいます。そんなインパチェンスを冬越しさせるには、冬も暖かい場所で管理することが絶対条件です。 春から大切に育ててきたインパチェンスを、上手に冬越しさせてみませんか?

冬越し1:鉢植えの場合

インパチェンスをもともと鉢植えで育てていた場合は、秋の開花が終わった頃に室内にとりこみましょう。部屋の明るい場所が置き場所に適しています。また、暖房などの風が当たらないように注意します。そのまま室内で冬越しが可能です。

冬越し2:地植えの場合


地植えの場合は鉢植えのように室内へとりこむことができません。地植えのインパチェンスを冬越しさせたい場合は、挿し木を作るしかありません。 冬越しさせようと寒くなり始めて挿し木を作っていると、温度が足りず根が出ない恐れがあるので暖かいうちに作業します。冬場、作った挿し木は室内で管理し、春先に鉢植えや地植えに植え替えましょう。

インパチェンスは種類が豊富

可愛らしい一重咲きや、豪華な見た目の八重咲き・バラ咲きなどインパチェンスには様々な種類が存在します。たくさんの花を付ける点や暑さに強く寒さに弱い点など、性質に大きな違いはありません。お気に入りのインパチェンスを育ててみませんか?

インパチェンスの種類1:カリフォルニアローズ

こちらはバラ咲きの「インパチェンス・カリフォルニアローズ」です。見た目はバラのようにゴージャスですが、小ぶりで可愛いいのが特徴です。種類が多いインパチェンスの中でも特に人気です。開花時期のたくさん花を付けた姿は圧巻です。

インパチェンスの種類2:サンパチェンス

こちらは「サンパチェンス」です。可愛いお花と葉の形が特徴的な種類です。一重咲きで花自体にボリュームは出ないため、たくさんの花が咲く季節でもすっきりとした印象を与えることができます。

インパチェンスの種類3:アテナミックス

こちらは「インパチェンス アテナミックス」。八重咲きが特徴で、次から次へとたくさんの花を付ける種類です。ずっと見ていても飽きない可愛さですね。

インパチェンスの育て方:まとめ

インパチェンスは育てやすい!

いかがでしたでしょうか。インパチェンスの育て方や冬越しの方法、種類などをご紹介しました。 インパチェンスは水切れを起こすと枯れてしまうことがあるので、乾燥だけはさせないよう、水やりには注意が必要なんですね。また、インパチェンスは真夏の直射日光が苦手なので、置き場所には気を付けましょう。 基本的にはガーデニング初心者の方でも育てやすい草花なので、園芸店などで見つけたらぜひ育ててみましょう。