ベルフラワーってどんな植物?
ベルフラワーの特徴や基本情報についてご紹介します。ベルフラワーは、キキョウ科ホタルブクロ属の多年草です。和名「オトメギキョウ」のほうが知られています。丈夫で育てやすく、花壇などの地植えに向いている草花です。名前の通り、ベルのような花を咲かせてくれます。草丈は約1mほどで、寒さには強いのが特徴です。暑さには少し弱いですが、夏越しを行うほどではないのでうえっぱなしでもよく育ちます。ベルフラワーの葉は、小さな緑色の葉をたくさんつけ、茎は根元からたくさん枝分かれします。30cmほどのクッション状の茂みになるのが特徴です。
花言葉:感謝
ベルフラワーの花言葉をご紹介します。ベルフラワーの花言葉には、「感謝」や「誠実」、「不変」などがあります。半言葉の由来について説明します。これらの花言葉は、ベルフラワーの花の形からつけられています。ベルフラワーの花の形は、教会の鐘のように見えます。協会は「感謝」の教えを説いている場所です。そのため、「感謝」などの花言葉が付けられたとされています。
ベルフラワーってどんな花を咲かせる?
花の特徴
ベルフラワーの花について説明します。ベルフラワーの花は、青紫色をしています。形はベル型で、株を覆うように咲く姿から、ハンキングやコンテナ栽培によく使用されています。小さな花をたくさん咲かせた茎が、コンテナから垂れ下がる姿はとてもかわいいです。花色は主に青紫ですが、まれに白い花を咲かせる品種も見かけます。ま
開花時期
ベルフラワーの開花時期は、4月~7月です。この期間になると、小さくてかわいい花をたくさん咲かせてくれます。横に広がるように育つので、草丈が高い植物との寄せ植えに最適です。
ベルフラワーの種類
ベルフラワーの原種は、約300種類ほどあります。この記事で紹介するベルフラワーの種類は、ベルフラワーによく似た種類をご紹介します。
カンパニュラ・ガルガニア
カンパニュラ・ガルガニアという種類は、6月~8月頃開花時期を迎えます。2cmほどの星形の花を咲かせてくれます。花色は、淡い紫色です。
カンパニュラ・ゲットミー
カンパニュラ・ゲットミーは、紹介している種類の中で一番長い期間花を咲かせてくれます。花の形は星形で、とてもかわいらしい印象を与えてくれます。寒さには強いですが、暑さにはとても弱い性質を持っています。夏の時期になると、涼しい場所で管理してあげなければいけません。
カンパニュラ・カルパチカ
カンパニュラ・カルパチカという種類について説明します。草丈30cm前後で、半球形に茂ります。桔梗に似た花を茎先に付けていきます。花の大きさは約3cmほどです。
ベルフラワーの育て方1「種まき・苗植え」
種まき方法
ベルフラワーの種まき方法についてご紹介します。ベルフラワーの種まきは、2月~3月に行います。浅い容器に赤玉土(小粒)を入れて、種を蒔きます。種を蒔いたら上から新聞紙をかぶせておきます。土が乾燥してしまわないように、霧吹きを使って水やりを行いましょう。発芽し、本葉が3枚ほどに成長したら鉢植えや地植えに植替えてあげましょう。
苗植え方法
苗植えを行う時期は、3月~4月か9月~10月です。この期間に苗を入手して植え付けを行っていきます。鉢植えの場合、苗より一回り大きな鉢へ植え付けていきましょう。管理場所は、明るい日陰です。地植えの場合は、土作りの2週間後に植え付けを行います。植え付けのあとで、株元に砂利を蒔いておくと水はけがよくなります。
ベルフラワーの育て方2「水やり」
ベルフラワーは乾燥も苦手ですが、多湿も苦手です。なので、水やりは土が完全に乾いてから行います。鉢の底から流れ出るほど与えましょう。水やりはできるだけ朝か夕方に行ってあげてください。日中に水やりを行ってしまうと水が蒸発して株が蒸れてしまいます。注意しておきましょう。また、花が咲かない時期である冬は、水やりの必要がほとんどありません。乾燥気味に育てていきましょう。
ベルフラワーの育て方3「土作り・肥料」
土作り
ベルフラワーを植え付けるときの土についてご紹介します。土は、水はけがよく水持ちがいいものをおすすめします。鉢植えの場合、赤玉土(小粒)6:腐葉土4の割合で配合します。ここにパーライトを混ぜてあげてもいいですね。もちろん、市販の草花専用培養土でも問題ありません。 地植えの場合は、植え付けの2週間前から土作りを行います。苦土石灰を土に混ぜて1週間置いておきます。その1週間後に腐葉土を混ぜて、あと1週間寝かせて完成です。
肥料
ベルフラワーに与える肥料についてご紹介します。肥料は、植え付けの時に土に混ぜ込んでおきます。ゆっくりと効く緩効性化成肥料を混ぜましょう。3月~9月の間は薄めた液体肥料を月に3回のペースで与えます。この期間は生育期なので忘れずに与えてあげてください。
ベルフラワーの育て方4「切り戻し方法」
ベルフラワーの切り戻し方法についてご紹介します。ベルフラワーの花が8割咲き終わったタイミングで切り戻しを行っていきます。草丈が半分になるまで切り戻していきましょう。そうすることで、新しい茎がのび、新しい花を咲かせてくれます。切り戻しは花をたくさん咲かせるポイントになります。面倒でもしっかり行ってあげましょう。 また、咲き終わった花は根元から切り落としていきます。花びらなども株に残ってしまわないようにしてください。咲き終わった花をそのままにしておくと、種ができてしまい株が弱る原因になってしまいます。
ベルフラワーの育て方5「増やし方」
ベルフラワーの増やし方についてご紹介します。増やし方は主に「種まき」と「株分け」で行います。この2つの増やし方について説明します。
種の採取方法
ベルフラワーの種は、咲き終わった花から採取していきます。咲き終わった花についている種を一つずつ取り除いていきます。袋に入れたら翌年の3月頃まで冷蔵庫で保存しておきましょう。種をつかって増やす増やし方を行う場合は、1つの株につき3つほどの花だけを種採取用にしておきましょう。あまり種採取用に花を置いておくと株が弱ってきます。
株分け方法
株分けでの増やし方について説明します。株分けを行う時期は、10月頃です。鉢から株を掘り起こし、古い土を取り除いていきます。このとき、傷んでしまった根も取り除いておきましょう。自然に株がわかれる部分から分けていき、株を4つほどに分けます。分けたら鉢に植え付けていきます。また、水やりを行ったとき水のしみこみが悪い場合は、植え替えを行ってあげてください。植え替えと一緒に株分けを行っても問題ありません。 この方法でどんどん増やしていくことができます。1つの株を小さめにしていても、1か月ほどすればしっかり根を張ってくれます。株分けを行って、小さめで可愛い鉢に植え付けてプレゼントしてもいいですよね。
ベルフラワーの育て方6「害虫・病気」
病気:うどんこ病
うどんこ病にかかりやすい時期は5月~8月頃です。この時期に、葉の表面に粉をまぶしたようなカビが生えてしまいます。かからないためには、水はけがいい場所で管理し、風通しを良くしてあげることが大切です。薬剤などで予防しておくと安心ですね。
害虫:ハダニ
ハダニは、夏にかけて発生しやすい害虫です。乾燥すると発生しやすくなるため、葉水を行ったりすることで予防することができます。発生してしまったときは、水をかけると流れていきます。
害虫:アブラムシ
アブラムシは、主に春発生しやすい害虫です。アブラムシが発生して初めのころであれば手作業で駆除していきます。たくさん発生している場合は、薬剤を使用してください。アブラムシによって病気にかかってしまうこともあるので見つけたら駆除していくことを心がけましょう。
ベルフラワーの花が咲かない!理由と対策
ベルフラワーは年に1度しか花を咲かせません。ですが、多年草のため毎年花を咲かせてくれます。ですが、間違った育て方をしてしまうと花が咲かない原因になってしまいます。ベルフラワーの花が咲かない!と悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
基本の育て方を見直してみよう
ベルフラワーの花が咲かない場合、基本の育て方に間違いがないのか確認してみましょう。特に確認してほしいのは、水やりの頻度と肥料の与え方です。水やりのしすぎはベルフラワーが枯れてしまう原因になります。肥料をしっかり与えないと、花が咲かない可能性があります。忘れがちなのは、3月~9月に与える液体肥料です。この時期は、ベルフラワーの生育期なので忘れてしまうと育ちにくくなります。肥糧を与えるのをわすれていないか、確認してみましょう。
切り戻しは行った?花が終わった後のお手入れ
花が終わった後は、切り戻しを行わなければいけません。切り戻しを行うことで新しい茎を伸ばすことができるので、翌年花を咲かせてくれます。痛んだ花がらを取り除いたり、切り戻しを行ってくことで翌年の開花準備をすることができます。冬になるとすこし枯れますが、春になると新しい芽が出てくるので問題ありません。
管理場所は大丈夫?
ベルフラワーの管理場所は問題ありませんか?ベルフラワーは基本的に日向で管理していきます。特に冬の時期は、北風が当たらない場所で管理してあげましょう。室内の日当りがいい場所で管理してあげるのもおすすめです。少々の雨であれば問題ありませんが、梅雨時期の長雨には当てないようにしましょう。雨が続いているときは、室内で管理してあげてください。 ベルフラワーの花が咲かない理由には、何か原因があります。病気にかかっていないか、管理場所は問題ないのか、切り戻しは行っているのか確認してみましょう。
寄せ植えも楽しめる!ベルフラワーを育てよう
ベルフラワーについてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?名前の通り、ベルのような小さくてかわいい花をたくさん咲かせてくれるベルフラワーを庭先へ置いてみるだけで印象が変わります。ちいさめの花なので、室内へ飾っても可愛いですよね。
プレゼントにもおすすめ!
また、寄せ植えにも使用することができます。いろんな種類の花と一緒に植え付けても存在感が消えることなく、可愛い印象の寄せ植えを作ることができます。一緒に植え付けるのであれば、草丈の高いミニバラやマーガレットがおすすめです。マーガレットの花言葉には、「真実の愛」や「信頼」というものがあります。ベルフラワーの花言葉と合わせて恋人へのプレゼントにするととても素敵です。「感謝」などの花言葉もベルフラワーのイメージそのものですよね。きれいで可愛いベルフラワーを一度育ててみてはいかがでしょうか?