かわばたみそ｜淡路島玉ねぎのフリーズドライ味噌汁
【フリーズドライ×野菜】フリーズドライとは
フリーズドライ（凍結乾燥）とはその言葉通り、物を凍結させた後、それを低温で脱水させる製法のことです。でも凍った物をどうやって？と思いますよね。 通常、物を乾燥させるには、天日干しや温風を当てるなどして水分を「蒸発」させます。しかし折角凍らせた物を、わざわざ高温で溶かしては意味がありません。凍結状態のまま、水分を飛ばすのです。水分を個体から液体を経ずに気体へと変化させることを「昇華」といいます。「昇華」の働きで、フリーズドライは作られているのです。
【フリーズドライ×野菜】フリーズドライの作り方
「昇華」には温度と気圧が関係しています。 普段私達が暮らしている平地では、水は約100℃で沸騰します。しかし富士山頂では87～88℃、エベレストでは約70℃で沸騰します。それは気圧が関係しているためです。高い山を登るほど空気が薄くなり、「大気の圧力＝気圧」が減ります。気圧が水分子の運動を抑える役割を果たしているので、気圧が減る（低い）ほど水分子が活発に動き回り、沸点が低くなる。逆に気圧が増す（高い）ほど水分子が動けなくなり、沸点も高くなるのです。そのため気圧を下げて0気圧に近付けると、水の沸点も限りなく0℃に近付きます。 フリーズドライ食品は、マイナス約30～40℃で食品を凍らせ、真空状態（気圧0以下）で水分を飛ばし（昇華）ながら、数時間食品を乾燥させ、作られているのです。
【フリーズドライ×野菜】野菜の栄養分は？
栄養分は大丈夫です。フリーズドライ食品を製造する昇華過程において、野菜の味わい、色や形、質感そして栄養素などは、それほど影響を受けません。
【野菜の栄養分（その1）】ビタミン
ビタミンは、熱、光、酸素などの影響で変化しやすい栄養素です。しかしフリーズドライ製法では、光を通さない真空状態にするため、乾燥時の低温影響が多少あるだけと考えられます。 ビタミンA、D、E、Kは脂溶性、ビタミンB群やCは水溶性なので、料理をした際、脂や水に栄養素が溶け出すことはありますが、フリーズドライを作る過程で栄養素が失われることは、ほぼありません。
【野菜の栄養分（その2）】ミネラル類
ミネラルは生物の体内で作り出すことのできない「無機物」です。私達の体に必要なミネラルは、カルシウム、カリウム、亜鉛、ナトリウム、マグネシウム、鉄などがあります。これらは骨や歯、血液中のヘモグロビンを作り出し、体の代謝や神経系にも係るとても重要な栄養素です。ミネラル分は熱に強く、フリーズドライを作る過程で栄養素が破壊されたり、昇華する心配もあまりありません。
【野菜の栄養分（その3）】食物繊維
食物繊維は人が消化できない成分なので、残念ながら栄養素ではありません。 しかし野菜に多く含まれる不溶性食物繊維は、大腸の掃除をしてくれるため、便秘・肥満・糖尿病・脂質異常症などを予防してくれます。つまり人体にとっては有益なのです。不溶性ということは水に溶けにくく、食物繊維は糖類なので加熱に強い。フリーズドライで野菜の食物繊維が壊れ、なくなることは、考え難いでしょう。
【フリーズドライ×野菜】お湯を注ぐ
フリーズドライ食品のメリットその1は、なんと言ってもお湯（または水）を注ぐだけで、簡単に元の状態を再生できる点です！そしてメリットその2。自宅に限らずコンビニエンスストア、スーパー、会社、もしくは保温ポットにお湯さえ入れておけば、登山やアウトドアでも！本格的な料理が場所を選ばず、お湯を注いだ瞬間から良い香りと共に味わえるのです。
【フリーズドライ×野菜】スープで味わう
スープは、具材や出汁を水分で煮た料理です。スープ料理の日本代表といえば、「味噌汁」や「お吸い物」があります。他にも「クラムチャウダー」、「ミネストローネ」、「参鶏湯（サムゲタン）」、「ボルシチ」、「トムヤムクン」など、海外のスープ料理もお馴染みになりました。 スープ料理を一から作ると、出汁をとったり煮込んだり、意外に時間と手間がかかるもの。フリーズドライを使えば、様々なスープ料理がお湯を注ぐだけで楽しめます！
アマノフーズ｜スープデイズ トムヤムクン 9g×10個
出典:Amazon【フリーズドライ×野菜】料理に使う
料理をする上で面倒だと感じる、野菜を「切る」「皮をむく」「種を取り除く」などの作業。フリーズドライ野菜を使えば、そんな面倒な作業からも解放されます。袋からサクサクのかたまりを取り出し、お湯で戻す、またはそのまま料理に混ぜる、あるいは料理やお菓子にトッピングするだけ。生ゴミも出ず、手だってほとんど汚れません！ フリーズドライ野菜の種類は豊富で、キャベツ、ホウレンソウ、ネギ、大根、人参、トウモロコシ、カボチャ、オクラ、ニラ、ナス、アスパラガス、枝豆、ブロッコリー、サツマイモ、山芋などなど。日常使われる野菜であれば、大抵は手に入ります。
北海道恵庭市にある「グローバル自然農園（余湖農園）」では、有機物を原料とした土にこだわり、それを用いて特別栽培した野菜を、フリーズドライ加工・販売しています。100%国産で安心ですね。
【フリーズドライ×野菜】登山で使う（その1）
登山やアウトドアで料理を楽しむのは、とても気持ちの良いものです。しかし登山で車やカートを使うことはあまりありません。自らリュックを背負い、長く険しい山道を登るためには、少しでも荷物を軽くする必要があります。そこで出番なのがフリーズドライ食品です。重い調理器具も多くの食材・調味料も不要。「軽量」「コンパクト」こそ、フリーズドライのメリットその3です。
アマノフーズ｜フリーズドライ 親子丼 4袋
出典:Amazon例えば、アマノフーズから出ている親子丼は22.0g／個。他にも同社シリーズでボルシチは18.5g／個、クリームシチューは21.5g／個、ビーフシチューは23.0g／個、豚汁は15.0g／個、とうふの味噌汁は10.5g／個、なめこ汁は9.0g／個、赤だし（三つ葉入り）味噌汁は7.5g／個など。 メイン料理とスープ料理を3食分ずつ持って行っても、100gにも満たないのです！
【フリーズドライ×野菜】登山で使う（その2）
登山で行く山は、低いものもあれば高いものもあります。高い山の場合、地上から1000m登ると約6.5℃気温が下がります。また低い山でも、寒い季節の登山では温かい飲み物や料理が欲しくなるでしょう。 そのような時にも、フリーズドライ食品はもってこいです！熱いお湯を注いで10秒ほど待てば、冷えた体を中から温め、気分までほんわか温めてくれます。
アスザックフーズ ｜国産野菜のしょうがスープ 4食入
【フリーズドライ×野菜】離乳食作りに（その1）
生後約5か月目あたりから始まる離乳食。育児経験のある方は、この離乳食作りに苦労されたことでしょう。近年はレトルト離乳食が種類も豊富に売られています。それでも食材にこだわり、国産品を使ってできるだけ手作りしたい！と考える方も数多く存在します。 フリーズドライが離乳食に適している点は、食材をすりおろしたり、潰したりする手間をかけず、お湯で短時間に戻して使えるところです。ぐずる赤ん坊をあやしながら、料理する必要はありません。無添加のフリーズドライ食品も沢山あるので、味が濃い場合はお湯で薄めるなどして食べさせると良いでしょう。
【フリーズドライ×野菜】離乳食作りに（その2）
「離乳食作り」と言えるかわかりませんが、赤ちゃんのよだれを利用し、フリーズドライされた野菜をそのまま食べさせるのも手です。離乳食初期段階ではおすすめできませんが、後期ともなるとモグモグも上手になります。赤ちゃんおせんべいのように、フリーズドライカボチャや人参をあげてみてはどうでしょうか？油も使わず濃い味付けもない、素材そのものの味です。サクサクした食材をよだれで溶かしながら、おやつ替わりに楽しんでくれるかもしれませんよ！
【フリーズドライ×野菜】離乳食作りに（その3）
離乳食はスープから始まる、と言っても過言ではありません。野菜や昆布で出汁を取り、その上澄みを一口与えるところからスタートします。離乳食中期、後期になっても、大人が食べる料理より水分の多い、結局はスープ料理のような離乳食が多いのです。フリーズドライ食品は、お湯を注ぐだけのスープ料理が大得意。ぜひ離乳食作りに活用してみてください。
【フリーズドライ×野菜】業務用（その1）
業務用は一般家庭向けではなく、小売店や企業向け商品のため、使いきれずに賞味期限・消費期限が過ぎてしまうかも・・・と思われがちです。（実際そのような場合も多い）しかしご心配なく。フリーズドライのメリットその4、賞味期限・消費期限がとても長い！気温を15℃前後の一定に保ち、水分・酸素・光を遮断した真空パックなどで保存すれば、半永久的にもつともいわれています。実際には保存袋を開閉して食材を取り出すので、1～5年の保存期間が一般的です。
フリーズドライ野菜｜大袋フリーズドライねぎ （150g）
業務用フリーズドライ野菜としてよく見かけるのは、ネギ、ホウレンソウ、ニラ、ナス、トウモロコシなど、家庭料理でも使用頻度の高い野菜が多いですね。パウダー状のフリーズドライ野菜もあるので、パンやパスタ、お菓子に混ぜて使うのもいいでしょう。野菜嫌いのお子さんも、これなら食べてくれるかもしれません。
フリーズドライ野菜｜お徳用大袋ほうれん草パウダー
【フリーズドライ×野菜】業務用（その2）
業務用のメリットは「大容量」「単価あたりの値段がお得」ですよね。 広島県福山市で製造しているフリーズドライ七草。全て国産の七草です。お粥やスープに混ぜるだけで簡単調理ができ、一袋40人分なので、炊き出しや各種行事のふるまい料理などにもってこいです。
アジアン・エスニック料理に欠かせないパクチー（香草）のフリーズドライもあります。業務用で24袋入りです。苦手な人も多いですが、ビタミンA、B2、C、Eが沢山含まれているので、食べ過ぎには副作用があるので注意して、健康のためにいかがでしょうか。
4,560円（税込）送料別
【フリーズドライ×野菜】業務用（その3）
海外の業務用サイズは、国産とはスケールが違います。スイスのLindon farms社が扱うその名も「ベジタブル・バラエティー・フード・ストレージ」。ブロッコリー、カリフラワー、コーン、インゲン、グリーンピース、ジャガイモといった6種類の野菜がそれぞれ小分けにされ、各14～40袋入っています。保存期間は25年、バケツのようなコンテナはスタッキング可能で、収納性も抜群です。
$299.99（2018/2/3現在）
【フリーズドライ×野菜】保存食・災害対策用として
軽い、かさばらない（収納スペースが狭くて済む）、お湯（水）を注ぐだけ、長期の保存が可能、というフリーズドライ食品のメリットは、災害、避難訓練、備蓄用としての保存（非常）食に最も適しています。
サバイバルフーズ｜ チキンシチューのファミリーセット
出典:Amazon野菜シチュー、チキンシチュー、洋風とり雑炊など （クラッカーはフリーズドライではありません。） 約10食分が1缶になった「大缶」サイズ（7,600～8,400円（税別））と、約2.5食分が1缶になった「小缶」サイズ（2,400～2,600円（税別））があります。（2018/2/3現在）
「サバイバルフーズ」シリーズは、災害時の非常食、登山・アウトドアフードで世界的に有名な、フリーズドライ食品メーカー「オレゴンフリーズドライ社」の商品です。その保存期限は25～30年！NASAにも宇宙食を提供している程の質と味、そして保存期限の長さからくるコストパフォーマンスは、世界でも群を抜く存在です。
フリーズドライご飯｜五穀ごはん×30食 7年保存災害備蓄用
海外産と比べると、保存期限が1～5年と短いものが多い日本国産の保存（非常）食用フリーズドライ。しかし【江差福祉会 あすなろ】のフリーズドライご飯シリーズ（まいたけ・五穀・白米）は、7年間保存が可能で、国産玄米や北海道産うるち米を使用した安心な一品です。
【フリーズドライ×野菜】ペット用
フリーズドライ食品は人間用だけではありません。ペット用にも様々な種類が売られています。国産野菜を使用しているものも多数。これはもしかして、人間でもいけるかも・・・？
ジェックス｜ Salad Bar ニンジン&芽キャベツ 8g
出典:Amazondot wanシリーズはチワワのおやつで有名です。掲載しているのは、国産・無添加のカボチャ・サツマイモを使用したもの。その他、国産の納豆、リンゴ、チキンなど、色々あります。
【フリーズドライ×野菜】おすすめの国産7選！
1.コスモス食品
それぞれに適したフリーズドライ製法で、味噌と具材を別々のかたまりにしています。健康にとても良いとされるモロヘイヤ、オクラ、長芋のねばねば野菜を、優しい白味噌でいただけます。
2.味の素
誰しもが知っている味の素から出ているこちらのみそ汁は、具をたっぷりと摂ることができます。ナスやホウレンソウをはじめ、キノコや小松菜なども入っているため、その日の好みに合わせて選ぶことが可能。
やる気の出ない日なら、味の素のみそ汁とご飯だけでも十分です。物足りなさを感じる人は、みそ汁を2種類混ぜて作るのもおすすめ。
3.オリヒロ
国産ケールを100%使用した青汁も、フリーズドライになっています。フリーズドライ後の食品は多孔質になるので、粉末青汁よりもお湯や水に溶けやすく、口の中に残りにくいのが特徴。子どもやご高齢の方にも飲みやすく、おすすめです！
4.かわばたみそ
【かわばたみそ】は約180年前から続く老舗。兵庫県淡路島産の玉ねぎと徳島県鳴門産のワカメを具材に使い、味噌には北海道産大豆と無添加の米麹（アルコールフリー）、淡路島の水を使った国産づくしのお味噌汁です。
かわばたみそ｜淡路島玉ねぎのフリーズドライ味噌汁
168円（税込）送料別（2018/6/9現在）
5.アマノフーズ
登山、アウトドア、キャンプに限らず、家庭でも学校でも外食する時も、カレーは皆の大好物！スパイスが体を温め、疲れた体を回復させ、気分をリフレッシュしてくれます。【アマノフーズ】は業務用大容量サイズを多数取り扱っているので、お得に沢山欲しい方は是非。
香るチキンカレー瞬間美食／香るグリーンカレー瞬間美食／香る野菜カレー瞬間美食／香るビーフカレー瞬間美食 5,040円（税込）（2018/2/3現在）
6.世田谷区立 砧工房
画像は業務用1kg×8個の1個分です。8kgなんて使いきれない、と思うかもしれませんが、保存方法さえ気を付ければ長期保存もOK。これでポテトサラダやコロッケもすぐに作れます！
1kg×8個 8,655円（税込）（2018/2/3現在）
7.極食
南極隊員のために、南極料理人が長年かけて考案したフリーズドライ食品「極食」。2009年には宇宙食として採用され、その後も発展を続けています。栄養、軽さ、保存性、利便性、安全性、美味しさなどを納得できるまで追求した、究極のフリーズドライ食です。登山や災害時の非常食としても、十二分に力を発揮してくれるでしょう。
極食｜きんぴらごぼうSautéed
11g 596円（税別）（2018/6/9現在）
【フリーズドライ×野菜】まとめ
ご紹介してきました【フリーズドライ×野菜】食品はいかがでしたか？ 生野菜と比較すれば、栄養分は多少減ですが、その利便性、携帯性、収納性はとても優れています。登山、アウトドア、保存食、非常食、離乳食、ペット食など、用途は様々。長期保存が可能なので、業務用の大容量サイズを購入しても心配ありません。野菜不足解消にも是非一度お試しください。
それぞれ1～1.75ポンド入っており、6缶セットです。