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フラックスとは?はんだ付けにおける役割と使い方をご紹介!

フラックスとはヤニのことで、はんだ付けをするときに効果を発揮する液体です。特に金属どうしのはんだ付けの場合は、フラックスは必須といえます。はんだ付けでお困りの人、フラックスという名前は知っていても、あまり積極的に使ったことのない人必見のお役立ち情報です!
更新: 2024年3月14日
佐藤3
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フラックスとは

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フラックスとはヤニのことで、日本語でいうと「はんだ付け促進剤」です。はんだには、元々フラックスが入っているものもありますが、特に金属同士のはんだ付けには、更にフラックス(ヤニ)を使うことで、さまざまなはんだ付けトラブルを防ぐことができるお役立ちアイテムです。

今回は、フラックスの成分や種類、役割と使い方など、フラックスについてご紹介していきます。

フラックスの成分

出典: http://handa-craft.hakko.com/support/flux.html

フラックスの成分は「酸」です。酸によって、金属の表面の目に見えない酸化膜を取り除いてくれます。もう少し詳しくいうと、フラックスの成分は「塩酸」程度の強い酸です。

塩酸を持っていれば、フラックスの代用にはなる…ということになりますが、はんだ付けのために塩酸を所持するよりも、フラックスを使用した方が簡単で楽ですね。

フラックスの種類

フラックスの成分は酸というお話をしましたが、その酸の強さは金属によっては、腐食の原因となったりして使えない場合もあります。そのために、接合する金属の種類別のフラックスが市販されています。

種類①金属用フラックス

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金属用のはんだには、ヤニが入っていないものが多いことから、特に金属どうしをはんだ付けする場合には、フラックス(ヤニ)が必須となります。金属同士のはんだ付けがうまくできないという人は、フラックス(ヤニ)を使っていないのではないでしょうか。

他のフラックスに比べて、金属用フラックスは、強い酸性成分でできています。はんだ付け後は、水やアルコールで洗浄しましょう。洗浄しないで終わりにしてしまうと、はんだ付けした部分から錆びてきてしまいます。

種類②電子部品用フラックス

金属用フラックスの中でも、特にスイッチや基盤などの電子部品に特化したフラックス(ヤニ)です。通常の電子部品用はんだには、ヤニが含まれているのでそれで十分です。

でも、使いながら「拡がりが悪いな」と感じた時は、フラックスを使うことで作業がやりやすく、しっかりはんだ付けをすることができるようになります。他の金属用フラックスなどよりも、酸性成分が穏やかなので、電子部品の腐食がおこりにくいのが特徴です。

特に鉛フリーのはんだを使う時は、フラックスを使わないと、塗り拡がりの悪さから、作業がしづらく感じることが多いでしょう。1本用意しておけば、そんなときにも素早く対応できるので便利です。

種類③ステンレス用フラックス

出典: http://ec.hakko.com/goodsdetail.php?goodsid=030799#

ステンレスの表面には、「不動態皮膜」という独特の膜が張ります。これを取り除くためのフラックス(ヤニ)が、ステンレス用フラックスの役割です。電子部品用フラックスよりも更に強い酸の成分を使っているのが特徴です。ステンレスは、一般の樹脂系フラックスでは、はんだ付けが難しいので、専用のフラックスを使うようにしましょう。間違ってステンレス用フラックスを電子部品に使ってしまうと、腐食を引き起こすので、電子部品用フラックスとは間違えないよう、しっかりとした管理が必要です。

その他の種類

この他にも、塗りやすい半固形のフラックスやアルミニウム用のフラックスもあります。用途に合わせたフラックスを使うことで、作業効率がアップし、金属の接着を助けてくれます。

フラックスの役割


フラックスは、どんな役目があるのでしょうか。フラックスの代表的な役割を3つご紹介します。

役割①洗浄化作用

金属の表面には、酸化膜という膜があります。そのほかにゴミなど異物もついています。フラックス(ヤニ)は、この酸化膜や異物を、洗浄して取り除く役割があります。そのため、金属のはんだ付けが、非常にスムーズにしっかりとおこなえるという作用があります。

役割②表面張力を抑える作用

はんだ付けをしたことがある人なら、体験から知っている人も多いでしょうが、はんだは、通常コロンと球状になりたがります。はんだ付けをしたい面(ランド)との接点が小さくなり接着が甘くなります。

そのためにフラックス(ヤニ)には、このはんだの表面張力を抑える成分が配合されています。ランドとはんだの広がる面を大きくして、しっかりとはんだ付けすることができるようにする役割があります。

役割③酸化防止作用

フラックス(ヤニ)の役割には、はんだの酸化防止もあります。酸化するとそこから金属の腐食がはじまりますので、フラックスを塗ることで錆びを防ぐことができるというのが、この酸化防止作用の役割です。

フラックスの効果

フラックスの効果は、 1.金属をしっかり接合させる効果 2.接合部分の錆び防止の効果 3.はんだ付けを成功させる効果、以上の3つになります。 はんだ付けに失敗しやすい人ほど、フラックスの効果を体感できるありがたいアイテムとなってくれるでしょう。

フラックスの価格・口コミ

フラックスは使った方がよいということはわかったけれど、どのくらいの価格なのだろうか。その値段に見合うだけの効果があるのか?そんな疑問をもった人もいるでしょう。ここでは、フラックスの価格と実際に使った人の口コミをご紹介します。

このフラックスを使うと吸い込まれるように半田が浸透して行きます。作業が捗ること請け合い。

少し酸化の進んだメッキ面とかには効果絶大のようです、はけ付きで分量もちょうどよい感じです。

フラックスを使ってみたら、あっという間に半田が液状化してくれて、作業がとても楽になりました。

フラックスは、先程紹介した効果の他にも、はんだごて自身についている酸化膜を取り除き、熱効率を上げる役割もあります。はんだが早く液状化してくれるという口コミはその効果です。

はんだ付け初心者は、特にヤニ入りはんだを使っていても、フラックスを併用した方がよいとの口コミが多かったです。

フラックスの使い方

それでは、具体的にフラックスの使い方をご紹介していきましょう。ここでは金属同士のはんだ付けを例にあげて、使い方のご説明をしていきます。


使い方①用意するもの

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フラックスを使ったはんだ付けには、以下のようなものを準備します。 はんだごて:60~100Wのもの、ヤニなしのはんだ、こて台、フラックス(使う金属の種類に合わせたフラックスを用意)、サンドペーパー、安全メガネ、手袋、その他はんだ付け後の洗浄のために、古い歯ブラシなどがあると便利です。

フラックス選びの注意点

先程もご説明したように、フラックスには酸の成分の強いもの、おだやかな酸性成分のものがあります。使う金属に合わない種類を使うと、金属の腐食の原因となりますので、必ず金属の種類に合ったフラックスを使いましょう。

使い方②下準備

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金属は、新しいものでも汚れがついていたり、油や錆びがついています。まずは用意したサンドペーパーで、はんだ付けをする部分を磨きます。ヤスリがけは、はんだでしっかりと接合させる効果がありますので、丁寧におこないましょう(サンドペーパーの番号は#180~320程度を使います)。

金属の下地が出てきて、ピカピカになるまでサンドペーパーをかけます。この下準備が甘いと、はんだ付けの効果が薄れます。

使い方③フラックスを塗る

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しっかりと、サンドペーパーで金属の下地部分を出したら、早速フラックスを塗っていきましょう。ハケがついているものは、そのハケを使って接合点より少し広めに、ハケがないものも先端部を使って接合部よりも少し広めに、フラックスを塗るのがコツです。

フラックスの役割である、はんだの表面張力防止作用などに効果を発揮します。

使い方④はんだ付け

フラックスが塗れたら、はんだ付けに入ります。はんだごての温度は、金属板なら80W、銅線などは60W、ステンレスなら100Wのはんだごてが必要です。はんだごても、その金属に合わせた種類のものを使用しましょう。

1.接合部をはんだごてであたためる。 2.接合部が長い場合は、はんだを動かしながら、こてをそれに沿わせてついていく。

3.はんだを離してから、はんだごてを離す。これで、はんだ付けは完了ですが、はんだが固まるまでは、接合物は動かさずに、そのまま置いておきます。

使い方⑤洗浄

はんだ付けしたはんだがしっかり固まったら、忘れずに洗浄をして仕上げましょう。洗浄には、はんだ付け後の金属の錆びを防ぐ効果があります。はんだ付けした後の金属には、水やアルコールを使って洗浄します。

フラックスの使い方のコツ・注意点

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はんだ付けをしやすくしてくれるフラックスは、非常に便利な薬剤なのですが、使い方をまちがえると、逆効果どころか金属の腐食を加速させることになってしまいます。


正しい使い方

フラックスの成分には、酸が含まれているものがあるというお話をしました。酸は、金属を腐食させる可能性があります。フラックスは、適量を適所に使うことが大切です。その他、有毒ガスや強い臭いも発生します。どの場合も「フラックスの使いすぎ」に注意することで、ある程度は予防することができます。

注意点

フラックスを使いすぎないことのほか、余分な成分を金属面に残さないためにも、不要なフラックスを取り除く「洗浄」作業は、フラックスを使う上でとても重要な注意点です。洗浄をしないという人も時折見かけますが、はんだ付け後の洗浄は、しっかりおこなうことが大切です。

はんだに入っているフラックスとは

ここまでは、フラックスという薬剤について説明してきました。はんだの中には、フラックスが入っているものがあるということにも、少しだけ触れたことにお気づきでしたでしょうか。

はんだのフラックスでは不十分なのか?

はんだの中に入っているフラックスでも、十分に薬剤として塗る種類のフラックスと、同等の仕事が可能な場合もあります。しかし、接合する金属によっては、それでは不十分という場合もでてきます。

はんだに入っているフラックスで十分な場合が多いのは、「電子部品のはんだ付け」です。金属の接合、さらにもっと特殊な金属となるステンレスには、はんだに入っているフラックスだけでは、不十分な場合が多いです。

はんだのフラックスを使いこなすのは難しい

はんだに入っているフラックスは、外からでは見えません。はんだの中心部分にあるので、はんだと接合する金属、はんだごての角度によっては、フラックスの効果が発揮できないこともあり、使い方が難しいという声も少なくありません。

はんだ付けに熟練した人ならともかく、はじめてはんだ付けをする初心者の人には、はんだの中のフラックスだけで、綺麗にはんだ付けをするのは至難の技です。作業のやりやすさにも大きな差がでますので、フラックスは1本持っていた方がよいでしょう。

まとめ

はんだ付けをするには、あった方が断然便利で作業もはかどる「フラックス」についてご紹介してきました。いかがでしたでしょうか。フラックスの成分は酸なので、塗りすぎなどには注意する必要がありますが、初心者でも難しい作業は必要としません。

正しい使い方をするよう気をつけさえすれば、これほどはんだ付けに失敗しにくく、便利な薬剤はないでしょう。フラックスを正しく使用して、機械修理などにぜひお役立てください。