マキタ ベルトサンダ 吸塵装置式 76mm 9911
高儀 EARTH MAN ベルトサンダー BSD-110
ベルトサンダー ペーパー 10枚 915mm #120
SK11 ベルトクリーナー VC-100
TACKLIFE PSFS1A ベルトサンダー
ベルトサンダーとは?
木材や金属を使うと表面を磨(みが)いて仕上げる研磨(けんま)という作業が必要になります。時間や体力などの問題から、手でサンドペーパーをかけられる範囲は広くありませんよね。ハンドサンダーや電動サンダーなどの道具を使えば、広範囲をキレイに研磨できるようになるんです。これら研磨用の道具にはいくつかの種類があります。その中でパワーの強いものがベルトサンダーです。
ベルトサンダーの用途
ベルトサンダーは強い研磨力を持つため、広い面積を磨くのに向いています。パワーがあるので早くキレイに仕上げることができちゃいますよ。使い方を覚えれば、誰でもプロのような作業がおこなえるわけです。しかも表面を研磨して仕上げる用途だけでなく、使い方しだいでは小型の材料なども加工することが可能です。現場で働く人はもちろん、本格的なDIYをしている人におすすめの道具になります。
ベルトサンダーの特徴
ハンドサンダーや電動サンダーは、サンドペーパーを取り付けて研磨します。ベルトサンダーの場合は、専用のサンディングベルトを使うことが特徴です。サンディングベルトは輪っか状になっていて、これを高速で回して研磨していきます。この仕組みのおかげで、広範囲をスピーディーに磨いて仕上げることができるんです。木材以外にも金属を研磨したり、塗装剥がしが簡単におこなえることも特徴にあげられます。
ベルトサンダーを使う前の準備
作業がノッてくると、どんどん次へ進めたくなります。でも道具を使う時には、先に故障など問題がないかを確認しないと、ミスや思わぬ事故を引き起こしてしまう恐れがあります。パワーの強いハンドサンダーはなおさらです。資材を磨くどころかキズをつけてしまったり、使う人がケガを負いかねません。最低限のチェックをしてから使用するようにしましょう。
ベルトサンダーの試運転をする
ベルトサンダーを使う前のチェックは簡単です。まずは研磨する資材へ置かず、手に持った状態で起動させます。空中で動かして、いくつかのポイントをチェックしていきます。特徴のひとつであるサンディングベルトの回転やたるみの有無、振動具合や音など異常がないかみてください。少しでも気になることがあったら、原因を探して問題をクリアにしてから使うようにします。
粉塵対策をする
ベルトサンダーは資材をガッツリ磨いてくれます。その分、人体に悪影響を与える粉塵(ふんじん)がたくさん出ますので、使う前に対策をとらないといけません。防塵マスクは必ず着用してください。屋内で使用するなら換気も必要になりますよ。ベルトサンダーの機種によっては集塵(しゅうじん)機能が付いていますから、上手に活用しましょう。使い終わった後にすぐ掃除できるよう、集塵機や掃除機を用意しておきます。
ベルトサンダーの使い方
ベルトサンダーを試運転をしてみて問題がなく、粉塵対策もとったら使用可能です。正しい使い方をすれば、すぐに終わります。まず、研磨する資材はきちんと固定してください。ベルトサンダーで磨いている途中に資材が動くと、キレイに仕上げられませんし、サンディングベルトが痛んでしまいます。試運転をしてサンディングベルトの回転が安定したら、そのまま資材へ優しく当てていきます。
ベルトサンダーの持ち方
ベルトサンダーはサンディングベルトを回転させることが特徴と説明した通りです。回転方向は前から後ろへという動きになります。例えば地面に置くと戦車のように前へ進みます。この動きと反対方向へ軽く引くようにして、前へ進行しながら磨いていきます。この動作がしやすいように、ベルトサンダーの前後を持つようにしてください。ほどよく進んだら、バックしてまた前へ進行していきます。
ベルトサンダーの進行方向
ベルトサンダーは重量があるので、研磨している時に使っている人の体重をかけるなどして、おさえつける必要はありません。上記のように持って進行していくだけで大丈夫です。木材の研磨にはちょっとしたコツがあります。表面が粗い状態であれば、木目とは逆の方向に進行させます。そして仕上げの段階になってから木目にそって進行すると、ムダなくスピーディーに磨くことができます。
ベルトサンダーは前進あるのみ
マキタ ベルトサンダ 吸塵装置式 76mm 9911
ベルトサンダーを前進させながら研磨していくわけですが、横には動かさないようにしてください。仕組み上、横に力が加わるとサンディングベルトがズレたり痛んだりします。研磨している資材もキズがついてしまうことがありますので、力のかけ方に気をつけた使い方をしてくださいね。
サンディングベルトの回転スピード
多くのベルトサンダーは、サンディングベルトの回転スピードを調節することができます。資材や用途に合わせてください。塗装をハガしたり表面の粗い木材をならすなら高速回転、サビ取りや研磨は中速回転、木材を磨いて仕上げるには低速回転など、回転スピードを使い分けられるようになりましょう。なかなか磨き上がらない、研磨しすぎてしまったという事態を防ぐことができます。
ベルトサンダーのサンディングスタンド
ベルトサンダーは基本的に上項で説明した使い方をします。広範囲な面を均一に研磨するなら、この手持ちが適しています。ですがもうひとつ使い方があるんですよ。それは卓上サンダーにする方法になります。やり方は簡単で、ベルトサンダーをひっくり返すだけです。上を向いて回転しているサンディングベルトに、細かな資材などを当てて角を取ったり加工したりできます。
卓上サンダーにする方法
高儀 EARTH MAN ベルトサンダー BSD-110
ベルトサンダーをひっくり返すだけだと、研磨中に動いてしまって危険です。なので固定させないといけません。ベルトサンダーの多くの機種は、固定ができるようになっています。加えてサンディングスタンドと呼ばれる固定するためのスタンドが必要になります。機種専用のサンディングスタンドがあったりしますが、自分で使い勝手の良いものを作ってもいいですね。
ベルトサンダーのサンディングベルト交換
サンディングベルトは消耗品です。何度か使えば研磨力が落ちてきますので、交換する必要があります。研磨をする資材の材質に合わせて、サンディングベルトの目の粗さを変更するワザも覚えれば、ベルトサンダーマスターです。交換はとっても簡単。ベルトサンダーに付いているレバーによってサンディングベルトをゆるめられます。そうしたら横から取り出せますよ。
サンディングベルトを正しく取り付ける
ベルトサンダー ペーパー 10枚 915mm #120
新しいサンディングベルトの取り付け方も簡単です。ベルトには矢印が書かれていますので、回転する向きとなるように取り付けてレバーを戻せばOK。ゆるみやズレなどがないように注意してください。試運転でも確認してみましょう。ベルトのズレなどを自動で補正してくれる機種もあります。
サンディングベルトの目の粗さ
サンディングベルトは、サンドペーパーと同じように番号が書かれています。前の方の番号は目が粗く、後ろの方の番号ほど目が細かいといった意味になるんです。粗い表面をならすには小さい番号、仕上げるのは大きい番号などが適しています。番号の違うサンディングベルトを何種類かそろえておくのがおすすめ。よく使う番号のベルトはストックがあるとイザという時に助かります。
ベルトサンダーのお手入れ
せっかく購入したベルトサンダーは長く使いたいですよね。そのためにはお手入れを欠かさないようにしましょう。使った後にお手入れするクセをつければ、面倒に感じることが少なくなります。ベルトサンダー本体に関しては、すき間などに入り込んだ削りクズを落としてあげてください。作業場の掃除と一緒に、集塵機で吸い上げるのが簡単ですよ。お手入れ中も防塵マスクはつけたままにしておきます。
サンディングベルトのお手入れ
SK11 ベルトクリーナー VC-100
サンディングベルトも使用後にお手入れします。本体と同様、ベルトにくっついた削りクズを取ってください。そのためのベルトクリーナーというグッズも販売されています。これがあるとお手入れがとても簡単になりますし、他の方法よりもキレイな状態にできるんですよ。安いものなのでぜひ使いたいところ。サンディングベルトをちゃんとお手入れすれば、消耗品であっても長く使えます。
ベルトサンダーの選び方
ベルトサンダーはホームセンターで売られていますが、その機種の数は多くありません。ネットで選んで購入するのがおすすめです。また、ベルトサンダーには選び方があります。機種によって違う特徴を比較してみてください。チェックするべきポイントはいくつかあるので、使い方や用途に合わせた選び方をしていきます。
選び方のポイント
ベルトサンダーの選び方で重要になるポイントをご紹介します。出力、ベルトのサイズ、回転速度を調節する機能、集塵に関しての機能、卓上サンダーとして使えるか、付属品、サンディングベルトの価格と手に入れやすいかどうか、そして本体の価格に注目した選び方にするのがベターです。これらをふまえておけば、購入後に選び方を失敗したと思うことはなくなります。
おすすめベルトサンダー:2選
ベルトサンダーの選び方が分かったところで、自分に合うものを購入しましょう。数あるベルトサンダー中から、おすすめの機種を二つだけご紹介するので参考にしてみてください。
おすすめベルトサンダー.2-1
高儀 EARTH MAN ベルトサンダー BSD-110
塗装をハガしたり、木材を研磨するのにちょうどいいリーズナブルなベルトサンダーです。サンディングスタンド代わりにクランプが2つ付属しています。逆さにしてからこのクランプで固定すれば、卓上サンダーとして使えますよ。60番、120番、180番のサンディングベルトが一つずつ付属していますので、すぐに使い始められます。一般家庭では、音の大きさが気になるかもしれません。
おすすめベルトサンダー.2-2
TACKLIFE PSFS1A ベルトサンダー
見た目のカッコいいベルトサンダー。こちらもリーズナルブルな機種です。サンディングスタンドとして使えるクランプも付属しているので、卓上サンダーにもなります。サンディングベルトの回転スピードを6段階で調節可能です。集塵機能も備えています。木材だけでなく、金属、プラスチックの加工にも最適。3mもある電源コードのおかげで、行動範囲の制限をなくせます。
ベルトサンダーのまとめ
DIYではあまり馴染みのなかったベルトサンダーについて解説してきました。他の研磨道具では物足りないと感じることが多いなら、磨く力の強いベルトサンダーがおすすめです。手持ちで広い面を研磨するだけでなく、卓上にして細かな加工もおこなえます。それに作業があっという間に終わるんです。いくつかの点に気をつければ、使い方は簡単。機種ごとの特徴を調べてから、用途に合ったものを選んでくださいね。