はじめに
エギングをやるのに、道具は、そろえた。いざ、釣りに!と思われるかもしれませんが、重要なことがあります。 それは、道糸(PEライン)と、リーダー(フロロ、ナイロン)を直結させる為の「結び方」である「電車結び」を覚える必要があります。糸(ライン)と糸を結び付ける所は、しっかりうまく結んでおかないとイカが、かかった際に、目の前でプチンとバラしてしまう悲劇が発生するので、結び方をしっかり覚えることが大切です。
エギングの仕掛けについて
全体図
エギングの道糸とリーダー
エギングの道糸(メインの糸)は、「peライン」を使用し、先端には、ナイロンやフロロの「リーダー」を結び付けることが良いと言われています。
リーダーが必要なのはなぜ?peラインの特徴
peラインのメリット
「細く」で「軽い」ため、「飛距離」を伸ばすことができる。
peラインのデメリット
・「根ズレ」や「キズ」に弱い。 ・魚がかかった時の「衝撃」に弱い。
メリットを活かしデメリットを回避する為に
peラインの「メリット」を活かし、「デメリット」を回避するために、道糸(メイン糸)を「peライン」を使用し、先端には、太くて衝撃に強い、ナイロンやフロロの「リーダー」を使用します。 リーダーの長さは、決まりはありませんが、1m~3m程度です。
「電車結び」の結び方について
手書き 全体イメージ図
peラインとリーダーを結び付けるやり方として、「電車結び」という手法は、もっともベーシックで(かんたん)な結び方です。
「エギング」「アジング」「メバリング」などの釣りをする際に、適した結び方です。 釣りを始めて最初に覚えることをおすすめします。
電車結びの手順
「電車結び」の名前の由来
糸の結び目が、電車の連結する時のイメージのように、くっつくことから「電車結び」といわれています。 やってみると、結び目が連結するのがよくわかると思います。
「電車結び」の特徴
(メリット) ・初心者でも、かんたんに覚えることができる。 ・短時間で結ぶことができる。 ・「エギング」「アジング」「メバリング」に適する。 (デメリット) ・結んだ際に、出来る「結び玉」が大きくなる。 ・「結び玉」が大きいため、竿のガイドに ひっかかることがある。(ライントラブル) ・強度が他の方法「FGノット」等と比べると落ち、 急激な負荷がかかる釣り(シーバス等)には適さない。
「結び方」を早く理解するには動画でも確認するとよい
Youtubeで確認
最初は、なかなかうまくできません。 馴れるまで、覚えるまでは、何度もYoutubeの動画を見て、確認する方法も良いと思います。静止画で見るより、動画の確認が分かりやすいです。
おすすめの動画「電車結び」の「結び方」
以下が、おすすめのYoutubeの動画です。エギングメーカーといえば、YAMASHITAさんです。 やり方としてアップされている動画は、わかりやすいです。参考本やネットの順を追った静止画もありますが、動画が一番、覚えやすくでわかりやすいと思います。この動画を、何度も確認し、都度一時停止し実践を繰り返し、覚えていくことをおすすめします。釣りをする現地でもスマホで確認できるように、Youtubeの動画を登録したりする等、工夫し、いつでも、すぐに見れるようにすると良いと思います。
「電車結び」をマスターするために・・・
「結び方」の練習として
最初から、peラインとリーダーで実践すると、難しいので、最初は練習として、 ・色が違うpeラインとリーダーを使用する。 ・練習として、少し太めのラインを使用する。 ・手芸用の紐を使用する。 などで練習すると良いと思います。
peライン専用の「はさみ」「カッター」は忘れずに
peライン専用の「はさみ」「カッター」が必須となります。 「電車結び」をした際、結び玉により近い位置で、PEラインを切る必要があります。 peは、普通の「はさみ」だと、切っても切っても切れず、糸先がぐちゃぐちゃになってしまいます。 pe専用の「はさみ」だと、一発で切れますので、「電車結び」を行う前に手元に用意しておくことが 必要です。
現地には、事前に、「電車結び」をして直結させた状態で挑む
釣りに行くときは、行く前に、「電車結び」で直結させてリーダーの先のサルカンまでつけておくことをおすすめします。釣り場に行ったら、早く釣りをしたいことが優先し、あせりがでてきます。あせらないための事前準備は必要です。 また、最初は、ゆっくり、時間をかけてでもよいので、丁寧に行うことをおすすめします。
現地の釣り場でスムーズにいくために
体験談として、いざ、やり方を覚えて、釣り場にいったが、 ・強風でうまくできない。 ・夜で暗くてライトを照らしながらやったが、糸がライトで 反射してうまく見えない ・雨で手が震えてうまくできない。 という状況に陥りました。 どんな悪条件であっても、冷静に対応できるようにするには、何度も練習して、やり方を身体で覚えるしかありません。 「電車結び」を瞬時に行うためには、事前に自宅で練習をすることをおすすめします。
電車結びの失敗談
・結び目から出た糸を切ろうと思ったが、 間違えて道糸を切ってしまう。 ・あせるあまり、結び目の、まわす回数を両方とも3回にしてしまい、強度が悪く、 イカをバラしてしまった。 ・強度を強くしたいと、結び目の、まわす回数を両方とも10回にしてしまい、結び目の玉が大きくなり、竿をガイドにひっかかりライントラブルになった。
現地では、あせらず落ち着いて・・・
現地で、根かかりやライントラブルにより、ラインが切れてしまい、再度「電車結び」をする必要がでてきます。 ベテランの方は、瞬時に直結させますが、初心者にとっては、なかなかうまくいきません。 そんな時、時合がきていたりして、早くしないとあせりが発生しますが、あせるとなかなか手につかず時間だけがすぎてしまいます。落ち着いて、ゆっくりと丁寧に行うことをおすすめします。
FGノットとは
電車結びと、違う種類の結び方として「FGノット」と呼ぶ結び方があります。 FGノットは、電車結びと比較してメリットは、強度が高く、結び玉が小さい。 デメリットとして、結び方が難しいしうえ、時間がかかる。 シーバスやチヌなどのように大物を狙う際は、強度が高い「FGノット」が必要となります。電車結びと比較すると覚えるまでに時間がかかり、なかなか覚えることができません。しかし、覚えると便利な結び方で、上級者向けとなります。「電車結び」をマスターしたら、次の「FGノット」を覚えることをおすすめします。
最後に
エギング、アジング、メバリングなど、沖から釣りをするうえで、道糸となる「peライン」と、リーダーとなる「フロロやナイロン」を結ぶ作業は必須となります。自分なりの覚え方で構わないので、結び方は必ずマスターしましょう。 最初は、説明フローや動画をみてできるようにしておいて、次に、レベルアップとして釣り場や現地において、説明フローがなくても結ぶことができるぐらいのレベルまで練習を重ねてください。最初は、30㎝程度にカットした紐を2本用意し、出来るようになったら、実際の釣りの仕掛けを準備しましょう!
peラインとフロロを直結するために、電車結びが必要になります。